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みんなの「精神分析」ブログ

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グリム童話『つぐみの髯の王さま』と女性の持つアニムスの働き2:アニムスと自立・孤独を巡る葛藤
グリム童話『つぐみの髯の王さま』と女性の持つアニムスの働き2:アニムスと自立・孤独を巡る葛藤 女性の持つアニムス(内的な男性像・男らしさ)の強度には非常に大きな個人差があるとされるが、アニムスが強い女性というのは男性主義から自立を成し遂げて大きな成功・活躍(中には歴史的功績の達成)をすることがある一方で、あまりに女性の内面にあるアニムスの影響力が強すぎると『他者を切断して自立するための孤独・能力』や『他者(男性)に寄り掛からない自由のための戦い・不安』で大きな苦労や負担を背負い込むことも多いだろう。 ...続きを見る

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2017/03/14 16:51
グリム童話『つぐみの髯の王さま』と女性の持つアニムスの働き1:美貌と自我と男性原理の切断
グリム童話『つぐみの髯の王さま』と女性の持つアニムスの働き1:美貌と自我と男性原理の切断 グリム童話の『つぐみの髯の王さま』ではお姫様のアニムスとして『父親である国王』が機能しているのだが、ユングが自己主張・意思決定としてアニムスの影響が現れるというように『男性の選り好み(あるいはかぐや姫による無理難題のふっかけによる拒絶)』というのも視点を変えればアニムスの働きとして解釈することが可能だろう。 ...続きを見る

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2017/03/14 16:49
ユングのアニマとアニムスの二元論:物語に見る親子関係(父娘)のコンプレックス
ユングのアニマとアニムスの二元論:物語に見る親子関係(父娘)のコンプレックス カール・グスタフ・ユングは男女の性差に関する分析心理学の元型(アーキタイプ)として『アニマ』と『アニムス』を提唱した。 ...続きを見る

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2017/03/14 16:45
カール・グスタフ・ユングの外向性・内向性のタイプ論とライフスタイル:元型に見る二元論の思考法
カール・グスタフ・ユングの外向性・内向性のタイプ論とライフスタイル:元型に見る二元論の思考法 分析心理学のカール・グスタフ・ユングは『タイプ論(性格理論)』で人間の性格傾向を大きく、自分の外部にある世界(人・モノ)にリビドーを向ける『外向性(extroversion)』と自分の内面の世界(思考・イメージ)にリビドーを向ける『内向性(introversion)』に分類した。 ...続きを見る

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2017/03/03 05:23
ユング心理学の自己(セルフ)の元型とグリム童話『黄金の鳥』2:父性・イニシエーションの衰退
ユング心理学の自己(セルフ)の元型とグリム童話『黄金の鳥』2:父性・イニシエーションの衰退 グリム童話『黄金の鳥』では、三人の王子の人生・行動の選択や分岐点もテーマになっており、三男の王子は長男・次男よりも『結果として適切な選択だが、一般的に非常識(間違っている感じ)な選択』をすることによって黄金の鳥を手に入れる成功の道を進んでいく。 ...続きを見る

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2017/02/02 04:24
ユング心理学のトリックスターの元型とグリム童話『黄金の鳥』1:最低と最高の交代可能性
ユング心理学のトリックスターの元型とグリム童話『黄金の鳥』1:最低と最高の交代可能性 昔話や物語では『親による子殺し(子による親殺し)のテーマ』として、例外を許さない厳しい契約履行(約束遵守)が表現されることもある。昔話や物語(童話)における『王』は『規範・秩序の体現者』であり、王が悩んだり苦しんだりしている状況を『王子・若者・勇者』などが解決することによって、『規範・秩序の回復』や『旧体制の崩壊による新体制の構築』が展開されることにもなる。 ...続きを見る

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2017/02/02 04:22
S.フロイトの精神分析理論における父性原理(男性原理)の影響:切断する父性と包容する母性
S.フロイトの精神分析理論における父性原理(男性原理)の影響:切断する父性と包容する母性 ジークムント・フロイトの精神分析が理論的な説得力としての有効性を弱めた理由の一つとして、『女性原理(母性原理)優位の時代性』がある。 ...続きを見る

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2017/02/02 04:20
グリム童話『忠臣ヨハネス』と破壊・創造を担うトリックスター(道化+英雄):2
グリム童話『忠臣ヨハネス』と破壊・創造を担うトリックスター(道化+英雄):2 C.G.ユングは普遍的無意識(集合無意識)の内容である元型(アーキタイプ)を直接に知覚・認識することはできないとしたから、アニマ(アニムス)という元型も直接の認識はできない。 ...続きを見る

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2016/12/11 21:03
グリム童話『忠臣ヨハネス』と理想的・陶酔的な異性像を示すアニマの元型:1
グリム童話『忠臣ヨハネス』と理想的・陶酔的な異性像を示すアニマの元型:1 グリム童話の『忠臣ヨハネス』では、死を目前にした老王が家臣のヨハネスに、『お前が父親代わりになって王子の後見をしてくれれば、安らかな眠りにつくことができる』と語り、ヨハネスを国家の秩序・規範の暫時の継承者に指名するのだが、王はヨハネスに『王子に長廊下の行き止まりにある部屋の中だけは見せてはならない』と遺言した。 ...続きを見る

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2016/12/11 21:01
C.G.ユングのアニマの元型(アーキタイプ)とジェームズ・フレイザーの『金枝篇』の王殺し
C.G.ユングのアニマの元型(アーキタイプ)とジェームズ・フレイザーの『金枝篇』の王殺し 分析心理学を創始したカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung,1875-1961)は、人類に共通する普遍的無意識(集合無意識)の内容を示すイメージとして『元型(アーキタイプ)』を考えた。 ...続きを見る

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2016/12/11 20:59
昔話『三年寝太郎』はなぜ怠け者がハッピーエンドになるのか?:勤勉(意識)と怠惰(無意識)の相互作用
昔話『三年寝太郎』はなぜ怠け者がハッピーエンドになるのか?:勤勉(意識)と怠惰(無意識)の相互作用 常識的な仕事の訓話として書かれるのであれば、勤勉な働き者がハッピーエンドを迎えるべきである。イソップ童話の『アリとキリギリス』のキリギリスのように、享楽的な怠け者は然るべき罰を受けてひどく困るというバッドエンドが待ち構えているべきでもあろう。 ...続きを見る

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2016/10/05 03:05
グリム童話『ものぐさ三人息子』『糸繰り三人おんな』で肯定される怠惰と近代の勤勉道徳
グリム童話『ものぐさ三人息子』『糸繰り三人おんな』で肯定される怠惰と近代の勤勉道徳 近代産業社会は勤労の義務や労働規範の強い社会であり、『働き者=善・怠け者=悪』『生産性+消費力の高さ=善・生産性+消費力の低さ=悪』とする二元論の影響が強い。 ...続きを見る

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2016/10/05 03:02
自己愛性パーソナリティーの『自己特別視・モラトリアム遷延』と人間関係をこじらせる問題点
自己愛性パーソナリティーの『自己特別視・モラトリアム遷延』と人間関係をこじらせる問題点 誇大自己を強化する自己愛のファンタジー(幻想)やイリュージョン(錯覚)、それを認めてくれる小さな世界がないと前向きに生きていけない人は多い。現代人は我慢・忍耐・屈辱に耐え忍んでなんとか生きていくというような生き方に容易に適応できないくらいには自意識・自己愛が肥大していて、その背景には格差のある豊かな物質社会における豊かさの氾濫があるからである。 ...続きを見る

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2016/09/03 00:05
自己愛パーソナリティーにおける夢・理想の追求と挫折:『なりたい自分』をどこまで目指すか
自己愛パーソナリティーにおける夢・理想の追求と挫折:『なりたい自分』をどこまで目指すか 自己愛性パーソナリティーの特徴は『自己愛の傷つきに対する脆弱さ』と『誇大な自己像を実現して自己愛を満たすための努力』である。自己愛の傷つきに対する脆弱さでは、周囲の小さな世界で認められていた自己愛が深く傷つけられると思春期挫折症候群にも似た絶望感や劣等感、虚無感、無気力に陥ってなかなか立ち直れなくなる(実際の自分に見合った自己イメージや周囲からの対応ではどうしても納得できない)ということにもなりやすい。 ...続きを見る

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2016/09/03 00:04
現代人の適度な自己愛の追求と誇大自己による不適応:自己像を楽しむフォトジェニック文化
現代人の適度な自己愛の追求と誇大自己による不適応:自己像を楽しむフォトジェニック文化 自己愛性パーソナリティーの人は、自分の持っている『誇大自己(自己愛のファンタジー)』に見合うだけの実力や魅力、ちやほやしてくれる周囲の反応があれば、それなりの現実適応のパフォーマンスを維持できる。 ...続きを見る

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2016/09/03 00:02
自己愛性パーソナリティーの人の“適応的な能力発揮”と“不適応な挫折・無気力”:自己愛の調整
自己愛性パーソナリティーの人の“適応的な能力発揮”と“不適応な挫折・無気力”:自己愛の調整 超自我の自己規律や自我理想の追求を前提にして自己アイデンティティーを構築していた時代には、超自我・自我理想に見合った自分の人格や人生を築き上げていくことが『自己愛の高まり』につながっていた。だが、現代ではより本能的かつ直接的に『誇大自己(現実の自分を超えた幼児的な全能感の幻想)』が満たされるか否かで『自己愛の高まり』が規定される時代へと変わってきているのだという。 ...続きを見る

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2016/08/18 00:05
小此木啓吾の“自我理想による自己規律”と“父性衰退の自己愛の肥大”:社会・他者との関係性
小此木啓吾の“自我理想による自己規律”と“父性衰退の自己愛の肥大”:社会・他者との関係性 厳粛な顔をしたミケランジェロのモーゼ像は自己愛の肥大を許さない現実原則の投影である『父性像・父権性(去勢して社会適応するもの)』としても読み解くことができる。 ...続きを見る

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2016/08/18 00:03
フロイトのミケランジェロのモーゼ像の感想とエディプスコンプレックスの去勢:自己愛と自己規律
フロイトのミケランジェロのモーゼ像の感想とエディプスコンプレックスの去勢:自己愛と自己規律 “自己愛(self-love)”とは自分で自分を愛することであり、自分を他者よりも優遇して自己中心的な欲望を何とか満たそうとすることである。人間は乳幼児期には誰もが自己愛に支配されていて、特に産まれて間もない赤ちゃんの時には泣いたりぐずついたりして、自分の自己中心的というか本能的な食欲・親和欲求・不快感の緩和を何とか満たしてもらおうとする。 ...続きを見る

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2016/08/18 00:01
グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』から読み解くグレートマザーの光・影と子供の自我の成長
グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』から読み解くグレートマザーの光・影と子供の自我の成長 ユングが構想したカインコンプレックスは『きょうだい間の憎悪・競争・嫉妬』を材料とした複雑な感情複合体であるが、もちろん、人間のきょうだい間で生成発展する感情のあり方はネガティブなものだけではなく『共感・応援・助け合い・親しみ』などのポジティブなものもある。 ...続きを見る

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2016/07/22 05:24
カインコンプレックスときょうだい間の競争心・嫉妬心:親の愛情・承認を巡る同胞葛藤
カインコンプレックスときょうだい間の競争心・嫉妬心:親の愛情・承認を巡る同胞葛藤 きょうだい間(兄弟姉妹間)に生起する感情コンプレックスを表現する概念として、分析心理学のカール・グスタフ・ユングは『カインコンプレックス』を提唱した。カインコンプレックスというのは『旧約聖書 創世記第4章』のカインとアベルのエピソードに題材を取ったきょうだい間のコンプレックス(同胞葛藤)であり、そのコンプレックスを構成する主な感情は『嫉妬心・競争心・憎悪』である。 ...続きを見る

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2016/07/22 05:21
グレートマザー(太母)の示すネガティブな女性性と河合隼雄のグリム童話『トルーデさん』の分析
グレートマザー(太母)の示すネガティブな女性性と河合隼雄のグリム童話『トルーデさん』の分析 ユング心理学を専門とした河合隼雄氏は『昔話の深層 ユング心理学とグリム童話』において、グレートマザー(太母)をはじめとする女性性(母性性)の持つアンビバレンツを反映したグリム童話の物語として『トルーデさん』『蛙の王様』『黄金の鳥』などを上げて説明している。特に、殺さなければならない何の理由もない女の子を棒切れに変えて暖炉の火の中に投げ込んでしまう『トルーデさん』は、グレートマザーの非合理的かつ恣意的な恐ろしい悪母・魔女のイメージとして取り上げられている。 ...続きを見る

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2016/06/21 07:27
ユング心理学のグレートマザー(太母)の元型が持つ善悪の二面性:昔話・童話の物語やイメージの分析
ユング心理学のグレートマザー(太母)の元型が持つ善悪の二面性:昔話・童話の物語やイメージの分析 集合無意識(普遍的無意識)を前提とする分析心理学を創始したカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung,1875-1961)は、集合無意識の内容を典型的に象徴するイメージとして様々な種類の『元型(アーキタイプ)』を考えた。 ...続きを見る

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2016/06/21 07:25
発達障害の生物学的原因(脳の機能性)と養育環境の要因(愛情・承認の不足)の比率
発達障害の生物学的原因(脳の機能性)と養育環境の要因(愛情・承認の不足)の比率 発達障害(developmental disorder)は『中枢神経系(脳)の成熟障害』という生物学的原因・遺伝的要因によって発症することが強調されている。 ...続きを見る

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2016/05/03 14:22
S.フロイトの精神分析(自我心理学)におけるエディプス葛藤と自我の強化:自己の真理を知るストレス
S.フロイトの精神分析(自我心理学)におけるエディプス葛藤と自我の強化:自己の真理を知るストレス S.フロイトの精神分析の目標や効果は、『無意識の意識化・言語化』という概念で語られることが多い。娘のアンナ・フロイトへと引き継がれたオーソドックスな精神分析が『自我心理学』と呼ばれた時期もあるように、その無意識の意識化・言語化は『自我の安定・強化』ともつながっています。 ...続きを見る

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2016/03/07 19:13
“カウンセリング的・非日常的な理想の人間関係”と“思い通りにならない現実の他者への適応”
“カウンセリング的・非日常的な理想の人間関係”と“思い通りにならない現実の他者への適応” カウンセリングは『理想的な共感・受容のある非特異的な人間関係や面談空間』をいったん人為的に作り上げた上で、そこでの自分の生き方や感情・記憶・欲求にまつわる気づき(自己成長の要因・認知行動パターンの変化のきっかけ)を得て、『現実的なお互いの意図・感情・欲求が作用し合う特異的な人間関係や社会生活』にも応用していけるようにするというのが一つの目的になっています。 ...続きを見る

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2016/01/25 12:12
カウンセリング・マインドと現実の人間関係のシビアさ2:オープンな自分語りの傾聴・受容
カウンセリング・マインドと現実の人間関係のシビアさ2:オープンな自分語りの傾聴・受容 日常的な人間関係やコミュニケーションでは、『話し手』と『聴き手』の役割関係が分担されているわけではないので、親しい相手であればある程度までは相手の心情・話題に合わせて応答してくれるが、『共感的な理解・肯定的な受容(積極的な尊重)』は無条件の前提とまでは言えません。 ...続きを見る

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2016/01/25 12:10
カウンセリング・マインドと徹底的な傾聴1:相手が話したい内容・感情に沿って聴く難しさ
カウンセリング・マインドと徹底的な傾聴1:相手が話したい内容・感情に沿って聴く難しさ カウンセリング・マインド(counseling-mind)とは、カール・ロジャーズのクライエント中心療法の基本的態度に依拠した心・態度であり、対話する他者の潜在的な自己回復力や精神的な成長力を促進する効果があるとされます。 ...続きを見る

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2016/01/25 12:08
『青い鳥症候群』と今ここにない理想の自分・幸福へのとらわれ:自分の弱さとの向き合い方
『青い鳥症候群』と今ここにない理想の自分・幸福へのとらわれ:自分の弱さとの向き合い方 見せかけのプライドや虚栄心にこだわり過ぎている人は、『他人の目(他人の評価)が気になって仕方ない・他人の判断によって自分の人生の選択や方向さえ変わってしまう』という他律的な神経症的パーソナリティーを持つ人であり、他人が自分のことを四六時中考えているはずがないという当たり前の現実に気づけずに苦しんでいる。 ...続きを見る

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2016/01/15 04:31
理想と現実のギャップをどう埋めるか2:ありのままの自分・現実から始める
理想と現実のギャップをどう埋めるか2:ありのままの自分・現実から始める 使いきれないほどに稼ぐお金持ちになりたい、ずば抜けた性格も良い美人(イケメン)から好かれて一緒になりたい、一流のプロスポーツ選手(ノーベル賞受賞者・人気アーティスト・有名作家等)になって富と名声を得たい、首相や大企業の社長などに出世して権力を得たい、見た目も能力も地位もどこにも隙がなくて大勢の他人に認められる人でありたいなどという理想は、そこに自分の能力・適性・幸運の積み重ねがあって、具体的なプロセスをどう進めていくかのロードマップができていない限り、『非現実的な夢・理想』であり、そこにしがみつ... ...続きを見る

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2016/01/15 04:28
理想と現実のギャップをどう埋めるか1:断念の術(運命の受容)からの前向きな生き方
理想と現実のギャップをどう埋めるか1:断念の術(運命の受容)からの前向きな生き方 人の自己肯定感や挫折感にまつわる悩みは『理想自我』と『現実自我』のギャップから生まれることが多い。“かくありたい”と願う理想自我と“こうである”という現実自我との落差が大きければ大きいほど、自己肯定感が低下して挫折感や空虚感が強まってしまうわけだが、結論からいうと人は現実の自分と理想自我を完全に一致させることはどうやってもできない。 ...続きを見る

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2016/01/15 04:25
幻想的な自己愛が強まる現代社会2:小此木啓吾の自己愛の時代の未来予測と仮想現実・機械依存
幻想的な自己愛が強まる現代社会2:小此木啓吾の自己愛の時代の未来予測と仮想現実・機械依存 『自己愛の肥大(理想)+自己制限の決断(現実)との葛藤』に対して、現代社会に生きる多くの人が『自己責任・自己決定(自分が仕方ないとかこれが自分に合っているのだと納得して決めるということ)』でしか決着のつけようがない部分が増えていて、その決断の仕方や現実(他者)との折り合いに支障が生じると社会適応が困難になってしまう。 ...続きを見る

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2015/11/26 07:30
幻想的な自己愛が強まる現代社会1:思い通りにならない他者と“個人の想像・選択の可能性”
幻想的な自己愛が強まる現代社会1:思い通りにならない他者と“個人の想像・選択の可能性” 理想自己と現実自己が大きく乖離しているという状態が、自己愛パーソナリティーの特徴の一つでもあるだろう。自分の内面にある思考・願望が生み出している『理想自己の偶像・虚像』のほうが常に、自分の外部にある他者・環境からの評価(フィードバック)によって微調整される『現実自己の実像・リアル』よりも無意識的に優先されている人格構造が、自己愛性パーソナリティーなのである。 ...続きを見る

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2015/11/26 07:23
自己愛性パーソナリティー障害と他者・社会との関係性における不適応感
自己愛性パーソナリティー障害と他者・社会との関係性における不適応感 『自己愛の肥大』による自己愛性パーソナリティー構造(自己愛性パーソナリティー障害)は、自分以外の他者や環境への興味関心が弱くて、『客観的な自己像』を認識できないことによって形成される性格傾向の問題である。 ...続きを見る

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2015/11/26 07:20
人はなぜ自分の欲求・真実を偽ることで苦しむのか?:超自我+噂話による自己規制・自己欺瞞(防衛)の限界
人はなぜ自分の欲求・真実を偽ることで苦しむのか?:超自我+噂話による自己規制・自己欺瞞(防衛)の限界 本来の欲求が満たされないことによる『自我の傷つき・欲求不満(フラストレーション)の苦しみ』から自分を守るための『自我防衛機制』は、動物的な防衛行動よりも複雑で種類が多いものですが、その本質は自分で自分を騙してその欲求が初めから無かったことにしようとする『自己欺瞞(エスの隠蔽・隔離・解釈)』です。 ...続きを見る

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2015/11/10 10:55
S.フロイトの快感原則と現実原則:社会生活・人間関係へ適応するための欲求の満たし方
S.フロイトの快感原則と現実原則:社会生活・人間関係へ適応するための欲求の満たし方 ジークムント・フロイトが考案した精神分析の精神病理学では、『現実原則への不適応』と『無意識的願望(エス)の過剰抑圧』が神経症(身体表現性障害)をはじめとする慢性的な精神疾患を生み出すとされます。 ...続きを見る

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2015/11/10 10:47
C.G.ユングの“シンクロニシティ”とミハイ・チクセントミハイの“フロー”:必然的な偶然による流れ
C.G.ユングの“シンクロニシティ”とミハイ・チクセントミハイの“フロー”:必然的な偶然による流れ J.D.クランボルツの『計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)』では、何かをやってみようとする“意識的な行動”が、意図していなかった思いがけない“偶然の出来事・出会い”をもたらすことが仮定されている。 ...続きを見る

