カウンセリングルーム:Es Discovery

アクセスカウンタ

help RSS 2009年にEs Discoveryのブログ経由で売れた本(心理学・カウンセリング)のピックアップ

<<   作成日時 : 2009/12/31 16:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

2009年に、Es Discoveryのブログやウェブサイトを経由して購入して頂いたAmazon.co.jpの『本・書籍』『それ以外の商品』には以下のようなものがありました。

本来はランキング形式でご紹介できれば良いのですが、大半の本や商品は1冊(1点)しか売れていませんので、私が興味関心を惹かれたりちょっと自分も読んでみたいと思えたりした本やアイテムを中心にピックアップしてみます。

Amazonアソシエイトの『売上レポート』のデータベースを参照して作成していますので、リストの順番そのものに『売れている・重要性がある』などの意味はありません。冊数が多いので一冊ずつに詳しい感想・印象は書けませんが、気になる本やアイテムがありましたらAmazonで確認してみてください。


□心理学・カウンセリングに関連する本

1.Mind Hacks ―実験で知る脳と心のシステム

何冊か売れていましたが、最新の脳科学・認知心理学の知見を自分の身体やサイトの動画を使った簡単な「実験(ハッキング)」で確認しようというコンセプトで書かれた本です。

頭の中で論理的に考えただけの理屈ではなくて、実際に人間(自分)の身体を使って実験することによって、人間の脳や心の仕組みを体験的に理解しようというところが面白いですね。自分の脳がどうしてこういう風に物事を知覚するのかとか、人間の知覚・思考・記憶のプロセスに共通する傾向性とかを知りたい人にはお勧めです。


2.DVD 認知療法・認知行動療法カウンセリング 初級ワークショップ

認知療法・認知行動療法のワークショップを録画したDVDで、具体的な認知行動療法のカウンセリングの手順やワークシートの使い方などを視覚的な映像として分かりやすく理解できる教材のようです。DVDオンリーの映像教材であり、テキストは付属していないということですが、関連商品にはテキストつきのものもあります。


3.TATの世界―物語分析の実際

投影法の心理検査である『TAT(主題統覚検査)』についての詳細な解説書で、図版のカード(イラスト)に書かれた登場人物の内面を推測するTATの具体的な分析内容や解釈法を知りたい人のためのガイドラインです。


4.MBTIへの招待―C.G.ユングの「タイプ論」の応用と展開

ユングの性格理論である『タイプ論』をベースにして開発された性格検査『MBTI(Myers-Griggs Type Indicator)』についての解説書ですね。ユングの分析心理学や性格理論に関心を寄せている人であれば、興味をそそられる書籍ではないでしょうか。MBTI関連の本は他にも何冊かでているようです。


5.“ほんとうの自分”のつくり方―自己物語の心理学 (講談社現代新書)

自己実現や自分探しというキーワードは、最近では批判的な文脈で語られることが多いのですが、『本当の自分』というのは『自分がこうなりたいと思う理想の自分』というよりも、『他者との双方向の関わりあいの中で受け容れられる自分』というのに近いと思います。

自己アイデンティティの確立というのは、今では発達心理学における年代を問わない課題となりつつありますが、本書はカウンセリング場面における『話し手と聴き手の相互作用』によって自分の輪郭が形成されてくるというようなテーマに注力した内容のようです。

本書と合わせて鑢幹八郎氏の『アイデンティティの心理学』や『アサーティブ(自己開示)関連の本』も売れていますが、テーマ性としては共通したものが多々あるように感じます。自分をどう他者に向けて表現していけば良いのか、自分を受け容れてもらえるような体験を積み重ねていきながらも自分を見失わずにいられるかということなどがテーマとしてありそうです。


6.「自己愛」と「依存」の精神分析―コフート心理学入門 (PHP新書)

和田秀樹氏の『自己愛』に関連する本は何冊か売れているのですが、精神医学の本では『自己愛性人格障害・境界性人格障害・双極性傷害・うつ病』に関係する本が比較的良く売れる傾向にあり、現代社会における精神病理の悩みとも合致していると言えそうです。

コフートの自己心理学や自己愛の理論については、本ブログやサイトでも何度か取り上げていますので、興味のある方は検索してみてください。フロイト・精神分析の分かりやすい概説書を多く書かれた小此木啓吾氏の『自己愛人間』という本も、自己愛性パーソナリティ障害や自己愛の過剰による弊害を説いた本ですが、こちらも読みやすい内容になっていると思います。

