中学生・高校生の自殺問題1:日本の統計的な自殺の推移・自殺企図の危機的な精神状態

21日に、愛知県犬山市内のマンション敷地内で、同市内の中学校に通う15歳の男子生徒が飛び降り自殺したことがニュースに出ていたが、少し前にも埼玉県の女子中学生がクラスで突然自分からテスト中の行為について謝罪した後に飛び降りた痛ましい自殺報道があったばかりであった。 2010年代に入ってから日本の統計情報としての自殺件数は減少傾向にあ…
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橋本治『いつまでも若いと思うなよ』の書評2:年を取る必要のない文化の幻想と年齢実感の薄れ

第二章『年を取ろう』では、作家という自営業者の橋本さんが『(大きな仕事を成し遂げるために自分の腕前を上げるためには)年を取らなきゃだめだ』という考え方をしながらやってきたことが語られる。反対に、公務員やサラリーマンのような一定の給与・身分が保障された被雇用労働者になると『年を取ったらだめだ』の考え方になりやすく、『組織の中で適応するため…
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橋本治『いつまでも若いと思うなよ』の書評1:『若さ・新しさ』を持てはやす現代の風潮と老い

『いつまでも若いと思うなよ』は中高年の人にとってショッキングなタイトルだ。『若さ・美しさ・生産性(能力)』が持てはやされる現代では、多くの人ができるだけ年寄りにはなりたくないと思っていて、特にあまり親しくもない女性に年齢を聞くことは一種のタブーでもある。お金のある中高年には、できるだけ若くありたい(見かけ・気持ちが老け込みたくない)とい…
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回避型・アンビバレンツ型の愛着と回避性パーソナリティー2:他者への関心・共感の有無

『回避型の愛着』になると、『自分ひとりの世界の構築と共感性の欠如・他者と距離を置いて親しくなりたがらない・冷めた態度で他人と一緒に盛り上がることを好まない・自分や他人の感情に対して無関心になる』といった行動パターンになりやすい。回避型の愛着は、長年に及ぶ親(他者)からの愛情欠如や無関心によって、他者に何も求めないこと(他者に関心を持たな…
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愛着スタイルと人間関係の行動パターンの相関1:自分・他者に対する基本的信頼感の形成

人に認められたいとか愛されたいとかいう『承認欲求(愛情欲求)』は概ね普遍的な欲求で、誰もが多かれ少なかれ持っているものだが、そういった承認欲求を元にして他者と実際にどのように関わっていくかの行動パターンは人それぞれである。他者と実際に関わっていく場合の基本的な行動パターンを規定する要因の一つとして、乳幼児期の『愛着形成のパターン』がある…
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九州北部豪雨で“大雨特別警報”:『防災対策・治水』の重要性の認識を新たにさせられる

観測史上最大の集中豪雨が九州北部を襲い、福岡県朝倉市で539ミリ、大分県日田市で362ミリという24時間雨量を記録した。朝倉市と日田市を中心にして多くの被害者・被災者が出ていて、両市で合計6名の死亡が確認されていますが、地理的に離れた島根県でも豪雨の被害がでていました。 依然として連絡のつかない行方不明者も複数いて、福岡県東峰村や…
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松居一代さんの離婚騒動・動画配信:夫への愛憎・過激な個人情報の暴露

松居一代さんと船越英一郎さんの離婚を巡る異常なトラブルが連日報じられているが、本来は『夫婦間・家族間の問題(親族・弁護士が介在するケースはあれど)』として話し合われるべき私的な離婚問題が、『無関係な不特定多数を巻き込む問題』にまで発展してしまったのはネット社会ならではの現象なのだろう。 長い結婚生活のプロセスでさまざまな出来事やや…
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“真面目すぎる人・完全主義思考に囚われる人”はなぜストレスを溜めやすいのか?

他人の言動や反応(評価)に影響されやすい人ほど、『過度の完全主義思考+表面的な真面目さ・責任感の強さ』を持ちやすく、他人が思い通りに動いてくれないとか、自分はこれだけ頑張っているのに他人が応えてくれないとかいった怒り・不満のストレスを抱えやすい。そういった怒り・不満のストレスが積み重なることによって、うつ病のような気分の落ち込みや意欲喪…
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他人を“自分の仕事の邪魔”と感じてしまう心理と完全主義思考による不適応・無気力のリスク

ある分野の優れた能力(知識・技術)や意欲(やる気)がある人は、『他人にも自分と同程度の能力・意欲があるのが当たり前』という決めつけをしてしまいがちである。そして自分ができることを他人ができないことが許せなくなり、怒り・不満を溜め込み、リーダーシップや教育能力を発揮できなくなり全体の仕事のパフォーマンスも落ちてしまう。 『あいつは仕…
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豊田真由子議員の秘書に対する暴言暴力の問題:“個人の能力の高さ”と“リーダーに求められる資質”の違い

