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help RSS 34歳女性の婚活サイトを悪用した結婚詐欺についての考察1:事件報道の概略と自殺偽装の嫌疑

<<   作成日時 : 2009/11/03 20:53   >>

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東京都豊島区に住む34歳の女性が起こしたとされる『婚活詐欺(結婚詐欺)』『練炭を用いた連続殺人の疑惑』がマスメディアやインターネットで話題になっている。過去にネットオークションを悪用したPC販売の受注詐欺をしたともされる容疑者の34歳女性は、婚活サイトを使って『結婚・ホームヘルパー(介護)の約束』を交換条件に男性をおびき寄せ、総額1億円を超える金銭を複数の男性から詐取したと言う。

彼女が結婚詐欺・介護詐欺のターゲットにしたのは、『結婚を焦っていて恋愛経験の乏しい中年男性・人恋しさを募らせている孤独な高齢者』などであり、自分が男女関係において優位に立てそうな男性(自由にコントロールできると踏んだ男性)を婚活サイトで入念に物色している痕跡が伺える。報道で伝えられる限り、この容疑者の女性は騙した男性たちと実際に肉体関係を持つことなく、睡眠導入剤で眠らせた後に『身体の関係を迫られた・自分にはまだそういうつもりはなかった』という事実のでっち上げを行って脅迫したとされている。

実名・職業・年収などを公的証明書できちんと確認する『婚活サイト』だけではなくて、匿名で不倫相手を探すような『不倫サイト』にも出没してターゲットを探していたという容疑者は、交際・婚約をちらつかせながら『通ってもいない学校の学費・生活費の援助要請』を求めたり、偽の肉体関係の事実をでっちあげて『慰謝料・口止め料の違法な請求』を行ったりしており、余罪がどれくらいあるのかも分からないという。

男性側に身分証明書(未婚証明)・企業の在籍証明などの呈示を求める大手婚活サイトでも、『女性側の身分証明の呈示義務』はそれほど厳しくないところがあり、そういったセキュリティの穴を突いて、この女性は様々な身分・職業・結婚意志の詐称を行い大勢の男性を金銭を目的に騙していた。単純に解釈すれば、『金目当ての詐欺事件』という話なのであるが、この女性が実際にコンタクトしていたという男性6人が相次いで連続不審死を遂げており、一酸化炭素中毒を用いた女性の殺人への関与も疑われている。

女性がホームヘルパーに訪れていたという80代男性の自宅では、彼女が訪問したすぐ後に火事が発生したということで放火の容疑も掛けられているようだ。このリサイクル業を営んでいたとされる高齢者の男性は、総額7,000万円以上を女性に振り込んだ(振り込まされた)ということで、男性の死亡と女性の行動履歴との因果関係も慎重に捜査されているという。

すべての不審死に女性が関わったという物証は出ておらず(確度の高い状況証拠からは相当な嫌疑を掛けられても当然ではあるものの)、女性の親戚に挨拶してから婚前旅行に出かけるとブログに書き残した『41歳男性の死亡(レンタカー内での練炭燃焼による一酸化炭素中毒死)』についても、容疑者女性は『結婚詐欺はしたが、自分は男性の死亡には関与していない』と否認を続けている。

そのため、未だ女性の実名報道は為されていないのだが、前日まで婚前旅行を楽しみにしてブログを書いていた男性が、喧嘩別れしたからといって自殺する可能性は限りなくゼロに近いし、レンタカーに前もって練炭を積んでから女性の親戚に挨拶に向かっていたというのは考えにくい。そもそも男性の練炭・七輪の購入履歴が確認されていない上に、女性のほうはネット経由での大量の練炭の購入履歴が確認されている。

41歳男性の血中からはハルシオンなど何種類かの睡眠導入剤が検出されているが、男性は睡眠障害で睡眠導入剤を飲んでいたという既往がなく心療内科などへの受診履歴も無いことから、女性が睡眠障害の虚偽申告で入手していた数種類の睡眠導入剤を、出発前に食べたビーフシチューに混入した疑いが極めて強い。女性に睡眠薬を処方したという医師の証言もでているが、女性は具体的な薬剤の商品名を記載したメモ紙を持参して受診し、『以前にも処方されていたこの薬を処方して欲しい』という希望を自ら医師に伝えて、頻繁に薬を受け取りに来ていたという。

症状の診察(問診)もそこそこに必要な薬だけが欲しいという患者はいないわけではないと思うが、口頭で希望する薬剤名をそれとなく伝えるだけならばまだしも、事前にメモ紙に欲しい薬剤名をすべて書いてからその通りに処方してくれという人は多くないだろう。

睡眠薬の選択に際して専門的判断を行いたいという医師であれば処方を拒否された恐れもあるが、複数のメンタルクリニックを回れば患者の希望通りの処方(今まで飲んでいたと言う薬の処方)をしてくれるところを見つけることはそう難しくない現状もある。睡眠障害は特に患者数と発症頻度の高いありふれた疾患であり睡眠薬の処方数は膨大な数にのぼるので、『眠れない・寝付けないという主訴』を頭から疑って掛かる開業医は多くないと推測されるからである。

『虚偽の睡眠障害』を訴えて入手した睡眠薬を備蓄して犯罪に流用していた可能性が高いが、容疑者は金銭を騙し取るために接近した男性の多くに対して、料理・飲料などに睡眠導入剤を混入させて飲ませている。

こういった薬物の悪用は『肉体関係の既成事実化・一酸化炭素中毒による殺害』などに用いられたと推測されているが、この女性容疑者の特徴のひとつとして『性的関係の回避』を上げられるように思う。ニュース報道では、逮捕直前に同棲していた40代男性(400万円以上の金銭を詐取されている)に対しても、『風呂やベッドは1人で使わせて欲しい』と要求するなど、結婚を約束していても身体的な男女関係に深入りしない点にはある程度一貫性があるようだ。

34歳の容疑者女性の容貌やスタイルについては、近隣住民のインタビューなどから『異性を次々に騙せるような感じの人ではない・小柄だが地味な雰囲気で肥満気味の女性である(=容姿端麗な美人のタイプではない)』という証言が出されている。ネットやスポーツ新聞では女性の写真が掲載されていたりもするが、『容姿端麗な美人・美男』のほうが結婚詐欺に手を染めやすく成功しやすいという通俗的な認識は客観的には正しいと言えないのではないかと思う。

この事件は、恋人としての性的魅力で相手を惹き付ける『恋愛詐欺』ではなく、配偶者としての適格性(居心地の良さ)をアピールする『結婚詐欺』としての側面が強いが、人並み外れた目立つ美人が結婚詐欺をしようとすれば、逆に相手から『何か裏の意図があるのではないか?』という猜疑心を掻き立てる恐れも出てくる。

女性に対する男性心理を利用して金銭を詐取しようとする犯罪にはいろいろなバリエーションを想定することが可能であるが、大きく分けると『男性の性的欲求・虚栄心を利用する恋愛詐欺』『男性の結婚願望・安心感を利用する結婚詐欺』とに分類することができるように思う。一般的には容姿が秀逸な“美人・美男”であるほどモテるように考えられていて、美人であれば異性を騙そうと思えば簡単に騙せるというような思い込みが持たれやすいが、それは社会心理学の『バランス理論』を前提にすると必ずしも正しいとは言えない。










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