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2015/10/16 01:00
生物学的本能(エス)と超自我・社会適応・学習との間で葛藤する“精神分析的な人間観”
生物学的本能(エス)と超自我・社会適応・学習との間で葛藤する“精神分析的な人間観” “人間的な社会性・倫理観・適応力(自立性)”の基盤を獲得するために、『潜伏期(6〜12歳頃)の教育活動・人間関係』において他者と相互作用して物事を成し遂げる協働性・連帯感を培ったり、社会経済的な交換原理(何かを得るために何かで貢献するという対価性・互酬性)を経験的に学んだりしているということになるのだろう。 ...続きを見る

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2015/09/30 01:41
精神分析のリビドー発達論における『潜伏期(小学生時代)』と社会性・知識技能の学習期間
精神分析のリビドー発達論における『潜伏期(小学生時代)』と社会性・知識技能の学習期間 文明社会を成り立たせる人間らしい社会的・倫理的・知的な行動様式、それらを身につけるための準備期間のようなものとして、異性への興味関心・コミュニケーションが同性社会(男同士・女同士の仲間関係)の中で抑制されやすい『潜伏期』があるのである。 ...続きを見る

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2015/09/30 01:39
文明社会参加の心的基盤を築く『潜伏期』:リビドー潜伏と“超自我・教育・人間関係”からの学び
文明社会参加の心的基盤を築く『潜伏期』:リビドー潜伏と“超自我・教育・人間関係”からの学び S.フロイトの精神分析のリビドー発達論では、“性的な成熟”と“社会性の獲得”という二つの発達課題が重視されているが、これは『愛すること(関係性)+働くこと(社会性)』に幸福の条件があるとしたフロイトの言葉とも重なっている。 ...続きを見る

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2015/09/30 01:37
現代はなぜ『大人としての成熟・子供の心からの離脱』が難しいのか?:反復される行動・関係のパターン
現代はなぜ『大人としての成熟・子供の心からの離脱』が難しいのか?:反復される行動・関係のパターン 消費中心の経済社会の拡大や便利な科学技術(ウェブ社会)の発達といった特徴を持つ『現代社会』は、他者に合わせて自分の行動や欲求を自己規制するというかつての『社会規範(共同体の同調圧力)』が弱まりやすく、機械・コンピューターを相手にしているとすぐに自分の欲求が満たされて当たり前という『フラストレーション耐性の低さ(すぐに結果がでないと待てない・我慢できない・怒りっぽい)』に陥りやすい傾向があります。 ...続きを見る

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2015/08/31 18:31
ストレスやフラストレーションに対処する『大人の適応・成熟』:性格要因が生む精神の脆弱性
ストレスやフラストレーションに対処する『大人の適応・成熟』:性格要因が生む精神の脆弱性 精神状態(人格状態)が発達して『大人としての適応・成熟』を実現するということは、ストレスやフラストレーションに対して効果的な対応を持続的にこなすことができるようになるということです。 ...続きを見る

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2015/08/31 18:29
精神分析のリビドー発達論(固着・退行)やヒステリー性格から見る“子供っぽさ・未熟さ”
精神分析のリビドー発達論(固着・退行)やヒステリー性格から見る“子供っぽさ・未熟さ” ジークムント・フロイトが創始した精神分析では、神経症の心身症状の背後に『無意識的な葛藤の抑圧・隠蔽』を仮定しています。この無意識領域の欲求(願望)の葛藤について『言語化・意識化』することによって、神経症を治癒できると考えるのが精神分析ですが、これは早期発達段階(幼児期)の非適応的な行動パターンへの『固着・退行』について改めて認識することを意味します。 ...続きを見る

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2015/08/31 18:28
ヒトはなぜ“男女の持続的なパートナーシップ”を求めるのか2:少子化・晩婚化と学習期間の長期化
ヒトはなぜ“男女の持続的なパートナーシップ”を求めるのか2:少子化・晩婚化と学習期間の長期化 先進国における近年の少子化・未婚化(晩婚化)の最大の原因としては、『経済的な豊かさ(出身家庭の豊かさ)による要求水準の高止まり+ウェブ社会の普及(安価な娯楽・低コストなコミュニケーションの増加)+自意識・自己愛の肥大』を考えることができる。 ...続きを見る

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2015/08/05 12:40
ヒトはなぜ“男女の持続的なパートナーシップ”を求めるのか1:性と子供の養育
ヒトはなぜ“男女の持続的なパートナーシップ”を求めるのか1:性と子供の養育 人間の性になぜ“生殖”と“享楽”という2つの側面が生まれたのか、つまりは子供が産まれる生殖にはつながらない愛情・快楽(精神と肉体の満足)のためだけの性行為をなぜ人間は求めるのか。その答えは単一的なものに還元できないが、享楽のための性は不倫・浮気の原因にもなる一方で、性が精神的にも肉体的にも満たされる行為になり得るということが『ヒトの男女の持続的なパートナーシップ』を支えてきた影響は大きい。 ...続きを見る

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2015/08/05 12:37
人間のセクシャリティの3つの側面:“恋愛・結婚の倫理観と持続性”が生む葛藤と神経症
人間のセクシャリティの3つの側面:“恋愛・結婚の倫理観と持続性”が生む葛藤と神経症 S.フロイトの精神分析では、無意識のエスが生み出す“性的欲求の充足と抑圧”が神経症の主な原因として語られるが、“不安感・罪悪感・抑うつ感・強迫観念・身体症状”などのメンタルヘルスの不調である神経症は『本能(自然)と倫理(文化)の葛藤』に悩む人間に特有のものでもあった。 ...続きを見る

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2015/08/05 12:01
自己愛性格の“自己の特別視”と“他者との比較・嫉妬”が生む不遇感2:アドラー心理学の共同体感覚
自己愛性格の“自己の特別視”と“他者との比較・嫉妬”が生む不遇感2:アドラー心理学の共同体感覚 アルフレッド・アドラーが創始した“アドラー心理学”では、人間が幸福になるために最も必要なものとして『共同体感覚』を上げている。この共同体感覚を平たく言い直せば、『仲間と思える他人がいること(仲間である他人の成功・幸福を素直に喜んで祝えること)』であり、『仲間である他人のために何か貢献したいと思うこと』である。 ...続きを見る

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2015/07/11 23:35
自己愛性格の“自己の特別視”と“過剰な競争心”が生む不遇感1:ありのままの自己の否定と優越欲求
自己愛性格の“自己の特別視”と“過剰な競争心”が生む不遇感1:ありのままの自己の否定と優越欲求 自己愛性パーソナリティー障害(過度の自己愛性格)の人は、『自己の特別視』と『際限のない成功・幸福の欲求』によって、絶対に他者には負けられないとか常に自分が特別に認められていないと気が済まないとかいった『非現実的な競争心』に駆り立てられる。 ...続きを見る

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2015/07/11 23:33
“他人から好かれたい欲求”と“他人を羨ましがらせたい欲求”の混同:一人の時間を楽しめる心理
“他人から好かれたい欲求”と“他人を羨ましがらせたい欲求”の混同:一人の時間を楽しめる心理 『聞き上手が好かれる』というのは、端的には『相手への好意的な興味を持つということ』とほぼ同義である。聞き上手というのは、ただひたすら一方的に相手に話させれば良いというのとは少し違っていて、『相手の話したいと思っている話題・感情・体験』などを気持ちよく引き出して上げるような好意的な関心を示すことであり、会話の途中で良いタイミングで効果的な質問・意見を加えていくことなのである。 ...続きを見る

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2015/05/04 10:41
“大人の甘え”の間接的な伝え方の問題:“優越感・虚栄心”によって上手くいかない人間関係
“大人の甘え”の間接的な伝え方の問題:“優越感・虚栄心”によって上手くいかない人間関係 みんなに優しくしてもらいたい、褒めてもらいたい、チヤホヤしてもらいたい、もっと自分の価値(存在)を認めて欲しいなど『直接的な甘えの欲求』は非常に分かりやすいものだが、大人になればそういった直接的な甘えを誰彼構わず表現すれば、あまりに幼稚で未熟な人間(要求の多い面倒な人間)だと思われ、逆に他者からの愛情や尊敬、支援は得られにくくなってしまう。 ...続きを見る

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2015/05/04 10:39
甘えられなかった人たちの表層的な自立心・愛情飢餓:他人を甘えさせられる人への成長
甘えられなかった人たちの表層的な自立心・愛情飢餓:他人を甘えさせられる人への成長 発達早期において“甘え”を抑圧されて“愛情”を剥奪されるという体験は、強烈な『愛情飢餓(優しさ・思いやり・甘やかしへの飢え)』を生み出す原因となる。しかし、そのことを直接的に認めてしまうことは、自分の過去の親子関係(家庭環境)や今までの人生の価値観そのものを全否定することにつながるので、『愛情飢餓があること(甘えたり受け容れられたりしたいこと)』は無意識の領域に抑圧されて本人にも気づかれない事が多い。 ...続きを見る

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2015/05/04 10:37
甘えられる“子供らしい子供時代”を過ごせる事の精神発達上の価値:甘えの否定と虐待
大人になってからも根強く残る“幼稚さ・未熟さ・依存性”は、子供時代に満たされなかった“甘えの欲求(愛されている実感)”や“保護の欲求(受け容れられている実感)”と相関していることが多い。子供時代に十分に親(大人)に甘えたり守られたりした人は、『自己存在の受容感+自然な自己肯定感』と『分離不安の克服+独りでも楽しめる能力』を獲得しやすくなる。 ...続きを見る

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2015/05/04 10:35
『対象の欠如(自分にないもの)』を他者が埋めてくれる幻想と不完全な私の欲望2:ラカンの精神分析
人間は常に『対象の不在』を不安に思ったり恋焦がれたりしているのだが、上記した『自分に欠けている大切なその不在の対象を、他の誰かがきっと持っているはず(他の誰かなら自分に与えてくれるはず)』という確信が、『他者への欲望』や『他者の欲望の欲望』を生み出す構造主義的な仕組みになっているのである。 ...続きを見る

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2015/02/08 12:32
『対象の欠如(自分にないもの)』を他者が埋めてくれる幻想と愛情の欲求1:ラカンの精神分析
精神分析では、クライエントが精神分析家に向ける特別な愛情・好意や憎悪・敵対心を『転移(transference)』と呼び、反対に精神分析家がクライエントの転移に影響されて向ける愛情(親近感)や憎悪(抵抗感)を『逆転移(counter-transference)』と呼んでいる。 ...続きを見る

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2015/02/08 12:29
“差異”と“幻想”によって支えられる欲望とシニフィアン(言語):ラカンの理論
『他者の欲望を欲望する』というジャック・ラカンが定義した欲望(desire)のあり方は、言語活動によって象徴的に表現される。欲望は自分以外の『他者』と必ず関わりを持つから、欲望は他者と意思疎通するための『公共的(社会的)なシニフィアン(記号)』に属しているものとして理解することができる。 ...続きを見る

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2015/02/08 12:03
ラカンの『欲望』と科学技術・市場経済・仮想現実がもたらす他者回避:“愛する事・働く事”による幸福追求
現代思想のキーワードでは、『個人の島宇宙化(他者との共有領域の縮小)・自己完結型の欲望・欲望充足のバーチャル化(仮想現実経由の欲望充足)・人を軽視する資本主義(拝金主義)』などに当てはまるような人間関係や生活様式、価値観が増大しているとも言える。それらは突き詰めれば、科学技術主義や資本主義経済、仮想現実(VR)・生命工学・ロボットの技術的可能性に裏打ちされた『人間の欲望充足のテクニカル化・バーチャル化』でもあるだろう。 ...続きを見る

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2015/02/01 07:36
人間の『欲求(need)・要求(demand)・欲望(desire)』を区別するラカンの精神分析
精神分析家ジャック・ラカンは、人間の『欲求(need)』と『要求(demand)』と『欲望(desire)』を区別することによって、永遠に完全には満足することのできない人間の精神活動の特性を明らかにした。 ...続きを見る

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2015/02/01 07:33
ジャック・ラカンの精神分析における“現実界(トラウマ)の回帰・反復”としての神経症症状
ジャック・ラカンは、フロイト的な原点回帰と言語中心主義の精神分析によって、『それ以外では有り得ない不可能性(各人に固有の運命)』として“現実”を再定義した。 ...続きを見る

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2015/01/17 23:30
ジャック・ラカンの言語主義的な人間観と自然の摂理:言葉・イメージを超えた現実(不可能性)
ジャック・ラカンの言語主義的な人間観は、『自然界の進化』を『人間社会の進化』のアレゴリー(寓喩)やアナロジー(類推)と見なす社会生物学的な世界観を否定するものである。 ...続きを見る

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2014/12/30 19:42
ジャック・ラカンの言語中心主義的な人間観と『失錯・機知・夢・症状』に反映される無意識
ジャック・ラカンの精神分析は、ジークムント・フロイトの原点に回帰しようとするベクトルを持っている。J.ラカンは言語活動に現れてくる『無意識の形成物』として、S.フロイトが重視した『失錯行為(言い間違え)・機知(ユーモア)・夢・症状』を取り上げ、これら4つの形成物をクライエントの無意識を理解するための有力な通路と見なした。 ...続きを見る

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2014/12/30 19:29
幻想的な自己愛と消費文明社会の相互作用がもたらす未来2:他者を回避する一人遊びと人工的システム
自己愛と仕事との関わりで言えば、先進国で増大しているサービス業の中でも特に自分の感情表現やコミュニケーションをコントロールしながら顧客の感情(親和欲求+承認欲求)を満足させる『感情労働』が、『消費文明社会におけるお客様扱いを通した自己愛の満足』と深く関係している。 ...続きを見る

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2014/12/04 19:46
幻想的な自己愛と消費文明社会の相互作用がもたらす未来1:経済発展によるライフスタイルの均質化
パーソナルな自己愛が重視される近代社会の背景にあるのは、中流社会における『平等意識の幻想』であり、『機会の平等の幻想(同じスタートラインからみんなが公正に競争しているという競争社会の正当化幻想)』でもあった。 ...続きを見る

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2014/12/04 19:44
“個人的な自己愛”と“自我理想に基づく自己愛”:近代化・市場経済によるアイデンティティの変化
個人的な自己愛(パーソナルな自己愛)の多くは、『経済的満足・家族や恋愛のエロス(情緒的充足)・感覚的快感』と結びついていて、現実的で自己中心的な欲求(=快感・楽しさ・損得感情)を満たそうとする。 ...続きを見る

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2014/12/04 19:42
現代人の傷つきやすさと自己愛の時代精神2:アイデンティティ人間からモラトリアム人間へ
裏返せば消費中心の現代社会というのは、『生産者・労働者としての立場』から外れると、それほど自己愛が傷つけられたり、他人から不快な対応(上からの厳しい態度)を取られたりすることが無くなっている『お客様社会(丁寧・礼儀正しい他者が多い社会)』でもある。 ...続きを見る

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2014/11/28 19:58
現代人の傷つきやすさと自己愛の時代精神1:強制の困難と消費者(お客様)としての意識の広がり
近代以前は身分制(上下関係のある役割分担)による『忠義・奉公(従属)』が行動理念となっていて、近代初期のナショナリズムが強まった時期には愛国心・国民教育による『国家への貢献・義務』が行動理念として機能した。 ...続きを見る

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2014/11/28 19:54
J.ラカンの言語とイメージ2:“言葉にしないと分からない”か“言葉にしなくても察して欲しい”か
『言葉にしなくても察して欲しい』と『言葉にしなければ分からない』は、実際にはどちらも場合によって『真』に成り得るのだが、『人間主体の自己表現の手段』としての言語がなければ、一般的には自分が何を考え感じていて誰にどうして欲しいのかといったことを代理表象することはできない。 ...続きを見る

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2014/11/20 16:13
J.ラカンの言語とイメージ1:シニフィアンの言語が持つ意味の流動性(文脈依存性)
言語やイメージとは『意味の体系』であり、精神分析とは『クライエントが語る言葉の意味』を解釈しようとする学問である。一方、実社会では『言葉は表層的なもの・言葉(口)で言うだけなら何とでも言える』というような言語を軽視する見方も多い。 ...続きを見る

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2014/11/20 16:12
ジャック・ラカンが示したイマージュ(視覚の刺激・想像)に影響される人間像と“無知の知の前提”
カウンセリングでは『言語』と『イメージ(イマージュ)』の相互作用が使われることも多いが、視覚的あるいは想像的なイメージ(心像)は、言語よりも直感的であり本能的でもある。 ...続きを見る

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2014/11/19 09:57
パーソナルな自己愛を満たす『理想の自己(充足した自己)』と社会経済的な役割を果たす『自我理想』
個人主義と消費文化、私的世界に基づいた『理想の自己(充足した自己)』をより高めていった所に、自分の理想のあり方・生き方と社会的な役割・使命感が一体化した『自我理想』というものがあり、自我理想に接近するような行動を取り成果を上げた場合には『自己愛・自己評価』が満たされるということになる。 ...続きを見る

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2014/09/20 09:54
競争的な個人主義・消費文化・労働から遠ざかる現代人の自己愛と近代的価値への態度:2
長期雇用や年功賃金が前提であった昔であれば、どんなに嫌なことやつらいことがあっても、雇ってくれた会社に何とか踏ん張って留まっていれば、その内に地位や給料も上がって部下もできて良いこともあるんだからという理由で説得されていたりもした。だが、現代では雇用形態の格差や昇進・昇給・賞与のないアルバイトのような待遇(名前だけの正社員)も多いため、理不尽な『長時間労働・サービス残業・ハラスメント』に耐えても将来それに対する見返りは期待できなくなっている。 ...続きを見る

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2014/09/20 09:52
競争的な個人主義・消費文化・労働から遠ざかる現代人の自己愛と共同体への帰属感:1
ポストモダンの現代では、個人主義と消費文化、私的世界に基づく自己実現が『理想の自己(充足した自己)』の原型になりやすいが、それは近代社会における『共同体への帰属感+同胞・権威への忠誠心』を欠いた自己満足や競争心(優越感)でもある。 ...続きを見る

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2014/09/20 09:49
自己愛の充足と“働くこと+愛すること”との関係性2:自己愛の延長による安定と適応
短時間(有期契約)のアルバイトや派遣業務でも、(年齢は殆ど変わらないか上の場合もある)後から入ってきた新人が気軽にタメ口を聞いたり、分からない事を自分に聞かなかったりすると物凄く頭に来て腹を立てる人は多いでしょう。 ...続きを見る

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2014/08/26 16:42
自己愛の充足と“働くこと+愛すること”との関係性1:仕事におけるやり甲斐と自己承認のポイント
人生にとって大切なことは、働くことと愛することだけではないが、それでもやはり『自分の仕事(職業活動)が上手くいっていること』や『愛することのできる他者がいること(愛して愛されるような関係があること)』は、人間の精神状態の安定や社会適応の良さと密接に関係している部分があります。 ...続きを見る

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2014/08/26 01:44
“自己愛の満たし方の分類”と“理想自我とのギャップが生む落ち込み”
ジークムント・フロイトは『理想自我』と『現実自我』のギャップを受け容れることができない時に、人は神経症(neurosis)を発症しやすくなると言いましたが、理想自我に様々な方向で近づこうとする行動・選択には『自己愛(self-love)』が関係しています。 ...続きを見る

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2014/08/26 01:41
自己愛による自己の特別視と潜在的(コバート)な自己愛:自分に相応しい安全・快適な社会への欲望
自分で自分が好きとか自分を特別な人間とか思い込むとかいう自己愛を持つ事は、人間が『唯一の自我意識+自己身体』から離れられない以上は、半ば宿命的なことでもある。 ...続きを見る

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2014/08/03 17:21
自己愛と容姿(外見)に対する自己認識:ありのままの現実自我と理想の虚像の追求
自己愛(self-love)には『自分は他人とは異なる特別な存在だ』という自惚れや自尊心に根ざした“自己の特別視”があり、一般的には自分を特別な人間だと思って優越感やわがまま(横暴さ)を示す人はあまり好まれない。 ...続きを見る

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2014/08/03 17:19
長崎県佐世保市の高一女子殺害事件:嗜虐的な残酷性と共感的な想像力の欠如
15歳の高校一年生の女子生徒が、事前にホームセンターで金づち・ノコギリを購入して、一定の計画性を持って同級生の女子生徒を殺害し、遺体の頭部・手首を切断したとされる事件の報道が続いている。 ...続きを見る

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2014/07/29 16:27
現代人のモチベーションと自己愛・ナルシシズム:自己の承認と自己存在の持続性の願望
現代では、A.アドラーのいう共同体感覚が衰退したり、他者と共有可能な活動・話題の領域が狭くなったりしたことで、主観的な理想の自己イメージだけを満たそうとする『自己愛(self-love)』が肥大しやすくなっていると言われる。 ...続きを見る