プレイヤーとして極めて優秀だった野球選手・サッカー選手が、監督・コーチとして必ずしも一流の資質・適性を持っているかは分からないように、企業の仕事や学校の勉強といったジャンルにおいても、自分個人が仕事・勉強ができる優れたプレイヤーであっても、リーダー(上司・経営者・指導者)としての資質・適性はあまりないという人は結構多くいるはずである。 …
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リーダーシップの心理学と“厳しい上司・優しい上司”双方に共通するリーダーの能力:2

何でもかんでも部下と同じ目線・立場に立って考え、自分も一緒になって部下と同じ雑務的な仕事で汗を流すといったリーダー(上司)は、一見すると優れた謙虚な人格者なのだが、上下関係(お互いの役割)の区別を混乱させて組織全体の成果を出しにくくするリーダーになってしまうリスクもあるのである。 こういった優しさや人格性を勘違いした『嫌われないた…
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リーダーシップの心理学と上司・部下の上下関係(役割分担)の区別:1

リーダーシップの心理学では、“P(Performance,目標達成能力)”と“M(Maintenance=集団維持能力)”の強弱を組み合わせて考える三隅二不二(みすみ・じゅうじ,1924~2002)の『PM理論(P-M leadership theory)』がよく知られている。 PM理論はリーダーの能力や資質を『指示・指導による目…
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共謀罪法案についての考察:権力濫用の不安・懸念を払拭する適正な運用の積み重ねを

共謀罪法案(テロ等準備罪を新設した改正組織犯罪処罰法)は国際組織犯罪防止条約を締結するという目的もあって成立したが、2020年の東京オリンピックに向けたテロ対策としての一面もある。『共謀罪』という名称が強調されると、一時的に集まった一般人の非犯罪集団が、犯罪に近いような発言を不意にしてしまうと捜査・逮捕の対象になるという心配をしてしまい…
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安倍政権の長期化と加計学園問題で疑われた政官業の癒着:共謀罪(テロ等準備罪)の可決

森友学園、加計学園の問題は、安倍政権の長期化によって官邸(首相)と行政、民間(首相・夫人の知り合い)の距離が異常に近くなっていることを伺わせるものだが、知人が経営する特定の学校法人に間接的にせよ便宜を図ったとしたら不正な行為ということにはなる。 森友学園問題では大幅に値引きした国有地売却の忖度、加計学園問題では国家戦略特区での獣医…
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回避性パーソナリティーの病理的特性の考察とシゾイドの要素:他者への興味・欲求・喜びの強度

回避性パーソナリティー障害の特徴である『失敗して恥をかきたくない』『挫折や拒絶によって傷つけられたくない』『人付き合いや社会的活動を面倒・億劫に感じる(今以上の責任・義務・仕事の負担を負いたくない)』というものは、一般的な人格・性格と照らし合わせてもそれほど珍しいものではなく、自分にも当てはまる項目や当てはまっていた時期があると思う人は…
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パーソナリティー障害の『自己機能』と『対人関係機能』の分類:他者・社会状況を回避する心理

回避性パーソナリティーの認知傾向の特徴は、『マイナス要因の過大評価+プラス要因の過小評価』である。自己愛性パーソナリティーでは『実際以上に自分を自己中心的(わがまま)に高く評価する認知傾向』が見られるが、回避性パーソナリティーでは『実際以上に自分を悲観的(卑屈)に低く評価する認知傾向』が見られる。 そのため、自分は大したことができ…
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回避性パーソナリティー障害の診断基準と自己評価を低下させる認知の歪み

回避性パーソナリティー障害(Avoidant Personality Disorder:APD)における『回避』とは、人間関係や仕事・学業などの社会的活動を避けるということであるが、回避の原因となっている心理は大きく『拒絶されて傷つきたくない心理』と『面倒・億劫で煩わしい心理』に分けられる。 DSM-Ⅳまでの回避性パーソナリティー…
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回避性パーソナリティー障害の傾向を強める現代人のライフスタイルと消費文明・ネット社会

回避性パーソナリティー障害の傾向性がある人が増えている大きな原因として、利便性や効率性が高まり拝金主義で勤勉道徳がかつてより衰え、ネット(スマホ)が普及して画面を通した間接的コミュニケーションが一般化した『現代的なライフスタイル』もあるだろう。 回避性パーソナリティー障害の人はなぜ『対人関係の苦手意識・面倒くささ』が強まるのか? …
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回避性パーソナリティー障害の人はなぜ『対人関係の苦手意識・面倒くささ』が強まるのか?

