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zoom RSS 小池百合子の希望の党と自民党が対峙する解散総選挙1:民進党が象徴したリベラル勢力の解体

<<   作成日時 : 2017/09/30 08:38   >>

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安倍晋三首相が『国難突破解散』と称して衆議院の解散を宣言しました。北朝鮮情勢の緊迫化、人口減少による労働力不足、社会保障制度の先行きの不透明さなどの国難を前に、10月20日に投票が行われる運びとなりました。

解散発表時には、求心力を欠いた蓮舫体制後の民進党は、離党者が続出して自滅しているような状態でした。かつて政権交代を成し遂げた民主党時代の勢威は完全に失われ、沈みゆく泥船から脱出するように民進党の有力議員が離れていき、党の存続そのものが危うくなっていたわけです。

自民党の勝利か現状維持は固いように見えましたが、支持率の高い小池百合子都知事『希望の党』を立ち上げて衆院選に参戦すると表明したことで、自公政権が衆院でどれくらいの議席数を確保するのか見通しが悪くなっています。

民進党の前原誠司代表は起死回生の一手として、民進党の議員が希望の党に合流して立候補するという選挙戦略を示して、民進党は希望の党に吸収合併される形で消滅することになりそうです。

10月の衆院選を安倍首相は『政権選択選挙』と位置づけていますが、民進党が消滅する流れが固まってきたことから、暫くは日本の政治に『保守対リベラル(国家の国益対個人の人権尊重)』という分かりやすい対立軸は無くなることになります。

政権交代可能な政治や政権選択の選挙というものの本質が変化する選挙になると言い過ぎかもしれませんが、『北朝鮮のミサイル発射・核開発の威嚇』や『経済・人口が成長しなくなった超高齢化社会の日本の現実』を前にして国民感情や政治・政策に求めるものが大きく変わりつつあります。

『個人の人権(個人の自由・平等)』を最優先して日本国憲法・専守防衛型の平和主義を守るという従来の護憲左派の政党・価値観が、日本の政治において大きな勢力を取り戻す機会はそう簡単に訪れそうにはない感じがあり、民主党・民進党の後継の政党が自民出身の女傑・小池百合子氏が率いる『希望の党』というのはその象徴でもあります。

小池知事は『希望の党』に合流しようとしている民進党の議員に対して、『憲法改正・安保法制(日米同盟の集団的自衛権行使)』の踏み絵を踏ませるある種の思想チェックをしてから公認を決めるようですが、改憲の姿勢や安全保障政策の分野に関して自民党・公明党(自公政権)と希望の党との違いはかなり小さいと言えるでしょう。

政権選択選挙といっても、政権を取れそうな政党に『改憲・安保法制・増税(社会保障削減)・国家主義・人権制約に反対の理想主義的なリベラル政党』はなくなっていますから、『自民党・公明党・希望の党・維新の会』といった有力政党の政策や理念は大同小異で目指すところはそう大きくは変わらない(いずれも改憲や集団的自衛権行使に肯定的で個人の人権よりも全体の国権を強化したいとしている)という見方もできるわけです。

確かに、共産党・社民党といった旧マルクス主義・社会主義の理想と強く関係した政党の選択肢はありますが、いずれも日本というか現在の先進国の基本的な体制・生活の価値観からズレているので、政権を取れる可能性はほぼゼロです。マルクス主義の思想や社会的弱者支援の福祉などの面で固定支持層のいる共産党はともかく、議席を減らし続けている社民党も消滅の恐れが強いでしょう。

近く行われる10月の衆院選は、民進党の消滅による非マルクス主義系のリベラル勢力の解体で、政権に関与できる可能性がある日本の大きな政党は『保守勢力』のみとなるでしょう。

憲法9条・96条をはじめとしてどの条文の改正を目指すか、憲法改正による実際の国民生活への影響はどういったものになるかは不透明ですが、『希望の党』を率いる小池百合子知事が100議席以上の大きな議席数を獲得しても、『憲法改正の発議の路線』はより確実なものとなります。

与党でも野党でも憲法改正についての対立軸は無くなっていく可能性が高いですが、改憲のためには『両院の国会議員の3分の2以上の賛成』だけではなく『国民投票での過半数の賛成』が必要ですから、現時点では約4割以上が反対している9条改正のハードルは『国会議員と国民・有権者のねじれ』がハードルにはなってきます。

ただ安倍首相が提唱している9条改憲は、9条の平和主義条項を概ねそのまま残して、『自衛隊の存在と役割(自衛権行使)の明記』だけをする9条の穏当な加憲ですので、この案だけを単独で出して国民投票にかければ過半数を得られる可能性はあるでしょう。

一方で、自衛隊を専守防衛の行為規範にとらわれず軍事行動の自由度を高めた『国防軍(軍隊)』にするというレベルの9条改憲案であれば、現状の世論調査では国民投票で否決されるでしょう。


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『希望の党』の代表に就任した小池百合子知事は、党内で候補者を承認するかどうかの非常に強い権限を掌握していますが、小池氏本人は都知事としての責任・役割を果たしきれていないため、次期衆院選への出馬は明確に否定しています。 ...続きを見る
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