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2014/07/28 15:59
ケン・ウィルバーの円環的なライフサイクル論と虚無主義・刹那主義を否定する“永遠の生命”
トランスパーソナル心理学の往還論を前提とする『円環的なライフサイクル論(仏教的な輪廻転生のアレンジ版)』では、『誕生→子供の成長→大人(自我の確立)→大人の老化→死=上昇(往道)のプロセス』と『死→魂の中間生(バルド)→肉体の獲得→転生=下降(還道)のプロセス』という双方向的で円環的なぐるぐると回り続けるライフサイクルが考えられているわけです。 ...続きを見る

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2014/06/08 04:36
スピリチュアルなトランスパーソナル心理学とケン・ウィルバーの定義した“心(意識)の三つの水準”
トランスパーソナル心理学は『個人としての自己実現・自己成長』を超越しようとする心理学であり、自我(自分)の欲求や能力、目的を超えたところにある『世界の普遍的な真理(万物とのつながり・生命の根源的な感覚)』に近づいてつながろうとする思想的・神秘的な側面を持ちます。 ...続きを見る

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2014/06/08 04:26
“個の確立・自己超越・意味の復権”を志向するトランスパーソナル心理学と宇宙論的な大きな物語との接続
行動を客観的に理論化する行動主義心理学と無意識領域を考察する精神分析に続いて、『第三の心理学』と呼ばれたヒューマニスティック心理学(人間性心理学)では、社会に上手く適応するための“帰属欲求・承認欲求の充足”や自分らしい人生を生き生きと充実させて生きるための“自己実現の達成”が目標とされました。 ...続きを見る

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2014/05/19 16:13
V.E.フランクルの『意味への意志』と自己超越的な『新しい人間性』:2
科学的世界観は合理性と実証性を客観的真理の基準に据えるが、科学は豊かな経済や便利な生活のための道具にはなっても、中立的で客観的な科学そのものが『価値の判断基準』あるいは『人間の生きる意味』に取って代わることはできない。 ...続きを見る

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2014/05/05 23:21
V.E.フランクルの『意味への意志』と科学的還元主義のニヒリズム:1
精神分析の創始者であるジークムント・フロイトは、人間の精神活動のエネルギーを『快楽への意志』に求め、個人心理学を考案したアルフレッド・アドラーは『権力への意志』こそが人間の精神活動の源泉であると考えた。 ...続きを見る

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2014/05/05 23:19
V.E.フランクルと登山(ロッククライミング)2:人はなぜ登山やスポーツをするのか?
V.E.フランクルのロゴセラピーはカール・ロジャーズの『クライエント中心療法』のように人に共感的理解を示したり無条件の肯定的受容を与えれば自然に問題が解決されるという風には考えない。ある意味で人間をストレス(苦難・試練)に曝してでも鍛えようとする厳しいところがあり、自己憐憫を乗り越えたストイックな自己鍛錬や義務の遂行によって生き甲斐(生きる意味)を見出そうとする。 ...続きを見る

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2014/04/28 14:41
V.E.フランクルと登山(ロッククライミング)1:ロゴセラピーにおける厳しい人生観とストレス
V.E.フランクル(Viktor Emil Frankl, 1905-1997)というと、ナチスドイツの強制収容所での過酷な体験とその克服(意味への意志)を綴った『夜と霧』が有名だが、『現代思想 imago ヴィクトール・E・フランクル特集』に収載された『山の体験と意味の経験(V.E.フランクル,赤坂桃子訳)』で、フランクルがロッククライミング(岩登り)にも興味を持ち実際に岩山を登っていた事を初めて知った。 ...続きを見る

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2014/04/28 14:40
岸田秀『唯幻論大全 第三部』の書評3:男の性的不能を補填した男性主義の性幻想と性差別的な要因
現代でこそ、性的な行為や会話・嗜好を自分の好きな男性と楽しめる女性のほうが多数派になってきたが、かつての夫婦関係では性を楽しむべきもの(自分の性欲を開放できるもの)と考えていた妻のほうが少数派であり、『夫の求めに応じるべき義務(子供を授かるために必要だからしなければいけない行為)』のように捉えられたり、相手を喜ばせるための愛撫や技巧もなくただ上に乗っかって射精してくるだけの淡白で真面目な夫の行為を不満に思うことのほうが多かったともされる。 ...続きを見る

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2014/03/23 16:42
岸田秀『唯幻論大全 第三部』の書評2:男性の勤勉道徳と女性の性的貞節による近代の婚姻原理
女性を無料で性交渉してはならない商品や財物のようにみなす価値観は、本人同士の同意に基づく自由恋愛や婚前交渉を道徳的に非難するような近代日本の社会的価値観を生み出し、恋愛(性的関係)と結婚をイコールで結ぶ作用をもたらした。 ...続きを見る

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2014/03/23 16:40
岸田秀『唯幻論大全 第三部』の書評1:自由恋愛・婚前交渉の禁忌と家父長制における女性の財産性
明治期〜昭和中期にかけては、男性が自分を選んで責任のある結婚をしてくれる、基本的な生活費や子の養育費を稼いで扶養してくれるということが、当時の女性にとっては『自分の女性としての価値・自信』を分かりやすく確認できる最も標準的な手段でもあり、『結婚しないことに対する偏見・差別・圧力』も今とは比べ物にならないほど強力でそれに抗うことは簡単ではなかった。 ...続きを見る

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2014/03/23 16:38
岸田秀『性的唯幻論』から見る男女関係と性道徳の変化4:マテリアルな性的身体の幻想と外見の評価
男性が幻想として抱え込みやすい“利己的・道具的な性愛”だけでは人間の男女関係や家族形成は成り立たないので、そこに倫理的あるいはロマンス的な『恋愛・愛情・信頼・家族愛』といったものが導入され、文明社会では特に『自己本位的な欲望(異性の道具化・モノ化)』だけに陥らない相手のための貢献や思いやりの要素が、社会・文化の規範(個人の人間性や魅力の評価軸にもなり得る恋愛の前提)として根付いている。 ...続きを見る

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2014/02/15 18:22
岸田秀『性的唯幻論』から見る男女関係と性道徳の変化3:聖女と娼婦・愛情と性欲の二元論
岸田秀は人間の男性の性欲の道具的な特殊性に注目して、人間の男性だけが他の動物には見られない『女性の人格と性器の切り離し』を行うことで、買春や強姦をすることができるとしているが、これは部分性愛から性器性愛へと移行するリビドー発達の成果(正常な性交渉を可能にする心理的発達)なのだとしている。 ...続きを見る

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2014/02/15 18:19
岸田秀『性的唯幻論』から見る男女関係と性道徳の変化2:自己愛・部分性愛に囚われた人の性
恋愛・結婚などで決まった相手(パートナー)がいる人の多くは、ちょっと魅力的だなとかいいなとか思う別の異性がいたとしても、『今まで築き上げてきた居心地の良い家庭・関係性・相手との相互の信頼』を壊してまで(自分のために良くしてくれている相手を傷つけてまで)浮気しようとはしないものだが、『想像・妄想・理想の範囲内』においては現実のパートナー以外との恋愛・性愛をイメージして楽しむことはあるだろう。 ...続きを見る

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2014/02/15 18:17
岸田秀『性的唯幻論』から見る男女関係と性道徳の変化1:本能が壊れた動物としての人間
岸田秀の精神分析は『本能が壊れた動物』としての人間を前提にした“性的唯幻論”を展開するが、これは人間の性的欲求が“子孫存続の生殖本能(妊娠出産の帰結)”ではなく“文化的・快楽的な幻想”に支えられているという理論である。 ...続きを見る

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2014/02/15 18:16
岸田秀の『史的唯幻論』から見る“日本・中国・韓国の屈辱”と屈辱の雪ぎ方のもつれ:1
結果論としての恩義(自分たちのおかげ)の押し付けをするというのは、1853年のペリー来航以降(日米戦争のアメリカの勝利と戦後)のアメリカの態度でもあり、日本人はこの一方的で傲慢な恩義の押し付けに憎悪・不快を覚えた。何とか不平等条約を解消して国家主権を回復し、白人の国ロシアとの日露戦争にも勝利したことでアメリカ・西欧諸国と日本は対等なのだという姿勢を鮮明にした。 ...続きを見る

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2014/02/08 14:38
なぜ他人との人間関係で疲れきってしまうのか?2:人からの頼み・誘いを断れない葛藤
相手との『本音と本音の交流(心のふれあい)』や『好意・援助の返報性(互酬性)』ができていないにも関わらず、相手の要求や誘いに対していつも良い顔をしてOKしていると、親しくもない相手や自分を甘く見る相手から『都合の良い人物(お人好し・扱いやすい相手)』として利用されやすくなる。 ...続きを見る

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2013/10/04 13:13
なぜ他人との人間関係で疲れきってしまうのか?1:人に嫌われたくない心理
全ての人に好かれたり良い人のイメージを持たれる必要がないにも関わらず、完全主義的な執着性格の人は『自分が大切にすべき親密な信頼できる相手』と『それなりに無難に対応すれば良いあまり親しくない相手(合わない相手)』との区別をつけられないために、人間関係やコミュニケーションで過剰に気を遣ったり相手に合わせてしまって心身の調子を崩してしまうことになる。 ...続きを見る

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2013/10/03 01:46
“優柔不断・拒絶恐怖・完全主義”の他者配慮型性格が感じやすい人間関係の慢性的ストレス
他者への配慮や気配りが過剰な人の場合には、『人間関係の愚痴・不満・憤り』を溜め込みすぎて、『人間関係の慢性的ストレス』によって心身のバランス(自律神経系)を崩して睡眠障害を起こしたり、うつ病・社交不安障害(対人恐怖症)のような状態にはまりこんでしまうことがある。人間関係の慢性的ストレスを引き起こす原因は、大別すると以下のような感じになるだろう。 ...続きを見る

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2013/10/03 01:43
“新しいタイプのうつ病”の性格傾向・適応水準・典型症状と古典的うつ病の病前性格
ストレス反応としての『抑うつ体験反応』は、抑うつ感や精神運動抑制の持続時間が短く原因が比較的はっきりしているが、症状そのものはうつ病と類似している。一方で、各部の身体症状だけが目立って自覚されるというタイプのうつ病もあり、そういった慢性的な原因不明の身体症状に悩んでいる人は、精神科・心療内科ではなく(身体のどこかに見つかりにくい異常があるはずという思いから)内科をドクターショッピングする傾向が見られやすい。 ...続きを見る

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2013/05/11 19:21
うつ病の罪悪感・自責感を“世間体(恥)の日本文化”から考えてみる
日本人は生身の人間ではない『神(宗教)・倫理・聖典』といった普遍的(絶対的)な規範と個人で向き合うという歴史をほとんど持っていません。そのため、『世間(社会)の中で自分はどういった役割を果たしているか』や『他人から自分の生き方や状態をどう見られているか』という一般的に“世間体・体裁”と呼ばれるものとその喪失が『罪悪感(自分が病気であることによって他人・社会に迷惑を掛けているのではないかという感覚)』の発生と相関しやすくなります。 ...続きを見る

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2013/02/18 09:55
自然を支配(利用)しようとした西欧物質文明の限界と精神症状としての罪悪感:4
自然科学の進歩や発展は、人間の文明的・道具的な暮らしを豊かにするのに役立ちましたが、行き過ぎた資源開発や海洋資源(マグロ・ウナギなど)の乱獲などによって『公害の健康被害・生態系への悪影響』だけではなく、『資源枯渇の危険性』や『自然環境・住環境の破壊』なども生じてきました。 ...続きを見る

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2013/02/16 10:14
阿闍世コンプレックスと“申し訳なさ”としての罪悪感3:西欧文明の自然世界との対立
古澤平作(こざわへいさく)や小此木啓吾(おこのぎけいご)が提唱した日本的(仏教的)な『阿闍世コンプレックス(あじゃせコンプレックス)』も、権威的な父親と抵抗する子どもの性的発達の関係を問題にしたエディプス・コンプレックスとは違って、庇護する母親とそれに逆らう子どもとの発達的な関係をテーマにしたものです。 ...続きを見る

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2013/02/09 23:45
精神分析のエディプス・コンプレックスとキリスト教の罪悪感2:権威・抑圧に対する葛藤
人類の始祖であるアダムとイブ(エバ)が原罪を犯したことに対する神の処分は、まずエデンの園という楽園からの追放であり、永遠の生命の剥奪でした。人間は神の言いつけに逆らうという罪を犯した事で、何の苦しみも迷いもない豊かな楽園から追い出される事になり、『死の不安・老化の恐怖』を味わわなくても済む不老不死の永遠の生命を失ったというのが、旧約聖書の創世記に刻まれた人間の原罪の結末です。 ...続きを見る

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2013/02/09 23:42
精神分析のエディプス・コンプレックスと西欧文明の罪悪感1:父性原理と超自我
ジークムント・フロイトの精神分析の中心理論の一つである“エディプス・コンプレックス(Oedipus complex)”は、家族ファンタジーに基づいて『思い通りにならない社会的現実』と『超自我の罪悪感』を強調します。 ...続きを見る

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2013/02/09 23:40
境界性パーソナリティ障害(BPD)の自己アイデンティティ拡散の問題:ユングのシャドウとペルソナ
境界性パーソナリティ障害(BPD)の性格構造の形成は、“アダルトチルドレンとしての成育歴(機能不全家族の親子関係による傷つき)”と相関していることも多いが、それは『親の偏ったイメージの固定化+そのイメージが生むネガティブ(非適応的)な影響』として理解することができる。 ...続きを見る

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2012/12/01 16:12
親子関係の悩みに対する“共感的理解・疎外感・転移感情”についてどのように考えるか。
成育環境や親子関係、過去の経験から受ける影響をゼロにすることはできず、誰もが『過去から今までの間に積み重ねてきた経験・知識・人間関係』に少なからぬ影響を受けていて、そういった小さな要素の積み重ねによって現在の人格や価値観、人間観が段階的に形成されていく。両親からの適度な愛情・保護・教育を受けられなかったり、虐待的な環境で成長して大きくなったりしたアダルトチルドレンの人の悩みの深刻さは、他者にその悩みや不満、苦しみを打ち明けにくかったり、打ち明けたとしても『両親に対する愛情と憎悪の葛藤・虐待的な環... ...続きを見る

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2012/11/06 22:05
過去のトラウマや親子関係の偏り(アダルトチルドレンの環境)が精神発達プロセスに与える影響:3
小学生の年代に当たる児童期(学童期)では、一生懸命に勉強・スポーツ・地域活動に取り組んでその成果を教師・親・友達から評価される事で『勤勉性(努力する姿勢)』という発達課題を獲得していくが、その獲得に失敗して自分の努力が全く認められないような状態や友達よりも劣っているという自覚が続くと『劣等感(努力をしない姿勢)』が形成されやすくなってしまう。児童期やそれに続く思春期は、『学校での友達関係への適応』が重要になってくる発達段階でもあり、友達関係の輪(仲間)に入れなかったりいじめを受けたり仲間外れにさ... ...続きを見る

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2012/10/30 15:47
過去のトラウマや親子関係の偏り(アダルトチルドレンの環境)が精神発達プロセスに与える影響:2
アダルトチルドレンは、両親から大切にされる子どもらしい子ども時代を過ごす機会を奪われるという問題でもあり、『子ども時代の楽しい記憶・幸福な体験・温かい家族関係の思い出』が持てない、思い出せないという問題でもある。身体的・精神的虐待も含めて、アダルトチルドレンを生み出す機能不全家族や親子関係の歪曲には、以下のような典型的な問題・特徴が見られる事が多い。 ...続きを見る

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2012/10/26 01:00
過去のトラウマや親子関係の偏り(アダルトチルドレンの環境)が精神発達プロセスに与える影響:1
幼少期から思春期にかけて受けたトラウマ(心的外傷)が、自己肯定感や自己効力感、集団適応(他者との関係構築)にまつわる性格形成の過程を歪ませてしまう事がある。過去のトラウマになりやすい代表的なものとして、親による児童虐待と同級生によるいじめ(集団生活における疎外・孤立)があるが、明確な虐待やいじめとしての問題がない場合でも、『自分の尊厳・価値・自信・安心を否定されたり揶揄される経験』を重ねる事によって自己評価や自発性が低下して、『生きづらさ・不器用さ・不安感(強い恐れ)・諦めやすさ・意地悪さ』が生... ...続きを見る

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2012/10/26 00:56
アダルトチルドレンの認識とマーシャ・リネハンの“不承認環境”がもたらすパーソナリティへの影響
境界性パーソナリティ障害(BPD)が形成される環境的要因には、アダルトチルドレンの成育家庭や幼少期の愛着障害をもたらす母子関係が関係している事もあるが、BPDの性格構造が形成されやすい家庭環境としてマーシャ・リネハンは『不認証環境』というものを定義している。『不認証環境』というのは簡単に言えば、子どもの存在価値や能力・成績、感情・気分などを肯定的に承認して上げる事が殆どない環境(親子関係)の事であり、子どもが勉強を頑張ったり思いやりのある行動をしたり、家族の手伝いなどをしても褒めてあげず認めてあ... ...続きを見る

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2012/10/05 23:46
境界性パーソナリティ障害(BPD)の形成と“母子間の愛着障害・嗜癖の依存性の要因”:2
幼少期からの親子関係の問題や愛情剥奪、守られている感覚の欠如などによって、『親や過去の記憶から与えられた自己像(その視点からの世界観・人間観)』に強く束縛されてしまい、自由な物事の認知や行動の選択ができなくなっているのがBPDの人格構造なのである。そのため、他人からの愛情や関心を失う事を恐れて異常なほどの執着心やしがみつき、つきまといをしてしまう事があったり、反対にわざと相手に迷惑や負担を掛けるような『拗ね・いじけ・攻撃性』を見せて自分への関わりを求めようとする事もある。 ...続きを見る

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2012/09/28 23:15
境界性パーソナリティ障害(BPD)の形成と承認不全を生む“家庭環境・親子関係の要因”:1
境界性パーソナリティ障害(BPD)の人は他者の愛情や優しさ、注目に対する飢餓感が強くて、慢性的な見捨てられ不安に苦しんでいることが多い。その根本的な理由として本人の口から『親に全く大切にされず愛してもらえなかった・親とほとんど何の情緒的な関係がないままに大きくなった・親に甘えたくても甘えることが許されなかった』といった事が語られることもあり、この理由はアダルトチルドレン(機能不全家族における成育歴)の精神的な脆弱性・不安定性とも関係している。 ...続きを見る

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2012/09/28 23:13
H.ハルトマンの自我機能の定義と精神分析的な性格障害(パーソナリティ障害)の形成・治療の考え方
精神分析における性格障害(古典的な異常性格)は、自我が自分を苦痛から守ろうとする『不適切な自我防衛機制』によって強化されると考えられていたが、その後の臨床心理学・精神病理学の展開の中で『人格の統合過程の失敗・人格を構成する内的な構造や機能のバランスの崩れ(葛藤)』が性格障害の遠因として認められるようになった。 ...続きを見る

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2012/09/02 01:38
超自我の過剰による罪悪感(自己処罰欲求)と自分で自分を不幸にしてしまう道徳的マゾヒズム
精神分析の始祖であるS.フロイトも、超自我が生み出す罪悪感が原因になっている性格障害として、『例外人・罪悪感から罪を犯す人・権威的な集団への同一化(権力欲の強い人)』などを取り上げている。“例外人”というのは現在の悪い状況は、自分のせいではなく、不可避な運命や生まれ落ちた環境のせいであると思い込み主張する人のことであり、“罪悪感から罪を犯す人”というのは慢性的な罪悪感の苦しみを和らげるために、敢えて自分が処罰されるような事態を作り出す人のことである。 ...続きを見る

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2012/08/28 07:14
O.フェニケルの精神分析的な性格理論とパーソナリティ障害2:超自我に対する病的行動と罪悪感
O.フェニケルは精神分析のスタンダードな性格理論の類型である、『依存性・自己愛性・愛と無視の両価性の特徴を持つ口愛期性格』『几帳面な強迫性・蓄積するケチ・譲らない頑固・神経質な潔癖の特徴を持つ肛門期性格』『野心・競争心の強化と挫折(去勢)に関係する尿道性格』『自我が強まって自分の自己愛的な願望やジェンダー的な欲求を充足させようとする男根期性格』『性格的な成熟を達成して外界や内的欲求、異性に社会的に適応できるようになった性器期性格』などについても言及している。 ...続きを見る

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2012/08/28 07:12
O.フェニケルの精神分析的な性格理論とパーソナリティ障害1:昇華型と反動型の性格傾向
精神分析の人格障害理論(性格障害理論)は、ジークムント・フロイトの『性格と肛門愛(1908)』で肛門期へのリビドーの固着が、“吝嗇(ケチ)・頑固・完全主義・強迫性・秩序志向”の特徴を持つ肛門期性格を生み出すとしたように、発達早期の発達段階への『固着‐退行』によって性格障害を説明しようとした。 ...続きを見る

