72歳の元自衛官による自爆自殺:高齢者の家族(夫婦)・金銭・居場所を巡る問題

23日午前11時40分ごろ、栃木県宇都宮市本丸町の宇都宮城址公園の駐輪場で72歳の元自衛官の男が、花火から火薬を大量に抜き取って金属を混入した『手製の爆弾』を爆発させて自爆自殺をした。元自衛官の男性は、公園の駐輪場以外にも自宅とコインパーキング(有料駐車場)にとめた車にも爆弾を仕掛け自宅と自家用車を爆破している。その理由の一端は、民事訴…
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岸見一郎・古賀史健『幸せになる勇気』の書評3:共同体感覚に根ざした協力原理と愛・信頼

『第二章 なぜ「賞罰」を否定するのか』では、学級(クラス)を民主主義国家に見立てて教師ではなく生徒を主権者とする、賞賛もしない処罰もしない学級運営のあり方が考えられている。教師が賞罰を厳しく統制して君臨する学級は、独裁国家としての弊害や腐敗を免れないという批判が為されるが、教師自身は『生徒に迎合して褒めすぎて舐められるリスク』と同時に『…
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岸見一郎・古賀史健『幸せになる勇気』の書評2:援助する教育論・幸福を得る人間知

本書『幸せになる勇気』は、教師である青年の疑問や悩みに答えていく形で、アドラー心理学の『教育論』としての側面に多くのページを費やしていて、その教育論が一般的な『人生論』にも応用できるように書かれているのが凄いところである。 アドラー自身がドイツ初の児童相談所設立に関わるなど教育活動にも熱心に参加しており、個人心理学(精神分析の発展…
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岸見一郎・古賀史健『幸せになる勇気』の書評1:持続する哲学としてのアドラー心理学

青年と哲人の対話形式でアドラー心理学を分かりやすく説明した岸見一郎・古賀史健の『嫌われる勇気』の続編に当たる。アドラー心理学の教育論と組織論にフォーカスしながら、教師(中学校の先生)の仕事にまるで役に立たなかった『アドラー心理学』に失望した青年の苦悩を哲人が解きほぐしていく。 岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流 アド…
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長谷川豊氏の自業自得とする人工透析患者批判による炎上とネットの過激発言のリスク

フリーアナウンサー長谷川豊さんが、自身のブログ記事で不摂生が原因の透析患者を強く否定したことで炎上していた。 現在はタイトルを穏当なものに変更しているが、当初は『自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!』という反対者を煽る感じのものであった。 医師…
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日弁連の死刑制度廃止宣言と被害者遺族の感情2:現代社会で重犯罪者をどう処遇すべきか

こう書いてみると死刑制度存置に説得力があるように感じる人も多いはずだが、死刑制度を廃止すべき根拠としてあるのは『人権(生存権)の不可侵性・冤罪や誤判の可能性・加害者の更生可能性と情状酌量の余地・加害者と被害者遺族のコミュニケーションによる感情の変化』などである。 人権(生存権)の不可侵性というのは、平たく国家権力といえども誰であっ…
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日弁連の死刑制度廃止宣言と瀬戸内寂聴さんの過激発言への批判1:応報刑の正義論

日本の世論調査では約7~8割の圧倒的多数が『死刑制度の存置』に賛成しているとされ、『加害者の生命』でしか償いようがない非常に重い許されざる罪があるという考え方を持つ人が多い。 死刑制度廃止に向かう国際社会の潮流や価値観とは、日本の世論及び日本人の罪と罰を巡る感情は大きくかけ離れているが、その根本にあるのは利己的な殺人で被害者の生命…
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大隅良典氏が『オートファジー研究』でノーベル医学生理学賞を受賞:生命・細胞の仕組みと応用可能性

東京工業大の大隅良典(おおすみよしのり)栄誉教授が『オートファジーの分子メカニズムの解明(酵母を使ったオートファジーに関連する遺伝子の特定)』で『ノーベル医学生理学賞』を受賞することが決まった。日本人では3年連続のノーベル賞受賞になるようだが、基礎科学分野の基本的なメカニズムや応用性の高い原理・法則の発見が改めて評価されるという形での受…
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昔話『三年寝太郎』はなぜ怠け者がハッピーエンドになるのか?:勤勉(意識)と怠惰(無意識)の相互作用

常識的な仕事の訓話として書かれるのであれば、勤勉な働き者がハッピーエンドを迎えるべきである。イソップ童話の『アリとキリギリス』のキリギリスのように、享楽的な怠け者は然るべき罰を受けてひどく困るというバッドエンドが待ち構えているべきでもあろう。 だがグリム童話や日本の昔話をはじめとして、むしろ怠惰な怠け者のほうに、棚ボタ方式で幸運や…
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グリム童話『ものぐさ三人息子』『糸繰り三人おんな』で肯定される怠惰と近代の勤勉道徳

近代産業社会は勤労の義務や労働規範の強い社会であり、『働き者=善・怠け者=悪』『生産性+消費力の高さ=善・生産性+消費力の低さ=悪』とする二元論の影響が強い。 現代では資本主義の強欲さ(結果としての勝ち負け)や拝金主義の即効性(お金の有無)が強調される場面が時にあるとはいえ、それでも基本的には『勤勉道徳(働き者が善とする道徳規範)…
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