テーマ:家族

佐世保市の事件と加害者の動機・人格を巡る臆測1:遺伝要因と環境要因の分断

長崎県佐世保市で起こった高校一年の少女による猟奇的な同級生殺害事件は、その後のメディア報道の氾濫や加害少女の断片的な供述によって、『事件の原因や少女の動機(性格形成)の推測』を巡って大きく意見が分かれているようだ。 一つは、加害少女の人間や動物の殺害(死体の解剖)に強い関心を持つ気質・性格は『生得的な人格障害・脳の器質的異常』であ…
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長崎県佐世保市の高一女子殺害事件:嗜虐的な残酷性と共感的な想像力の欠如

15歳の高校一年生の女子生徒が、事前にホームセンターで金づち・ノコギリを購入して、一定の計画性を持って同級生の女子生徒を殺害し、遺体の頭部・手首を切断したとされる事件の報道が続いている。 事件の発覚当初は中学生時代から交流があったとされる友人間の怨恨やトラブルが動機になったというような推測もあったが、その後に話された本人の動機の供…
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“配偶者控除の見直し”で女性の社会進出や日本の労働供給は高まるか?2:人口減少社会と家族の変容

配偶者控除や3号被保険者をはじめとする専業主婦・パート主婦の優遇策は、『戦後日本の標準世帯(正規雇用の夫+主婦やパートの妻+二人の子の標準家庭)の再生産』のために実施されていたものであり、『共働き世帯』のほうが多数派になった現状では必要性が乏しくなっているのではないかという見方もある。 だが、共働きが増えた現在でも、『正規雇用の夫…
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“配偶者控除の見直し”で女性の社会進出や日本の労働供給は高まるか?1:年収103万(130万)の壁

安倍政権は経済成長戦略や労働力不足対策として『女性の労働力の活用』を訴えているが、これは女性の社会進出を促進することで『世帯所得の上昇+人員不足の業界への労働供給の増加+社会保険料財源の増加』を図ろうとするものである。 安倍晋三首相は一般的には保守主義の政治家として認識されているが、家族政策に関しては『男性は仕事・女性は家事育児+…
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人間関係における“自己主張・目的意識”と“共感・協調性”のバランス2:誰(何)のために生きるか

アダルトチルドレンの親子関係では、『子供のためを思う親の心配・愛情・保護欲求』の現れとしての『失敗や危険の少ない(と親が自分の経験・常識から思っている)無難な人生のコース』が示されるケースがある。 人間関係における“自己主張・目的意識”と“共感・協調性”のバランス1:依存性人格構造の問題点 子供時代からずっと親の期待・理想に…
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子供を産みにくい環境を作るマタハラと認識のギャップから生まれるパワハラ:4

日本では女性本人が退職(子供が小さい間の専業主婦化)を望むケースもあるが、そうではないケース(本当は今の仕事・職位にまた復帰したいのだが妊娠すると職場に留まりにくくなるケース)も含めて、第一子の妊娠出産で『働いている女性』の6割以上がいったんは完全に退職して無職になってしまう。 公務員を代表として大手の正規雇用であれば『長期の育児…
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“自分の人生・行動”を自律的に選んで生きるというアダルトチルドレンや自己喪失の課題:2

幼少期からの親子関係や自己定義(自己イメージ)の繰り返しによって、親(友人)の欲求を常に優先させることが正しいとか、親(友人)の機嫌を損ねないような付き合い方をすべきだとかいった『自己抑圧的・他者配慮的な認知(対人関係の捉え方)』が自然に作られてしまうこともある。こういった『自己抑圧的な認知』と自分の『不快・苦痛な感情』の結びつきを体感…
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“自分の人生・行動”を自律的に選んで生きるというアダルトチルドレンや自己喪失の課題:1

境界線のない支配的な親子関係では、『見返りを求めない無償の愛情・保護』ではなく『何かをしなければ罰(無視)が与えられるという交換条件のある愛情・保護』によって子供の言動や役割行動がコントロールされている。その事によって“親の人格・人生”と“子供の人格・人生”との境界線が曖昧になってしまい、子供(自分)の判断や行動によって親が不幸な気持ち…
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相手が自分に対して持っている“イメージ・期待・要求”に縛られる人間関係の悩み

家族にしても恋人・友人にしても『他者との人間関係』に疲れ切ってしまったりストレスを溜め込む人は、『他者の持つ自分への期待・要求・イメージ』に敏感であるために、他人と一緒にいると『本当の自分・考え』を見せられずに負の感情を内面化してしまう。 他人から自分がどう見られているかとか、自分の言動や答えによって相手が不愉快な思いをしないかと…
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機能不全家族の親子間のメッセージの問題点と『許すこと・憎むこと』の二元論で割り切れない心理

親が『自分の人生は自分で決めて生きなさい(あなたの人生は他の誰のものでもなくあなたのものなのだから自分で考えて生きなさい)・自分のやりたい仕事や学びたいことに向けて頑張りなさい・つらくて大変な時にはいつでも帰ってきなさい・一生懸命に目標や進路に向けて頑張るならこっちも応援するよ』などのメッセージを言葉や態度、雰囲気で子に伝えることができ…
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アダルトチルドレンやいじめ体験はなぜその後の性格形成・対人認知に大きな影響を及ぼしやすいのか?

