長崎県佐世保市の高一女子殺害事件:嗜虐的な残酷性と共感的な想像力の欠如

15歳の高校一年生の女子生徒が、事前にホームセンターで金づち・ノコギリを購入して、一定の計画性を持って同級生の女子生徒を殺害し、遺体の頭部・手首を切断したとされる事件の報道が続いている。 事件の発覚当初は中学生時代から交流があったとされる友人間の怨恨やトラブルが動機になったというような推測もあったが、その後に話された本人の動機の供…
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現代人のモチベーションと自己愛・ナルシシズム:自己の承認と自己存在の持続性の願望

現代では、A.アドラーのいう共同体感覚が衰退したり、他者と共有可能な活動・話題の領域が狭くなったりしたことで、主観的な理想の自己イメージだけを満たそうとする『自己愛(self-love)』が肥大しやすくなっていると言われる。 自分を特別な価値のある人間と思い込み、他人の目に映る『理想的な自己像(自己イメージ)』を維持することに時間…
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集団的自衛権と徴兵制を懸念する声5:国家はどこまで国民に強制できるかの認識と時代的変化

第二次世界大戦以後、日本の国家と国民の関係性は『強制権力(従わない国民を強制的にでも脅してでも従わせる国家権力)と忠君愛国(国家の構成要素や天皇の臣民としての国民)』から180度転換して、国民は国家による直接的な強制・束縛から自由になった。 集団的自衛権と武力による問題解決4:人間集団はなぜ軍隊を持つのか。戦う動物としての側面 …
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集団的自衛権と武力による問題解決4:人間集団はなぜ軍隊を持つのか。戦う動物としての側面

軍隊というのは使いよう(命令する者の意図)によって善にも悪にもなるが、一般庶民では対抗できない武力(暴力)を保有しているというだけで、体制・政策に反対する自国民にとっても一定以上の圧力になることがある。古今東西、軍隊は名も無き一般庶民(個人の権利)を守るために動いてきたというよりは、体制(君主)と領土を守るために動いてきたこともあり、場…
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集団的自衛権と武力による問題解決3:憲法9条の自衛権の範囲と功利主義的な徴兵制不要論

集団的自衛権が世界平和に貢献する可能性としては、『一国だけによる無謀な武力発動・軍事作戦がほぼ不可能な状況』を作るという方向性があり、それは実質的にすべての国が武力による問題解決を放棄して、国際協調や互恵的支援活動によって問題を解決していこうとする原理原則につながっていく。 現時点では、集団的自衛権と国際貢献活動の結びつきによって…
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集団的自衛権と徴兵制2:人間社会における戦争と平和の歴史

警察官・消防士・災害救助隊・高所作業員など、自衛隊以外にも生死の危険のある職業に就いている人は沢山いるから、集団的自衛権の行使で自衛官が戦闘行為に参加することになっても、その危険性・使命感はその他の危険な職業と同じじゃないかという意見もある。 しかし、『敵とされる国(テロ集団)の兵士・軍隊を殺せと命令されるかもしれない軍隊』『自分…
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集団的自衛権と徴兵制1:扇情的な社民党のポスターを巡る議論

社民党が作成した集団的自衛権の行使容認に反対するポスターが話題になっている。『あの日から、パパは帰ってこなかった(こんな未来はあまりにも悲しい)』というスローガンが書かれている子供が映されたポスターだが、『子供をダシに使うな・社民党は北朝鮮の拉致問題を看過した・自衛隊以外にも死ぬリスクのある職業は多い(他者のために死ぬ覚悟と使命感のある…
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販売台数が落ち込んだ車種と自動ブレーキシステム、モデルの賞味期限:自動運転車がもたらす未来

日本車で販売台数が落ち込んでいる車種というニュースを少し読んだが、『自動ブレーキ(衝突回避)のアシストシステムがない車種』と『現行モデル末期の車種』の人気が落ちているようだ。 販売台数の落ち込みが激しい日本車ワースト10 新車の現行モデルがもう少しで販売中止になり、間もなく次のモデルチェンジが行われる時には、確かにギリギリの…
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鈴木翔『教室内カースト(スクールカースト)』の書評3:序列的な上下関係に対する教師と生徒の視点

第四章『「スクールカースト」の戦略』では、“上位グループの生徒の特徴”と“下位グループの生徒の特徴”を質問紙法の統計データを用いて類型的にまとめている。 上位グループの特徴とされているのは、『にぎやかで騒ぐ・気が強くて自己主張する・若者文化(おしゃれ)へのコミットメントが高い・異性の評価が高くてモテる』などである。それに対して下位…
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鈴木翔『教室内カースト(スクールカースト)』の書評2:発達年齢によって変わる力関係の基準

本書では、イジリやからかい、悪ふざけといった『いじめと非いじめの境界線にある行為』を識別して認定することは無意味(本人の受け取り方次第になってしまうので)だという前提に立ち、そういったいじめチックな行為を生み出す母体である『スクールカースト』の構造や影響、推移を検証していくべきだとしている。 鈴木翔『教室内カースト(スクールカース…
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鈴木翔『教室内カースト(スクールカースト)』の書評1:スクールカーストといじめ

スクールカーストと呼ばれる学校内の『擬似的な身分制度・ランク付け』をテーマにした新書で、スクールカーストの現象や構造を『当事者である生徒・教師の声』も参照しながら多面的に考察している。 インドの四種姓(ヴァルナ)や内婚集団(ジャーティ)に基づく身分制度の『カースト』は、生まれながらの血統差別や蔑視を生み出した。一方、『スクールカー…
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NTTドコモの“ムーヴバンド2・WM(わたしムーヴ)”を使ってみた感想

日頃のウォーキングやランニングの際に、どれくらいの歩数・距離を歩いたか(走ったか)を計測するために今まで『活動量計(万歩計に付加機能が付いたもの)』を使っていたが、リストバンド型(腕時計型)のものは使ったことが無かった。 NTTドコモ(ドコモヘルスケア)から『ムーヴバンド2』という、ライフログ・アプリ(WM)と連動したリストバンド…
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安倍政権による集団的自衛権の閣議決定3:日中関係・日米同盟・国際貢献・アメリカの要求の想定と負担

集団的自衛権行使を含めた日本が武力(軍事力)を行使するための三要件は以下のものに改められた。しかし、外国が武力攻撃を受けた時に同時に『日本国の存立が脅かされる』という極端な軍事危機を示唆する文言が、具体的にどのような同盟国(外国)の被害状況なのかは分かりにくい。 1.我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は他国に対する武力攻撃が…
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安倍政権による集団的自衛権の閣議決定2:集団的自衛権と戦争・徴兵制を結びつける不信の想像力とその原因

『集団的自衛権の行使容認』が日本や日本国民にとってどのような影響を及ぼすのかという問題意識も重要なのだが、それ以前の問題として『日本国憲法の三大原則』の一つである平和主義の解釈を、内閣の一存だけで『条文と全く整合しない内容』に変更しても良いのかという立憲主義の本質を揺らがす問題がある。 もし改憲手続きを踏まずに、時の政権が自由に条…
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安倍政権による集団的自衛権の閣議決定1:憲法9条の解釈改憲と立憲主義の軽視

安倍内閣が7月1日、『集団的自衛権の行使』を容認する閣議決定を行い、憲法9条の実質的改憲に迫るような解釈の変更が為された。憲法9条の解釈を変更して集団的自衛権を行使可能にする閣議決定に対して、官邸前では大規模な抗議行動も行われているが、そもそも国家権力(最高権力者)の限界やその有効範囲を規定する『憲法(最高法規)』に対して、時の政権・内…
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