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help RSS 男女のセクシャリティの違いが恋愛や結婚に与える影響2:なぜ男と女の要求・話題はすれ違いやすいのか?

<<   作成日時 : 2011/10/01 23:45   >>

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前回の記事の続きになりますが、平均的な男性と女性のセックスアピールでは、男性は『社会経済的能力やそれを使った贈与と貢献の力』を借りなければ、女性と完全に対等な魅力のバランスを取ることは難しいので、女性との恋愛・性愛・結婚に際して男性に『愛情+αの社会経済的能力(女性を守ってくれる頼もしさ)』が求められることは、ある意味では自然の理に適っている部分もあります。

男女は思想的・権利的には平等であるべきであり男女同権思想は尊重されますが、それでも『男性と女性の性にまつわる力関係の差(セックスの側面だけに限定すれば女性のほうが男性を選ぶ立場に立ち、平均的な女性がこだわらずに自分から誘えば幾らでも相手が見つかる)』は残るので、男性の多くは女性から好かれたり選ばれたいという動機づけから『社会的地位・経済的能力』も併せて活用することが多くなるというわけです。

生物学的な男女の差異としては、男性は『一時的なセックスの快楽』を過大評価しやすく、女性問題や性犯罪(買春など)でそれまで積み上げた立派なキャリアを失う失敗を犯すことさえありますが、女性は一時的な性の快楽よりも『日常的な生活環境の改善・良好な人間関係(家族関係)』を重視する傾向が極めて強いので、不特定の相手とセックスをしたいという欲求(犯罪をしてまで性的嗜好を追求せざるを得ない欲望)が前面に出ることが殆どないということがあります。

文明社会に生きる現代人でも、異性選択にまつわる本能的なセクシャリティや生殖戦略の差異を乗り越えているわけではなく、基本的には男性は『女性とセックスをするため』にかなりの心理的・経済的コストを費やしますが、女性は『男性とセックスをするため』にそういった経済コストを費やさないし、そもそも自分の性的身体そのものに価値があるので、男性の側からセックスを求められる事のほうが多いのです。

また、男性であればあの手この手で女性を口説いたりおごったりプレゼントしたりして『(嫌いではない相手と)1回だけのセックス』をすることにも、かなりの効用があり満足感をもたらしますが、女性の場合には『(嫌いではない相手と)1回だけのセックス』をすることには殆ど効用がなく、『真剣に自分と付き合ってくれる相手(将来にわたって自分に愛情を注いで守ってくれそうな信頼できる相手)』でないと性的関係を持つ意味がないと考えている女性のほうが多くなっています。

男性は『女性の多様性のある性的ビジュアル(視覚刺激)』に敏感に反応する本能を持つので、ポルノや風俗産業などの需要が生まれますが、女性には『男性の多様性のある性的ビジュアル』に対する本能的欲求は低く、娯楽的な性関連産業の需要も一般に低くなっています。女性はどちらかというと性的ビジュアル(視覚・行為)ではなく心理的な安心感を重視しやすく、特定のパートナーとの安定した関係や家族形成を望むので、『自分を大切にしてくれて将来も気持ちが変わらない一人の相手』をきちんと選んで失敗しないことが、最も優先される性選択の課題になると言えるでしょう。

確かに、女性の中にも男性の同性愛もの(BL)の漫画を好んだり、性的なコンテンツを娯楽的に視聴したり読んだりするのが好きという人(腐女子)は稀にいます。しかし、そういった趣味がある女性でも大半は、『美形同士の絡み・純愛や憧れ、嫉妬を投影した性愛のドラマ的描写』といった部分に重点があり、男性的な生々しい性欲とはかなりベクトルの違った世界観(ストーリー)の中で楽しまれています。

現在は男女共同参画社会構想が政策として推進されていたり、ジェンダー(社会的な性差)による役割意識や行為規範を減らそうとするジェンダーフリーが唱導されていたりもしますが、『プライド志向で観念的(抽象的)な男性』『生活志向で現実的(具体的)な女性』といった生物学的要素の絡む性差を完全に無くすことは不可能だろうとも思います。

女性は自分のお気に入りの雑貨や家具、照明などを買い揃えて、自分の住む家を快適に飾ろうとしたり、ファッションやネイルに細かくこだわったり、美味しい料理の食べられるレストラン(お店)を色々と探索したりと、男性とは全く異なる分野に関心と情熱を多く注ぎます。女性は『自分と家族の住む生活環境の充実化・快適化』に最も強い関心を持っており、その欲望は男性のように政治・経済がどうとか社会構造がどうとかいう『観念的・思想的なもの』ではなく、あの家具が欲しいとか家を建てたいとかお洒落をしたいとかいう『具体的・現実的なもの』であることが多いのです。

男性でもインテリアやファッション、グルメ、ヘアスタイルに興味がある人も確かにいますが、その殆どは『女性に対するアピールとしての趣味・装飾』であることが多く、恋愛や異性へのアプローチと無関係に自己満足だけでインテリアやファッション、ヘアスタイルにこだわり続ける男性というのは少数派で、結婚した中年男性の殆どはそういった生活志向・自分を飾る趣味には関心が薄れてきます。しかし、女性の場合は『男性へのアピール・男性からどう見られるか』という事とは全く無関係に、自分自身の自己満足(自信強化)や女性同士のおしゃべり(相互評価)のために、インテリアやファッション、グルメ、ヘアスタイル、ショッピングに関する趣味を心から楽しめることが多いのです。

『女性が理想とする美・可愛さ』『男性受けして好まれる美・可愛さ』とは異なっていることが多く、女性は痩せ過ぎているくらいの身体や華やかな色使いで模様を書いたようなネイルアートを好んだりしますが、これは男性にモテたいからするのではなく、自分で自分の美的感覚や理想のスタイルへの願望、女性同士での評価を満足させたいからしているのです。男性にはこういった自己満足や男性同士の外見の評価といった動機づけによって、自分の美を磨くとかお洒落をするとか家の内部を飾るとかいった発想は基本的には非常に乏しいので、『女性に外見的魅力でモテたいという思惑』がなくなった既婚者や中高年者になると、ファッションや髪型のお洒落にこだわる人は女性に比べて激減します。

結婚する前には女性も男性の価値観や夢・思想に合わせて話してくれることも多いのですが、結婚した後には共通の趣味・活動などがないと『夫(男性)が話したい話題・やりたいこと』『妻(女性)が話したい話題・やりたいこと』はどうしてもすれ違いやすくなります。

恋愛活動の不振や婚姻率の低下といった問題には、正社員と非正規雇用、フリーター、無職など雇用状況の差に基づく経済格差によって生まれる『恋愛格差・結婚格差』の影響も大きいと考えられていますが、若年層の雇用情勢の改善や労働意欲の向上、性別役割分担の柔軟化(ダブルインカムでの家計維持)、事実婚の増加(結婚・離婚のハードルの低下)などの変化があれば、『恋愛・結婚の活動性』もある程度は高まってくるのではないかと思います。






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