自己意識が高い人と低い人の主観的幸福度の実感:自己中心性と私的・公的な自己意識

自己愛性パーソナリティー障害(NPD)や反社会性パーソナリティー障害(ASPD)では、他者とのトラブルの原因として『自己中心性』が問題になりますが、人間の大半は程度問題を考えなければ自己中心的な行動様式を取ることが多いものです。 その自己中心性が『意識的』であるか『無意識的』であるか、他人に直接の迷惑(危害)を加えるものかどうかと…
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森田正馬の神経質の症状形成と自分・症状へのとらわれ2:あるがままをどう実現するか

『注意』と『感覚(病気であるという感覚)』が相互作用して強め合うというのが、森田神経質でいう『精神交互作用』です。ヒポコンドリーと精神交互作用によって心身の不快感・違和感が『症状』として自覚されてしまうと、人はその苦痛な症状をどうにかして治したい、どうにかして取り除きたいと思うようになり、『症状との対決・格闘』に日々明け暮れることになっ…
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森田正馬の神経質の症状形成と精神交互作用1:注意・意識を向けすぎると悪化する

日本の精神科医の森田正馬(もりたまさたけ,1874‐1938)は、些細な違和感や感覚・思考の異常に過度に注意を向けすぎることによって、『不安・心配・苦痛の症状』がより悪化していくという『森田神経質』を提案したことで知られます。 森田神経質(森田神経症)というのは、今でいう社会不安障害(対人恐怖症)や不安性障害(不安神経症)、醜形恐…
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ブログ記事に「目次・見出し」は必要か?:長文記事のSEOとニーズ・文字数の上限

最近は一般の人たちにブログ記事が以前ほど書かれなくなった傾向はあるものの、一方で食品・商品・旅行(観光地)などの検索をしていると相当に内容や説明を掘り下げた網羅的な長文記事が増えてきた印象もあります。 明確にアフィリエイトを意識して作成されたものもありますが、特に広告はなくて企業のコンテンツの一部として作成されたような商品紹介や健…
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ウェブの大衆化と利用形態の変化:ブログのテキスト文化からSNSの交流・つぶやき・ビジュアル文化へ

ブログを書き始めて12年以上の年月が経過して、ブログというCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)の新鮮さが無くなったこともありますが、一番大きな変化は「他のブログ」をほとんど読まなくなったことかもしれません。 ブログを読まなくなった理由の一つとして、「Googleリーダー」をはじめとするRSSリーダーのサービスの多くが終了…
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小池百合子の希望の党と自民党が対峙する解散総選挙2:改憲・北朝鮮・社会保障・高齢化の問題山積

『希望の党』の代表に就任した小池百合子知事は、党内で候補者を承認するかどうかの非常に強い権限を掌握していますが、小池氏本人は都知事としての責任・役割を果たしきれていないため、次期衆院選への出馬は明確に否定しています。 安倍首相が厚遇していた稲田朋美前防衛省の閣僚としての資質・知識や答弁能力の乏しさが露見した今、小池百合子知事は今の…
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小池百合子の希望の党と自民党が対峙する解散総選挙1:民進党が象徴したリベラル勢力の解体

安倍晋三首相が『国難突破解散』と称して衆議院の解散を宣言しました。北朝鮮情勢の緊迫化、人口減少による労働力不足、社会保障制度の先行きの不透明さなどの国難を前に、10月20日に投票が行われる運びとなりました。 解散発表時には、求心力を欠いた蓮舫体制後の民進党は、離党者が続出して自滅しているような状態でした。かつて政権交代を成し遂げた…
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回避性パーソナリティー障害の主体性の喪失はなぜ起こるのか?:親子関係と子への期待・要求

他人に対して抵抗・反発・批判をして、自分の意見を通すこと(相手の非を改めさせること)などとても無理だと感じている回避性パーソナリティーの人は、自分だけが受動的に相手に従うしかないような心理状態に追い込まれやすい。自己主張が強くて要求の多い相手と無理に付き合って、『理不尽な人間関係』にはめ込まれてしまいやすい嫌な経験を重ねているから、他者…
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回避性パーソナリティー障害(APD)と『大人としての成熟』が拒否されやすくなった現代

仕事状況や学校生活、対人関係に適応しづらい性格行動パターンは、回避性パーソナリティー障害(Avoidant Personality Disorder:APD)の特徴が関係していることも多い。 クラスターC(C群)に分類される回避性パーソナリティー障害は『不安感の強さ・積極性の乏しさ・意欲の弱さ』の特徴があるが、その中心にあるのが『…
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人の心を開かせるコミュニケーションスキルと相手の考え方・感じ方を正しく知る質問技法:2

『相手の感じ方や考え方』を正しく理解するためには、相手に興味関心や好意的な思いがあることをまず伝えて、自分が相手の感じ方・考え方をもっと知るためにできる『率直な質問』を探すことになります。 率直な質問というのは『嫌味・皮肉・比較・貶め(おとしめ)』を感じさせないものでなければならず、『親しみ・関心・柔らかさ・受容(反論されない感じ…
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人の心を開かせるコミュニケーションスキルと傾聴・共感の効果:1

