松居一代さんの離婚騒動・動画配信:夫への愛憎・過激な個人情報の暴露

松居一代さんと船越英一郎さんの離婚を巡る異常なトラブルが連日報じられているが、本来は『夫婦間・家族間の問題(親族・弁護士が介在するケースはあれど)』として話し合われるべき私的な離婚問題が、『無関係な不特定多数を巻き込む問題』にまで発展してしまったのはネット社会ならではの現象なのだろう。

長い結婚生活のプロセスでさまざまな出来事ややり取り、不満・怒りもあったのだろうから、どちらか一方だけが悪いと第三者が判定できる問題でもないと思うが、
夫婦関係が悪化するそもそもの起点は、船越さんのわずかな自由行動も許さないとばかりの松居さんの『過剰な監視・束縛・DV』にあったとも伝えられている。

松居さん側からすれば、浮気・裏切りを疑うに足るような言動をした夫が悪いという言い分になるのだろうが、携帯電話を何台も破壊したり鍋で煮たり、ズボンの股間部分を執拗にアイロンがけしたりが事実であれば、疑惑の段階でかなり激しい報復行動を取っていることになる。船越さんには浮気ではない一般的な異性の友人知人・仕事関係者との電話をする自由もなかった(すべての番号がどこの誰からなのかを妻が直接かけ直したりして確認していた)というような報道もあった。

夫の名誉を失墜させて個人情報を暴露しながら人格を攻撃する異常な内容の動画をアップロードしてはいるが、松居さん自身は船越さんへの愛情・執着が完全になくなったわけでもなく、離婚調停で徹底的に戦うとするブログでも、絶対に夫のことを許さないとか、離婚して二度と顔も見たくない(二度と会うつもりもない)とかいうような絶縁前提の筆致で書かれた文章はないのである。

不倫の事実の告発までは有り得ても、夫の世間一般には知られたくないであろう『病気・健康状態・バイアグラ』の類まで暴露してしまうというのは、倫理的にも法律的にも問題が生じる恐れがあると思うのだが、動画配信している松居さんはどこか異様な演技がかった威圧感・悲壮感を漂わせており(女優故の画面に引き込む見せ方の技術や表情の演技による存在感の影響もあるとはいえ)、精神状態がかなり不安定で自分の感情・行動を社会常識に合わせて制御しづらい状態にあるようにも見える。

ただ言えるのは、『夫に対する愛情・執着・愛執』があまりに強すぎたために、それがすべて裏目裏目に出て(夫が妻に恐怖感や煩わしさを感じられやすくなり)、本当は自分だけを見て欲しいとか、また昔のような良好な夫婦関係に戻りたいとかいう気持ちがあるのに、それを実現するための具体的な行動や発言の選び方が分からなくなった結果として今の泥沼に至ったのだろう。

夫から絶対に浮気で裏切られたくない、自分以外の他の女性と知人レベルでさえも親しく話して欲しくないという思いが高じて、『監視・束縛・暴言暴力(DV)』になってしまい自分の良い部分が全て認めてもらえなくなる『夫婦関係の悪循環』を繰り返して、どうやっても修復できない夫婦関係の亀裂が決定的に深まってしまったように思える。

夫の浮気・裏切りが先なのか、妻による息が詰まるほどの生活・交遊・小遣いの厳しすぎる管理やDVの言動が先なのかによっても責任配分は変わってくるとは思うが、『夫の社会的信用・芸能人としてのイメージと名誉』をすべて失墜させてやろうとするような今回のYouTubeへの動画投稿によって、逆に松居さん自身のイメージや評価を悪化させてしまったリスクもある。

家族(家庭内)の事柄について、どこまで社会一般に向けて話して良いかを調整する判断能力が低下しているという意味では、メンタルヘルスが悪化している可能性やある種の恋愛・嫉妬の妄想体系がある可能性もあるだろう。

本人の意志としては、自分を何度も裏切ってここまでつらい思いをさせた夫に、とにかく回復困難なほどのイメージ悪化による社会的制裁を与えたい(浮気相手との新たな交際や生活を順風満帆な状態で送らせるわけにはいかない)という報復感情の実行があるのだろうが、その攻撃性・悪意性の発露は『本人が嫌いだから追い詰める』というよりも『本人が好きだから許せない』でまさに愛憎の表裏・葛藤の激しさは伝わってくる。

投稿された動画では、性的な裏切り行為に対する強い執着・怒りがこれでもかというほどに繰り返される直接的な言葉で伝えられるが、松居さんの愛憎が極まった心情として最もつらくて許せないのは(それが客観的事実かは不明だが)、『自分以外の女性(本人の弁では本人の親しい友人とされる女性)と性的関係を持って楽しんでいること』なのだろう。

