ADHDの不注意優勢型における注意力・集中力の障害と心理社会的ストレス(注意力のむら)

精神疾患全般の誘因として『心理社会的ストレス(原因論の素因ストレスモデル)』は作用するとされるが、大人のADHDが発見されるきっかけになるのも『思春期以降の社会的・職業的なストレス(就労困難・仕事がうまく遂行できない・集団関係に適応できない・一つの場所で集中できないなど)』が多くなっている。 特に不注意優勢型のADHDでは、多動性…
トラックバック:0

続きを読むread more

大人のADHDの増加と“中枢神経の情報伝達・遺伝・近代的環境”のADHDの原因論:2

ADHDの歴史的な原点は20世紀半ばの『MBD(Minimal Brain Disorder:微細脳機能障害)』にあるが、現在では脳組織に微細な傷があるとか脳の器質的な異常・病変があるとかいう『器質的な原因(検査によって確認できる脳の物理的な病変や病因)』はないことがわかっている。ADHDや自閉症スペクトラムなどで軽度の脳波異常は見られ…
トラックバック:1

続きを読むread more

大人のADHDの増加と現代で求められる知的学習・適応能力のハードル上昇:1

発達障害の一つであるADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder:注意欠如多動性障害)は、かつて小児期(児童期)・思春期に特有の『子供の発達障害』と考えられていたが現在は『大人のADHD』が問題になることも多い。 DSM-5からは『大人(成人期)のADHD・ADD』が存在することを前提…
トラックバック:1

続きを読むread more

22歳の女優・清水富美加さんの芸能界引退と幸福の科学での出家:悩める現代人の世俗と宗教の引き合い

理由や事情は様々だが、成宮寛貴、江角マキコと一定の知名度(人気)がある芸能人の突然の引退のニュースが続いている。芸能人が復帰の可能性を残さずに、仕事を完全に辞めてしまう理由やケースは大きく分けると、以下の4つになるのではないかと思う。 1.芸能人としての仕事の需要と最低限の収入が得られなくなったので辞めるしかなくなる。 2.…
トラックバック:0

続きを読むread more

男性保育士に女児の着替えをさせないは男性差別か?:千葉市長の問題提起

千葉市の熊谷俊人市長が『男性保育士活躍プラン』を打ち出し、『男性保育士に女児の着替えをさせないでほしい』という保護者の声に代表される『男性保育士に対する偏見の問題』をツイートして話題になっていた。熊谷市長は育児の中で男性だから担える重要な役割があるとして、男性保育士に対する社会の理解を進め、今以上に男性保育士の割合を高めることを目指すよ…
トラックバック:1

続きを読むread more

トランプ大統領の『壁』に象徴される政治理念と内向き志向2:自由・国際協調からの後退

アメリカ側から周辺国に参加を求めてきたTPP(環太平洋経済連携協定)からの突然の離脱も、『アメリカ人の労働者とアメリカ企業の製品市場の保護』を目的にしており、トランプ大統領は『アメリカの製品を買う・アメリカ人を雇う』という二つのシンプルなルールを守れば、アメリカ経済は更に拡大してアメリカ人が豊かになると考えているようだ。 トランプ…
トラックバック:0

続きを読むread more

トランプ大統領の『壁』に象徴される政治理念と入国制限令1:限定されるアメリカ国民

アメリカのドナルド・トランプ大統領が『大統領令』を連発して、『国内の分断・国際社会の分裂・イスラームの憎悪』を煽る側面の強い過激な選挙公約を次々に実現に移そうとしている。 オバマケアの廃止、TPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱、メキシコ国境での『壁』の建設、シリアなど中東7ヶ国から来る人々(移民・難民・旅客)の入国制限などが、…
トラックバック:1

続きを読むread more

ユング心理学の自己(セルフ)の元型とグリム童話『黄金の鳥』2:父性・イニシエーションの衰退

グリム童話『黄金の鳥』では、三人の王子の人生・行動の選択や分岐点もテーマになっており、三男の王子は長男・次男よりも『結果として適切な選択だが、一般的に非常識(間違っている感じ)な選択』をすることによって黄金の鳥を手に入れる成功の道を進んでいく。 動物(狐)のしゃべることなど信用できない、何らかの物の怪のしわざかもしれないとする無難…
トラックバック:0

