テーマ:言語

他者との非言語的コミュニケーションを生む“偶発的ジェスチャー”と“一次的ジェスチャー”

身振り手振りや手足の動きなど『身体動作』を用いた非言語的コミュニケーションの中心は『ジェスチャー』である。ジェスチャーは手振りや手足の動きなどの視覚刺激によって、他者に『特定の意味情報・感情・意志』を伝達するが、ジェスチャーが代理表象する意味(意志)は『同じ動作』であっても、それぞれの文化圏・生活圏・宗教圏によって大きく異なってくる。 …
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西欧思想における“精神優位・肉体軽視の人間観”と人類の持つ“非言語的な身体動作”の基本分類

心理学で『行動(behavior)』という時には『発言・コミュニケーション・社会的行為』を含むこともあるが、一般的には行動を理解する際には『身体動作』と『思考・言語』を区別したほうが分かりやすい。人類(動物)の生物学的な進化のプロセスを辿ると、『身体動作』は明らかに『思考・言語』よりもその起源が古く、ヒト以外の中枢神経系の発達していない…
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楽天・ユニクロなど企業による“英語の公用語化”とグローバリゼーションへの適応方略

楽天やユニクロが『英語』を社内で近年中に公用語化するというニュースがあったが、これは一般に日本企業をグローバリゼーションや世界市場に適応させようとする試みだと理解されている。楽天の三木谷浩史社長は既に楽天社内で英語を公用語にする方針を実施しており、2012年度までに必要限度の英語のコミュニケーション能力を習得できなかった幹部は雇用しない…
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本田直之『レバレッジ英語勉強法』の書評:“完璧な英語”ではなく“使える英語”を学ぶ勉強法

日本の学校教育における英語の授業は『リーディング(読むこと)・文法と構文』に力を入れているので、『ライティング(書くこと)・ヒアリングとスピーキング(聴いて話すこと)』が得意な日本人は少ないと言われます。受験英語やTOEICのペーパーテストが得意であっても『英会話・英作文』が苦手な人は多く、英語のスキルが『自分のレベルに合った英文が読め…
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クリスティーナ・ホール『言葉を変えると、人生が変わる NLPの言葉の使い方』の書評

ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが創始したNLP(神経言語プログラミング)という技法を、クリスティーナ・ホールが『言葉の使い方・思考のリフレーミング』をキーワードにして実践的に解説した本である。 NLPが何かというのは簡単に説明するのが難しいが、NLPはカウンセリングや心理療法にも応用可能な『コミュニケーションの実践的ス…
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高校の学習指導要領の改定と“英語で英語を教える授業”・全国学力テストの結果の公開と競争の問題

義務教育過程の学力向上問題については、大阪府の橋下徹知事が『全国学力テスト』の結果の公開を求めて文部科学省と対立していたが、本格的な学問に至る以前の基礎学力養成の段階において、どのくらい競争原理を持ち込むべきなのかは判断が難しい。『学校間・地域間の学力競争』と『個人間の学力競争』とではその目的も意味合いも全く異なるものだが、『学校別・地…
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村上憲郎『村上式シンプル英語勉強法』の書評:“完全主義の罠”にはまり込まない実践的な英語学習

Google日本法人の社長である村上憲郎さんが書いたシンプルな英語勉強法の本ですが、本書は『実用的な英語を身に付けるにはどうすれば良いのか?』という具体的な方法論のみに焦点を当てた本です。実際の英会話では良く『習うより慣れろ』と言われますが、本書も『試験のための語学』ではなく『実用のための語力』を伸ばすためにはどのようなトレーニングをす…
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“他者の心(内面)”を推測する『心の理論』と“自己の心”に関心を向けるヒト固有の知性(自意識)

乳幼児(赤ちゃん)の精神発達とは、母親や養親を『安全基地』として外部世界への関わりを増やしていくプロセスだと考えることができる。人間に限らず哺乳類や鳥類、爬虫類といった動物も、外部世界を構成する『他者(仲間・外敵)』の存在を認識できるが、鏡像となって映る統合的な自己像を『自己』として認識できるのはヒトと高等類人猿(ホミノイド)に限定され…
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“道具としての外国語(英語)”の学習とL.S.ヴィゴツキーの内言・外言による言語の発達観

前回の記事の続きになりますが、太田雄三の『英語と日本人』という書籍では、日本人が外国語の日常会話がなかなか出来るようにならない理由として、『一つの言語体系を完全にマスターしようとするような無謀な完全主義欲求(ネイティブであっても完全に自国語の言語体系を完全にマスターしている人などはいない)』について言及されています。 これは、子ど…
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乳幼児期の言語発達(ことばの発達)と“話し言葉・書き言葉”の学習プロセスの違い