過去の親子関係や友人関係から植え付けられやすい『基本的な自己認識・物事の考え方・世界(現実社会)のあり方』の影響力はとても強い。それらの内容が全て客観的な現実と一致していて、『自分の意欲・尊厳・価値』を貶めないものであれば問題はない。 しかし、精神的虐待やいじめを受けた子供の場合は、『自己否定・他者不信・将来悲観』のネガティブな認…
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『自分が書きたい人生脚本』と『親(他者)から書かされる人生脚本』の区別による自律性・主体性の強化

“家族療法(family therapy)”は家族システム論を前提として、家族間の相互作用に注目したカウンセリングを行うが、それは『問題・症状を起こしている家族(子供・配偶者・兄弟姉妹など)』に対して、他の家族メンバーがどのような影響を及ぼしているのかを考えるということである。 家族の問題は誰か一人だけが悪くて引き起こされていると…
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アダルトチルドレンの共依存(一体化)と認知療法:“自分の人生”と“親の人生”との境界線を明確化する

認知療法の創始者であるアーロン・ベックは、その人の基本的な認知の傾向を背後で規定している、幼少期から培われてきた信念体系(人間観・世界観の基盤)のことを『認知スキーマ(認知的枠組み)』と呼んだ。そして、アダルトチルドレンの認知スキーマは、『愛情・評価を求める親子関係の反復(自分の言動・存在に対する親の反応)』によってその大枠を規定されて…
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アダルトチルドレンの悪循環と認知療法:親(相手)を変えようとするより自分の認知を変えてみる

他人の考え方や行動を変えようとするよりも、自分自身を変えるほうがより簡単で効果的だという正論の主張は昔からあるが、アダルトチルドレンの特徴として『親の価値観や言動を必死に変えようとする』『親に自分の価値観や生き方を何とか理解させて認めさせようとする』ということがある。 親からの愛情や支持、保護を適切に受けることができなかったアダル…
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ACの親子関係におけるアンビバレンツな“依存・従属”と“反抗・許認可を求める欲求”

アダルトチルドレンをはじめとする過去の親子関係(家庭環境)の問題では、それまでの人生で長い時間をかけて身につけてきた自分で自分を不幸にしてしまう『自己認知(自分についての考え方)・他者認知(他人についての考え方)・自己アイデンティティ』をポジティブな方向へと再構築することが目標になる。 大人になってからも『親から受けたマイナスの影…
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成育環境と親子関係が“子の性格形成”に与える影響3:子と親の人格の間の境界線の大切さ

家庭における『基本的な価値観・世界観・人間関係の評価』は世代を超えて親から子、子から孫へと伝達されやすいという『負の連鎖のリスク』を持っています。ですから、子に虐待(愛情のない冷淡な処遇)をした親の責任が減免されるわけではないとしても、その親自身も時間軸と視点を変えれば、『過去の被害者(ネガティブな価値観や人生観を変えるきっかけを掴み損…
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成育環境と親子関係が“子の性格形成”に与える影響1:自己評価の低下と転移感情

子どもの健全な人格形成や適応的な精神発達に対して『親(養育者)の愛情・保護』が与える影響は大きいものがありますが、親から愛情のある養育を受けられずに冷淡(虐待的)な対応をされたとしても、小さな子どもが親を嫌いになる、親との縁を切りたがることは滅多にありません。 明らかに親からの一方的な暴力や罵倒、ネグレクト(育児放棄)を受けていて…
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“少子化対策”と“女性の労働力活用”の一石二鳥を狙う政府と男女の人生設計:2

日本政府が少子化対策として出している政策の中心は、『女性が出産後も働きやすい環境や法律を整備すること(0~2歳の子どもを預けられる保育所を増設して都市部の待機児童を減らすこと)』や『仕事と家庭・育児の両立を支援すること(男性の家事育児の参加率・育休取得率を高めて女性の負担を減らしたり、長く働き続けられる女性の職場環境を整備すること)』、…
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“少子化対策”と“女性の労働力活用”の一石二鳥を狙う政府と男女の人生設計:1

2000年代には、40代に入る団塊ジュニア世代の女性が“駆け込み出産”をしたことによって、女性の合計特殊出生率は2005年の底(1.26)と比較すれば1.39まで微増したが、全体のトレンドとしては“少子化傾向・人口減少傾向”が続く。年齢別人口階層の人口ピラミッドにおいて、ある程度の数のボリュームを持っている『団塊ジュニア世代(1970年…
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“相手の人格・自由”を否定する言動の繰り返しによる間接的なマインドコントロールと学習性無力感

優しくて相手に対する配慮の強い人(強く自己主張ができない人)が、『この人には逆らうことができない・自分はこの相手に恩義があるので言うことを聞かないといけない(相手は自分の為を思ってそういう態度を取っているだけなのだ)』といった無意識的な上下関係や立場の違いを認識してしまった時に、マインドコントロールにも似たモラルハラスメントの従属関係が…
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モラルハラスメントの加害者と被害者の性格行動の特徴1:相手の感情や内面に対する共感性

