テーマ:精神分析

「自意識過剰・ナルシシズム刺激」で人は調子に乗りやすくもなる2:SNSのイイネ文化と自己愛

自意識過剰とも連動している人間の「自己愛」は、非常に増長しやすい(調子に乗りやすい)のですが同時に非常に萎縮しやすい(傷つけられやすい)という特徴も持っています。 客観的な能力や対人魅力がある程度高く、いつもハイテンションでとても自信家に見えた人が、一つか二つの大きな失敗・挫折を契機にして、急に言葉数が少なくなったり非社交的になっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「自意識過剰・自他の比較」によって人は悩みやすくなる1:理想自我・完全主義とのギャップ

森田正馬の森田療法では、「自分の感覚・意識へのとらわれ(自意識過剰)」を改善することに重点を置いて、「神経症(森田神経質)」を治療しようとしました。 思春期・青年期以降に「自分が対人的・社会的にどのような人間であるのか」や「自分は他人と比較して優れているのか劣っているのか」といった自意識・自我が強まってくるのですが、自意識・自我が…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

医療社会学者アーロン・アントノフスキーの『健康生成資源』と運命論に陥りやすいトラウマ仮説

現代の精神医学では精神疾患の発症を『素因ストレスモデル』によって説明していますが、先天的な素因(遺伝・体質気質)に加わる環境条件のストレスによって、人の性格行動パターンは様々な形に変わりやすいところがあります。 現代では有能なビジネスパーソンの過労死やパワハラ・セクハラの被害(ブラック企業による虐待・搾取)を典型として、『本人自身…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

S.フロイトの精神分析理論における父性原理(男性原理)の影響:切断する父性と包容する母性

ジークムント・フロイトの精神分析が理論的な説得力としての有効性を弱めた理由の一つとして、『女性原理(母性原理)優位の時代性』がある。 フロイトは自分自身の性格傾向も弟子に対して『権威的・父性的』であったとされるが、精神分析の理論も幼児期のファルス(男根)中心の性自認や女性の男根羨望のような『男性原理(父性原理)』を基調としており、…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

昔話『三年寝太郎』はなぜ怠け者がハッピーエンドになるのか?:勤勉(意識)と怠惰(無意識)の相互作用

常識的な仕事の訓話として書かれるのであれば、勤勉な働き者がハッピーエンドを迎えるべきである。イソップ童話の『アリとキリギリス』のキリギリスのように、享楽的な怠け者は然るべき罰を受けてひどく困るというバッドエンドが待ち構えているべきでもあろう。 だがグリム童話や日本の昔話をはじめとして、むしろ怠惰な怠け者のほうに、棚ボタ方式で幸運や…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

グリム童話『ものぐさ三人息子』『糸繰り三人おんな』で肯定される怠惰と近代の勤勉道徳

近代産業社会は勤労の義務や労働規範の強い社会であり、『働き者=善・怠け者=悪』『生産性+消費力の高さ=善・生産性+消費力の低さ=悪』とする二元論の影響が強い。 現代では資本主義の強欲さ(結果としての勝ち負け)や拝金主義の即効性(お金の有無)が強調される場面が時にあるとはいえ、それでも基本的には『勤勉道徳(働き者が善とする道徳規範)…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more