続きを読むread more

ユング心理学のトリックスターの元型とグリム童話『黄金の鳥』1:最低と最高の交代可能性

昔話や物語では『親による子殺し(子による親殺し)のテーマ』として、例外を許さない厳しい契約履行(約束遵守)が表現されることもある。昔話や物語(童話)における『王』は『規範・秩序の体現者』であり、王が悩んだり苦しんだりしている状況を『王子・若者・勇者』などが解決することによって、『規範・秩序の回復』や『旧体制の崩壊による新体制の構築』が展…
トラックバック:1

続きを読むread more

S.フロイトの精神分析理論における父性原理(男性原理)の影響:切断する父性と包容する母性

ジークムント・フロイトの精神分析が理論的な説得力としての有効性を弱めた理由の一つとして、『女性原理(母性原理)優位の時代性』がある。 フロイトは自分自身の性格傾向も弟子に対して『権威的・父性的』であったとされるが、精神分析の理論も幼児期のファルス(男根)中心の性自認や女性の男根羨望のような『男性原理(父性原理)』を基調としており、…
トラックバック:1

続きを読むread more

元名古屋大の女子大生の殺人・タリウム混入事件:発達障害と心神喪失・責任無能力者について

19歳の頃の名古屋大学在籍時(2014年12月)に、知人の70代女性を手斧で殴ってマフラーで絞殺した容疑者の女(21)の裁判員裁判が始まった。容疑者の女は仙台市にいた高校時代にも、女子生徒(中学時代の同級生)と高校の同級生の男子生徒に劇薬の硝酸タリウムを飲ませて重篤な視力低下の後遺症を負わせたりタリウム中毒にするなどの殺人未遂・傷害の罪…
トラックバック:0

続きを読むread more

幸福を感じるための人間関係・つながりの欲求についての考え方2:存在の相互承認の機会

近代的自我と競争原理は一般的に、自分と他者の幸せ(目標)を切り離して、自分だけ(自分と深い関わりのある家族や人たちだけ)が幸せになろうとするので、余計に主観的幸福感・人生の意味の実感が低下しやすくなってしまう。 他者に干渉されない『個人主義』や人を傷つけない限りは自分のやりたいようにできる『自由主義』は、確かに自分のコンピテンス(…
トラックバック:0

続きを読むread more

幸福を感じるための自己実現欲求についての考え方1:自己実現のプロセスと自分にとっての成長感

エイブラハム・マズローの欲求階層説で最上位に置かれている『自己実現の欲求』は、現代の日常的な言葉に直せば自分の潜在的な能力・可能性を発揮して、『なりたい自分になる』ということである。 具体的には、『自分の才覚や能力を成長させ、やりたいことを仕事にして、社会や他者にも貢献する』ということになる。自分と他者を区別する近代的自我を持つ個…
トラックバック:1

続きを読むread more

韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置問題2:韓国の反日政策の反動と外交的困難

韓国側が慰安婦像を設立しようとする反日主義の団体や世論を抑えられないというように、当然、日本側にも大使館に続いて総領事館の前にまで慰安婦像を設立されて侮辱されている(いくら反省・謝罪・賠償をしてもこれからも歴史問題で責められ続ける)と感じる人も多い日本国民の世論を抑えられないという背景がある。 韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像…
トラックバック:0

続きを読むread more

韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置問題1:日韓合意・韓国世論・ウィーン条約

韓国・釜山(プサン)の日本総領事館の前に『慰安婦像(従軍慰安婦の象徴的な少女像)』が新たに設置されたことで、改善しかけていた日韓関係が再び急速に悪化した。2015年12月に日本の安倍晋三首相と韓国の朴槿恵大統領は『日韓合意』を締結して、歴史的な従軍慰安婦問題に対する『最終的かつ不可逆的な解決』を確認していた。 日本は元慰安婦支援財…
トラックバック:1

