“ブログ衰退論”とこれからのブログの使われ方3:ブログ・SNS・Twitterの長所と短所の分析

前回の記事で書いてきた内容も踏まえて、“ブログ・SNS(facebook, mixi)・Twitter”の分かりやすい長所と短所、適したユーザー像を考えると以下のようになると思います。

ブログの長所

1.『文字数の制限』を気にせずに、自分が表現したい意見や伝えたい内容を自由に書くことができる。『人間関係』にも影響されにくいので、『自分が書きたい内容の公開・マイペースでの更新』がしやすい。

2.『コンテンツのストック性・固定URL(パーマネントリンク)』があり、まとまった内容のコンテンツ(記事)を作成して保存し続けることができる。

3.『オープンインターネットの検索性・公共性』があり、SNSのように友達にならなくてもその記事の内容をいつでも自由に誰もが閲覧できる。不特定多数の人に多く読んでもらえる可能性がある。

ブログの短所

1.タイトルをつけてまとまった量の文章を書くという前提が意識されやすく、記事作成にかなり時間がかかったり、記事を書く心理的ハードルが高くなったりする。

2.SNS・Twitterと比較すると、ブログそのものの人気や評価が無いと、記事が読まれにくい。特に、知り合いでないと伝わりにくい日記的なブログは読まれにくい。

3.『コミュニケーションツール』としての利用頻度が下がっているので、特に書きたい内容やオープンに公開したいコンテンツ(文章・写真・話題など)が無い人にとっては使いにくい。リアルタイムのレスポンスは殆ど期待できない。

SNSの長所

1.『リアルの友人知人』とつながりやすい仕組みであり、内容に乏しいコメントや日記的メモでも反応が返ってきやすい。ウェブで知り合った相手でも『友人』に加えてもらえば、更新した内容を相互に参照したりフィードバックが返ってきやすい。

2.『何を書いているのかの内容・情報』よりも『親しい人(知っている人)が書いているという関係性』が重視されやすいので、記事を書く心理的ハードルが下がって、他愛のない短文のメモやちょっとした出来事でも公開しやすくなる。

3.“イイネ!(いいね!)”のようなリアルタイム性のある手軽なフィードバックの仕組みがあり、相手に読んでもらえているという実感を得やすい。

SNSの短所

1.『リアルの友人知人・仕事関係』などを意識して書かなければならないので、それぞれの相手の性格や生活状況、価値観などに配慮した『無難な内容』しか書きづらくなることがあり、自分の本当の意見や主張を展開しにくいことがある。

2.『人とのつながりやすさ・コミュニケーションのしやすさ』は利点なのだが、相手から日記(記事)にコメントを貰うと自分もコメントを返さなくてはいけないというような義務感・拘束感のような窮屈さを感じることがある。

3.オープンインターネットから隔離されているので、過去記事が読まれにくくて原則として検索エンジンで検索されることもない。そのため、リアルタイムの何気ないコミュニケーションのネタになる更新が増えて、ストック性のある長文記事を書く動機づけは低くなる。facebookのファンページやmixiのmixiページのように、検索エンジンから検索可能なサービスも現在ではある。

Twitterの長所

1.『140文字の文字数制限』があるので、気楽・簡単に今やっていることや思いついたこと、考えたことなどをつぶやくことができる。ウェブ上での発言の心理的ハードルが極めて低い。

2.『コミュニケーションツール』としてチャット的なリアルタイムの機能性を備えており、誰のツイートに対しても手軽に言及したりリツイートすることができる。

3.『フォロー・フォロワーの数』によって、(フォロー返しなどもあり)大雑把ではあるが数量的な読者の存在を感じることができる。

Twitterの短所

1.『140文字の文字数制限』によってまとまった思考や内容、ロジック、説明を詳しく展開するには限界がある。

2.Twitterはその場その場で気軽につぶやいたり会話をしたりする“フロー”なツールであり、それぞれのツイートの“ストック性・検索性”はかなり弱い。検索エンジンにインデックスはされるが、検索するユーザーのニーズ(知りたいこと)とTwitterの断片的なつぶやきの内容は概ね一致しない。

3.つぶやくまでの心理的ハードルが低いため、リアルの自分と紐づけられると困るような『非常識な発言・法律的に問題のあるつぶやき・不適切な個人情報の開示』をしてしまうリスク管理のできない人もでてくる。


ブログは意見・主張・知識を中心にした『コンテンツログ(記事的なストック)』としても使えますが、毎日の出来事や感想、自分にまつわる情報を残す『ライフログ(日記的なストック)』としても使えます。ただSNSやTwitterと比べた場合のブログの弱みは、どうしても読者からのフィードバックが少なくて、『読まれている実感』が得られにくいということであり、『短期間の読まれたいがための更新』では更新するモチベーションが持続しにくくなります。

ブログ自体の人気・評価が高まっていないと、『時間をかけて苦労して作成したコンテンツ』でもほとんど読まれないという事はざらにありますので、『自分の書きたいコンテンツ・まとめたい情報』のログをストックとして残していくという感覚に馴染めるかどうか、あるいはそれだけ書きたいと思える内容が多くあるかということもポイントになると思います。

とはいえ、不特定多数の大勢の人に継続して読まれたいという難しい目的を必ずしも持つ必要はないので(アクセス数の推移や読者の期待を意識しすぎることで逆に更新が面倒になってきたりもするので)、ブログは『自分の書きたい内容』『無理のないペース』で書き続けられる人、自分の考えや日々の出来事を書くという行為がとにかく好きな人にこそもっとも向いているツールだと思います。

SNSやTwitterと同時並行的にブログを使っているユーザーも多いように、現在ではブログは毎日に近いほど頻繁に更新するツールというよりは、『自分がブログに書き残したいことがある時・一定の分量がある文章を書きたい時』に不定期に利用するという感覚で向き合ったほうが長く続けやすいでしょう。







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