和田氏の『自己愛の構造―「他者」を失った若者たち』という講談社選書メチエの本も何冊か売れていますが、講談社選書メチエは心理学分野以外にも『隠れた良書』が多いブランドです。


7.うつ病新時代―双極2型障害という病 (精神科医からのメッセージ)

双極性障害(躁鬱病)やうつ病に関する本も多く出ていますが、この『うつ病新時代―双極2型障害という病』の本が一番良く売れています。その理由としては、双極性障害全般をテーマにして解説した本はたくさんあっても、軽躁状態とうつ状態を交互に繰り返す『双極性U型障害』をターゲットにして詳しい事例や対処などを論じた本が少ないからということがありそうです。

本書では、社会経済環境の急速な変化や自己アイデンティティの拡散しやすい時代情勢を踏まえながら、気分障害の発症率が高まった環境的要因の推論も為されていたり、単純な精神医学的な病理解説の枠に留まらない柔軟さもあります。

双極性障害の一般的な知識や基本的な対応を知りたいというのであれば、ちくま新書の加藤忠史『双極性障害―躁うつ病への対処と治療』という本もかなりコンパクトにまとめられた本だと思います。


うつ病関連で売れた本としては以下のようなものがありますが、うつ病の本は類書が非常に多いので、どれが一番良いというのは断定しにくいように思います。個人的には誰でも分かりやすい基本書としては、『健康ライブラリー イラスト版』の『〜のことがよくわかるシリーズ』がお勧めです。

8.「うつ」に陥っているあなたへ (健康ライブラリーイラスト版)



9.非定型うつ病のことがよくわかる本 (健康ライブラリー イラスト版)


10.うつ病の認知療法 (認知療法シリーズ)

認知療法の創始者であるアーロン・T・ベックの『認知理論』と『構造化面接の実践』を踏まえた認知療法の解説書です。抑うつ感や悲哀観、無気力、希死念慮などうつ病の精神症状が、どのような認知のメカニズムで形成されるのかをモデル化したのがアーロン・ベックの功績であり、『うつ病の認知的三角形』は現在でも認知療法の基本図式としての有効性を持ちます。

ただ少し専門的な理論の解説が多い本なので、実際的な『セルフヘルプ(self-help)』の用途として認知療法を勉強したいという人であれば、デビッド・D・バーンズの書いている『いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法』のほうがお勧めです。

認知療法についての解説書やノウハウ本は無数にありますが、基本的にはデビッド・D・バーンズのこの書籍に認知療法の実践法やその理論的根拠のエッセンスがすべて書かれていますので、抑うつ感や自己否定感に悩んでいる人であれば『いやな気分よ、さようなら』を心から納得できるまで何度か読んだほうが良いと思います。


11.〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法


12.こどものこころのアセスメント―乳幼児から思春期の精神分析アプローチ

精神分析や対象関係論に基づく親子関係・発達論の本は多く売れているのですが、一般的な発達心理学の入門書や母子関係のあり方を解説するような本も出ていますね。本書は、精神分析的なアプローチによる『子どもの心理アセスメント』の理論・実践を取り扱った本のようですが、馬場禮子『精神分析的人格理論の基礎』といった定評のある本も人気があるようです。

早期発達論の中心を占める母子関係・母子の相互作用というテーマでは、メラニー・クラインの対象関係論を解説した専門書や入門書が売れているようです。もう少し柔らかい一般向けの育児書やお母さんと子どものふれあい方・教育方法といった本もちょこちょこと出ています。


13.やさしくわかる発達心理学―子どもの出すシグナルをキャッチする



14.アダルトチルドレン 恋愛・結婚症候群―「自分探し」の処方箋

ブログの記事で、アダルトチルドレン(機能不全家族・児童虐待の問題)や親の育児態度が子どもの精神発達に与える影響などについて何度か書いていることもあり、『アダルトチルドレン・虐待問題・幼児期のトラウマ』などに関連する書物も比較的良く出ています。