人間関係の改善と支持的なカウンセリングに共通する要素として『共感的理解』と『無条件の肯定的受容』がありますが、それらが持つ最大の効果は『人の心を開かせること(何でも話せるオープンな気持ちにさせること)』に他なりません。 人は自分が考えていることや感じていることを正確に理解してくれて、『共感的・受容的なフィードバック(返事や反応)』…
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自己愛性パーソナリティー障害のページのリライトと新規作成:時間経過による記事評価やウェブ環境の変化

2005年頃に開設したウェブサイトの各種コンテンツも公開から10年近く経った古いページが少しずつ増えてきて、コンテンツの内容や概念が古くなったものも出てきています。振り返ればあっという間でしたが10年以上もの歳月が経過する中で、心理学・社会学・カウンセリング・精神医学・哲学などのジャンルで同じテーマを扱ったサイトやブログもいつの間にか急…
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境界性パーソナリティー障害の人とどのように接すれば良いか?:共感・寄り添いの調整と自他の境界線

前記事はメラニー・クラインの精神分析的な理論の話になりましたが、境界性パーソナリティー障害(BPD)の人の激しい感情・衝動に巻き込まれ過ぎず、否定し過ぎずに対処するにはどうすれば良いかを考えてみます。BPDでは一般的に相手との心理的距離感が縮まって、何でも言える親しい関係になってきた時に、『怒り・悲しみ・寂しさ・空虚感(虚しさ)・不安感…
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境界性パーソナリティー障害(BPD)の『理想化・こきおろし』とM.クラインの妄想-分裂ポジション

境界性パーソナリティー障害(BPD)の人に対する家族(周囲にいる人)の接し方は、『相手の激しい感情・気分・行動(自傷行為)に振り回されすぎないようにすること』と『相手のペースに巻き込まれて自分のメンタルヘルスを悪化させたりネガティブな感情を持ったりしないこと』が基本になります。 境界性パーソナリティー障害(BPD)は、カール・ロジ…
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北朝鮮問題にどのように対処すべきか?:圧力強化のリスクと対話交渉のポイント(不透明な北朝鮮の要求)

北朝鮮問題に対する安倍政権の基本的対処法は、『日米韓の軍事的連携+物理的な抑止力の強化』であり、物理的な抑止力の強化として最新鋭のイージス艦アショアの購入やミサイル迎撃用のPAC3(地対空誘導弾)の配置増加、ミサイル発射段階で落とすレーザービームの開発などが検討されており、日本の防衛予算は今後加速的に肥大する可能性も出てきている。 …
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北朝鮮の『ミサイル発射(ICBM強化)・核実験』による無謀な挑発と安保情勢の緊張:1

北朝鮮のミサイル発射実験と核開発によって、日本と朝鮮半島、太平洋島嶼部(グアム)を巡る安全保障情勢が緊張の度合いを強めている。先ほどのニュースでは、北朝鮮が金正恩総書記指導の下でICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載可能な水爆の小型弾頭化に成功したと報じられていた。 更に、3日13時台の速報で北朝鮮の北東部で大きな地震が探知されてお…
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ロバート・チャルディーニの『説得力の6原則』とプロスペクト理論・社会的証明の原則:2

行動経済学者のダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーのプロスペクト理論では、人は不確実な状況下では『利益の獲得』よりも『損失の回避』を重視した意思決定をすることが明らかにされています。それは人は利益によって得られる喜びよりも、損失によって蒙る苦痛のほうが一般に大きいからです。100万円を得られる喜びの主観的な大きさに対して、100…
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ロバート・チャルディーニの『説得力の6原則』と説得の心理学:1

人に何かをしてもらいたい時、特に初期の意思決定(自己選択)を翻してでも動いてもらおうとする時には『説得』が必要になってきます。『説得』というと、物事のメリットやデメリットを説明してメリットの多い方を勧めたり、行動の善悪(合法・違法)などを説いて倫理的・法律的に好ましくないリスクのある行動をやめさせたりすることをイメージしますが、実際に他…
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男性と女性のどちらが生きづらいのか?2:男と女で何が得(損)かが変わる非対称性の問題

その人が外見をどれくらい重視しているかというのは、表面的な意見からだけでは分からないことが多く、『社会的望ましさ』の影響も受けるので大半の人は『外見よりも中身のほうが大切』と回答するのですが、実際には『自分が選択可能な範囲の中でできるだけ好みに合致していて性格も自分と合う美しい人・格好いい人』を選ぼうとする人が多いわけです。 厳密…
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男性と女性のどちらが生きづらいのか?1:男は力・女は美のプロトタイプの変化とジェンダー

社会的に規定されるジェンダーと相関する代表的なプロトタイプとして『男は力(金)・女は美(愛嬌)』というものがありますが、近年ではこのプロトタイプが成り立ちにくい社会潮流・男女関係も生まれてきてはいます。 例えば、1990年代以前には、男性で『美(顔・容姿・ムダ毛など)のコンプレックス』に真剣に悩む人は相当な少数派でしたが、2000…
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男性と女性の恋愛行動(性行動)パターンの違いと社会的性差のジェンダー論