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2012/08/28 07:10
自己愛障害の視点から見た境界性パーソナリティ障害(BPD)とダブルバインドのコミュニケーション
自己愛(self-love)の発達過程や病理を研究した自己心理学のハインツ・コフートの理論を参照すれば、クラスターBの境界性パーソナリティ障害(BPD)と自己愛性パーソナリティ障害(NPD)は共に『自己愛障害(自己愛の肥大・萎縮)』として解釈することができる。自信過剰や傲慢な振る舞い、共感の欠如(他者の利用)が見られる自己愛性パーソナリティ障害は『自己愛の肥大の病理』であり、対人関係の不安定や自己否定・自傷行為、見捨てられ不安が見られる境界性パーソナリティ障害は『自己愛の萎縮の病理』である。 ... ...続きを見る

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2012/08/03 21:27
境界性パーソナリティ障害(BPD)の“気分・感情の不安定性”とアダルトチルドレンの要素
境界性パーソナリティ障害(BPD)では『感情・気分の不安定性』が症状の中心となって、それ以外の分野の不安定性を相互に強め合っている図式があり、『感情・気分の適度なセルフコントロール』が認知行動療法(CBT)における目標として設定されることが多い。 ...続きを見る

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2012/08/03 21:21
オットー・カーンバーグの境界性パーソナリティ構造(BPO)とメラニー・クラインの早期発達論の視点
自他の境界線が深刻に混乱して、思い通りにならない他者に激怒したり罵倒したり攻撃したりするような境界性パーソナリティ障害(BPD)では、『良い相手の部分(良い部分対象)』と『悪い相手の部分(悪い部分対象)』を分裂させて別人のように認識してしまう事がある。その混乱した心理状態には、メラニー・クラインの早期発達理論でいう『妄想‐分裂ポジションへの固着・退行』が関係していると推測することができるが、BPDでは分裂(splitting)の防衛機制が発動して、ある人を手放しで賞賛していたと思ったら、次の瞬間... ...続きを見る

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2012/07/27 09:28
境界性パーソナリティ障害と他者に対する両極端な評価3:メラニー・クラインの妄想‐分裂態勢
自己と他者の境界線が弱いという事は、他者の言動から暗示的な影響を受けやすく、相手の気分や感情に巻き込まれやすいという事を意味しているが、実際、BPDの人は自分が気分が悪くて機嫌が悪い場合には、その感情を相手に投影して『相手のほうが気分が悪い・不機嫌で怒っている』という風な事実ではない他者認知をしてしまいやすい。自他が未分離でストレス耐性が低く、独立した自我を確立できない状態が、原始的防衛機制の一つである“投影(projection)”を発動しやすくするのである。 ...続きを見る

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2012/07/27 09:06
境界性パーソナリティ障害と自他の境界線の曖昧さ2:ストレス耐性の低さが生む判断基準の硬直化
クラスターBのパーソナリティ障害では、幼少期に母親(父親)からの保護や愛情を十分に受けられなかったという思い残しがあったり、幼少期〜思春期にかけていじめ・集団からの疎外などを経験して友人関係に関するトラウマ(基本的信頼感の欠如)を受けたりした事で、『自己と他者の境界線・区別』が曖昧になってしまうことがある。 ...続きを見る

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2012/07/24 03:15
境界性パーソナリティ障害と自他の境界線の曖昧さ1:自分と異なる他者の人格・感情に対する想像力
自己愛の調整能力や感情の自己制御、自己アイデンティティの確立が障害される事によって、境界性パーソナリティ障害(BPD)や自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人格構造の不適応な偏りが生まれやすくなる。 ...続きを見る

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2012/07/24 03:11
斎藤環『関係する女 所有する男』の書評7:男性のひきこもり・女性の摂食障害とジェンダーの規範性
『第五章 「おたく」のジェンダー格差』では、虚構のキャラクターに性的に興奮できるおたくのファンタジーが分析されているが、男性のおたくだけではなく女性の腐女子も考察の対象にされているのが興味深い。そしてそのおたく論に関する性的な興奮形式の分析でも、斎藤環氏は男性おたくの欲望は『所有』に向かい、腐女子(女性おたく)の欲望は『関係』に向かうと結論づけており、男性は創作物(アニメ・漫画)の虚構・幻想に興奮しようとする場合でも“ファルス(男根)の主体性(位置・方向)”が無ければ興奮できないと述べている。 ... ...続きを見る

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2012/07/01 19:59
境界性パーソナリティ障害とカウンセリング・人間関係のポイント:自己愛に対応する緩やかな構造化面接
カウンセリングの面接技法(対話技法)は、『共感的理解に基づく傾聴』によるありのままのクライアントの受容が基本になっている。しかし、『自己愛・依存性の過剰』を原因とするクラスターBのパーソナリティ障害(人格障害)では、共感と傾聴、受容だけでは上手くいかずに、余計にクライアントの依存性や不満感、要求水準を高めてしまう問題が起こってしまう事がある。 ...続きを見る

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2012/05/03 19:47
春日武彦『精神科医は腹の底で何を考えているか』の書評:経験をアレンジした100名の精神科医の事例集
精神の不調や不適応な状態、強いストレスの影響があっても、実際に『心療内科・精神科』を受診するまでには至らない人が多く、今でも心療内科・精神科に対して偏見や誤解、無理解を持っている人は少なからずいる。『心療内科』という心の問題や生活適応の悩みを専門に取り扱う診療科の新設も、『精神科』という言葉の持つネガティブなイメージや好ましくない先入観を和らげるために設けられたという経緯もある。 ...続きを見る

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2012/04/23 09:06
いつも同じような相手と似たような恋愛を繰り返しやすいのはなぜか?:初期体験・親子関係・役割意識
『異性の好みのタイプ』について自分と似ているか異なっているかという観点から考えてみましたが、どういったタイプの異性を好きになりやすいかには『恋愛行動(相手選び)のパターン化・親子関係のコンプレックス・初期体験のインプリンティング(刷り込み)』なども関係してきます。 ...続きを見る

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2012/04/07 19:46
自分と異なる性格・特徴を持つ異性に魅力を感じるのはなぜか?:相補性の原理とコンプレックス解消
人間には誰でも『長所と短所』『得意な分野と苦手な分野』『強い要素と弱い要素』があり、『自分に欠けている長所・強み』を持っている影(シャドウ)に近いような異性に魅力を感じやすい部分もあります。論理的な思考を重視して計画的にかっちり人生を生きている人は、感情優位で自分の気分の赴くままに生きているような人が『影(シャドウ)』として機能し、そういった異性に引きつけられることがあります。 ...続きを見る

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2012/04/03 18:21
現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題4:生物学的精神医学と医師(精神医療)―患者の信頼関係
精神医療の問題点として、自傷他害の恐れが強かったり現実適応(通常の対話能力)を完全に失っているような重症患者になると、医療機関であっても『行き場所(継続的に受診や入院をさせてくれる病院)』がなくなってきて、患者と患者の家族の立場が弱くなりやすく、医師の治療方針に疑問を感じたり自分には合っていないのではないかと不安に感じても、それを直接質問することは心理的にかなり難しくなってくる(医師によっては疑問・不安・質問でも自分の治療方針に対する不満や反対と受け止めて不機嫌になったりする事例なども)というこ... ...続きを見る

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2012/03/24 12:17
現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題3:向精神薬の作用・副作用と抗うつ薬の効果の捉え方の変化
向精神薬によるそれぞれの副作用の症状は別の薬で抑えることができるようになっているが、それでも飲む薬が増えて筋肉・運動の異常反応が増えるというのは、本人にとっては辛くて苦しいことであり、副作用が重くなれば服薬遵守ができなくなるケース(自己判断の減薬)もでてくる。抗精神病薬の副作用は、ドーパミン受容体遮断による『錐体外路症状』と他の抗うつ薬などの向精神薬でも出やすい『抗コリン作用(口渇・便秘・排尿障害)』とに分けることができる。代表的な錐体外路症状は以下のようなものである。 ...続きを見る

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2012/03/21 17:07
現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題2:抗精神病薬の開発と“精神病の寛解”を目指す医療
精神疾患の治療理念はある意味では、完治させられない“慢性疾患(アレルギー性疾患・腎障害・糖尿病・リウマチ・肝障害等)”の治療に当たる内科医が『薬で抑えて症状と上手く付き合っていきましょう』というように、今ある医学的手段によって症状をコントロールしていくことが目的になっているからである。 ...続きを見る

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2012/03/19 15:03
現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題1:yomiDrの『医療ルネサンス』の事例を読んで
読売新聞の“yomiDr.(ヨミドクター)”の連載『精神医療ルネサンス』で、現代の精神医療と薬物治療に対する“批判・不満・不信のケース”が多く掲載されていて、近代以降の精神医学の成果と限界、問題について深く考えさせられる内容になっている。 ...続きを見る

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2012/03/19 15:00
“男女の嫉妬感情の違い・男女の性愛のダブルスタンダード(性的な二重基準)”は何から生まれるか?
男性が女性の身体(セックス)に対する強い独占欲と嫉妬心を持つ生物学的理由は、女性が自分以外の相手ともセックスをすると『自分の子であるという確信』が持てなくなるという事が上げられますが、これは飽くまで生物学的な嫉妬感情の起源であって、実際には『相手から見捨てられる・自分が恋人や浮気相手からバカにされている・裏切られて孤独になってしまい不安になる』といった心理的理由によって嫉妬や怒りに苦しむことが多いと思います。 ...続きを見る

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2012/03/19 14:55
脳内のセロトニンによる“精神の安定(安らぎ)・不安定(攻撃性)”と“男女の嫉妬感情の違い”
快楽を追求して不快を避けようとする精神分析でいう『快楽原則』は、脳の機能的には大脳辺縁系の視床下部や海馬(長期記憶中枢)に由来するとも言えますが、サル・ラットの電極を用いた動物実験では、視床下部近くの快感中枢を刺激しつづけると、電極刺激を得ること以外の行動(生きるために必要な行動でさえも)をまるでしなくなることから、ひたすらに刹那的な興奮・快感を求めてしまい制御できなくなる“快楽性の依存症”の形成原理とも関係していると考えられています。 ...続きを見る

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2012/03/17 02:58
S.フロイトの精神分析の“エス”と進化生物学の“生存・生殖本能”が生み出す暴力(争い)の問題
進化心理学では人間の行動と心理は、『突然変異・遺伝子保存・遺伝子頻度(ばらつき)を前提とする自然選択』の結果として段階的に形成されてきたと考えますが、進化論・進化心理学の前提にあるのは、人間も動物(哺乳類)の一種であるという事実認識でしょう。 ...続きを見る

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2012/03/17 02:55
“自然主義の競争原理”と“リアリスト(現実主義)・イデアリスト(理想主義):人は争いをやめないか?
経験主義の哲学者や社会科学者、フェミニストには、人間の行動や欲求を規定するソフトウェアは『社会・環境・教育』といった外部要因の総体が作り上げていると仮定する人が多く、どちらかというと『自然・本能』の影響を軽視しています。更に、それら自然・進化に由来する本能には『野蛮で利己的な悪徳・暴力』が多く含まれるので、積極的に改善していくべきだとする倫理的なスタンスを取ることも多いのですが、インテレクチュアルな専門家・思想家は『人為による自然の超越』に人間が人間である由縁や本質を見出します。 ...続きを見る

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2012/03/17 02:51
境界性パーソナリティ障害に見られる典型的な“気分・感情・行動・対人関係の不安定さ”
境界性パーソナリティ障害(BPD)でそれぞれの不安定さの問題を見ていくと、以下のような不適応行動や問題状況、気分・感情の悪化、対人トラブルが起こりやすくなっています。 ...続きを見る

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2012/02/22 16:06
H.コフートの“理想化された親イマーゴ”と“依存症問題”から見る境界性パーソナリティ障害:2
二分法思考(白か黒か思考)は認知療法で『全か無か思考』と呼ばれているものですが、これはメラニー・クラインが定義した発達早期の非適応的な防衛機制である『分裂(splitting)』が関係した思考法です。 ...続きを見る

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2012/02/18 17:06
H.コフートの“誇大自己”と“理想化された親イマーゴ”から見る境界性パーソナリティ障害:1
前回の記事で説明したH.コフートの自己心理学では、向上心を伴う『誇大自己(grandiose self)』と理想を目指していく『理想化された親イマーゴ(idealized parent imago)』が相互作用することで進んでいく心的構造の形成過程を『変容性内在化(transmuting internalization)』といいます。H.コフートの自己心理学では、自己愛性・境界性・演技性などクラスターBのパーソナリティ障害の人格形成過程は、『変容性内在化(transmuting internal... ...続きを見る

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2012/02/18 17:04
境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達4:向上心と理想に支えられる健全な自己愛
自分で自分を大切にしたり自分の能力・努力の価値を信じたりする“健全な自己愛”が無ければ、現状よりも自分の能力や状況を高めていこうとする『向上心』が持てず、自分が将来的にいつか到達したいと思う『理想』のイメージを構築することも難しくなります。 ...続きを見る

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2012/01/25 23:26
境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達3:コフートの自己心理学と愛情不足・過保護の影響
境界性パーソナリティ障害でも自己愛性パーソナリティ障害でも、『自律的な自己アイデンティティの形成』ができないという問題が見られ、自己アイデンティティが拡散して依存性や自己顕示性が強まることで『他者との対等な人間関係』を築くこともできなくなります。 ...続きを見る

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2012/01/25 23:25
境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達2:自己アイデンティティの脆弱性と依存性
精神分析のリビドー発達論では、自己愛障害(クラスターB)とは『本能変遷(自体愛→自己愛→対象愛)』を停滞させられる精神発達過程の障害によって発症するものであり、『トラウマ(愛情の欠落あるいは過剰な溺愛)を受けたと想定される早期発達段階』への固着・退行によってその症状形成のメカニズムが説明されています。 ...続きを見る

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2012/01/22 12:24
境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達1:S.フロイトの二次的ナルシシズム論
精神分析におけるクラスターB(B群)のパーソナリティ障害(人格障害)の研究は、オットー・カーンバーグの境界性パーソナリティ構造(BPO)の研究が中心になっていますが、BPO(Borderline Personality Organization)の最大の特徴は『傷つきやすさ・精神発達の未熟・対象喪失の不安・気分と対人関係の不安定性・自己否定性』です。 ...続きを見る

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2012/01/22 12:17
“A群〜C群のパーソナリティ障害”に見られる中心的な性格傾向と正常とされるパーソナリティ特性について
パーソナリティ障害はその中心的な性格傾向と行動様式に基づいて、『A群・B群・C群(クラスターA・クラスターB・クラスターC)』に分類されていますが、A〜C群で見られる中心的な性格傾向と問題行動はその程度を弱めれば、誰もが多かれ少なかれ持っている性格上の要素ではあります。それぞれのパーソナリティ障害(人格障害)の詳細な内容と診断基準を知りたいという方は、ウェブサイトのにある『人格障害の解説の項目』を参照してみてください。 ...続きを見る

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2011/12/31 11:00
境界性パーソナリティ障害(BPD)の“発達的な原因論”と“対象恒常性の形成‐欠如の考え方”
前回の記事の続きですが、思春期の学校生活における友達関係への馴染みにくさや孤立感・疎外感の長期の継続、いじめられるトラウマ体験なども、『自己愛・承認欲求・自己防衛・人間不信の過剰』を伴う人格構造の変化に影響を与えると考えられています。しかし、物事・過去の受け止め方としての『認知』には大きな個人差があるので、同じような体験をしたからといって同じ人格構造の変化が見られるわけではなく、『性格・人格の長期的な形成過程』には一般的理論の枠組みだけでは解明しきれない要素や特性が沢山あるというのも事実です。 ... ...続きを見る

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2011/12/25 11:35
境界性パーソナリティ障害の性格行動パターンの特徴と早期母子関係に注目する原因論の移り変わり
『感情・気分・行動・人間関係・自己アイデンティティの不安定性』を特徴とする境界性パーソナリティ障害(BPD)の人に見られやすい“行動・対人関係のパターン”には、以下のようなものがあります。 ...続きを見る

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2011/12/21 05:09
パーソナリティ障害における“問題状況(不適応)のパターン化”と“主観的な悩み・他者への影響”
パーソナリティ(人格)とは発達過程の各種の要因によって形成される『一貫性と持続性のある思考・感情・行動・コミュニケーション・対人関係のパターン』です。日常生活や人間関係の中で“その人らしい性格特徴・行動様式・感情表現・考え方・物言い”として周囲に認識されているものがパーソナリティですが、臨床心理学(心理療法)・精神分析ではそのパーソナリティの形成プロセス及び内的構造が分析的に理解されることもあります。 ...続きを見る

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2011/12/21 05:05
新型うつ病の“選択的なストレス反応”と先進国に共通する“労働・仕事の不適応問題”の時代的要因:6
新型うつ病(非定型うつ病)では、自分が好きなことやストレスのない活動をしている時にはうつ病の心身症状が出なくて、自分の嫌なことやストレスの多い仕事をしている時に症状が出やすいという特徴がありますが、このことはアパシーシンドロームや退却神経症の問題とも重なっています。そして、新型うつ病やアパシーシンドローム(意欲減退症候群)をはじめとする『選択的なストレス反応・本業に対する不適応感覚』の問題は、労働・仕事のストレスや困難に対する適応能力あるいは適応意志の低下という問題につながっています。 ...続きを見る

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2011/12/02 14:20
新型うつ病の労働適応とポストモダンの環境管理型権力5:精神医学的な正常‐異常の基準・働く事の本質
前回の記事の続きになりますが、ポストモダン(後期近代)の社会では、教育制度や命令規則によって行動基準を内面化させる“規律訓練型システム(権力)”に代わって、本人が操作されていると気づかないうちに環境条件の調整によって本人の行動選択を無意識的に誘導するという“環境管理型システム(権力)”が中心になると考えられています。しかし、労働の動機づけや仕事のストレス対応、職場適応といった部分では環境管理型システムも余り上手く作用していないのではないかと思います。 ...続きを見る

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2011/12/02 14:17
新型うつ病の“選択的なストレス反応”と“仕事上の適応困難”2:増加する職場のメンタルヘルス問題
新型うつ病(非定型うつ病)の増加は『社会一般のメンタルヘルスの問題・悩みの増大』とも無縁のものではなく、基本的には『経済的・福祉的に豊かな社会』に特有の精神疾患として理解できます。飢え・病死と隣り合わせでその日を生きていくのに精一杯な環境、社会福祉(公的扶助)もない貧しい途上国では殆ど発症しないタイプの疾患なのですが、高度資本主義の先進国に特有のストレスやアノミーな価値観の分断によって、新型うつ病の発症リスクが上がっているのではないかと思います。 ...続きを見る

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2011/11/28 18:15
交流分析の“5つの自我状態の特徴”と“コミュニケーションパターンの分類”:精神分析の簡易版
人間の“双方向のコミュニケーション”が自分と相手にどのような影響を与えるのかは複雑ですが、エリック・バーンが開発した『交流分析』では、3つの自我状態(P・A・C)を用いた交流パターン分析(やり取り分析)を通してコミュニケーションの内容・影響を図式的に理解することができます。 ...続きを見る

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2011/10/11 02:09
認知療法の“認知の歪み”から見た“感情的な苦悩”:どういった考え方で気分が落ち込むのか?
認知行動療法がクライアントにとって有効に機能するか否かは、クライアントが『思考と気分・感情との直接的なつながり』を深く実感できるかどうかに掛かっているといっても過言ではなく、カウンセラーは『悲観的・自己否定的な認知』をより機能的で役に立つ認知へと修正するプロセスを支援していくことが仕事になります。 ...続きを見る

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2011/09/20 20:01
認知行動療法における“自動思考”と“中間的信念・中核的信念”との関係性:ABC理論に基づく作用機序
短期療法(ブリーフセラピー)を実際に適用する技法の多くが『認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioral Therapy)』になってきているように、短期療法では“認知的変容+行動的変容”が作用機序になっていて、ネガティブな認知(自分や物事の捉え方)と不適切な行動を減らして改善していくことに重点が置かれています。 ...続きを見る

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2011/09/20 19:58
短期療法(ブリーフセラピー)で重視される“時間的・コスト的な効率性”と“解決志向の戦略性”
短期療法(brief therapy)には『短期間の心理療法・カウンセリング』というイメージが持たれやすいのですが、これは無意識・夢を言語化するセッションに何年間も掛けるような古典的な精神分析に対して短いというだけで、必ずしも終結までの時間が短く回数が少ないという事を意味しません。短期療法の理想は当然にその名前が示すように『できるだけ短期間で良い効果を実感できるようにする』という部分にありますが、最終的には『時間・費用の効率性』よりも『クライアントの状態・希望』を優先するので、セッション後の心理... ...続きを見る