『英語と日本人の書評』では話し言葉と書き言葉の学習方法の違いについて述べましたが、実際に、子どもが『母語としての言語』を覚えていく場合にも話し言葉と書き言葉の学習は異なる特徴を持っています。『乳幼児期の言語発達』では、生後2ヶ月頃から単純な発声である『喃語(なんご・赤ちゃんの単純な発声)』を出し始め、生後8ヶ月頃になると喃語がやや高度化…
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太田雄三『英語と日本人』の書評2:“教養・知識としての英語”と“実用・道具としての英語”

『英語と日本人』の中で一番読み応えがあるのが第四章『これからの英語と日本人』であり、この本は1981年に刊行されたものにも関わらず、『英語の勉強法・日本人の語学力』について現代にも通用する本質を見事突いている。『なぜ、日本人は英語が苦手なのか?』という質問をする人は、日本人は学校の英語の勉強が得意な人でも英語の語学力が低いと思っているが…
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太田雄三『英語と日本人』の書評1:日本人はなぜ、英語が苦手なのか?英語名人を育てた明治の英語教育

先日解散された教育再生会議の最終報告書には、『英語教育を抜本的に改革するため、小学校から英語教育の指導を可能とし、中学校・高校・大学の英語教育の抜本的充実を図る』という項目があり、世界経済のグローバル化に適応するための英語教育改革が謳われている。よく日本人は中学校で3年間、高校で3年間、大学の教養課程でも2年間の英語の授業を受けるのに、…
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言説のパラドックスを指摘するデリダの脱構築とロゴス(言語)が構築する世界観への懐疑

ジャック・デリダの戯れの事態は、私たちの日常生活でも多く経験することができ、多くの人は『自分の現在の気持ちを適切に表現できる上手い言葉が見つからない』『言葉にしてしまうと軽薄で安っぽいものになってしまう』『言葉で言い表せるほど、単純な問題ではない』という感覚や感情を経験したことがあると思います。 デリダの思想は、一つ一つの概念や用…
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パロール(話し言葉)とエクリチュール(書き言葉)の本質的差異が生成するジャック・デリダの『戯れ』

人間は、言葉とジェスチュア、表情、雰囲気、状況判断によってコミュニケーション(意志疎通)を行うことが可能だが、やはり、他者と意志疎通し意見交換する場合に中心となるコミュニケーション手段は『言葉(language)』である。 世界に存在するありとあらゆる事象を細分化して分節する精緻な言語体系によって、私たちはエクリチュール(書き言葉…
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パースの実用主義の記号論とロラン・バルトの『意味作用の体系』:ネットと現実を変化させる記号の力

フェルディナン・ド・ソシュールは、言語の普遍的な構造を考察する中で『恣意的な差異の体系』の構造として、シニフィエ(記号内容)とシニフィアン(記号表現)の構造を抽出した。 構造主義の先駆けとなったソシュール言語学では、言語体系の『二項対立的な図式化(形式化)』を通して、世界の言語に共通する『ラング(言語規則)とパロール(音声)』『シ…
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『他者との差異の快楽』を目指して循環する記号論的な消費経済:景気回復の中に埋没する格差問題

『構造主義の始点となったソシュール言語学』では、世界記述と意志疎通(コミュニケーション)、社会構築を行うホモ・サピエンスのツールとしての言語に焦点を当てました。 情報化社会の知的技術や資本主義の経済制度の根幹には、『言語(記号)の生成・伝達・共通認識』がありますが、人間が他者と協働して作り上げる社会性の発達過程にも、言語(記号)の…
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構造主義の始点となったソシュール言語学:『恣意的な差異の体系』による世界秩序の確立

ホモ・サピエンス(知恵のある人)である人間の知性を本質的に規定する言語は、他者とのコミュニケーションや世界事象の記述と記録を可能にします。 本能的な危険を察知した動物が、鳴き声や超音波によって仲間に警戒信号を送ったり、縄張りや異性を巡る対立で威嚇や示威の叫び声を上げることはありますが、人間のように事物や事象を指し示す言語や言語に基…
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確定記述の束に還元し切れない「余剰」を内包する固有名:言語による世界(存在)の写像

伝統的な哲学では、ルネ・デカルトが事物の本質を『延長』と『精神』の2つの属性で表現したように、事物の存在は属性なくして成立せず、『存在(固有名詞)を成り立たせる全ての属性の集合』が存在(固有名詞)であるとされる。 しかし、『固有名詞(存在)の特徴・性質・属性』を一つ一つ余すところなく列挙したとして、それが固有名詞(存在)そのものに…
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