ひきこもり70万人・親和群155万人の内閣府推計2:経済的報酬と社会的承認による仕事の動機づけ

前回の記事の続きになるが、毎日会社(官庁)に通勤して働いていない人をひきこもりとする『広義のひきこもり』は、自室(自宅)から出られない人をひきこもりとする『狭義のひきこもり』よりもその数が必然的に大きくなるし、比較的健常なパーソナリティ(主観的苦悩の小さい心理状態)を持つひきこもりの人の比率が増えてくる。 ひきこもり親和群というの…
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ひきこもり70万人・親和群155万人の内閣府推計1:現代社会でなぜひきこもりは増えるのか?

内閣府が23日に発表した全国実態調査で、現在ひきこもりの状態にある人が約70万人、ひきこもり予備軍(ひきこもり親和群)が約155万人に上るという推計が出され、今後もひきこもりは増加傾向にあると分析している。 ひきこもり70万人、予備軍も155万人…内閣府推計 調査は2月18~28日に、全国の15~39歳の男女5000…
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日本の解剖率の低さと“Ai(死後画像診断)”を活用した死因究明のスクリーニング

日本では異状死や自殺者の解剖率が極めて低く、殺人・傷害・虐待などの事件を見逃す可能性が指摘されている。高齢化社会の進展もあり年々、死因が特定されない孤独死・衰弱死の変死数は増加傾向にあるが、自殺と判断された遺体も司法解剖されることはまずない。 本人自筆の遺書がなくても周辺状況や生活状況、事情聴取などによって、警察がいったん自殺と判…
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香山リカ『しがみつかない生き方』の書評2:勝間和代を目指さない生き方と金銭・子どもとの距離感

前回書いた香山リカ『しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』の書評の続きになります。 第6章 仕事に夢を求めない 人は何のために働くのかという疑問に対して、『パン(生活費)以外の働く理由』が分からなくても全く問題がないと答える。それほど好きではない仕事でも、とりあえず何とか働いているうちに、仕事そのも…
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香山リカ『しがみつかない生き方』の書評1:恋愛・自慢・他者否定・老化と生きる意味の相関

前回の記事の続きになるが、『標準的な幸福像・幸せ観』のイメージや定義が先行することによって、そのイメージからズレた自分を否定的に評価してしまったり、その定義から外れた自分の人生を不幸なもの(無意味でつまらないもの)だったのだと決め付けてしまうことは少なくない。こういった『不幸の自己規定性の罠』から脱するための一つの方法が、本書が示す『し…
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“ふつうの幸せ”が手に入りにくい心理的ハードルと社会経済的要因:香山リカ『しがみつかない生き方』

現代社会では『生きづらさ・生きることの虚しさ』を訴える人が増えていて、国際比較における日本の主観的幸福度の実感はいつも低い水準に留まっている。なぜ物質的・経済的に豊かになったはずの日本で、『幸福感・満足感』を安らかに実感できる人が相対的に少なくなっているのか、なぜ自殺者や絶望者、無気力者が大勢生み出されていてメンタルヘルスの悪化が深刻に…
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他者との非言語的コミュニケーションを生む“偶発的ジェスチャー”と“一次的ジェスチャー”

身振り手振りや手足の動きなど『身体動作』を用いた非言語的コミュニケーションの中心は『ジェスチャー』である。ジェスチャーは手振りや手足の動きなどの視覚刺激によって、他者に『特定の意味情報・感情・意志』を伝達するが、ジェスチャーが代理表象する意味(意志)は『同じ動作』であっても、それぞれの文化圏・生活圏・宗教圏によって大きく異なってくる。 …
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西欧思想における“精神優位・肉体軽視の人間観”と人類の持つ“非言語的な身体動作”の基本分類

心理学で『行動(behavior)』という時には『発言・コミュニケーション・社会的行為』を含むこともあるが、一般的には行動を理解する際には『身体動作』と『思考・言語』を区別したほうが分かりやすい。人類(動物)の生物学的な進化のプロセスを辿ると、『身体動作』は明らかに『思考・言語』よりもその起源が古く、ヒト以外の中枢神経系の発達していない…
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臨床心理学的な“正常‐異常の基準”は何を基準にしているのか?:個人と環境の相互作用と適応基準

前回の記事の続きになるが、医学的な病理性の診断を行う『精神病理学』に対して、臨床心理学では『異常心理学+心理アセスメント』によってクライアントの心理的問題の異常性を判断することになるが、異常心理学には精神疾患の名称・分類・特徴も含まれているので精神病理学とオーバーラップする項目も当然に多い。異常心理学の想定する精神状態・行動様式の『正常…
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“生物―心理―社会モデル”によるメンタルヘルスや認知傾向の多面的な理解:対人援助の相補的協働

臨床心理学やカウンセリングで解決すべきとされる『問題・異常』の範囲は、精神医学や特定の環境・集団で解決すべきとされる『問題・異常』の範囲よりも一般に広い。精神医学では個人の精神疾患(精神障害)の症状・特徴について現象学的な分類と医学的な診断を行い、脳神経系の原因を仮定しながら薬物療法を実施する。 精神医学では個人の問題や異常を『精…
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勝間和代『目立つ力 インターネットで人生を変える方法』の書評:セルフブランディングのPDCAサイクル

日本の社会・組織や人間関係では『個人で目立つこと・集団から突出すること・自己アピールすること』はある種のリスクと見なされやすい。『個人の実名』で目立った行動や発言をすれば批判や反論、非難を受ける確率が高まるだけではなく、一般的なサラリーマンや公務員では『個人としての知名度』を上げることで得られる実際的なメリット・報酬というものも乏しい。…
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ITやインターネットが促進する“現代のグローバリゼーション”と人類の歩んできた歴史過程

トーマス・フリードマンは『フラット化する世界 経済の大転換と人間の未来』でインターネットと情報端末の普及で情報化社会が整備されることにより、生まれた国や地域とは関係なく『個人が平等な競争をする労働市場が広がる』という予言をしているが、グローバリゼーションによるフラット化は先進国と新興国を包摂する『生産‐流通‐消費の一大システム』の構築を…
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楽天・ユニクロなど企業による“英語の公用語化”とグローバリゼーションへの適応方略

楽天やユニクロが『英語』を社内で近年中に公用語化するというニュースがあったが、これは一般に日本企業をグローバリゼーションや世界市場に適応させようとする試みだと理解されている。楽天の三木谷浩史社長は既に楽天社内で英語を公用語にする方針を実施しており、2012年度までに必要限度の英語のコミュニケーション能力を習得できなかった幹部は雇用しない…
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