百田尚樹氏と自民党若手議員の安保法制を巡る会合の何が問題だったか?2:沖縄のメディアを潰せ発言

言論に関係する自由権が否定されるメディア規制は、『政府(権力者)の価値観・思想・国民の自己犠牲』を全体主義的な同調圧力(数の優位による強制)の下で押し付けていくという意味では、戦時中の治安維持法や新聞紙法をイメージさせるが、会合に出席した自民党議員は『経団連に政府に反対するメディアに広告を出さないよう要請して、広告主やスポンサーを通じて…
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百田尚樹氏と自民党若手議員の安保法制を巡る会合の何が問題だったか?1:安倍政権の安保法案とメディア

自公政権が成立させようとしている『安保法案』は、米国の世界戦略に協力する“集団的自衛権行使”と日本の安保上の危機を拡大解釈する“存立危機事態”を中核としている。この法案が可決されれば、実質的に憲法9条の専守防衛路線から離れることになり、自衛隊の活動領域は国際平和貢献活動などの名目で世界各地に拡大していくことになる。 安保法案は好戦…
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池上彰『世界を変えた10冊の本』の書評2:ユダヤ教・キリスト教・イスラム教と聖典

『聖書』は、キリスト教圏である欧米世界の信仰・歴史・価値観の原点にある聖典だが、創世記・預言者や神が結んだユダヤ人との契約を中心にした『旧約聖書(ヘブライ語)』とイエス・キリストの言行録を中心にした『新約聖書(ギリシャ語)』との違いについて説明している。 池上彰『世界を変えた10冊の本』の書評1:アンネの日記とユダヤ人 ユダ…
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池上彰『世界を変えた10冊の本』の書評1:アンネの日記とユダヤ人の国家建設

池上彰さんが選ぶ『現代を読み解く新古典10冊』と銘打たれているが、本書で紹介されている10冊は『世界の歴史・宗教・紛争(テロ)・経済』にまつわる主張や価値観の根底にあるものを理解するための基本書である。 キリスト教の『聖書』とイスラームの『コーラン』が選出されているが、『アンネの日記』もユダヤ教・ユダヤ人のアイデンティティと絡めて…
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“愛情”と“依存心・執着心”の混同がもたらすもの2:理想化された他者・母を求める退行と精神的成長

“愛すること”や“愛されること”は『愛情と義務に規定される閉じた関係』において人間を不幸・苦悩に追いやってしまうことがあるが、それは『自己完結的な自分の都合だけの愛情・思いやり』を相手に一方的に押し付けて、自分が主役になって幸せになっていくという物語性に自己陶酔してしまいやすい(その自己陶酔は必ず思い通りにはならない相手によって失望・虚…
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“愛情”と“依存心・執着心”の混同がもたらすもの1:エゴイスティックな愛

夫婦でも恋人でも、愛されるよりも愛したいと思わなければ関係が上手くいかなくなることが多く、相手と一緒になることで楽になりたいと思うよりも、相手と一緒ならどんな苦労や困窮も乗り越えていけると思えなければわずかな挫折・貧苦によって別れることになってしまう。 究極的には、人間は自力・努力のみによって他人の人生を幸福なものにすることなどは…
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“オープンで気楽な関係”と“愛情と義務に規定される閉じた関係”:一人の孤独+他者といるつらさ

会いたい時に会って会いたくない時には会わなくも良いという関係、二人以外にも第三者がオープンに介入しやすい関係は『オープンで気楽な関係』である。オープンで気楽な関係には『何かをしなければならない負担感・責任感の重圧』はないが、その代わりに『相手との付き合いの持続性・相手との実際的な生活上の相互扶助』に何らの保障・安心といったものがない。 …
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神戸連続児童殺傷事件の加害者による手記『絶歌』2:加害者の表現・出版の問題について

小学生二人を殺害した元少年Aが、当時の犯行の理由や心理状態、医療少年院退院後の生活状況、被害者・遺族に対する反省の心情などを綴ったと語る手記『絶歌』が、6月11日に出版されて強い批判を浴びている。私は現時点でこの本を購入しておらず未読である。今すぐ絶対に読みたいというほどの思いはないが、全く読みたくない何の関心もないとまでは言い切れない…
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神戸連続児童殺傷事件の加害者による手記『絶歌』1:少年犯罪凶悪化の印象を生んだ事件

1997年に兵庫県神戸市須磨区で発生した『神戸連続児童殺傷事件』は、酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)と名乗る人物によって、二人の小学生が殺害されて三人の子供が負傷させられた戦後有数の陰惨な少年犯罪である。殺害された男児の遺体が残酷に損壊されており、頭部が中学校正門前に遺棄されるという異常心理を感じさせられる猟奇的事件であった。 遺…
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“自分がやりたいこと・欲しいもの”と“相手がやりたいこと・欲しいもの”の混同による愛情のすれ違い

愛とは何かという問いには、『相手の立場に立って相手が求めているものを与えてあげること(相手の味方になり相手のニーズや欠乏を満たしてあげること)』や『相手の立場に立って相手のこれからの人生や成長に役立つものを与えてあげること(相手の成長や充実の促進)』という二つの側面から考えて答えることができる。 “自己愛・依存心・執着心”によって…
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“自己愛・依存心・執着心”によって歪められやすい対象愛(他者への愛)と見返りを求める心理

人間は精神発達段階を経験して各段階の発達課題をクリアすることで、“基本的信頼感+自律性+積極性+共感性(想像力)”に裏打ちされた『対象愛(他者への愛)』を実践しやすくなると考えられている。 “本能変遷”とも呼ばれることのある『自己愛から対象愛へのリビドーの転換』は、幼児的な自己中心性(エゴイズム)や万能感を離脱して、『自分と同じ人…
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田沼靖一『ヒトはどうして死ぬのか 死の遺伝子の謎』の書評

ヒトを含む生物はなぜ死ぬのか、どうして個体は永遠に生存することができないのかという問いに対するマクロな答えは、進化生物学では『有性生殖で遺伝子多様性を保つため+世代交代で環境適応能力を高めるため』ということになる。 一つの世代の同一の個体が、永遠とまではいかなくても数百年とか数千年とか超長期的に生存してしまうと、敢えて子孫を繁殖さ…
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“ナルシシズムとしての自己愛”と“セルフラブとしての自己愛”:無条件の愛の要求と対等な人間関係の困難

自分で自分を愛する“自己愛”には『自己肯定感・自信』につながる良い側面もあれば、『他者の軽視・共感性の欠如』につながる悪い側面もある。 自己愛性パーソナリティー障害のような他者との人間関係を破壊しかねない過度の自己愛の高まりは“narcissism(ナルシシズム)”と呼ばれることが多く、適度な自己肯定感や自信を高めてくれる“sel…
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