新田次郎『栄光の岩壁 上下』の書評1:敗戦による社会・人心の変化と冬の八ヶ岳での遭難

新田次郎の書いた小説『孤高の人』は、不世出の登山家・加藤文太郎を題材にしたヒューマンな山岳小説だったが、『孤高の人』では長距離をひたすら歩き続ける縦走登山と日本の冬山での過酷なビバーク(厳冬期の野営を可能にする生命力)に力点が置かれていた。この『栄光の岩壁』という作品は、『孤高の人』『銀嶺の人』と並ぶ新田次郎の長編三部作の一つとされてい…
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人はどんな時に頼み事(要求)を受け入れやすくなるか?:贈与に対する心理的負債感(返報意識)の感じ方

個人間の贈与にせよ団体に対する寄付にせよ、贈与をする行為には良い自己イメージを強化したり、対人関係の持続性を担保するというような効果があり、個人間では全く何の貸し借りがない関係(毎回綺麗に清算する関係)よりも、一定の無理のない貸し借りをバランス良くやり取りしているほうが、人間関係が長続きしやすいことも指摘されます。また何か他人に頼み事を…
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