性徴・身体による生物学的性差を“セックス(sex)”、社会構造(慣習・役割規範)による社会的性差を“ジェンダー(jender)”といいますが、フェミニズムやジェンダーフリーの立場では男女差別を生み出す恐れのあるジェンダー(男らしさ・女らしさ)をできるだけフラット(平等)にしていこうとする傾向が見られます。 身体構造による生物学的性…
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村田沙耶香『消滅世界』の書評

現代社会で起こっている『恋愛の減少(若者の恋愛離れ)・未婚化晩婚化・少子化・家族の減少(単身世帯の増加)・夫婦のセックスレス・恋愛や性のバーチャル化』などをモチーフにした作品で、テクノロジーが進歩して物理的な性行為に基づく家族・恋人が消滅しかかっている近未来の日本をSFタッチで描いている。 冒頭の会話で、主人公の雨音(あまね)が『…
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上原多香子さんの不倫問題から考えたこと:弱った配偶者にショックを与えない離婚の困難

元SPEEDの今井絵理子参院議員が橋本健市議と不倫した疑惑が報じられ、新幹線内での手つなぎやホテルにお泊まりしてパジャマ姿での勉強会などが批判されていた。今井絵理子議員の不倫報道や橋本健市議の記者会見は、『(宿泊したり手つなぎしたりはしたけれど)一線は越えていません』のフレーズを繰り返すどこか真剣味に欠けた雰囲気もあった。少なくともその…
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自己愛肥大のメリット・デメリットと自己愛的な現代人の『老い・死』の受け止め方:2

それぞれの個人の自己愛の幻想が維持されていれば、『社会・他者に対する不平不満や強い干渉』は表に現れにくい。だが、自己愛の幻想が衰弱したり破綻したりすると(あるいは自分自身の経済生活や人間関係そのものが成り立たなくなると)、格差のある他者や不公平な社会に対する『羨望・怨恨』が強まって、『不満のある社会・他者を変えようとする干渉や活動の動き…
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自己愛の時代を生んだ『豊かさ・個人主義・消費社会の要因』と格差・貧困の影響:1

現代は『自己愛の時代』と言われるが、現代人の自己愛が肥大したり歪曲したりしやすい背景には『個人主義・消費社会(消費主義文明)・ルッキズム(外見重視主義)』がある。 しかしここ20年続いた経済不況や格差拡大、貧困増加によって個人単位の自己愛を満たしづらい人も増え、『個人・所有の自己愛の時代』から『共生・共有の共同体(関係性)の時代』…
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カウンセリングマインドで結果としてやる気を引き出す:なぜ人の話を上手く聴けないのか?

スパルタ教育から話を戻すと、カウンセリングマインドの『人の話を聴くこと』というのは『人の話を聴いて自分の意見を返すことで、相手を変えようとすること』ではなく、『人の話をその人の欲求・意図に従って共感的に聴くことで、相手を受け容れること』です。 カウンセリングマインドとリーダーシップには、『人は自分の存在・能力を評価してくれて受け容…
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人のやる気(意欲)を高めるか無くしてしまうか:人を思い通りに動かすことはできない

自分が乗り気でない事柄に対して『やる気(意欲)』を出すというのも難しいですが、仕事・学校などで共通の目標に向かって他人の『やる気(意欲)』を引き出して協力してもらうというのは更に難しいことです。 リーダーシップに優れた人というのは、他人や集団(チーム)の『モチベーション(動機づけ)』を高めてみんなをやる気にさせられる人であり、やる…
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近代経済学と行動経済学と人間の行動選択:常に人間は合理的で、市場は効率的なのか?

経済学では合理的なホモ・エコノミクス(経済人)を前提にして、自由市場原理が効率的な価格決定を行うとする『効率的市場仮説』が信じられている。 効率的市場仮説の基本原則は『市場で取引されている株・債権・商品などの現時点での価格』は『ファンダメンタルな価値(業績・財務・需給など基礎的諸条件)』を効率的に反映した適正価格であり、市場原理は…
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自己中心的な願望によって生まれる『人間関係の不平不満』:見せかけの真面目さと内面の怒り

自己中心的になるほど自分の利益を忠実に追求しているはずなのに、実際の成果がでなかったり不平不満が多くなったりすることは多い。自己愛性パーソナリティー障害の人も、自分自身の権力や利益、名誉、影響力などを利己的に追求していて、他人に共感せずに他人を利用しようとするが、実際には思い通りの成果を得られなかったり、仕事・人間関係の不満を溜め込んで…
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中学生・高校生の自殺問題2:“学校・家庭の世界”における視野狭窄・居場所喪失への支援対応

中学生・高校生の自殺問題の原因の多くは『学校の問題』であるが、具体的には『学業不振・進路(入試)の悩み・いじめを含む友人関係の悩み』に分類される。『学校の問題』に『家庭の問題』が加わると更に自殺リスクは高くなってしまうが、家族の問題というのは具体的には『親からの叱責や虐待・納得できない家庭環境や親子関係・家に居場所がないと感じる・親と何…
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