「海賊版サイト」に対するブロッキング規制、「NETFLIX」の契約数急増で総ユーザーが約1億3千万人

○「少年ジャンプ」や「少年マガジン」といった週刊漫画雑誌に掲載されている新作漫画のすべてを転載するような悪質な「海賊版サイト」がいくつか摘発されました。そういった「海賊版サイト(著作権侵害サイト)」へのアクセスを完全に法規制することは不可能で、アクセスする一般ユーザーの罪悪感も薄いことから、技術的な「ブロッキング規制」が検討され始めているようです。

ブロッキング規制とは、ユーザーが検索エンジンなどから海賊版サイトのURLにアクセスしても、「404 NOT FOUND」などの白紙ページが表示されるだけで、海賊版サイトを全く閲覧できなくなるという非常に強い規制です。

ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)や携帯会社、サーバー業者の協力を法的に強制すれば、ブロッキング規制自体は技術的に難しくないとされています。一方、政治的・恣意的な「ブロッキング規制」は独裁国家・非民主主義国家の言論弾圧の手段としても用いられることが多く、先進国ではあまり積極的に採用されていないようです。

政府の知的財産戦略本部が開催している「インターネット上の海賊版対策に関する検討会議(タスクフォース)」でも、ブロッキング規制の是非についての最終結論は先送りされましたが、憲法判断とも関係する部分があって即時のブロッキング規制の実施にはいくつものハードルがあります。ブロッキング規制は、憲法21条の「言論・表現の自由」や「通信の秘密の不可侵」「検閲の禁止」などに抵触する可能性があるとされますが、知的財産権・著作権の侵害の不利益や社会問題との比較衡量になってくるのでしょう。

しかし、厳密にウェブ上の著作権保護・侵害の問題やその他の法律との整合性を考えて、違法性のあるサイトは強制的にブロッキングできるとなると、動画投稿サイトや(無修正・無断転載の)アダルトサイト、ネット賭博サイト、海外の薬物個人輸入サイト、違法行為請負の闇サイトなど、色々なサイトがブロッキング対象となる可能性が出てきてその影響範囲は非常に広くなるでしょう。

かつて無法地帯だったウェブ上にも、少しずつ法律の網が広がってきているわけですが、そういった違法サイトやグレーゾーンのサイトに対する潜在的ニーズの大きさ、ガス抜きの役割を考えると、強制的なブロッキング規制で一律にアクセスをシャットアウトする措置までは難しいのかもしれません。

○定額動画配信サイト「NETFLIX(ネットフリックス)」の契約者数が予想以上のスピードで増加しているといいます。アメリカの契約者数の増加は四半期で109万人で、アナリスト予想の約67万4000人を大きく上回り、海外の契約者数も587万人も増えて、アナリスト予想の448万人増を上回っています。純利益も4億280万ドルで前年同期の1億2960万ドルを大きく上回って、NETFLIXの株価も13%以上増加しました。

オンラインストリーミングの定額動画配信サイトでは、5年くらい前までは「Hulu」のほうがメジャー感があったように思いますが、近年は「NETFLIX」の躍進の報道が目立っています。NETFLIXの総ユーザー数は無料会員も含めてですが、約1億3千万人を突破したと報じられていますが、Huluのほうは有料会員約1700万人、無料会員含めて約5400万人に留まっています。日本ではドコモの「dTV」やアマゾンの「Prime」も人気です。

「NETFLIX」の人気の理由の一つは「オリジナルコンテンツのヒット作」にあると言われていて、オリジナルコンテンツ数が前年同期比で135%も急増しています。「NETFLIX」はオリジナルコンテンツの制作費として年間に約80億ドルも投資しているとされますが、それを上回る利益を「NETFLIXでしか見れないオリジナルコンテンツの人気・需要」によって生み出しているようです。

視聴者のテレビ離れが長年言われている一方で、Huluなどの「現行ドラマの見逃し配信」などには一定の需要があり、映画やドラマの視聴スタイルがHDDに録画することさえ面倒になってきて、「オンラインストリーミング」で見たい時に自由に見るというスタイルに変わってきているのかもしれません。


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