福島第一原発事故による原発安全神話の崩壊と事故リスク3:地震大国日本で原発とどう向き合うか?

福島第一原発事故を受けて日本の原子力推進政策と新規原発の増設が見直されようとしていますが、地球温暖化対策やエコロジー思想に適しているとしてアジアや中東地域で原発増設を推進してきた『原子力ルネッサンス』は、今でも国際的な影響力を維持しています。米国のスリーマイル島事故(1979年)や旧ソ連のチェルノブイリ事故(1986年)によって、原発産…
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福島第一原発事故による原発安全神話の崩壊と事故リスク2:東電の工程表と原発の安全管理システム

福島原発事故は海外からの『日本製品全体に対する風評被害』をも生み出しており、中国で貨物船・旅客機からの荷下ろしを拒否されたり、機械部品・精密機器の輸出品に対しても放射能汚染の疑惑を掛けられたりといった不利益が生じています。こういった日本の貿易利益の損失にもなる風評被害に対しては、空港・港湾に輸出品に対する放射線検査システムを整備してチェ…
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福島第一原発事故による原発安全神話の崩壊と事故リスク1:都市インフラの電力需給と放射能汚染

東日本大震災から1ヶ月以上が経過しましたが、福島第一原発事故が安全に収束する見通しが立っておらず、放射性物質拡散による経済的・地域的な被害も甚大なものになっています。原子力発電の『安全神話』が崩壊して、潜在的リスクが大きな原発に反対する国民や国際世論も増えてはいますが、朝日新聞が行った世論調査では『原発を減らす(30%)・やめる(11%…
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マルセル・ローゼンバッハ『全貌ウィキリークス』の書評4:近代国家・リスク管理と対立するウィキリークス

ウィキリークスの無差別的な機密情報の暴露が善なのか悪なのかの判断は一義的ではないが、イギリスの歴史学者ティモシー・アートン・アッシュが『歴史的・政治的資料の連続性と相関性』がより良く認識できるようになったと言うように、学術研究や資料調査の文脈では内容を考慮しない機密の暴露にはメリットがあるだろう。 しかし、ジャーナリストやマスメデ…
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マルセル・ローゼンバッハ『全貌ウィキリークス』の書評3:ウィキリークスの情報公開と既成秩序

ウィキリークスがどういった経緯で誕生したのかについては『第3章 ウィキリークス誕生』にあるが、冒頭に引用された言葉にアサンジには国家や階級制度に対する共感は殆ど無いとあるように、アサンジは既存の公的な強制力や秩序形成機構に従っておけば安定した政治・生活を実現できるという、マジョリティの日常感覚には全く賛同しない人物である。2006年10…
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マルセル・ローゼンバッハ『全貌ウィキリークス』の書評2:アサンジの個性的なパーソナリティ

ジュリアン・アサンジは公権力を挑発するラディカルな情報公開思想やネットワーク至上主義の持ち主であるが、その原点は違法なクラッキングをゲーム感覚で楽しんでいたハクティビスト(ハッカー活動家)の時代にあるようだ。知的水準が高く幼い頃から図書館に通いつめて読書に没頭していたというアサンジが、コンピューターやインターネットの世界にのめり込むよう…
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マルセル・ローゼンバッハ『全貌ウィキリークス』の書評1:米国外交公電を流出させたマニング上等兵

インターネットの登場と普及によって『情報の公開・共有』は格段に進んだが、そこには政府や公的機関、大企業の『機密情報・内部情報・スキャンダル』までは含まれていなかった。また、多くの人々は『情報公開の必要性・政治プロセスの透明化』を望みながらも、あらゆる情報を一切の制限なく公開・共有しさえすれば世界が良くなるとシンプルに信じてはいないし、ラ…
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万城目学『プリンセス・トヨトミ』の書評:“大阪城地下・大阪の大衆文化”に隠蔽された謎