モラルハラスメントの加害者になってしまう人の『社会的・職業的な属性』はさまざまですが、『自己愛性の強さ・孤独耐性の低さ(見捨てられ不安)・支配欲求の強さ・真の共感性(思いやり)の欠如・デリカシーの無さ(相手が嫌がっている事が分からない極端な鈍感さ)』といった特徴は共通しています。 モラハラは『外面(そとづら)が良くて知らない人から…
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“モラルハラスメントの言動”と“B群のパーソナリティ障害の性格特性”の類似点

モラルハラスメントの加害者になる人は、クラスターBのパーソナリティ障害である自己愛性パーソナリティ障害(NPD)や境界性パーソナリティ障害(BPD)、演技性パーソナリティ障害(HPD)の性格特徴のいくつかを部分的に備えていることが多いようです。 『他者の感情・思い・意図・気持ち』を適切に推測したり共感することができない、自分のやり…
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自分自身の人生設計や幸福追求を前提にした“人生脚本の書き換え”と“親子間の境界線”

人生脚本の内容を段階的に規定していく基本的な物事の考え方は、直接的な言葉・会話・指示で与えられる『言語的なメッセージ』だけではなくて、間接的な態度・行動・扱いでほのめかされる『非言語的なメッセージ』で与えられるので、子どもがリアルタイムでそのメッセージの具体的な内容や人生に対する影響を知ることは殆ど不可能です。 家庭内で父親(母親…
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“親の基本的な考え方・世界観”に影響されやすい子どもの人生脚本とアダルトチルドレン

家庭内での親子関係やそこでやり取りされるメッセージは、交流分析でいう『人生脚本(Life Script)』を段階的に書き上げていきますが、この人生脚本というのは自分の人生がどのようなものであるのか(喜び・幸せが多いのか苦しみ・不幸が多いのか)、自分がその人生でどういった役割を果たすことになるのかという大まかなあらすじが書かれたものです。…
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なぜ“家庭・学校・企業”の閉鎖的環境で心理的問題(関係性の被害)は起こりやすいか?:2

家庭の虐待も学校のいじめも会社のパワハラ(労基法違反の過労)も、自分ひとりだけでは上手く解決することが難しいので、『内部の利害関係・独自のルール』に左右されない外部の第三者の理解や支援を受けるほうが大きな被害を軽減しやすくなるというメリットはあると思われます。 閉鎖的環境における固定された人間関係(親子・友人・教師・上司などとの関…
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なぜ“家庭・学校・企業”の閉鎖的環境で心理的問題(関係性の被害)は起こりやすいのか?:1

家族療法では、家族のメンバーがそれぞれの役割の中で相互に影響を及ぼし合っている『家族システム』を前提として、その家族システムを正常化させるための働きかけを考えます。家族システムの影響力にはもちろん、“愛情・喜び・安心・励まし・支え・癒し・居場所”を他の家族メンバーに与えるような正(プラス)の好ましい影響もあり、通常はそういった『正の影響…
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目に見えない精神的暴力とモラルハラスメント:罪悪感・自己否定・不安感の植え付けによる支配

暴力を受けた子どものほうが、『体罰・虐待』を正当化してしまう心理には、前述した親(先生)の愛情や熱意があったと信じたいがための『認知的不協和の是正』があるが、もう一つの心理は『共依存』と呼ばれるものである。『共依存(co-dependency)』とは、子どもをコントロール(支配)しようとする親と親からコントロールされている子どもが相互に…
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子どもの教育・しつけと体罰の問題2:物事の善悪や社会規範を学習するプロセス

親の必要性をアピールする過干渉な親子関係では、親は『善意による干渉』の外見を示しているので、子がそれを受け入れずに自分のことを自分でやろうとすれば『純粋な親の善意・保護・寂しさ』を裏切ったような罪悪感を感じやすくなる。更にそういった不快なジレンマ(ダブルバインド)を生み出す親の態度に、『フラストレーションの怒り』を溜め込みやすくなってし…
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子どもの教育・しつけと体罰の問題1:閉鎖的環境における他者のコントロール欲求

大阪市立桜宮高校では、自殺者を出したバスケットボール部の苛烈な体罰が問題となって、橋下徹市長の指示で同校の体育科の入試が中止にされた。事件と無関係な新入生が不利益を受けることになる一方的な入試中止の是非はともかく、『学校・家庭・企業』といった外部の第三者の目線や仲裁が入りにくい閉鎖的な環境では、『体罰・虐待・パワーハラスメント・モラルハ…
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“支配的で過干渉な親”はなぜ子どもの自立心を阻害するのか2:親子の人生の境界線の混乱

間接的な子どもの言動のコントロール法としては、『断りにくい善意・援助の形をした過剰な干渉』や『寂しくて可哀想な親(子どもから取り残されて佇む親)のイメージの演出』、『家庭内の特殊な慣習やルールの押し付け』などがある。いずれの方法も子どもに自分のほうが間違っていて悪い、親に対して申し訳ない冷たいことをしているという『罪悪感・自己否定感』を…
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