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2011/09/20 19:56
“他人から愛されたい・傷つけられたくない自己防衛”による対人恐怖:フロイトの対象喪失と喪の仕事
社交不安障害(対人恐怖症)全般に共通する心理機序としては、『他人からより良く愛されたい・認められたい・尊重されて理解されたいという承認欲求の過剰』があり、その自己愛的な承認欲求が『絶対に他人から拒絶されたくない・嫌われたくないという非現実的な完全主義思考(一切の不確実性やリスクを排除して人と理想的な付き合いがしたいという思考)』と結びついてしまうことで、対人不安・対人緊張が強まってしまうのである。 ...続きを見る

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2011/08/14 15:50
劣等コンプレックスが形成される要因と社交不安障害に関係する“承認欲求・完全主義思考”の問題
前回の記事の続きになるが、自分が他人や人並みの水準よりも劣っているという劣等コンプレックス、あるいは自分には自分を幸福にしたり目標を達成したりする能力がないと感じる自己不信感(自己不全感)が生じる原因は、大別すれば以下の3つにまとめることができる。 ...続きを見る

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2011/08/10 09:17
A.アドラーとC.G.ユングの劣等コンプレックスに関する理論2:共同体感覚と勇気づけのカウンセリング
A.アドラーは幼少期に背骨の発育が障害されるくる病や声帯のけいれんがあり、そういった身体的な虚弱性・疾患が劣等感の原因になるという仮説を考えて、疾患・病弱・奇形など客観的に判断できる身体的脆弱性のことを『器官劣等性(organ inferiority)』と呼んだ。初期のA.アドラーは『自己の身体器官の未熟性・脆弱性・異常性などに対する引け目(劣っている感覚・恥ずかしさ)』が、強力な他者に対する依存性や従属性(憧れ)を生み出して、劣等コンプレックスの母体になると考えた。 ...続きを見る

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2011/08/10 09:15
A.アドラーとC.G.ユングの劣等コンプレックスに関する理論1:なぜ思春期に劣等感が強まりやすいのか
人間の悩みや葛藤が強化される原因として『劣等コンプレックス・自己不信感・過去のトラウマ』などがあるが、自分に自信が持てない劣等コンプレックスが顕著に影響する精神障害として“社交不安障害(対人恐怖症)”がある。社交不安障害とは、他人と会話をしたり人前で何か話そうとしたり、社会的な場面に直面した時に、異常に強い不安感・緊張感を感じて、“手足の振るえ・大量発汗・心悸亢進・言葉の吃音(どもり)・息苦しさ・顔面紅潮”などの生理学的な自律神経症状が出る問題である。 ...続きを見る

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2011/08/10 09:12
ひきこもりに対する“システムズ・アプローチ”と“心的成長・転機を期待する意味論の視点”:2
ひきこもり問題に対する家族療法のような『システムズ・アプローチ(システム論的なアプローチ)』では、“個人システム―家族システム―社会システム(医療・心理臨床・支援制度)”の間の相互的なコミュニケーションの可能性を回復することが優先事項であり、個人システムの心的外傷や不適応状況、自己アイデンティティの拡散を改善していくか、社会システムにあるひきこもり解決のための社会的資源を有効活用していくことが望まれるように思う。 ...続きを見る

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2011/07/12 16:21
ひきこもりに対する“システムズ・アプローチ”と“自己アイデンティティの変容・生き方の見直し”:1
家族療法やブリーフセラピーでは、社会的ひきこもりの問題を『システム論』の見地から見て解決法を模索することが多くなるが、システム論というのはひきこもりの問題を『複数のシステム間(構成要素間)の相互作用や断絶』が形成して維持しているという考え方である。 ...続きを見る

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2011/07/12 16:04
J.ピアジェとE.S.スペルケの“乳児のモノ(対象)の認識”に関する実験2:対象の永続性の獲得
ジャン・ピアジェが行った乳児のモノに対する認識の実験の続きになります。8ヶ月目の乳児は、目の前でモノにカバーを掛ければそのカバーを外すことができますが、何回か『同じ場所』でカバーを掛けて外させた後に、今後は『違う場所』で乳児に見えるようにしてカバーを掛けると、前と同じ場所のカバーを外そうとする『学習行動の習慣性』が見られます。 ...続きを見る

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2011/07/01 22:53
J.ピアジェとE.S.スペルケの“乳児のモノ(対象)の認識”に関する実験1:ピアジェの思考発達理論
赤ちゃんの顔認識機能の発達プロセスについては、生後二ヶ月未満の赤ちゃんが持っている本能的な顔認識システムとしての『コンスペック』と、生後二ヶ月以降に発達してくる学習的なシステムである『コンラーン』とが区別されています。コンラーンが形成される生後2ヶ月頃から大脳皮質の活動が開始されますが、過去の記憶情報を元に人の顔を区別できるようになるコンラーンが発達してくると、自分の好きな母親・養育者を見て笑うという『社会的微笑』が起こりやすくなります。 ...続きを見る

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2011/07/01 22:51
赤ちゃん(新生児)の視覚・聴覚の発達とヒトの乳幼児期の特殊性2:脳の発達の早さとメルツォフの実験
モーツァルトやショパンのようなクラシック音楽を聴かせると、胎児の知的発育が良くなったり知能指数(IQ)の上昇率が高くなるという『胎教』もありますが、胎教には比較実験(胎教してない子との比較)・縦断研究(成長後の知能発達の研究)で示されるような科学的根拠はないものの、音楽で母親の心身状態をリラックスさせたり子どもに音の刺激を与えることは、胎内での『赤ちゃんの居心地』を良くするといった効果はあるでしょう。赤ちゃんの脳の発達では、脳波の活動性が妊娠20週目以降に高まり始め、その脳波の動きの発生は『レム... ...続きを見る

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2011/06/29 04:49
赤ちゃん(新生児)の視覚・聴覚の発達とヒトの乳幼児期の特殊性1:ベビーフェイスと保護本能
人間の赤ちゃん(新生児)は、他の動物と比べても非常に無力・未熟な状態でこの世界に産みだされますが、A.ポルトマンの生理的早産の理論にあるように、『未熟であるが故の成長可能性(脳機能・認知行動パターンの可塑性)』こそが、ホモ・サピエンス・サピエンス(知恵ある人)である人間の最大の特徴になっています。 ...続きを見る

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2011/06/29 04:45
マゾヒスティック・パーソナリティの“苦労・努力の自己選択”と“他者への依存性・他者の支配欲求”
前回の記事の続きになりますが、受動攻撃性パーソナリティは『不満・反発を感じながらも、経済的・実際的には依存しなければならないという苛立ち』によって突き動かされる未熟性を孕んだ人格構造であり、基本的には『依存的パーソナリティの側面』を強く持っているので、依存している対象からの『保護・恩恵』を受けられなくなるほどの徹底抗戦には踏み切れないという事になります。 ...続きを見る

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2011/01/27 01:31
“依存の極”と相関するパーソナリティ障害・人格特性とアパシー1:依存性パーソナリティ障害
アパシーシンドローム(意欲減退症候群)と関係する悩みの一つに、『自分のやりたいこと・好きなこと』が見つからないという事があり、何もやりたい事がないから意欲・やる気が大きく低下して、モラトリアム(社会職業上の不決断)が長く続きやすくなります。 ...続きを見る

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2011/01/18 21:52
対象喪失の悲哀がどのようにうつ病の自尊心低下と相関するか3:自己非難・自罰感情を生むメカニズム
精神分析の病理学では『無意識領域への心的過程(心理内容)の抑圧』が各種の神経症・ヒステリーの原因になるという仮定がありましたが、精神病とされるメランコリー(うつ病)においても『自我機能・自尊感情を低下させる無意識的な葛藤や喪失感』に焦点が当てられており、うつ病に特有の自己卑下・自己嫌悪が起こるメカニズムを『自我に対する内的な憎悪・攻撃(肛門期的サディズムへの退行固着)』で説明しています。 ...続きを見る

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2011/01/03 14:44
対象喪失の悲哀がどのようにうつ病の自尊心低下と相関するか2:リビドー固着とナルシシズムの問題
前回の記事の続きとなりますが、自分にとって大切な位置づけにある『かけがえの無い他者(自己対象)』を失えば、誰もが悲しみに覆われた苦痛な心理状態を体験することになるのであり、その悲しみや辛さを癒すためには『喪の仕事』と呼ばれる一定以上の時間が必要となります。対象喪失の悲哀や苦悩、葛藤が十分に癒されるためにはどのくらいの時間が必要なのか。その必要な時間には個人差がありますが、心理状態が回復するに従って『外界・他者・娯楽への興味関心』が戻ってきて、外向的な行動・思考が見られやすくなるという特徴がありま... ...続きを見る

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2011/01/03 14:40
対象喪失の悲哀がどのようにうつ病の自尊心低下と相関するか1:“喪の仕事”による感情・自我機能の改善
精神分析では自己と同等の価値を持つ対象を『自己対象(self-object)』と呼び、自己対象を喪失した時には『悲哀感情』が起こると考えますが、重要な他者(対象)を何らかの事由で失った時に起こる『対象喪失(object-loss)』はさまざまな心的過程と関係しています。 ...続きを見る

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2011/01/03 14:37
クライアントの鏡としてのカウンセラーの中立性と“無意識・幼児期の決定論”を前提とする精神分析の変化
前回の記事の続きとなるが、クライアントの内面や苦悩を映す『鏡』としての機能を果たすために、カウンセラーの中立性が要請されてくるわけだが、カウンセラーの中立的態度をより噛み砕いていうならばクライアントが『自己との極端な差異・対立・食い違いを感じないような態度』ということである。 ...続きを見る

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2010/12/07 21:51
クライアントの“心的現実性・悩みの中心”を理解するための傾聴技法と転移感情についての自覚化
カウンセラー(心理療法家)の第一の仕事は『クライアントの話を聴くこと』であり、C.ロジャーズのクライエント中心療法ではカウンセラーの基本的態度として『徹底的傾聴』を上げている。クライアントの話を聴くことが重要というと簡単なようにも思えるが、『アセスメントを意識した調査的傾聴』と『心理効果を意識した共感的(洞察的)傾聴』とは異なり、前者は“医学的診断・臨床上の見立て”をつけるために、クライアントにまつわる客観的データや周辺情報を得ることが主な目的となる。 ...続きを見る

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2010/12/07 21:44
人類の縄張り意識(防衛本能)と所属集団の規模の変化1:A.マズローの所属欲求と共同体感情
精神分析の始祖であるS.フロイトは『人はなぜ戦争をするのか』で、権力の歴史的起源をフィジカルな暴力・腕力に求め、戦争の根本原因をエスの領域にあるタナトス(死・破壊の本能)に求めた。政府も法律も存在しない原始時代の人類は、他者(他の部族)を自分の思い通りにコントロールしたり服従・滅亡させるために物理的暴力を行使したが、そういった剥き出しの暴力は、人類の文明や道徳(良心)、経済が発達するに従って社会契約的な政府の集団権力(政治権力)に変わっていった。 ...続きを見る

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2010/10/31 12:17
S.フロイトの『人はなぜ戦争をするのか』の論考と平和秩序の構想3:エロスとタナトスの二元論
フロイトの『人はなぜ戦争をするのか』という問いに対するひとつの答えは、『人口に対する資源・財・土地の少なさ』や『財の配分・身分制度による格差』によって生まれる不満・対立を、実力勝負で解決する手段として『戦争』が用いられてきたということである。 ...続きを見る

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2010/10/23 08:24
S.フロイトの『人はなぜ戦争をするのか』の論考と社会契約による権力2:共同体の利益と帰属意識
暴力を禁圧する文明社会・法治国家の『本質論』としては、人並み外れて腕力が強かったり威圧感があったりする無頼な個人(集団)から本気で暴力を振るわれれば、大半の個人はそれに対抗することができないので、政治権力(集団合意)や法律、道徳、公教育によって、『個人と民間の暴力』が厳しく規制され禁止されているということでもある。 ...続きを見る

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2010/10/23 07:59
S.フロイトの『人はなぜ戦争をするのか』の論考と第一次世界大戦の経験1:個人−共同体の暴力
精神分析の創始者であるジークムント・フロイト(Sigmund Freud, 1856-1939)は、相対性理論で知られる物理学者アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein, 1879-1955)との1932年の往復書簡で、人間が戦争を起こす原因と戦争の解決法について考察している。 ...続きを見る

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2010/10/23 07:56
臨床心理学的な“正常‐異常の基準”は何を基準にしているのか?:個人と環境の相互作用と適応基準
前回の記事の続きになるが、医学的な病理性の診断を行う『精神病理学』に対して、臨床心理学では『異常心理学+心理アセスメント』によってクライアントの心理的問題の異常性を判断することになるが、異常心理学には精神疾患の名称・分類・特徴も含まれているので精神病理学とオーバーラップする項目も当然に多い。異常心理学の想定する精神状態・行動様式の『正常と異常の基準』は多次元的に設定されることになるが、それは精神医学的な病名診断よりも広範な基準に基づいている。 ...続きを見る

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2010/07/11 04:46
“生物―心理―社会モデル”によるメンタルヘルスや認知傾向の多面的な理解:対人援助の相補的協働
臨床心理学やカウンセリングで解決すべきとされる『問題・異常』の範囲は、精神医学や特定の環境・集団で解決すべきとされる『問題・異常』の範囲よりも一般に広い。精神医学では個人の精神疾患(精神障害)の症状・特徴について現象学的な分類と医学的な診断を行い、脳神経系の原因を仮定しながら薬物療法を実施する。 ...続きを見る

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2010/07/11 04:38
コミュニケーションの作用論とカウンセリングのラポール形成:相手の行動・返答を制限する効果的な質問技法
カウンセリングや心理療法の技法の多くでは『言語的コミュニケーション』が手段として用いられるが、言語的コミュニケーションの果たす相互作用の役割は大きく分けて以下の3つにまとめることができる。 ...続きを見る

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2010/06/30 18:44
“子どもの幸福・成功”を応援できない親の心理的問題と見捨てられ不安:空の巣症候群・境界性人格障害
前回の記事の続きになりますが、娘のほうは母親から精神的に自立していて、新たに『自分自身の人生・関係』を選択して生きようとしているのですが、母親のほうが乳幼児期からずっと一緒に生活してきた娘との『母子密着』を上手く解消することが出来ていない状態です。 ...続きを見る

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2010/06/28 23:16
ハーマンの記憶回復療法とトラウマ記憶の暗示的な再構成の問題:抑圧理論と人間の記憶の曖昧さ
前回の記事の続きになるが、J.L.ハーマンの『心的外傷と記憶』のPTSD理論から始まる一連の論争や訴訟には、プロテスタンティズムの倫理観念・教会の礼拝が浸透しているアメリカの地域の『宗教的な迷信・風説(悪魔崇拝のカルト宗教・性的行為を儀礼化した異端宗教の伝聞など)』の影響もある。 ...続きを見る

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2010/04/10 08:10
トラウマティックな体験の“客観的事実性”と“誘導的・暗示的な質問(作られる記憶)”の問題
PTSD(心的外傷後ストレス障害)では、『暴行・災害・虐待・性被害・凶悪事件の目撃』など生死の恐怖(自己存在の否定)を感じたトラウマ体験が病因とされる。『トラウマに関係する記憶・感情』を取り扱う心理療法(カウンセリング)の技法には色々なものがあるが、その作業のプロセスでは、『ラベリング(レッテル貼り)の危険・特異的な自己アイデンティティ確立の問題』を含めて幾つかの注意点がある。 ...続きを見る

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2010/04/02 17:03
発達心理学の歴史とエリクソンのライフサイクル論2:自己アイデンティティの可変的な流動化
精神発達段階の最も分かりやすい発達漸成図式は、精神分析の教育を受けていたE.H.エリクソン(1902-1994)の『ライフサイクル論(社会的精神発達理論)』ですが、エリクソンはリビドー(性的欲動)概念に囚われずに個人と社会の相互作用(適応過程)に注目した8段階の発達理論を構築しました。 ...続きを見る

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2010/01/14 17:54
発達心理学の歴史と心理学の方法論的な科学性1:“生涯発達の視点”による中年期の危機
日常で用いる『発達(development)』という言葉には、『向上・発展・進歩・前進』など現時点よりも高度な能力や機能を獲得するという含意がありますが、心理学の歴史においても20世紀半ば頃までは発達を『能力・機能の向上のプロセス』として解釈していました。 ...続きを見る

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2010/01/14 17:50
“他者・社会とのコミュニケーション”と切り離せない自己アイデンティティの確立:精神分析と適応
前回の記事では、エディプス・コンプレックスとコミュニケーションスキルの相関について考えてきたが、エディプス期(幼児期)のコミュニケーションは『親子間・幼稚園(保育園)の友達』に限定されたシンプルなものである。人間がコミュニケーションする範囲は、“精神の発達(関心領域の拡大)”と“環境の変化(所属する場所)”の双方の影響を受けて段階的に拡大していくが、最も大きな人間関係(コミュニケーション)の変化は18歳以降の『青年期』に起こってくると言える。 ...続きを見る

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2009/10/26 09:28
“親子間のコミュニケーション”と“子どもの心理的な発達プロセス”を巡る精神分析的な社会化の課題
『コミュニケーションスキルの向上』に合わせて社会適応性も高くなっていくが、精神分析の発達論ではコミュニケーションに障害が起こりやすい時期として、エディプス期(oedipal stage)と青年期(adolescence stage)が想定されている。コミュニケーション(communication)とは、外部にある他者や社会の仕組みと『双方向的な意思疎通』を行う試みであり、このコミュニケーション機能が障害された病態像(発達像)として統合失調症や広汎性発達障害(PDD)、社会性不安障害(対人恐怖症)... ...続きを見る

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2009/10/23 08:06
ジャック・ラカンの『大文字の他者』が支える象徴的秩序と境界性人格障害のコミュニケーションの問題
ジャック・ラカンの精神分析学では人間は現実界において『無意識的願望(本当の欲望)』を十全に満たすことができない、このことは『他者とのコミュニケーションの不完全性』という外観をとって現れることになる。『他者とのコミュニケーション』というのは、外向的で社交的な人にとっては極めて気軽で簡単な行為に過ぎないが、内向的で回避的な人にとっては精神的緊張を伴う難しい行為にも成り得る。 ...続きを見る

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2009/10/23 06:44
強迫性パーソナリティ障害の精神分析的な解釈:“完全主義・義務意識”と“罪悪感・自己嫌悪”の相関
幼少期には、母親・父親から受ける『躾(しつけ)の強度や方法』によって人格構造(性格特性)の基礎が形成されてくるが、理不尽な体罰や配慮のない人格非難などを受けた場合には『怒り・反抗・攻撃にまつわるサディズム(嗜虐性)』が起こってくることがある。大半の子どもは、身体的虐待を受けようが精神的侮辱を受けようが、両親がいなければ生きていけないという現実的な不安や自分の親が根っからの悪人であるはずがないという縋るような期待によって、両親に物理的に反撃しようとするサディズムは抑圧されることになる。 ...続きを見る

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2009/10/01 12:22
強迫性パーソナリティ障害と硬直的な対人関係や感情表現の問題:自律性の発達課題と完全主義思考
精神分析ではS.フロイトやK.アブラハムの性格理論によって、『強迫性障害(強迫性パーソナリティ)』は2〜3歳頃の肛門期性格と結び付けられてきたが、肛門期性格の特徴は『融通の効かない頑固さ・細かい部分が気になる几帳面さ・出し惜しみしたり貯め込む吝嗇(ケチ)・楽しめない感情表現の硬さ・規則や秩序を過度に好む志向性・ミスを許せない完全主義』などにある。 ...続きを見る

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2009/09/28 04:47
H.S.サリヴァンの対人関係論的なパーソナリティ理論とカレン・ホーナイの神経症的葛藤に基づく性格分類
H.S.サリヴァンは対人関係における社会的相互作用を重視したことから『対人関係学派』に分類されるが、社会的・文化的要因を中心にして精神活動を分析しようとした『新フロイト派(ネオ・フロイディアン)』としても知られる。新フロイト派の代表的な分析家・学者としては、女性精神分析家で対人関係における葛藤の処理を考察したカレン・ホーナイ(Karen Horney, 1885-1952)や、精神分析と社会学を融合させてファシズム(ナチズム)を分析し『自由からの逃走』を書いたエーリッヒ・フロム(Erich Fr... ...続きを見る

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2009/09/01 09:27
『精神医学は対人関係論である』としたH.S.サリヴァンとシンタクシスを目指す対人関係様式の課題
『精神医学は対人関係論である』という著作・標語で知られるアメリカの精神科医ハリー・スタック・サリヴァン(Harry Stack Sullivan,1892-1949)は、S.フロイトの性欲理論(リビドー仮説)を否定して、人間の精神発達プロセスに与える『社会文化的要因・対人関係の要因』を重視した。H.S.サリヴァンは、イントラパーソナル(intrapersonal)な『個人内の心的過程(内面世界)』を解釈して取り扱う精神分析を、インターパーソナル(interpersonal)な『個人間の対人関係』... ...続きを見る