続きを読むread more

時代・仕事・社会の急激な変化に適応を求められる現代人2:経済と精神の豊かさのバランス

真面目で几帳面な勤勉家、秩序を重んじて他者に配慮し過ぎて変化を嫌う人は、うつ病になりやすいリスクを抱えている。『自律的な目標達成・ビジョン設定』は苦手であり、『今までのやり方やルールが変わる大きな変化』に対して不適応を起こしやすい。 しかし、『他律的な目標達成・規定の仕事の地道な努力の継続(与えられた目標や役割をコツコツと努力して…
トラックバック:0

続きを読むread more

時代・仕事・社会の急激な変化に適応を求められる現代人1:うつ病の病前性格としての勤勉性・硬直性

ブラック企業の問題でも、仕事・職場のストレスや苦痛の問題でも、うつ病・パニック障害などの精神疾患の発症やメンタルヘルスの悪化が見られ、最悪のケースでは自殺で生命を落としたり長期の入院生活・自宅療養を余儀なくされることになる。 日本社会で特に仕事・職場の問題を原因とするうつ病・パニック障害・適応障害をはじめとするメンタルヘルスの悪化…
トラックバック:1

続きを読むread more

ブラック企業と仕事・職場のストレスによるメンタルヘルスの悪化問題:2

社会問題としての格差や貧困に呼応する形で、『価値観・ライフスタイルの多様化(未婚化晩婚化・少子化・消費抑制と貯蓄志向など)』と『自分は自分・他人は他人という個人主義的な分別(同調圧力の低下・他人へ強く干渉しない・世間体にこだわらない人の増加)』が生まれて、『総中流社会・皆婚時代・余裕ある老後保障(みんなで同じような平均的なライフプランを…
トラックバック:1

続きを読むread more

ブラック企業と日本の雇用形態・格差社会による従業員心理の変化:1

ブラック企業の問題の根底にあるのは、会社が社員(従業員)の人生設計や健康維持、やりがいに配慮しなくなったことであり、それと合わせて社員(従業員)の会社に対するロイヤリティ(忠誠心)や帰属感・共同体感覚(仲間意識)が落ちてしまったことである。 会社と社員(従業員)の相互的な貢献・配慮・仲間意識の中心にあったものが、昭和の高度経済成長…
トラックバック:1

続きを読むread more

前野隆司『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』の書評:人間はどうすれば幸福を感じられるのか?

現代を生きる人間の目的の中心にあるのが『幸福追求』であり、多くの人が幸福になりたいと願い、不幸になりたくないと不安になっている。主観的な幸福感を実感することだけが、人間の生きる意味や価値なのかというと一義的に定まるものではないと思うが、それでも誰もが『幸福追求のプロセスとその帰結(現状の実感)における迷い・悩み・苦しみ』を背負っているの…
トラックバック:0

続きを読むread more

ブラック企業問題の増加と会社の共同体性・仲間意識の衰退2:ワーク・ライフバランスの意識

ブラック企業問題が社会問題化した背景にあるのは、『日本型経営(終身雇用・年功賃金・家族主義)の崩壊・非正規雇用の増加』と『社員(公務員)の意識の個人主義の方向への変化・プライベート重視とストレス耐性の低下』である。その結果として、『会社(勤め先)と仕事が第一という自己犠牲ありきの仕事至上主義,会社(勤め先)の不正や理不尽に対して厳しく批…
トラックバック:1

続きを読むread more

ブラック企業問題の増加と日本型経営・家族主義の衰退1:長時間労働の主観的苦痛の増大

今年は『ブラック企業問題』がニュースの話題で取り上げられることが多かった。大手広告代理店の電通で東大卒の女性新入社員が過労・パワハラで自殺をして家宅捜索が行われたり、大手運輸の佐川急便でもパワハラ・いじめで退職を許さず自殺者がでたり交通違反の身代わり出頭を行わせていたりした。チェーン展開するしゃぶしゃぶ温野菜のフランチャイズ店舗で、大学…
トラックバック:1

続きを読むread more

日露首脳会談の成果は共同経済活動・元島民の自由往来が中心に2:安倍首相とプーチン大統領の認識

今回の首脳会談に際して、プーチン大統領が1956年の日ソ共同宣言を『平和条約の基礎となるルール』と位置づけていることは、『条件交渉による二島返還の実現可能性』と『ロシア固有の領土の前提による四島返還の困難性』を示唆している。日本人の元島民の人々の平均年齢が80代になっており、北方領土返還交渉は元島民の人が島に帰れる条件整備という意味では…
トラックバック:0