ある意味では、ここまで配偶者の性的な裏切りに激怒して世間一般に公表して社会的制裁がくだされることを願うというのは、60歳の女性としては相当に強くて純粋な愛着というか本気で異性としての夫を好きで執着し続けている現れでもある。

松居さんはネットや雑誌では守銭奴のようなイメージばかりが取り沙汰されていて、動画では『夫と愛人が自分の財産を奪い取ろうとしている証拠が夫のノートにある』という金銭面への執着も示されてはいるのだが、本音の心理としてはこれだけの財産(お金)があって(本人の意識として)尽くした自分よりも、愛人のほうに行く薄情な夫が許せなくて恨めしいということのようにも感じられる。

松居さん投稿の動画で、特に力強い調子で語られていた宣言的な言葉として、『船越英一郎の裏の顔・本当の奴の顔をここでお話します』という部分も印象に残るが、これも内容の程度があまりに過激すぎるだけで、一般的な夫婦関係の対立・悪化において『外面の良い配偶者が許せない・配偶者の本当の顔や家での言動を知ってほしい』という意見は多いものである。

配偶者に酷く心を傷つけられたり暴力を振るわれたり不倫をされたりして、つらい気持ちにさせられた人からすれば、その配偶者が『みんなから優しい・素敵・誠実・頼りになる・立派な人などと思われて認められていること自体』が理不尽で許せない気持ちになること自体は理解できることである。

この離婚騒動ではどこまでが真実でどこからが誇張なのかの判断は分からないが、『内と外でその人のイメージや人間性が違うこと』は、良い意味でも悪い意味でも誰もがある程度は持っている特徴である。

一般的には、家の中での態度よりも外面(そとづら)のほうが良い人が多いのだろうが、それは配偶者を裏切るとか暴力暴言を振るうとかいう意味ではなく、家の中のほうがリラックスできてありのままの自分を出しても拒絶されない安心感があるから、ある程度までは砕けた言葉遣いや怠けた態度になりやすいといった意味のことが多いだろう。

端的に、なぜ過激かつ異様と感じられるこのような告発動画を松居さんが投稿したのかの動機について考えると、世間一般でテレビドラマ・CMなどを通して形成されている『夫の明るくて好ましいイメージ』が『自分の知っている自分をひどく傷つけた夫の実像』と違っているから許せない(そんな好ましいイメージでみんなに認めて欲しくない)ということであり、みんなが知らない私生活での『裏の顔・本当の顔』を暴露することで、今まで夫が築き上げてきた好ましいイメージを破壊してやりたいということだろう。

類似した心情は、こじれた夫婦関係に限らず珍しくないものではあり、『自分をひどく傷つけたり苦しめている人』が、他の人から良い人のように思われていたり、社会一般でその魅力・能力が認められて評価されていると、理不尽で許せない気持ちになる人そのものは多いのである。

『この人の本当の顔(普段とは違う醜くて悪い面)を知ったらみんなどう思うかしら』という表現や心理描写は、フィクションの漫画・小説ではありふれた報復・嫉妬・怒りを表現する類型の一つであり、実際にも『男(女)の前でだけ猫かぶりやがって・裏表が激しい信用できない奴・外面だけ良い二重人格の内弁慶』といった義憤めいた気持ちを抱える人は多いとも言える。

しかし、社会一般のみんなの目線からすれば、『芸能人としての船越さん』と『私人としての船越さん』がイメージにおいても言動においても完全一致するはずがないことは既に織り込んでいることなので(そこまで悪人という風には思われていないだろうが)、あまりに過激かつ極端に身内の名誉・尊厳を傷つける内容を暴露してしまうと、暴露された内容自体の吟味よりも、暴露した妻側の精神状態・常識感覚のほうが疑われてしまう逆効果になりやすい。

離婚調停に至るまでの詳細なやり取りを詰めていけば、法的な意味での夫婦の責任配分も確定されていくのかもしれないが、この問題の根本は結婚前後までは噛み合っていた夫婦の愛情・承認のバランスが、いつの頃からかズレ・対立が多くなり、『夫婦がお互いに相手に求めるもの(どのように愛されたいか何をしてあげたいか・どのような家庭生活をしたいか・どのくらいお互いの自由を認めるか)』が完全に違っていってしまった結果のように思えた。

お互いに求めるものがズレて相性が悪くなり、愛情と憎悪の葛藤が激しくなる、相手のためと思ってやっている干渉的なことが裏目に出て悪循環を繰り返し、相手と一緒にいることに安らぎや幸せを感じられない状態になると、不倫・浮気のリスクも高くなってしまう。実際に浮気があったにせよなかったにせよ、その前の段階で『自分が求めている夫婦関係と相手が求めている夫婦関係のズレの擦り合せ』ができていないと、夫婦・男女の中は一定以上に冷え込むと再び『相手を必要とする熱量・愛情』を取り戻すことが難しくはなる。


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