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2009/08/26 05:37
境界性パーソナリティ障害の『二分法思考』に基づく認知の歪み:『分裂』の防衛と見捨てられ不安
BPDの対人関係の不安定さは、相手との関係が良い時には『相手の長所・利点』だけしか認知できないようになり、相手との関係が少し悪くなると『相手の短所・欠点』だけしか認知できなくなる二分法思考にありますが、ひとりの人間の中に『良い部分(長所)』と『悪い部分(短所)』の両方が同時に存在することをなかなか受け容れることができないのです。 ...続きを見る

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2009/08/07 15:51
ストーカーと異性間暴力の心理2:対象恒常性の確立の失敗と孤独耐性の低下・自己愛の過剰
一般的な精神発達のプロセスでは、『母子分離不安』を乗り越えて孤独(心細さ)を感じる自我が萌芽した時に、自己と他者の境界線が引かれて『自分の思い通りにならない他者の存在』を認めていくようになります。幻想的な母子一体感のような『自己の延長(自分の一部)としての他者』を否定して、『自己』と『他者』の独立性を承認し相手に配慮した共感的なコミュニケーションができるようになれば、行き過ぎたストーカー行為を行うリスクは低くなりやすいと言えますが、恋愛関係(異性関係)のあり方についてバランスのとれた価値認識を形... ...続きを見る

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2009/07/29 07:11
ストーカーと異性間暴力の心理1:精神的な退行と依存性・内的な女性像(異性像)の投影
警視庁が公開しているストーカー被害の件数は毎年約1,000件で推移していますが、実際には警察に届け出ない暗数としてのストーカーもあるので実際にはもう少し多いでしょう。統計では全く知らない相手が『ストーカーの加害者』になることは余り無く、『交際相手が577人(元交際相手を含む、54%)・知人152人(14%)・職場関係151人(14%)』が上位の内訳になっており、面識のある人物が加害者になっています。 ...続きを見る

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2009/07/28 05:41
“ユーティリティの向上・悪循環の切断・例外の発見”を目指すブリーフ・セラピー(短期療法)
メラニー・クラインの対象関係論に依拠する病因論は、『発達早期への退行・固着』のメカニズムを説明したものでかなり複雑な構成となっています。少なくとも、精神分析や対象関係論にまったく触れたことのないクライアントに対して、S.フロイトやM.クラインの『基本的な人間観(リビドーの発達過程と病理形成)』を理解してもらうのは簡単なことではありません。 ...続きを見る

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2009/06/04 21:11
S.フロイトの“エディプス・コンプレックス”とM.クラインの“原始的防衛機制”に基づく発達的な病因論
『前回の記事』では、S.フロイトの無意識概念に基づく精神分析の病因論と作用機序を考えてみたが、精神分析の病理学の特徴はエミール・クレペリンの生物学主義を否定して『精神症状の心理学的意味(欲求の抑圧のメカニズム)』を探求したところにある。フロイトは『偶然の産物・脳神経系の機能異常』に過ぎないとも解釈できる『失錯行為・夢・神経症(精神疾患)』のすべてに独自の理論体系に基づく意味を求めたが、これは『自然な病的過程・生物学的な原因』に批判的なスタンスであった。 ...続きを見る

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2009/05/25 21:04
S.フロイトの精神分析における“無意識の原因論”と“欠如した物語性の回復”:幼少期記憶の位置づけ
S.フロイトの精神分析は神経症(精神疾患)の原因論として『幼児期のトラウマ・抑圧されたエス(本能的衝動)』を仮定し、夢分析や自由連想といった技法は、それらの否定的な記憶・感情の想起(言語化)を目指すものである。抵抗や苦痛があって自分では思い出すことができなかった『無意識の内容』を意識化(言語化)することによって、心身症状が軽減・回復するというのが精神分析療法であるが、想起される過去の不快な記憶や苦痛なトラウマは必ずしも客観的な現実とは限らない。 ...続きを見る

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2009/05/25 20:57
エリック・バーンの交流分析と人生脚本(基本的な構え):不快なラケット感情を繰り返し受け取る“ゲーム”
アメリカの精神科医エリック・バーン(1910-1970)が創始した『交流分析(TA:Transactional Analysis)』は精神分析の簡易版といわれますが、人間の性格特性やコミュニケーション・パターンを分析するために役立つ技法です。交流分析は人間の精神構造を3つの自我状態(P・A・C)に分けて分析する性格テストの『エゴグラム(egogram)』でも有名ですが、交流分析では幼少期の親子関係や早期決断によって自分の人生の大まかな予測・計画である『人生脚本(life script)』が作成さ... ...続きを見る

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2009/05/11 07:16
アクスラインの遊戯療法の8つの基本原則とロジェ・カイヨワの『遊びと人間』に見る“遊び”の本質
箱庭療法は『作品の共感的な鑑賞』と『作品の無意識内容を絡めた解釈(物語性)』がセットになって行われますが、作品を見た瞬間に受けるイメージや雰囲気を味わいながら、より深いレベルの無意識的意味や象徴性などの分析を進めていきます。分析家(カウンセラー)が分析した作品の無意識的意味や解釈を、直接的に伝える必要がある場合もあれば無い場合もありますが、子どものクライアントが自由な保護された空間の中で、自己の内的状況を生き生きと表現できることに箱庭療法の意義があります。 ...続きを見る

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2009/04/01 14:00
子どもに対する“遊戯療法”と“自由な遊び”によるカタルシス効果・内的世界の投影
霊長類である人間は『知恵ある人』や『言葉(概念)を用いる人』であると同時に、『遊ぶ人(ホモ・ルーデンス)』でもあります。チンパンジーやボノボ、ニホンザルなどのサル類も遊びますが、人間の『遊び』ほどレパートリーやルールの深さがなく、人間以外の動物は成体(大人)になると生活上の必要性が薄い『遊び』の頻度が大きく減少します。サル類以外の各種の哺乳類も、『生存維持(食料確保)・繁殖行動』に役立つ知識や技術、コミュニケーションを『遊び』の中で学習する傾向はありますが、いったんそれらの適応能力を身に付けると... ...続きを見る

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2009/04/01 13:52
適応的な精神機能が低下する“精神衰弱”と完全主義欲求・自己不確実感によって持続する“強迫性障害”
古典的な神経症(neurosis)とは『不安症状・恐怖症状・強迫観念・ヒステリー(心因性の心身症状)・心気症(病気発症の非現実的な不安)』の総称ですが、フランスの精神科医ピエール・ジャネ(1859-1947)は内因・性格要因を重視した『精神衰弱』という概念で神経症症状を理解しました。 ...続きを見る

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2009/03/09 12:33
精神分析の愛着形成と大人の対人コミュニケーションに内在する“退行・依存”の要素
S.フロイトはエロス(生の欲望)の原点として『口愛期』における口唇周辺の快楽を仮定しましたが、エロスとは単純な自己保存(生存維持)の目的を超えた『他者への欲望』です。『エロス』に基づく精神分析の汎性欲説(性一元論)や無意識の決定論には多くの反論異論がありますが、汎性欲説が科学的理論ではなくても『人間がパンのみにて生きるにあらず、人間は一人では生きられない』ということについては大半の人が実感として同意できることだと思います。エロスを大人の性欲の次元だけで捉えると問題は矮小化しますが、普遍的な行動原... ...続きを見る

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2009/01/27 04:49
『怒りの感情』の発生原因を考慮した認知療法的な対処法:カタルシスとアンガー・マネージメント
精神分析ではエディプス・コンプレックスを経験する前の子供は、『快楽原則』によって行動する利己的な存在と仮定されますが、エディプス・コンプレックスの『去勢不安』によって利己的な快楽原則から適応的な現実原則への転換が起こります。快を追求して不快を回避するというシンプルな『快楽原則』には、自分の思い通りにならない独立した『他者の人格・表象』が存在せず、怒りと泣き、不機嫌による『要求の呈示』によって快の刺激を獲得して不快を取り除こうとします。 ...続きを見る

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2009/01/23 14:48
家庭環境(親子関係)が性格形成に与える影響と“社会性”の始点としてのエディプス・コンプレックス
A.ポルトマンの生理的早産の記事では、人間の行動・認知パターンの可塑性(変化可能性)の高さの要因として『未熟な状態で産まれてくること・自立までの期間が長いこと』を上げた。人間(ヒト)は身体的・精神的に極めて未熟な状態で産まれ、他者(親)の世話や保護を長期間にわたって必要とすることで『生得的な遺伝的要因』よりも『後天的な環境的要因』の影響を強く受ける余地(伸びしろ)を備えている。同一の遺伝情報を持ち外観的な差異が乏しい一卵性双生児でも、成育される環境や与えられる情緒体験・教育の内容によって『資質・... ...続きを見る

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2009/01/07 21:08
カウンセリングにおける対話の焦点づけと『自分にとっての意味の洞察』:認知・行動の変容と問題解決
『カウンセリングの基本技術』では、『傾聴・観察』と『クライアントの問題への興味の表示』について説明しましたが、クライアントの立場に立って問題状況や感情状態を推測しながら対話を進めていくことで『自己洞察(自己理解)』が深まりやすくなります。 ...続きを見る

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2008/12/01 15:31
ジャック・ラカンの『現実界・象徴界・想像界』の視点から見た人間の欲望・言語活動と信頼関係の本質
S.フロイトに還帰しようとしたジャック・ラカン(1901-1981)は、『すべての人間は神経症者である』という命題を現実界を言語化することの不可能性の中に求めた。なぜ、人間は神経症(neurosis)と呼ばれる広義の精神疾患に苦悩するのかというと、『他者の不可知の内面』を推測する関係性の中で展開される『人間の欲望(desire)』が決して全的に充足されることがないからである。『不完全な欲望の充足』を求めざるを得ない人間の存在形式を前提とすれば、どんなに幸福な人生の外観を持っていても、どれほど素晴... ...続きを見る

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2008/11/10 16:17
エリザベト・ルディネスコ『ジャック・ラカン伝』の書評
『ジャック・ラカン伝(河出書房新社)』はエリザベト・ルディネスコの原書を藤野邦夫が翻訳した本だが、邦訳されたジャック・ラカンの伝記ものでは最も詳細な解説が為された作品だと思う。『ジャック・ラカン伝』は本そのものの版型が大きく内容も重厚長大で、ラカンの私生活の細々した部分や当時のフランス思想界の時代的背景の解説にまで踏み込んでいるので気軽に持ち運んで読めるような本ではない。また、ジャック・ラカンの思想や精神分析のアウトラインをざっと読みたいというような読者に向いている本ではなく、どちらかというと今... ...続きを見る

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2008/11/02 10:53
ギャンブル依存症と家族関係の問題の相関における類型:ジャック・ラカンの欲望の概念と意味への意志
ギャンブル依存症から離脱できないテクニカルな要因として、『勝利の快感・興奮が忘れられないという正の強化』と『今までの損失を忘れて“損切り”することができないという合理的判断の欠如』の二つを上げることができる。依存症が重症化すると『ギャンブルをするためにギャンブルをする(勝つか負けるかは二の次で毎日ギャンブルさえ出来ればそれで良い)』という悪循環のループにはまり込んでしまうが、ギャンブル依存症から回復できない根本的要因は『人生の方向感覚の混乱・生き甲斐の実感の喪失』にあると考えられる。 ...続きを見る

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2008/10/09 09:56
コミュニティの流動性と学校環境におけるいじめ問題:集団活動の本来の目的からの逸脱と優越欲求
学校・職場などにおける『いじめの問題』については、過去の記事でも何度か取り上げてきましたが、いじめとは『異質性を排除しようとする集団力学』に基づいて発生する現象です。いじめは、特定の集団内において暴力・嫌がらせ・侮辱・からかいなどを伴う『擬似的な階層序列(上下関係)』を作り出しますが、いじめが激しくなるか弱まるかは頻度依存的(数的優位性を競う)な集団力学によってコントロールされ、この頻度依存性は『場の空気』という概念に置き換えることもできるでしょう。 ...続きを見る

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2008/09/24 00:39
パラノイア(妄想症)の特徴とジャック・ラカンの『エメの症例』に見る自罰パラノイア・理想自我の投影
統合失調症の陽性症状(妄想・幻覚)と混同されやすい精神疾患に『パラノイア(paranoia, 妄想症・偏執症)』がありますが、近代精神医学のテキストや精神分析の臨床事例で頻繁に用いられていたこのパラノイアという疾病概念は最近では用いられることが殆どなくなっています。その理由の一つは、統合失調症であれパラノイアであれ妄想症状に対する標準療法としてメジャートランキライザー(向精神薬)が用いられるようになったことであり、妄想の経過や内容そのものを丁寧に粘り強く傾聴する精神療法的アプローチは減りました。... ...続きを見る

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2008/09/19 09:15
ピエール・ジャネの精神衰弱概念と不安障害・強迫性障害につながるパーソナリティ特性
S.フロイト(1867-1939)が創始した精神分析は神経症(neurosis)を主要な研究対象とし、“不安・恐怖・強迫観念・ヒステリー”という感情の病理性を自我防衛機制との相関で考えました。特定の対象に対する明確な恐れを感じる“恐怖”と不特定の対象に対する曖昧な恐れを感じる“不安”の大きな違いの一つは、『将来に対する不安・自分の能力に対する不信』にあります。 ...続きを見る

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2008/09/11 06:00
J.バビンスキーの“無意識的な観念”の作用と認知療法の“認知の歪み”の変容:抑圧による病理形成
自己暗示として機能する『無意識的な観念・思考』が『身体的な行動(反応・症状)』や『感情・気分の変化』を生み出すというバビンスキーのアイデアは、アルバート・エリスのABC理論やアーロン・ベックの認知療法(認知理論)にもつながっていく画期的な基本図式を含むものでした。前回の記事で書いたように、バビンスキーは日々抱いている意識的な観念・思考が次第に習慣化していくことで、意識的だった観念・思考が無意識領域へと移行していき、その思考内容が本人に自覚できない自己暗示として『本人の行動・症状』を変化させると考... ...続きを見る

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2008/09/10 08:35
早期母子関係の発達プロセスと“愛着行動・探索行動”のバランス:ハーローの代理母実験
産まれたばかりの赤ちゃんは『泣き』によって『自分の不快(飢え)・不満(排泄)・淋しさ(孤独)』を母親に訴えて適切な世話や保護をしてもらうが、『泣き』と同様に重要な赤ちゃんのコミュニケーション行動が、新生児微笑や自発的微笑(生理的微笑)と呼ばれる『笑い』である。産まれたばかりの赤ちゃんが見せる『新生児微笑』は外界の刺激とは無関係に発生する生理的微笑であるが、生後2〜3週間後には人間の声かけなどに反応して反射的に笑うようになる。生後2〜3ヶ月頃には、周囲の大人の顔やあやす声に明確に反応して笑う『社会... ...続きを見る

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2008/08/15 00:04
乳幼児期の心身発達のプロセスと『モノ・他者とのかかわり方(関係性)』の変化:他者認知から自己認知へ
前回の記事の続きになるが、赤ちゃん(乳幼児)が他者とかかわろうとする社会的行動の発達は『微笑』や『泣き』などの本能的動作から始まり、段階的に『言語的コミュニケーション』へと移行していく。人間(ヒト)の赤ちゃんが極めて簡単な『単語(マンマ・ねんね等)』を話し始めるのは生後10ヶ月〜1歳前後であり、それ以前の発達段階では『クーリング(生後2ヶ月頃〜)』や『バブリング(生後6ヶ月頃〜)』といった無意味な言葉を反復的に話しているだけである。アウーンとかウゥーンとか言うクーリングには言語的な意味はなく、近... ...続きを見る

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2008/08/05 14:16
東京八王子市の通り魔事件と現代社会における人格的成熟(精神的自立)の遅滞傾向の問題
愛知の高速道路PAで山口県の14歳の少年がバスジャック事件を起こし、先日は、東京都八王子市の駅ビル内の書店で33歳の会社員(試用期間の社員)が2人の女性を刺して女子大学生が死亡するという事件が起きた。この二つの事件は加害者の年齢も生活状況も全く異なるものだが、動機の共通点として『親への不満(親を困らせてやりたかったという動因)』があり、両親と真剣に話し合えるような信頼関係が成立していなかったという指摘ができる。精神の発達水準を考えると、未成年の14歳少年の『親への依存性・甘え』は一般的なものであ... ...続きを見る

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2008/07/27 07:22
ジョゼフ・バビンスキーの自己暗示による神経症論(ヒステリー麻痺形成)とバビンスキー反射
自分が致命的な重い病気であることをしきりに訴えるヒポコンドリー(心気症)や手足が振るえたり身体がけいれんしたりするヒステリー反応も、自分の周囲に他人が存在する場面のほうが起こりやすいという傾向があり、他者からの認知・承認を求める心理が大きな要素となっています。前回の記事の続きになりますがS.フロイトやP.ジャネ以前の神経精神医学では、『神経学的異常(脳障害)あるいは身体的原因があって精神症状が発生する』という器質因論(身体因論)が主流でしたが、ジャン=マルタン・シャルコーの催眠療法によってヒステ... ...続きを見る

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2008/06/22 04:52
秋葉原の無差別殺傷事件から考えたこと2:他者に対する破壊衝動の克服と対人関係の功利的調整
精神分析家メラニー・クラインが考案した発達早期の精神発達論では、乳幼児は無意識的な破壊衝動(攻撃欲求)を部分対象に向ける『妄想‐分裂ポジション』から、破壊した部分対象にも自分と同じ人格や感情があることに気づいて罪悪感を抱く『抑うつポジション』へと発達していくと考えられています。『妄想‐分裂ポジション(生後3〜4ヶ月)』の最大の特徴は、自己と他者(母親の部分対象)の区別が曖昧で、他者を自分と同じ主体性(意志・感情)を持つ独立的存在として認知できないことですが、妄想‐分裂ポジションでは『分裂(spl... ...続きを見る

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2008/06/13 01:17
古典的なヒステリー性格の特徴と自己愛性人格障害:他者への信頼感と共感性の視点
神経症(neurosis)は心理的原因による心身の機能障害と位置づけられますが、無意識的願望や二次的疾病利得が反映されるヒステリーの自己暗示的な側面について過去の記事で説明しました。ヒステリーの身体症状(麻痺・けいれん・感覚‐運動障害)を発症させる自己暗示は何らかの疾病利得と関係していることが多いですが、クラスターBの人格障害へと推移したヒステリー性格は『他者の注目・関心・評価』を求める外向型性格の過剰に由来しています。 ...続きを見る

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2008/05/31 05:42
“制縛型の自己不確実者”と“敏感型の自己不確実者”の持つ不安感情と強迫症状の特徴
前回の記事の続きになりますが、エルンスト・クレッチマーの言う内的活動を外部に表現する『転導能力』には、精神内界の表象(イメージ)や感情を外部に発散して内界に留めないというカタルシス機能があります。しかし、転導能力が障害された自己不確実者は、一度体験した強烈な出来事に伴う表象(イメージ)や感情を外部に発散(表現)することができないので、長期間にわたってその表象・感情に伴う不安感に悩まされ続ける恐れが出てきます。 ...続きを見る

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2008/04/29 16:56
“内的表象による不安症状”の持続性と“外的対象による恐怖症状”の即時性:行動力を抑制する自己不確実感
心理的不快をもたらす精神症状の代表的なものとして『不安(anxiety)』がありますが、持続期間の短い『正常圏の不安』には『恐怖(phobia)』と同じような特定可能な理由が見つけやすく、持続期間の長い『病理的な不安』には特定可能な理由が見つけにくいという特徴があります。他人に『不安の内容』を具体的に説明しやすく、不安な問題について話を聴いてもらうと気持ちが落ち着いて、自然に不安が和らいでいくという場合には病理的な不安とまでは言えないでしょう。反対に、『不安の内容』についての自己理解が難しく他人... ...続きを見る

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2008/04/17 09:18
ヴォルフガング・ブランケンブルク『自然な自明性の喪失』の考察:“当たり前(常識)”を共有できない苦悩
統合失調症の陽性症状(幻覚・妄想)は健常者には存在しない心的過程を経験することを意味しているが、精神病理の苦悩の多くは『日常性・自明性からのズレ』によって生まれている。病態水準の重い精神疾患や妄想・興奮に基づく逸脱行動は、多くの場合において、既存社会に適応している人たちの不安や恐怖を高めやすい。そのため、精神保健福祉領域の歴史的活動は『精神疾患にまつわる誤解・偏見の除去』に当てられ、精神病者の社会復帰を促進するためのデイケアやケースワーク、集団精神療法などが創意工夫されてきた。現実社会への適応力... ...続きを見る