続きを読むread more

日露首脳会談の成果は共同経済活動・元島民の自由往来が中心に1:北方領土問題の歴史

日本の安倍首相とロシアのプーチン大統領の『日露首脳会談』が山口県長門市と東京の首相官邸で行われたが、戦後日本の長年の対ロ(対旧ソ連)の外交目標である『北方領土の返還交渉』はほとんど実質的な内容や時期に踏み込むことはできなかった。 安倍首相の故郷である山口県長門市では、首相行きつけの秘湯の温泉が湧いているという旅館『大谷山荘』にプー…
トラックバック:1

続きを読むread more

成宮寛貴さんが突然の芸能界引退:薬物疑惑・セクシャリティ・報道とプライバシー

写真週刊誌『FRIDAY』のコカイン吸引疑惑報道(プライバシー暴露含む)を受けて、俳優の成宮寛貴さん(34)が9日に、所属事務所を通じて芸能界引退を発表した。成宮寛貴さんは『相棒』『ブラックマンデー』『逆転裁判』『オレンジデイズ』などの代表作があり、表情に濃淡のある容姿と個性的な演技で膨大な映像作品に出演し続けていた。 『相棒』で…
トラックバック:1

続きを読むread more

グリム童話『忠臣ヨハネス』と破壊・創造を担うトリックスター(道化+英雄):2

C.G.ユングは普遍的無意識(集合無意識)の内容である元型(アーキタイプ)を直接に知覚・認識することはできないとしたから、アニマ(アニムス)という元型も直接の認識はできない。 だがアニマ(アニムス)の元型のイメージは、『社会的・文化的・時代的・物語的な共通のヒロイン(ヒーロー)のイメージ』として触れることができたり、『実際に激しく…
トラックバック:0

続きを読むread more

グリム童話『忠臣ヨハネス』と理想的・陶酔的な異性像を示すアニマの元型:1

グリム童話の『忠臣ヨハネス』では、死を目前にした老王が家臣のヨハネスに、『お前が父親代わりになって王子の後見をしてくれれば、安らかな眠りにつくことができる』と語り、ヨハネスを国家の秩序・規範の暫時の継承者に指名するのだが、王はヨハネスに『王子に長廊下の行き止まりにある部屋の中だけは見せてはならない』と遺言した。 だが禁止・禁忌はい…
トラックバック:1

続きを読むread more

C.G.ユングのアニマの元型(アーキタイプ)とジェームズ・フレイザーの『金枝篇』の王殺し

分析心理学を創始したカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung,1875-1961)は、人類に共通する普遍的無意識(集合無意識)の内容を示すイメージとして『元型(アーキタイプ)』を考えた。 元型にはグレートマザー(太母)やオールドワイズマン(老賢者)、シャドウ(影)をはじめとして色々な種類があるが、人間の人生の生き…
トラックバック:1

続きを読むread more

福岡市の原三信病院にタクシーが突っ込んだ交通死亡事故2:ヒューマンエラーか車の故障か

常識的に考えれば、日本国内で何百万台も走っているプリウス30系の他の車両に類似の事故回避不能な致命的なブレーキトラブル(ブレーキが完全に効かなくなり逆に加速する)が起こっていないことから、運転者の踏み間違えのヒューマンエラーや知覚の錯誤(踏んだペダルを間違って記憶する脳機能の錯覚)、意識状態の変性・喪失を生む何らかの精神疾患・脳機能障害…
トラックバック:0

続きを読むread more

福岡市の原三信病院にタクシーが突っ込んだ交通死亡事故1:ハイブリッドカーの回生調整ブレーキ

福岡市博多区の原三信(はらさんしん)病院のガラス張りのロビーに、64歳の運転手が運転するタクシーが突っ込み10人(うち3人が死亡)が死傷する大きな交通死亡事故が起こった。亡くなられた一人は患者の50代男性で、二人は40代の夫婦で小学生のお子さんが一緒にいる時に突然の事故に巻き込まれてしまったという、ご冥福をお祈りすると共にあまりに深刻な…
トラックバック:1

続きを読むread more