アダルトチルドレンの問題は、過去の親子関係の負の記憶・影響をどう肯定的に受け容れていくか、受け容れられないとすればどのように苦痛な感情や人間関係に対処していくかという問題ですが、自分の持っている悲観的な人生の物語を良い方向へと書き換えていく『ナラティブ・セラピー』やイメージ療法を応用する『インナーチャイルドワーク』の本なども参考になる部分があるのではないかと思います。



『売上レポート』ではアルファベットが上位に表示されるので、必然的に『洋書(英語の本)』がリストの上に上がってきていますが、英語が読める人であれば面白そうな本もちょこちょこと売れています。

□心理学・カウンセリング・生物学などに関連する本(洋書)

1.Atkinson & Hilgard's Introduction to Psychology


心理学の各分野の用語・概念・研究などを包括的に解説したスタンダードな英語の心理学事典で、2009年に新しい版が発売されています。アカデミックな心理学の勉強をしたい人や英語で心理学をしっかり学びたい人には必携の1冊ですし、この15版では生物学的な精神医学の潮流を踏まえた神経心理学・生理心理学などの説明にも注力しているようです。

アメリカのエビデンスベースドな科学的・生物学的な心理学に依拠していますので、精神分析や投影法の心理検査などを調べたい場合には別の専門書(解説書)に当たる必要があります。


2.Encounters With the Soul: Active Imagination As Developed by C.G. Jung

分析心理学を創始したカール・グスタフ・ユングの『アクティブ・イマジネーション』という技法をテーマにした洋書です。『魂との出会い』がタイトルとなっていますから、現在の科学的な臨床心理学とはかなり色合いの違う内容だと思いますが、ユングの定義した“魂”というのは人類が共有する『普遍的無意識』のことであり、個人や世界を包み込むファンタジック(神秘的)な精神の意味合いを持っています。

個人が魂を内面に所有しているのではなく、魂が個人や世界を包摂して心的現実を構成するという逆転の発想がユングの思想の斬新な点でした。


3.How to Control Your Anger Before It Controls You

『論理療法(論理情動行動療法:REBT)』を開発したアルバート・エリスが、『怒りのコントロール方法』について説いた洋書ですね。物事や自分をどのように解釈するかという『信念』によって、『感情・気分』をコントロールできるという『認知療法の原型』を構築したのが、A.エリスです。

アルバート・エリスは『非合理的な信念(イラショナル・ビリーフ)』によって怒りの感情が生起し維持されるが、『合理的な信念(ラショナル・ビリーフ)』を持てるようになれば、必然的に怒りの感情が強まることが無くなるというわけですが、その具体的なプロセスについて知りたい方には良い本だと思います。A.エリスの本は『論理療法』をタイトルに関したような邦訳書にも良いものがありますが、洋書にも読みやすくて実用的なハウツー本の体裁を取ったものが多くあります。


4.Neuroscience: Exploring the Brain (**)

神経科学(ニューロサイエンス)で定評のあるテキストのようですが邦訳書もでています。図版が多く入っていて、平易な英文で記述されているという感想が寄せられていますが、洋書・邦書も含めて生命科学・神経科学の周辺分野に関心があって勉強したい人には興味深い本だと思います。


5.Teach Yourself Psychology (Teach Yourself: Relationships & Self-Help)

英語で読める心理学の入門的な解説書で、人間の心理機能や行動傾向がどうしてそのようになっているのかをテーマにして、経験主義的な説明をしているようです。


一年間を通してみると、心理学・カウンセリングに関係する本以外にも、小説・ミステリー・哲学書・歴史書・コミック(漫画)・DVD・CD・エレクトロニクス(電化製品)など多くの商品を購入して頂いたようでありがとうございました。

来年もマイペースなブログの更新になりそうですが、色々なジャンルの本の書評を書いたり、サイトで心理学・カウンセリングの関連書籍を紹介することができればと思っていますので、よろしくお願いいたします。









テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コンテンツ&本の紹介

Es Discovery's Encyclopedia(百科事典的なアーカイブ)

ESD ブックストア(インスタントストアで色々なジャンルの本を紹介しています!)

心理学の事典や臨床心理学の概説書

S.フロイトとC.G.ユングの書籍
ブログアーカイヴ
2005年
3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2006年
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2007年
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年にEs Discoveryのブログ経由で売れた本(心理学・カウンセリング)のピックアップ カウンセリングルーム:Es Discovery/BIGLOBEウェブリブログ