会計検査院第六局に所属する副長の松平、部下の鳥居と旭ゲーンズブールの3人が、大阪府庁や公益法人・特殊行政法人の会計検査を実施するために大阪を訪れる。アイスクリーム好きだが検査の厳格さで知られる上司の松平、怪しい経理書類を独特の嗅覚で見極める特技を持つ鳥居、内閣法制局出身のエリートで容姿端麗なハーフの美女の旭ゲーンズブールといった個性豊か…
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メンタルヘルス(こころの健康)と生産的なスローライフ2:流動的思考による認知(考え方)の転換

前回の記事の続きになりますが、『現在の時点』や『今取り組んでいる事柄』に意識を集中して楽しむこと、極端に義務や忍耐、勤勉さで自分を追い込み過ぎないことは、チクセントミハイのいう『フロー体験』の発生頻度を高めるメリットがあるだけではなく、メンタルヘルスを向上させる各種の要素を無理なく活性化しやすいという利点もあります。 『無理なく』…
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メンタルヘルス(こころの健康)と生産的なスローライフ1:精神的な充実・意欲を増すフロー体験

メンタルヘルスを悪化させる要因には、精神的ストレスや過労状態、人間関係の対立、理想自我とのギャップ、性格傾向、生物学的原因などさまざまなものがありますが、『悲観的な認知(物事の捉え方)』や『ゆとりのないライフスタイル』を修正することでメンタルヘルスも改善しやすくなります。流行や物事が移り変わるスピードが速く、達成しなければならない仕事が…
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やる気を生む内的モチベーションと外的インセンティブ3:自律性・熟達性・貢献感で高まる働く意欲

前回の記事の続きになりますが、『報酬の隠されたコスト』の悪影響が起こりやすい分野は大きく分ければ二つあります。それは『ヒューリスティックな仕事』と『利他的・献身的な活動(ボランティア・献血など)』であり、後者の利他的行動(無償奉仕前提の活動)においても、被災地ボランティアを有償の仕事にしたり、献血希望者に見返りの報酬を与えると、逆にそれ…
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やる気を生む内的モチベーションと外的インセンティブ2:ヒューリスティックな仕事と意識の自由度

外部的な報酬や自己利益の最大化にこだわらない活動は、ウェブ上のオープンソースやQ&Aの回答に留まるものではなく、近年では『利潤の最大化』を追求する営利企業とは異なる、『良い社会変化の促進・社会貢献の最大化』を追求する社会起業(ソーシャル・アントレプレナーシップ)のコンセプトもでてきています。社会起業家の活動や概念は、途上国で低所得者向け…
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やる気を生む内的モチベーションと外的インセンティブ1:無償で行動する人・強制されて動く人

人間はなぜ大変なことがあっても努力するのか、どうすれば苦しみや負担の少ない努力ができるのかというテーマについて、前回の記事で考えてみましたが、人間が努力する根本的な動機づけには『低次の生存欲求・安全欲求・帰属欲求』だけではなくて、『高次の承認欲求・自己実現欲求』が関係しています。 アブラハム・マズローの欲求階層説では、低次の欲求で…
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努力する事で得られるものと要求水準の高さ・幸福の実感2:苦しまない努力をするための方法

『成果のでにくい努力の繰り返し』で問題になるのは、自己評価が下がって自己価値を実感できなくなるため、強迫的・義務的に何かに急き立てられてする努力が過剰になりやすいということです。その努力の過剰(努力による疲弊・燃え尽き)の背景にあるのは、現代社会のアノミーや格差感が生み出した『普通の幸福のハードルの高さ』です。普通の幸福とは何なのかにつ…
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努力する事で得られるものと要求水準の高さ・幸福の実感1:人は何を求めて努力しようとするのか?

勉強して試験に合格したり専門的な技術のレベルを高めたり、物事を成し遂げたりするためには、一般に『努力・意欲』が必要であると考えられています。何らかの分野における達成や向上に向かって『努力すること・頑張ること』ができなければ、自分の成長や社会経済的な評価(報酬)を得ることが難しく、将来的に幸せになれないのではないか(大きな失敗につながるの…
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