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2008/03/27 06:25
精神的ストレスとフラストレーションに対応する自我防衛機制の働き:環境適応の視点から見る人間
前回の記事では、『外部環境への適応』と『内的欲求への適応』のバランスについて書きましたが、適応には、自我が余り関与しない物理的充足(生存・摂食・睡眠)のための適応と自我の関与が強い精神的充足(承認・自尊心・自己愛)のための適応とがあります。近代以降にはパノプティコン(一望監視施設)を説いたM.フーコーや反精神医学を標榜したR.D.レイン、普遍的無意識を重視したC.G.ユングなど、『所与の環境への適応に内在する問題』を指摘する人物が多く現れましたが、依然として精神医学や臨床心理学(一般的なカウンセ... ...続きを見る

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2008/01/17 21:37
カウンセリングにおけるコンプレックスの自己洞察とラポールと関係した自己言及の中立的な調整:2
前回の記事の続きになりますが、相手の個人的コンプレックスや心的外傷の内容、今までの生活履歴(成育歴)、基本的な価値観などを十分に理解していなければ、私達は絶えず『悪気は無くても他人を傷つけたり不快にする発言・行動』をしてしまう恐れがあります。しかし、一般的な話題やありふれた行動で無意識的に他人(友人)を傷つけてしまっても、コンプレックスを全く刺激されない無菌室のような社会環境・対人関係というのは有り得ないわけですから、日常生活における何気ない言動の範囲内であればその人に加害責任があるわけではない... ...続きを見る

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2007/11/22 00:10
カウンセリングにおけるコンプレックスの自己洞察とラポールと関係した自己言及の中立的な調整:1
あらゆる相手に不快感や劣等感、抵抗感を感じさせずに話すというのは現実社会では非常に難しい作業ですが、それは無意識的に相手の個人的コンプレックス(感情的複合体)を刺激する発言を人はしてしまうものだからです。C.G.ユングが分析心理学の中で定義したコンプレックス(心的複合体)とは、個人的無意識の領域に抑圧された『現在の自分が認めがたい価値観・生き方・特徴』のことであり、コンプレックスに関連する話題や概念、人物を認知すると人は不快感や怒り、悲しみ、居心地の悪さなど『特異的な感情反応』を生じます。 ... ...続きを見る

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2007/11/21 21:22
自己一致と肯定的受容を促進する来談者中心療法と早期母子関係を重視した精神分析理論の問題
『現在の問題の具体的な解決』に焦点を合わせる解決志向アプローチ(解決構築アプローチ)については過去の記事で解説しましたが、解決志向アプローチでは『今までと違った行動や考え方』を選択することで不適応な行動パターン(認知傾向)が改善されていきます。支持療法であるカール・ロジャーズの来談者中心療法(クライアント中心療法)では、カウンセラーの基本的態度を示唆すると共に、『精神的成長(健康)へと向かうクライアントの実現傾向』を促進する受容的・共感的環境を整備することが重視されます。 ...続きを見る

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2007/10/11 01:15
“生きる意味”を積極的に生み出す『合理的な信念』と“生きる資格の障壁”を生み出す『不合理な信念』
解決構築カウンセリングを始めとする解決的アプローチは、臨床的な精神症状(抑うつ感・不安感・パニック発作・強迫観念など)にも応用可能ですが、日常的な悩みや対人関係(異性関係)の問題、学校や企業への環境不適応、仕事や勉強の能力向上(目標の達成)などありとあらゆる心理社会的問題に行動的レベルから直接的にアプローチできます。何故なら、人間社会の対人評価(人間関係)や職業活動(学習行動)、試験の成績、社会的スキル、異性関係(愛情表現)などは『実際の行動・発言の組み合わせ』から成り立っており、自分が何かの行... ...続きを見る

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2007/10/09 14:38
ユング心理学の“影(シャドウ)”の元型から見る“いじめる人間”のコンプレックス:いじめと笑い
前回の記事の続きになるが、一般的には、高校生くらいの発達年齢になると『個人の発言権の平等性・個人の人格性の尊重』を意識するメンバーが増えて、クラスの中に固定的な階層序列が生まれにくくなりいじめ行動に関心を示す人もほとんどいなくなる。しかし、高校や生徒の気風によっては、頻度依存的な『いじめの娯楽化』の雰囲気が残っていることもあり、金銭目当ての恐喝などが絡むといじめの犯罪化が顕著になることもあるだろう。神戸市の私立高校で発生したいじめ事件では、特定の個人を侮辱して笑いものにすることで楽しむ卑劣な『い... ...続きを見る

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2007/10/02 12:34
カール・グスタフ・ユングの人生過程と分析心理学に関するコンテンツ
ウェブサイトで、分析心理学の創始者であるカール・グスタフ・ユングの生涯と思想を大まかにまとめたコンテンツを作成しました。興味のある方は読んでみてください。 ...続きを見る

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2007/09/01 02:39
『不適応な行動パターン』を効果的に変容させる解決志向アプローチのカウンセリング
認知療法的な視点を取り入れた『解決的アプローチ(解決志向や解決構築のカウンセリング)』の嚆矢となったのが、REBT(Rational Emotive Behavioural Therapy, 論理情動行動療法)のアルバート・エリスやうつ病の認知療法で実績を挙げたアーロン・ベックですが、解決的アプローチでは『現在の問題への具体的な対処法』に焦点を当てます。 ...続きを見る

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2007/08/19 20:15
S.フロイトの快楽への意志, C.ロジャーズの有機体の価値判断, A.エリスの合理的思考の接点
どういった考え方や物事の捉え方が自分にとって実際的に役立つのか、どの行動を選択すれば自分の未来の可能性を高めてくれるのかを考えるのが、認知療法や解決志向(解決構築)アプローチですが、C.ロジャーズのカウンセリングでは『生得的な功利性への気づき(自然に自己肯定感や幸福感が高まってくれる自己充足的な意識の目覚め)』がその中心にあり、生得的な功利性に気づくことで『自己一致(congruence)』が促進されるとしています。自己一致とは、自分が率直に感じ取っている『自己の経験(self-experien... ...続きを見る

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2007/08/15 20:27
S.フロイトの精神分析の基本原則とC.ロジャーズのクライアント中心療法の共感的態度:2
精神分析療法を実施する分析家とクライアント中心療法を行うカウンセラーとの基本的態度(基本原則)の違いを原則論的にまとめると以下のようになります。現在のカウンセリングでは、カウチ(寝椅子)で横になったクライエントが次々に自由連想を続けるような精神分析や、助言や情報提供を全く行わないクライエント中心療法は減っているので、折衷的な態度を取るカウンセラーが増えていると思われますが、『共感性・中立性・真実性・丁寧な傾聴・肯定的な態度』などの基本的要素は程度の差はあれ、およそ全ての技法に共通する側面を持って... ...続きを見る

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2007/08/08 04:38
S.フロイトの精神分析の基本原則とC.ロジャーズのクライアント中心療法の共感的態度:1
カール・ロジャーズの"person centered therapy"とも呼ばれるクライエント中心療法とシグムンド・フロイトを始祖とする力動的心理学の精神分析療法(psychoanalytic therapy)は、理論的・技術的に見ると大局的な技法なのですが、長期間の心理面接を予期した『人格的成熟・精神的発達』を究極の目標とする意味では非常に類似した目的論的な立場に立っています。クライエント中心療法や精神分析療法が『探索的アプローチ』であるという時には、この目的論的立場の共通性を意図しているわけ... ...続きを見る

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2007/08/06 07:24
精神分析学が“精神現象の解明”に果たした功績とカウンセリングの構成要素
カウンセリング(counseling)とは“健常パーソナリティ”を持つ人の心理的問題に対処する非日常的な人間関係であり支援技術ですが、心理療法(psychotherapy)はカウンセリングよりも臨床的な精神障害の問題に焦点を向けており“病理パーソナリティ”に専門的に取り組む傾向があります。 ...続きを見る

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2007/08/03 01:53
心理臨床分野の“発展・普及・教育”に貢献した河合隼雄さん(元文化庁長官)が79歳で死去
臨床心理学やカウンセリングに関心を持っている人であれば、殆ど知らない人はいないであろう元文化庁長官の河合隼雄(かわい・はやお)氏が19日の午後に亡くなられたということです。文化庁長官の職務に就いていた昨年8月に脳梗塞で倒れられてから、失われた意識が回復しないままに79歳での大往生を遂げられたということですが、河合隼雄氏が日本の臨床心理学やカウンセリング分野に与えた影響というのは極めて大きかったと思います。 ...続きを見る

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2007/07/20 21:00
自己愛性人格障害に特有の“自己対象転移”の分類定義と転移分析を活用する心理療法
精神分析学のリビドー発達論を前提にして考えると、自己愛性人格障害の人は過去にトラウマや母性剥奪(愛情喪失)を受けた時点へと精神を退行させて自己を防衛する。 ...続きを見る

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2007/05/18 12:22
レオナルド・ダ・ヴィンチの複雑なセクシャリティと『モナ・リザ』『三人づれの聖アンナ』の分析
ルネサンスの万能人レオナルド・ダ・ヴィンチの「禿鷹空想」の記事で書いたように、同性愛を幼少期の自分自身に向けられたリビドー(性的欲動)として解釈し、同性愛は自己愛(ナルシシズム)の変形であると考えたフロイトは、二人の母親の存在を意識したダ・ヴィンチの不安定な家族関係と口愛期(乳児期)の欲求不満が彼の同性愛傾向を導いたとしました。実際、フィレンツェ時代のレオナルド・ダ・ヴィンチは、17歳のヤコポ・サルタレリ (Jacopo Saltarelli)という男娼と同性愛関係を持ったとして匿名者からの告発... ...続きを見る

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2007/05/06 13:19
ルネサンスの万能人レオナルド・ダ・ヴィンチの『禿鷹空想』と同性愛気質の精神分析的解釈
過去の記事で、シグムンド・フロイトが想像的に行ったレオナルド・ダ・ヴィンチの幼児期の精神分析に言及しましたが、その精神分析は『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期のある思い出(1910)』という論文に記載されています。レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)は、多くの優れた芸術家・文学者・技術者を生み出したイタリア・ルネサンスの盛期において、ミケランジェロ(1475-1564)やラファエロ・サンティと双璧を為す最高の天才と言われる人物です。 ...続きを見る

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2007/04/29 16:05
“自己愛性・強迫性・依存性”を特徴とする摂食障害と精神の退行を伴う自己愛障害
摂食障害の病態には『特別な自己アイデンティティの獲得』を目指す自己愛性と『見捨てられ不安の退行的な補償』を求める依存性の特徴が見られるが、『摂食障害の病理学と家族療法的アプローチ』では拒食と過食・嘔吐によって家族関係をコントロールしようとする強迫性についても取り上げてみた。 ...続きを見る

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2007/04/24 11:24
短期療法(ブリーフセラピー)としての認知療法(認知行動療法)とクライエントの利益を考慮した技法選択
アーロン・ベックがうつ病患者の臨床を経て創始した認知療法(cognitive therapy)は、現在の出来事や認知(考え方)に焦点付けして問題を解決しようとする未来志向の技法です。それに対して、シグムンド・フロイトが神経症(ヒステリー)患者の臨床経験と自己分析を経て構築した精神分析(psychoanalysis)は、幼少期の記憶(無意識領域の内容)や生育歴における精神力動(精神発達上の問題)に焦点付けする過去志向の技法としての特徴を持っています。 ...続きを見る

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2007/03/13 08:27
男性原理と女性原理の二元論(dualism)が相対化する現代社会:C.G.ユングの無意識の二面性
前回の記事の続きで、男性原理と女性原理の二元論(dualism)やグレートマザーの元型について補足記事を書いていこうと思います。法治主義と法令遵守(コンプライアンス)は近代国家成立の大前提であり、資本主義や自由主義の精神と矛盾しませんが、合理的でない伝統主義や宗教原理(父権宗教の道徳規範)は、資本主義や自由主義の精神と対立しやすくなります。自由主義とは、他人に具体的・物理的な迷惑を掛けない限り、思想・行動・言論・表現の自由が保障されるべきという思想ですから、『今まで悪いこととされてきたから、今も... ...続きを見る

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2007/02/23 09:38
C.G.ユングの太母(グレートマザー)とバッハオーフェンの『母権論』が紡ぐ女性原理の宗教性
分析心理学の始祖であるC.G.ユング(1875-1961)は、父権主義に偏ったフロイトのエディプスコンプレックスの仮説を否定して、母性の元型的イメージである『太母(グレートマザー)』がもたらすクリティカル(決定的)な影響を示唆しました。S.フロイトの精神分析体系は、過去のトラウマティックな記憶や反倫理的な欲求が抑圧される個人的無意識を前提として組み立てられたものですが、C.G.ユングの分析心理学では、個人の経験的な養育歴やトラウマからは説明することのできない人類全体に共有される普遍的無意識(集合... ...続きを見る

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2007/02/18 20:41
自尊心を求めるH・コフートの自己愛の発達理論とS・フロイトの病的なナルシシズム
「発達早期の母親剥奪(mother deprivation)とナルシシズム(自己愛)の歪曲の問題」では、ジョン・ボウルビーの愛着理論とルネ・スピッツのホスピタリズム(施設症候群)を例に挙げて、健康で正常な精神発達に必要となる母性的なケア(共感的な母子関係)について言及しました。育児の目的である子供の自己アイデンティティの確立と心理社会的な自立を達成するためには、父性的な規律(相克的な父子関係)と母性的なケア(共感的な母子関係)の調和を上手く保つことが有効ですが、社会適応的な自己アイデンティティの... ...続きを見る

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2007/02/14 02:50
発達早期の母親剥奪(mother deprivation)とナルシシズム(自己愛)の歪曲の問題
幼少期から思春期の子供の育児をするにあたって最も重要なことは、自立心と依存心のバランスの取れた親子間のコミュニケーションを心がけることです。家族関係からの切り離しの作用を持つ『父権主義的なアプローチ』によって子供の自己愛(self-love)は対象愛(object-love)へと転化されやすくなり、家族関係への包み込みの作用を持つ『母権主義的なアプローチ』によって子供の基本的信頼感が培われ自己愛と対象愛のバランスをとりやすくなります。 ...続きを見る

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2007/02/12 00:05
生物学的精神医学の黎明期:B.A.モレルの変質概念やE.クレペリンの分類体系など
フィリップ・ピネルの弟子であったジャン・エチエンヌ・ドミニク・エスキロール(J.E.D.Esquirol, 1772-1840)は、ピネルの疾病分類を更に精密化して『メランコリー(melancholy)』を、単極性障害(うつ病)に該当する『リペマニー(lypemanie)』と妄想症状(気分高揚)を中核とする『モノマニー(monomanie)』に分類した。 ...続きを見る

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2007/01/29 15:04
精神病理学の歴史と『鎖からの開放』を企図したフィリップ・ピネルの疾病分類学
生物学的精神医学では、各種の精神疾患の原因を観察可能な身体因(個人要因)に求めて、解剖学的方法によって原因を発見し、薬物療法や電気ショック療法に代表される物理的な療法で病気を治療しようとする。生物・社会・心理(bio-social-psycho)の領域を横断する精神医学の理論モデルの中で、最も自然科学に近いモデルが要素還元主義に根ざした生物学的精神医学である。 ...続きを見る

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2007/01/26 03:07
NLP(神経言語プログラミング)やSFA(解決構築アプローチ)を活用した短期療法の目標設定
問題の内容を詳しくアセスメント(査定)してから有効な対処法(治療法)を考えるという従来の臨床心理学的アプローチ(問題解決志向)は、『クライエントの問題点(病理性・異常性・不適応)』を専門的に査定(判断)するところに最大の特徴があります。正常な知能(判断力)と適応的な精神機能(対人関係)を持っている平均的な健常者をモデルとして、そのモデルとの差異や社会環境への不適応を改善していこうとする問題解決志向のカウンセリングは、基本的に『減点法のアプローチ』です。専門家である心理臨床家(カウンセラー)が、外... ...続きを見る

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2007/01/08 09:40
『現在の問題の解決』を志向する解決構築アプローチと『過去の問題の分析』を志向する精神分析療法
『子どものトラウマに対するプレイセラピー』では、子どもの遊戯行為や生活動作に投影される「断片的な虐待のテーマ」や「内面的な表象関係のテーマ」を利用したプレイセラピーについて解説しました。プレイセラピーの治療機序についてはいくつかの見解があり、言語的な解釈を必要とするという「自我心理学的な立場」と言語的な解釈は不要であるとする「自己心理学的な立場」とがあります。 ...続きを見る

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2007/01/07 07:55
心理アセスメント(心理検査)の目的と適応を考えたテスト・バッテリーの問題
『ロールシャッハ・テストとTATに代表される投影法の心理テストの有用性と問題点』では、結果の再現性や鑑別の正確性といった科学的客観性に焦点を合わせて投影法の利点と限界を考えてみました。ロールシャッハ・テストに限らず、無意識領域(意識化されていない区域)にある感情や性格傾向を探る投影法の最大のメリットというのは、心理テストそのものに治療効果が期待でき、通常の対話では得られにくい情報が手に入るということです。 ...続きを見る

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2006/12/06 11:56
DSM-Wの臨床診断と薬物療法の安全性を担保する臨床試験(治験)のエビデンスの問題
『前回の記事』で、精神分析に基づく力動精神医学から薬物療法を主力とする生物学的精神医学への移行についての概略を説明したが、勿論、薬物を用いた治療には大きなメリット(効果)がある一方で、それと拮抗するデメリット(副作用)が発生するリスクがある。 ...続きを見る

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2006/11/23 19:54
精神分析に基づく力動精神医学から記述主義と薬物療法を前提とする生物学的精神医学への転換
ドイツやオーストリア、イギリスなどヨーロッパ諸国からアメリカ合衆国へ移住した精神分析家達の啓蒙活動と臨床成果によって、1950年代から60年代にかけて精神療法としての精神分析は全盛期を迎えた。心理的な苦悩や病理を無意識の言語化によって治療するという精神分析は、プロテスタンティズムの信仰の伝統に欠けていた『カトリック的な罪悪・信仰の告解(懺悔)』の代理物としての役割を持っていたので、『赦しの秘跡(サクラメント)』の精神療法としてアメリカ国民の富裕層に受け容れられた部分もあった。 ...続きを見る

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2006/11/23 17:57
TAT(主題統覚検査)を開発したH.A.マレーの心理的欲求の分類と行動原理としての欲望
前回の記事では、攻撃行動やその衝動(欲求)を様々な理論的立場から説明してきましたが、コミュニケーションで満たされる“4つの対人欲求”と対人評価を高める“5つの性格行動特性”の記事でも以前書いたように、『他者・集団の欲求(目的)の充足』は、対人評価の上昇や対人魅力の強化と密接に関係しています。 ...続きを見る

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2006/10/27 09:07
フラストレーション攻撃仮説・モデリング・社会的動機と自己呈示行動:攻撃行動の発現に関する仮説
精神分析を含む心理学史を振り返ると、人間の精神や行動の基本原理として『欲求(desire)』を仮定した心理学理論(心理学派)が数多くあり、人間性心理学(ヒューマニスティック心理学)のアブラハム・マズロー(A.H.Maslow, 1908-1970)は、自己実現を最上位の欲求とする『欲求階層説』を提示しました。 ...続きを見る

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2006/10/25 05:30
創造性と破壊性を併せ持つ内的な異性像としての“アニマ・アニムス”:元型イメージと象徴内容
ユングは、男性の内的な理想的女性像を『アニマ』と呼び、女性の内的な理想的男性像を『アニムス』と呼びました。アニマとアニムスはラテン語で生命の息吹(風)とか魂(soul)とかいう意味ですが、この無意識から立ち上がってくるアニマとアニムスの元型イメージを夢などを介して体験するときに、エナンティオドロミアが起きやすくなるといいます。 ...続きを見る

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2006/08/15 19:16
自我(エゴ)中心の精神分析学と自己(セルフ)の相補性を重視する分析心理学:無意識の補償作用
フロイトは、無意識に自然的本能や動物的欲求としてのエスを想定し、エスは『非言語的で無構造なもの』と考えていましたが、ユングは集合的無意識を『言語で翻訳し得る物語性と人類共通の構造を持つもの』と考え、その集合的無意識のパターン化された内容である元型は、イメージとして意識に顕現してくると述べました。 ...続きを見る

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2006/08/11 00:45
C.G.ユングの集合無意識とドイツロマン主義の思想潮流に投射された『普遍性・永続性への願望』
ユングは何故、宗教的精神性を内在させた『魂の心理学』あるいは『背後世界(イデア・神・元型)を前提とする心理学』のような領域へと思考を発展させていったのだろうか。 前回の記事の内容を踏まえて考える時、彼が影響を受けたと書いている神秘主義的な宗教学者であるマイスター・エックハルトを生んだドイツの文化的風土や18世紀ドイツ・ロマン主義の名残を無視して考えることは出来ないでしょう。 ...続きを見る

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2006/08/04 21:46
ユング心理学の元型(archetype)や魂(soul)の概念が持つ神秘的宗教性と臨床的応用性
個人的無意識と性的欲動を重視するフロイトから離別したカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung, 1875-1961)は、精神内界に自律的に生起するイメージ(表象)を重視する分析心理学(analytical psychology)を構想しました。 ...続きを見る

