中年期のSNS疲れの心理と対策1:実名SNSとリアルの人間関係と世間体のストレス

『SNS疲れ』というのは優に5年以上前から言われている現象で、SNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)上で『自分にとってメリットのない形式的な人間関係・やり取り』を延々と終わりなく続けることに疲れたということです。

SNS疲れや中年者の自慢・自己愛と受け取られやすい投稿についての記事がBLOGOSにあったので、SNS疲れの要因やその心理を少し考えてみたいと思います。

「SNSやめた」という理由に意外と納得 「中年の自慢投稿がつまらない」「常に誰かと繋がっている感じが煩わしい」

中年とSNSーなぜフェイスブックは恥ずかしいのか 酒井順子「センス・オブ・シェイムー 恥の感覚 ー」 - 酒井 順子

友人知人の日記やつぶやきの投稿の閲覧をして、イイネ!を押したりコメントをしたりしてレスポンスを返すのがSNSの一般的な使い方ですが、SNS疲れはやはりFacebookやTwitterを中心とした『実名SNS』で起こりやすい心理的現象でしょう。

『実名SNS』『匿名SNS』では、同じSNSであってもその利用方法や投稿内容がかなり違ってきます。

リアルの家族・友人知人(過去の同級生・同僚など)とつながる実名SNSでは、『自分の行動(近況)の報告・リアルのイベントへの誘いかけ・どこかに誰かと出かけた時(何か食べた時)の写真の投稿』が中心になりやすく、実生活で関わりのある人も見ているので『自分の本音の意見・主張・価値観の開示(みんなの考え方と違っている空気を悪くするような投稿)』はしづらくなります。

実名SNSは、『リアルの自分の私生活・仕事や経済・人間関係などの充実度』にある程度は納得できている時期でないと、『自己と他者の差異の比較』によって面白くないと感じたり落ち込みやすい問題はあります。実名SNSは人によって違いますが『建前・世間体のコミュニティ』になりやすく、仕事・結婚(家庭)・子供と経済状況を軸にした『リアルで自分が何をしているか・どんな仕事や生活の状況にあるか』が前提になりやすく、周りの状況・常識からズレてくると疎外された気分にもなりやすいからです。

ネット上だけの付き合いの相手も多い匿名SNSになると、『自分の思考(感想)の報告・ニュースやテーマについての意見交換・趣味や興味関心を深める記事』などの比率が増えて、リアルの友人知人の目(世間体)をあまり気にしなくて良くなり、『自分の本音の意見・主張・価値観の開示』をしやすくなります。

その代わりに、『リアルの自分の私生活・仕事や経済・人間関係などの充実度』を知ってもらいたいというユーザーには、どこの誰かよく分からない人を相手に投稿する匿名SNSは物足りなく感じやすいでしょう。

実名SNSとして使われているのはFacebookとLINE、Twitterが多いですが、自分自身の近況や行動を写真もアップして報告するという目的で使われやすいのはFacebookでしょう。LINEは日記機能の使用率が低く、基本的にはリアルタイムでやり取りできるチャットやすぐに既読確認できるメールのような便利な連絡のツールとして使われています。

Twitterは高校生・大学生などの若年層ほど実名登録が多いですが、年齢を重ねると匿名に移行していく人も多く、Facebookのように『リアルの友人知人だけ』をフォローして近況報告するような使い方をしている人は少ないですね。Instagramも実名の人も匿名の人もいますが、『旅行・風景・料理・人物・モノなどの写真』を共有するSNSなのでちょっと目的や性質が違ってきます。

匿名SNSと断定できるサイトがあるわけではないですが、現状ではmixiが匿名SNSに近いものになっています。mixiは写真つきで自分・家族・仲間の近況報告をするFacebookのような使い方をしているユーザーは少なく、ニュースやトピック、趣味・興味に関する意見・情報の交換が多くなっている印象があります。

SNSをやめたくなる『SNS疲れ』は、匿名SNSよりも実名SNSで起こりやすい現象だと思われますが、特に中年期以降は『自分と全く違う人生を進んでいるそれほど親しくもない(実際に会って何かすることもほとんどないであろう)友人知人の近況報告的な投稿』を目にすること自体がストレス(不快・無意味・面倒くさい)になってしまう人も出てくるでしょう。

中年期と青年期と老年期のSNS疲れはそれぞれ違った要因と経緯がありますが、青年期の人(学生の若者)はほとんどが学校で授業を受けて勉強して放課後は部活・バイトをしてといった感じで『友達も同じようなライフスタイル・目的意識(進学か就職か)』を持っていることが多いので、『友人知人との差異』は気になりにくいでしょう。

SNS疲れも『友人知人の自慢のように感じられる投稿を見るのがストレスだから』より『他に面白いことや新しい仲間ができたから・投稿したい内容が特になくなったから』といった理由が多くなると思います。

引用記事には『中年の自慢投稿がつまらない』というタイトルがありますが、若者同士のコミュニティでは『若者の自慢投稿がつまらない』という感想は中年期の人よりは出てきにくいと思われます。普段から頻繁に交流・対話しているような若者同士で、自分と類似の特徴・感性を持つような仲間であれば、自慢的な投稿であっても『自分とも関わりのある肯定的な内容』として受け容れてもらいやすい。

若者でも中年者でも本人に自慢している自覚があるかどうかは人それぞれでしょうが、自慢と受け取られやすい投稿でも『自分とも関わりのある肯定的な内容』として受け取れるだけの『親密な関係性・人生の共有感・競い合いの無さ』があれば、不快なストレス(SNS疲れの原因)にはならず、むしろ自分も興味を持ってその投稿(近況報告)を見たくなるものなのです。


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