自律神経失調症の『生活習慣病(現代病)・心気症』の側面と治療・自己改善:1

自律神経失調症は『医学的な病気』ではないが『主観的なひどい不調』があるという状態(自律神経・筋肉のアンバランスが生む東洋医学の未病に近い状態)になりますが、要素還元的な西洋医学は一般的に『全体的な漠然とした心身の不調・慢性的な気分や体調の悪さ』の治療はあまり得意ではないところがあります。

自律神経失調症のつらい身体症状と原因の分かりにくさ:医学検査で異常はでないが症状が続く

西洋医学(現代医学)がもっとも効果を発揮するのは、診察(問診)や検査によって原因・病名が特定できて科学的根拠のある治療方法が選択できるような症例です。病気の症状に合わせた薬を処方したり、病変部分を切除・補修したりする手術ができて実際の治療効果が得られるようなケースであれば、西洋医学がもっとも優れた治療スキームということになります。

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自律神経失調症の考え方と治し方のヒント:なぜ現代人は交感神経を過剰・長期に興奮させやすいのか?

自律神経失調症のケースでは、明らかに主観的な身体の苦痛・異常・違和感があるにも関わらず、さまざまな医学的検査を何度も受けても異常が発見されないわけですが、『医学的には正常な状態です』と回答されると本来は嬉しいはずなのに、何も原因となる異常がないのにこんなに苦しくてつらいのは何故なのかということで余計に苦悩が深まりやすいのです。

その結果、自分の症状を治してくれる人を探す『ドクターショッピング』と自分は深刻な病気かもしれない『心気症(ヒポコンドリー)』の悪循環にはまっていきやすいのですが、自律神経失調症は医療・お薬だけで治すことの難しい自律神経系(心身)のバランスが崩れた状態であり、その自律神経系のバランスの崩れを引き起こした『交感神経の過剰・長期の興奮』を何らかの自助努力で抑えられないと本質的な改善は難しいと考えられます。

『交感神経の過剰あるいは長期の興奮』はなぜ起こるのか。端的にはストレッサーによるストレス(刺激が生む歪み)によって交感神経は興奮しますが、このストレスには“食事・睡眠・運動・リラックス”の生活習慣やライフスタイル、心身の疲労度の絡む『物理的ストレス』の影響も大きいのです。

ストレスというとすぐに精神的ストレスを思い浮かべてしまい、『精神的に苦痛や負担を感じていること(嫌な人とのやり取り・責任が重すぎる仕事・不快な思いをする状況など)』があまりないはずなのに、自律神経失調症になるなんておかしいと思いがちです。

しかし、実際の自律神経失調症には物理的ストレスと精神的ストレスの双方を受ける『現代病・生活習慣病(長年の好ましくない生活習慣や姿勢の繰り返しなど)』としての側面が強くあるので、精神的ストレスをあまり強く受けていない人でも発症するリスクはあります。

ハイテクの現代社会やハードな労働環境に過剰適応したり、健康(自律神経系のホメオスタシス)に悪影響を与える生活習慣に気づけずに長く続けていたりすると、誰が自律神経失調症になってもおかしくないとも言えますが、一般的傾向としては特定の姿勢を固定したまま作業するデスクワークや運動習慣の乏しいインドア活動が多い人、頻繁に夜更かしをしたり昼夜逆転の生活リズムの人のほうが自律神経失調症になりやすいかもしれません。

自律神経失調症は特定の部位の症状だけではなく、不定愁訴と思われやすい全身のあちらこちらの部位のさまざまな症状を含んでいるので、すべての自律神経失調症の症状・原因・治療・予後を一義的に説明することはできません。

しかし自律神経失調症でも特に、デスクワークをしている人(スマホ・パソコンを長時間使い続けてきた人含め)で『首・背中・肩の強いこり(こわばり)・固さ・痛み』が初め(中核)にあって、そこから『胃・腸の痛みや不快感、便秘、胃酸過多』『呼吸のしづらさ・息苦しさを伴うパニック、体調の乱れによる対人不安』『頭のフラフラ感、意識状態の違和感』が出てきた場合には、『健康を悪化させるライフスタイル』を知らずに続けてきたのではないかという『生活習慣病の側面』をきちんと食事・睡眠・リラックス・呼吸などの基本から見直していくことが有効なケースも少なくありません。

背中・首・肩ががちがちに固まって筋肉がこわばって息苦しくなる自律神経失調症と相関する現代病として、スマホやパソコンの画面を固定された姿勢・動作で長く注視したり操作したりすることで起こる『スマホ症候群・頸肩腕症候群・VDT症候群』があります。

デスクワークやインターネットの趣味・娯楽などで長期間にわたって毎日スマホやパソコンを長時間利用してきた人、特に椅子に座った前傾姿勢を固定したまま長時間使ってきた人は、スマホ症候群(固定姿勢による筋肉硬直のこわばり・血流障害の悪影響)などを前提とする自律神経失調症の慢性症状が起こるリスクは高くなります。

画面(ディスプレイ)を毎日のように長時間注視して固定姿勢で固まっている時には、背筋が前傾姿勢で曲がって呼吸が速く浅く(小さく)なりがちですから、呼吸機能と関係する『横隔膜周辺の筋肉の動き』が弱まることで呼吸のしづらさのような症状が自覚されやすくなり、背筋をきちんと伸ばして深く息を吸えている感覚、自然に胸郭が広がる感覚(胸・腹の緊張がなくて深い呼吸がスムーズにできている感覚)がなくなりやすいのです。


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