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2006/08/03 05:28
対象関係論の草創期に活躍したクライン、フェアバーンらとカーンバーグの境界例研究
前回の記事で、アンナ・フロイトの自我心理学と対立した対象関係論の始祖メラニー・クラインについて触れましたが、精神分析には大きく分けて『本能的欲求であるリビドーの充足』を精神活動の基本動因とする正統派の自我心理学派と『最適な対象関係の希求』を基本動因とする対象関係論学派(英国独立学派)があります。 ...続きを見る

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2006/07/30 11:36
乳幼児の幻想的無意識を構想したメラニー・クラインとエディプス葛藤を重視したアンナ・フロイト
フロイト以後の精神分析には多数の学派があるので、対象関係とは何かという問いについては一義的に回答を返すことは出来ませんが、シグムンド・フロイトからアンナ・フロイトへと継承された自我心理学派では、『プレ・エディパル(pre-oedipal, エディプス・コンプレックス以前)な乳幼児は、自他を区別する“自我”が形成されていないので対象関係を持てない』と考えます。 ...続きを見る

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2006/07/27 19:50
リビドー充足と対象関係を欲求する精神分析の普遍的人間観:『ヒステリー研究』に見る時代風潮と基本原則
シグムンド・フロイトが創始した精神分析の治療方略は、『無意識の意識化』による自我の強化にあると言えますが、フロイトが神経症の原因とした無意識の内容とは『過去に抑圧された情動と欲求』であり『幼児期のエディプス・コンプレックスに関連した外傷的記憶』のことです。 ...続きを見る

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2006/07/25 09:27
『無意識の決定論』を前提とする精神分析の合理性とエビデンス・ベースドな精神医療の科学性
19世紀末から20世紀初頭に、宗教的世界観の迷信を打破する科学主義の洗礼を受けたシグムンド・フロイトは、科学的客観性の高い物理学を模範とする自然科学としての心理学を理想として、人間の心理世界を統御する一般法則を発見しようとしていた。 ...続きを見る

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2006/07/24 15:32
奈良県高1放火事件:家族関係の再構築の問題と権威性のある父子関係のバランス
奈良県田原本町で16歳になる高校一年生の男子が、母親と弟妹を被害者とする放火殺人事件を起こしたというニュースが報道されていた。 県内有数の進学校に通っていた高校生の少年は早朝の5時頃に一階部分に火を放ち、二階で寝入っていた母親と弟妹は逃げ出すことが出来ず残念な結果となったわけだが、この事件の動機として、学業成績と医学部への進路を巡る父親の厳格な教育方針への不満とストレスが大きく取り上げられている。 ...続きを見る

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2006/06/26 10:53
『セリグマンの学習性無力感による意欲減退』と『個人の認知的スキーマを形成する中核的信念』
人間の精神的な苦悩や葛藤の多くは、生活状況や対人関係、記憶情報に関する『悲観的な認知(pessimistic cognition)』によって生起し、実際に経験する様々な欲求の挫折や願望の途絶によって『悲観的な認知が正しい』という学習が強化されます。 ...続きを見る

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2006/06/18 06:34
生涯発達の前提に立つ中年期の発達課題とアイデンティティ・ステイタスの変化に対する適応
ユングの『人生の正午』概念に内包される『中年期の危機』に記したように、30代半ば頃から現役引退までの中年期は『生活状況が安定しやすい平穏期』であると同時に『青年期に確立したアイデンティティが揺らぎやすい危機期』でもあります。 ...続きを見る

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2006/05/30 07:22
ユングの『人生の正午』概念に内包される『中年期の危機』:中年期におけるアイデンティティ拡散と再体制化
『エリクソンの心理社会的発達理論』に関する記事において、人間の社会的関係性の発達を前提とした8つの発達段階で区切られるライフサイクルで人間の心理発達を考えました。 ...続きを見る

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2006/05/18 14:29
子ども社会のいじめの心理と大人社会のモラル・ハラスメント:集団内での示威と防衛の葛藤
以前の『いじめの頻度依存性に関する記事』の補足で、傍観者のいじめに対する行動選択の話とは別に、心理的問題に原因を帰属する観点での記事を書きかけていました。 ある程度、内容がまとまったので記事をアップしておきます。 ...続きを見る

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2006/04/18 06:58
『厳格さと寛容さのバランスの取れた親子関係』で家族への信頼感と他者(外部)への欲求を育む
過去に、『青年期のアイデンティティ拡散と非社会性の問題:搾取から保護への子どもの権利獲得の歴史』という記事を書きましたが、子どもの発達段階における青年期の自立と家族関係について少し補足しておきます。 ...続きを見る

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2006/03/14 12:22
村上春樹『海辺のカフカ』の書評:1
村上春樹の筆が描く世界は、何処か儚く、今にも壊れてしまいそうな脆さに満ちていながら、人間の精神と世界のあり方を細くしなやかな鋼線で結び付けている。 その鋼線は冷たくしなやかに私の心を縛り、実存の彼方へと解き放ち、自己と対象の間で親和反応を起こす愛を性のヴェールの中で表現しようとする。 ...続きを見る

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2005/12/16 20:45
ユングの『外向性・内向性』の区分と精神的危機へ対処しやすい性格類型
ユングの性格理論は、前の記事で説明してきたような古代ギリシアからの医学や伝統的な哲学、中世的な錬金術の仮説理論に頻繁に見られる類型論の歴史的流れを汲んでいます。 『内向性・外向性』の基本的なリビドーの志向性に『思考・感情・感覚・直観』の主要な精神機能を組み合わせて、人間の性格傾向を8つのタイプ(類型)としてまとめた仮説がユングの性格理論となっています。 このリビドーの志向性に基づく二元論的分類は、完全にどちらかに当て嵌まるというものではなく、どちらかといえば外向性(内向性)の傾向を持つ性格に... ...続きを見る

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2005/11/18 08:59
『ユングの類型的な性格理論』の思考形態と『価値判断のスキーマの複層化』の心理的効果
うつ病など精神運動の抑制を伴う気分障害、不安・恐怖・強迫観念など情緒の制御不能を生じる情緒障害、これらを未然に予防するような認知的技法として、私は『価値判断のスキーマの複層化』を考えています。 『価値判断のスキーマの複層化』というと少し難しい感じがしますが、簡潔な表現に直せば『生きる意欲の根源を一つではなく複数持つこと』ということが出来ます。 ...続きを見る

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2005/11/17 02:25
精神の正常性の診断と集団組織の利害:ジョーンズとバリントの往復書簡
前回の記事で、フロイトの弟子達との離反について語った。 そこで、少し長くなるが、精神分析協会内部の激しい権力闘争や派閥の対立を窺い知る事の出来る資料としてフェレンツィの優秀な弟子ミカエル・バリントとフロイトの元から離反したフェレンツィを精神病者と診断したアーネスト・ジョーンズの手紙のやり取りを引用する。 ...続きを見る

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2005/09/11 00:51
“フロイトの権威主義と父性原理が精神分析に与えた影響”と“弟子達との訣別”
フロイトは現代的な科学の文脈から大きく外れた心理学者であり臨床家であるが、彼が理想としたのは、自然科学的な精神分析であった。 フロイトは、自らのリビドー(性的欲動)を心的活動のエネルギーとする精神分析理論の正当性を固く信じ、絶えず他者に優越していたいという権威主義の持ち主であったためにユングやアドラーを初めとして多くの弟子や同僚と訣別することとなった。 フロイトの自負心の強さを示す一つのエピソードとして、自分が構築した無意識の決定論を中核に据えた精神分析体系を、コペルニクス、ガリレオ・ガリレ... ...続きを見る

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2005/09/06 00:46
性的人間(ホモ・セクシュアリス)と経済人(ホモ・エコノミクス)の画一的な欲望充足の人間観
私が、恋愛心理や恋愛感情を理論的に分析し、その生理心理学的メカニズムについて語る事にアクチュアルな意義があると感じる理由の一つは、現代社会の『若年層〜中年層の心理的問題や精神障害の遠因』として恋愛関係の困難や恋愛と結婚の境界の曖昧化の問題があるからである。 ...続きを見る

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2005/08/21 00:22
『父・母・子どもの三者関係』を取り巻く幻想と現実のヴェール
エディプス・コンプレックスの時代制約性や社会規定性が、何故生まれるのか。また、人間の感情や行動や態度のメカニズムを探求する理論は、どうして客観性や一般性を保ち難いのかを考えてみる。 人間が正に自分固有の主観的な感情を持ち、社会的な諸条件によって制限を加えられるという自明の前提を置いて考えると、純粋に物理的な運動・現象を検証して構築された自然科学理論でない限り、(人間関係の心理や行動を分析する理論は)理論負荷性による観察結果の偏向を免れ得ないということではないだろうか。 ...続きを見る

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2005/08/18 20:25
精神分析とうつ病・大人の無意識的願望と子どもの憂鬱感
20世紀初頭、フロイトを始祖とする精神分析は、近代精神医学に比類なき大きな影響を与え、人間の精神現象の理解にパラダイム・シフトをもたらしました。 かつて、精神療法の代名詞でもあった精神分析学は、人間の精神構造の仮説(無意識・前意識・意識)を打ちたて、精神病理のメカニズムを臨床経験を通して解釈して、独自の精神療法体系を築き上げました。 しかし、精神分析の無意識と自我構造論を前提とした精神病理学には、科学的方法論を用いていない故の限界があることもまた事実です。 ...続きを見る

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2005/08/15 01:37
“包み込む母性原理”と“切断する父性原理”:エディプス・コンプレックスと阿闍世コンプレックス
人間の“パーソナリティ(personality)”は、その人を他者とは異なるものとして規定する“人格構造”であり、その人独自の環境適応パターンを示すと同時に精神の全体的な傾向や特性を意味するものである。 パーソナリティ(personality:人格)は、キャラクター(character:性格)と類似した概念であるが、人格は性格よりも高次の総合的な“精神と身体の相互関連システム”で、性格は人格と比較して他者への感情表現や物事を選択・判断する意志、反復される人間関係のパターンなどに重点が置かれてい... ...続きを見る

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2005/08/01 00:10
インナーチャイルド・ワークの催眠状況における擬似的な親子関係の再演
過去に、『催眠の応用としての前世療法とインナーチャイルド・ワーク』という催眠に関する記事を書いたが、子ども時代の親子関係にまつわる情動や記憶を再体験することで治療的効果を得るインナーチャイルド・ワークに典型的に見られるのは『子どもとしての役割を心理的に引き受ける』ことである。 ...続きを見る

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2005/07/29 00:10
『オイディプス王』の悲劇と家父長的な家族神話の観念的葛藤
人間の背負う暗く深き宿業の悲劇を描写した古代ギリシア悲劇の最高傑作『オイディプス王』のテーマは、近親相姦と父親殺害であり、このギリシア古典がフロイトが家族間に見られる『普遍的な無意識的願望』としたエディプス・コンプレックスの原型である。 『オイディプス王』(オイディプス三部作『ライオス』『オイディプス』『テーバイを攻める七人の将軍』)の悲劇の作者はソフォクレスで、アイスキュロスとエウリピデスと並んでギリシア三大悲劇詩人の一翼を担う人物とされている。 ...続きを見る

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2005/07/23 00:27
フロイトのエディプス・コンプレックスとコフートの自己対象との共感的関係
伝統的な精神分析と自己心理学派の赤ちゃんの精神構造のモデルも全く異なるもので、フロイトは赤ちゃんを、自他未分離で本能的欲求である“エスの人格構造”に支配された存在と見ていました。 エスとは、動物的本能や原始的欲求が混沌として渦巻く善悪の分別がない領域であり、破壊衝動や攻撃欲求の原資となるリビドーの源泉でもあります。しかし、エスで生み出されるリビドーは、破壊欲求のエネルギーとして利用されるだけではなく、成長過程で社会性や道徳観を学習していくにつれて、創造的な行動や建設的な欲求のエネルギーとしても... ...続きを見る

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2005/07/22 00:36
精神分析の非日常的コミュニケーションにおける解釈・洞察の効果と限界
人間の心理領域の治療方略としての精神分析は、現代のエビデンス・ベースド(evidence-based)な心理療法に先駆ける臨床理論であると同時に実践技法であった。 人類はその太古から心理的な悩みや実存的な存在の不安を抱えていたが、心理療法や文明生活の消費の快楽が誕生する以前には、その悩みや不安を解消する為の役割は、宗教の告解や儀式、共同体の人間関係によって担われていた。 ...続きを見る

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2005/07/20 18:30
傷ついた自己愛の防衛と補償のメカニズムと母子一体感からの脱却
自己愛と対象愛の相補性や自己顕示的な自己愛と社会的行動の発生について、前の記事で述べましたが、今回は、“病的な自己愛”と“健全な自己愛”の差異についてハインツ・コフートの自己心理学を元にして書いてみたいと思います。 ...続きを見る

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2005/07/03 18:53
世界と他者に対する“親密性”と生きる為に働くという事
「知の創出のコモディティ化への戸惑い」 ...続きを見る

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2005/07/01 22:15
『キャノン・スペシャル ジュラシック・コード』の雑感と精神分析理論とのアナロジー
6月25日に、『キャノン・スペシャル ジュラシックコード〜人類700万年・封印された脳内恐竜の謎』というテレビ番組が放映されていましたが、偶然、私が過去に書いた『ポール・マクリーンの脳の三層構造仮説』と内容が重複する番組でした。 ...続きを見る

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2005/06/28 02:16
自己愛と対象愛によって満たされる私:健全な自己愛と病的な自己愛
フロイトは、自己愛(self-love)を自他未分離な状態の未熟な感情であるとし、自己愛の過剰による誇大自己や自我肥大による万能感を幼児的なものとして否定的に認識していた。 精神的に成熟した大人の自我は、自己愛に執着する事なく、自分の外部にある他者や対象を愛することが出来るようになる。 つまり、健全な成熟した自我を形成した人は、現実原則に従ってリビドーを満たす際に、ナルシシズムのような自己陶酔や他者の存在を無視した自己愛のみに没頭して満たすのではなく、好意を抱く他者との関係性や外部の対象への... ...続きを見る

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2005/06/27 10:17
多彩な症状を呈する神経症(neurosis)とは何なのか?
フロイトを始祖とする精神分析の主要な適応症とされた古典的な精神疾患として神経症(neurosis)があるが、神経症とは単一の病態や特定可能な症候群を指示する病名ではなく、多種多様な複数の心因性疾患が寄せ集められた“総合的な病的状態”を意味する用語である。 同じ神経症患者であっても、ある人は立ち上がれなくなり、ある人は声を発する事ができなくなる。また、ある神経症患者は、異常な興奮を示して神経過敏になり攻撃的な性格を示し、ある人は自己顕示的で虚言癖や操作的な振る舞いを特徴とする演技的な人格を示す、... ...続きを見る

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2005/06/11 00:26
孤独なる独我論的世界からの解放と社会的な責任意識の萌芽:自己愛を超えて対象愛へ
シグムンド・フロイトは、恋愛関係に伴う複雑な心理過程や異性に対する特異な感情を、生物学的な本能であるリビドー(性衝動)に還元し、『恋愛とは延長された性衝動の充足であり、恋愛による精神的な興奮と苦悩はリビドーが抑圧された葛藤状況を意味している』と考えた。 しかし、多様性と個別性に満ちた人間のプラトニックなエロスの関係を、『性的衝動の充足が延期された葛藤状況』と解釈し、全てを生殖の成功と遺伝子の複製という生物学的目的で説明してしまうのは、恋愛の現象学的記述として正しくても、心理学的考察や文学的堪能... ...続きを見る

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2005/06/04 00:01
愛情の代理表象としての食物(ミルク)の快楽:魔術的思考や幼児的全能感を超えて現実へ
母親や養育者から与えられる“ミルク(母乳)”は単純に食欲を満たす食物ではなく、ミルクは愛情や保護といった精神的肯定感を象徴するものとして赤ちゃんに受け取られます。 人間の新生児は、他の動物の赤ちゃんと比較しても非常に無力で脆弱な存在であり、養育者の手厚い保護や世話がなければこの世界で生きていくことが不可能な状態にあります。 その為、赤ちゃんにとっての養育者や養育環境は、この世界そのものを代表的に象徴するものであり、この時期に十分なスキンシップや授乳を行い、温かい微笑みや優しい言葉をかけてやる... ...続きを見る

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2005/05/07 06:19
リビドー発達論と自己アイデンティティを確立する性格形成の過程
前述した、精神分析のリビドー発達論(性的心理的発達論)の詳細について下に記しておきます。 ...続きを見る

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2005/05/05 10:39
リビドーの発達論と性格論:他者との相互的な受容と承認を求める心
精神分析の精神発達理論は、心のエネルギーの仮想的概念である“リビドー”の発達を用いた発達理論であると同時に、リビドーの固着と退行によって性格類型を説明する理論でもあります。精神分析に限らず心理療法理論を提起する目的は、クライアントの人格や行動をより適切に理解して、心理的問題や精神障害の解決を支援することにあります。 ...続きを見る

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2005/05/01 04:58
暗示的催眠を用いたフロイトが自由連想法に至るまで:19世紀の神経症と神経疾患の歴史
行動療法と催眠療法の関係性について以前述べたが、精神分析の創始者フロイトも個人開業医を始めた当初は、パリのシャルコー(Jean Martin Charcot 1825〜93)に催眠療法を学んで神経症治療に頻繁に利用していました。 ...続きを見る

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2005/04/29 00:19
“過去・現在・未来の認知フレーム”で捉えられる時間的構造と心理療法理論の対応
カウンセリングを行う際の前提的知識となってくる人間の心理メカニズムや人生の過程と問題をより良く理解する為には、『人生の時間的構造』と『環境の心理的影響』について知る必要があります。 人間は、基本的に自らの生きる人生を『過去・現在・未来』の時間軸で捉え、現在という時間を生きながらも、過去の記憶や未来への想像に大きく影響され、明るい希望に胸を弾ませて快活な気分になったかと思えば、悲観的になって抑うつ的な気分に落ち込んだりもします。 ...続きを見る

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2005/04/24 23:57
精神分析と認知行動療法の理論的対立を乗り越えた相補的な統合的活用へ
精神分析の歴史を振り返ると、フロイトが神経生理学的な科学研究の経験を積んだ医師であり、精神疾患としての神経症を主要な治療対象とした経緯から、長らく精神分析は医学領域の技法として医師に占有されてきました。 かつて、アメリカの伝統的な精神分析研究所には、非医師の加入が認められておらず、非医師がどれだけ精神分析理論に精通して技法に熟達しても、精神分析医よりも低いレベルのレイ・アナリスト(素人分析家)と蔑称されていました。 ...続きを見る

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2005/04/23 00:21
人間の喜怒哀楽の感情生活の起源としての元型(アーキタイプ):イメージと表象の世界
ユングが人類共通の集合無意識・普遍的無意識の内容であり人間の感情生活の源泉として考えた元型には、以下のようなものがある。 ...続きを見る

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2005/04/19 22:24
ユングの集合無意識(collective unconscious)と元型(archetype)
ユングの分析心理学を理解し、ユングの広大無辺な宇宙と合一する精神観に接近する為には、人類共通の無意識である“集合無意識・普遍的無意識(collective unconscious)”の概念と内容について知らなければならないだろう。 集合無意識(普遍的無意識)は、個人の後天的な経験や記憶によって形成される個人的無意識の領域よりも更に奥深い領域にあり、人間の知的・情的な精神活動と喜怒哀楽の感情の源泉として人類に普遍的に存在する壮大無辺の領域である。 ...続きを見る

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2005/04/17 23:41
フロイトの無意識とユングの集合無意識(普遍的無意識)
シグムンド・フロイトの精神分析学(Psychoanalysis)の無意識の概念とフロイトの学派から離脱したカール・グスタフ・ユングの分析心理学(Analytical Psychology)の無意識の概念とは、言葉は同じでもその意味する内容は全く異なるものである。 ...続きを見る

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2005/04/12 05:44
ヒューマニスティック心理学が前提とする明るく前向きな人間観と自己実現欲求
1960年代に発展してきた人間性心理学(humanistic psychology)を、心理学の第三勢力と提唱したのは、アブラハム・マズロー(A.H.Maslow, 1908-1970)です。 カウンセリングの創始者であるカール・ロジャーズも心理学派の分類では、人間性心理学に分類されます。 ...続きを見る

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2005/03/20 10:04
ロジャースのクライアント中心療法と心理カウンセラーの基本的態度
一般的なカウンセリング技法として用いる『来談者中心療法・クライアント中心療法(client-centered therapy)』は、1950〜1960年代にカウンセリングの神と呼称されたカール・ロジャース(Carl R. Rogers)によって創始された非指示的な技法です。 かつては、カウンセリングといえばロジャースという程に隆盛を誇った技法ですが、現在ではロジャースの技法・理論が独立したものとして強い勢力を持っているわけではありません。 1970年代以降は、高度な専門化や複雑な理論化が為さ... ...続きを見る

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2005/03/17 05:31

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