『前向きな意欲(やる気)の低下』は極端に強くなれば精神医学的なうつ病(気分障害)に当てはまることになるが、『対人関係の苦手意識』とも密接な関わりを持つものである。 『対人関係の苦手意識』といってすぐに想起されるのは、人と会ったり話したりすること、人前で何かを発表したり動作をしたりすることに強い緊張感・不安感を感じて動悸・発汗・赤面…
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回避性パーソナリティーの『面倒くささ・億劫さ』と社会適応の妨げとなる『前向きな意欲(やる気)の低下』

社会適応がスムーズにいかなくて悩み込む原因の多くは、『前向きな意欲(やる気)の低下』『対人関係の苦手意識』『自己評価(自己イメージ)の低下』と関わっている。 『前向きな意欲(やる気)の低下』は、失敗・挫折・恥によって傷ついて意欲(やる気)が無くなるというのもあるが、生きるため(社会に適応するため)に必死に努力する意味を感じられなく…
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ドコモの新プラン“docomo with”はお得か?:スマホ料金の高騰と格安スマホの台頭

総務省の『ゼロ円端末規制』の推進によって、三大キャリアで買える最新スマホの購入価格はかなり高騰したが、総務省が期待していたような『月額料金(3~7GBのよく使われている通信プラン)の値下げ』は起こらなかった。 スマホ端末の購入に当たって、三大キャリアではiPhoneは特別に安く買えることもあるが、『MNP(携帯番号ポータビリティー…
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村上春樹『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』の書評:2

免色渉は『個人主義・自由主義』の現代における典型的成功者である中年男性のイデアとして機能しているが、その免色が『冤罪で拘置所の狭い場所に長く閉じ込められる恐怖の経験とその克服』をしているのは象徴的であり、免色という存在そのものが『他者・共同体とストレートにつながれない現代人の孤独と愉楽』を感じさせるのである。 個人主義的な生き方を…
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村上春樹『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』の書評:1

第1部の顕れるイデア編では、別のハンサムな男ができた妻に突然の別れを切り出された“私”、起業で大きな経済的成功を収めながらも結婚の決断をできずに別の男と結婚した元彼女を永遠に失った“免色渉(めんしきわたる)”という二人の人物を描くことで、『現代のある種の中年男性の孤独・モラトリアム』を寓話的に示した。 36歳の私と54歳の免色渉の…
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『受動的・依存的な生き方』の克服と他者との適切な距離感2:他者に振り回されない

日常生活や人間関係、仕事状況にまつわる小さな出来事やテーマに前向きな興味関心を持って現実的な対応を取れる人のほうが、精神状態が安定しやすく自己肯定感が高まりやすいとされますが、その理由としては『小さな成功体験・感覚的な実感を積み重ねやすいこと』と『現実的な目標に合わせた適切な要求水準であること(今の自分でも努力や工夫によって成し遂げられ…
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『受動的・依存的な生き方』の克服と自己肯定感を高める1:小さな興味・成功体験の実感

自己アイデンティティーを確立できていないと、自分が何者で何をしたらいいかが分からないという意味で『受動的・依存的な生き方』に陥りやすいですが、『能動的・自立的な生き方』にシフトするためには、自己肯定感・自信(自尊心)を高めていく必要があります。 幼少期から『自分の考え・興味・行動』を親・友人など周囲の人に馬鹿にされたり否定されたり…
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フランスのエマニュエル・マクロン大統領と韓国の文在寅大統領について雑感:2

先進国の選挙でもポピュリズムによる感情的・攻撃的(自衛からの攻撃)な意思決定が行われやすくなっており、自分たち自身が生活・仕事で困窮したり苛立ったりしていることによって、『国際協調外交・外国の難民移民への人道的配慮』にまで意識が及びにくくなっているのである。フランスをはじめEU先進国では、イスラム過激派が関与するテロリズムが繰り返し起こ…
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フランスのエマニュエル・マクロン大統領と韓国の文在寅大統領について雑感:1

フランス大統領選では『EU離脱・グローバリズム・移民問題』が争点になっていたが、中道・独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が、極右政党『国民戦線』の代表であるマリーヌ・ルペン氏を大差で破って大統領になったことで、EU情勢・世界経済の混乱は回避された。 フランス大統領選もアメリカ大統領選で『どちらにも投票したくない選挙』と…
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中年期のSNS疲れの心理と対策2:中年の自慢はなぜ嫌がられるのか?共感・共有の土台があるか

若者・学生にはまだまだこれから何をするか選べる、もっとこれから成長して何者かになれるという『未来・夢』があり、学力・能力・魅力などで色々な差(優劣コンプレックス)はあっても、友人知人と同じ学校に通って学び、同じ部活で運動してきたといった『平等性』があるので、就職・結婚・地位・経済状態・介護問題などによって生じる中年期以降の格差や困難とは…
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中年期のSNS疲れの心理と対策1:実名SNSとリアルの人間関係と世間体のストレス

『SNS疲れ』というのは優に5年以上前から言われている現象で、SNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)上で『自分にとってメリットのない形式的な人間関係・やり取り』を延々と終わりなく続けることに疲れたということです。 SNS疲れや中年者の自慢・自己愛と受け取られやすい投稿についての記事がBLOGOSにあったので、SNS疲れの要…
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自己価値や幸せを実感するため『欲求・野心・競争心』とどう向き合うか?:自分に適切な欲求のレベル

人間にとっての『欲求・野心』は人を幸せにもするし不幸にもする。一般論としては人間の『幸福追求』は『欲求充足(目標達成)』と結びつけて語られることが多く、欲求が満たされれば“快”を感じて、欲求が満たされずに欲求不満に陥れば“不快”を感じてしまう。 ヒューマニスティック心理学のアブラハム・マズローは人間の欲求には低次から高次へと向かう…
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