アドラー心理学では『人の悩み・迷い』をどう解釈するか2:ライフタスク(人との関わり)と再決断療法

他者を納得させるためのアピールには、『こんなにも悩んで迷って苦しんだ自分』について理解して受け容れて欲しい(非難したり否定したりといった悪意を持たないで欲しい)という気持ちが含まれていて、『相手にとって望ましくない選択・判断(断り)』を心理的に切り出しやすくしてくれるのです。 人間関係が絡んでいる悩み事や葛藤には、『やむを得ずに断…
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アドラー心理学では『人の悩み・迷い』をどう解釈するか1:不決断(モラトリアム)による迷いの継続

アドラー心理学は人間のすべての行動・発言・生き方には何らかの目的があると考える目的論を前提にしていますが、この目的論では『悩み(迷い)・問題・症状』にも何らかの主観的な目的を達成したいという動機づけが潜んでいるというように考えます。 アルフレッド・アドラーは人間の人生(生き方)を『自分の主観的な目的を達成しようとするプロセス』と定…
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アドラー心理学の“目的論・共同体感覚”と“ライフタスク(仕事・交友・愛)”

アルフレッド・アドラー(Alfred Adler,1870-1937)が創始してその弟子たちが発展させたアドラー心理学(個人心理学)では、主観的な意味づけが作り上げる『人間の人生や行動の目的性(方向性)』を分析しようとします。 アドラー心理学が目的分析学(Teleoanalysis)と呼ばれる所以ですが、人間の人生・行動の目的性を…
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リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』と自然の摂理(生殖適応度)から見た人の知性・自我・死

人類は他の動物にはほとんど見られない理性と知性、科学、技術、言語などによって、『生態系の意識レベルの頂点』に上がったという自尊心を持ってはいますが、ただ生成消滅を繰り返すだけの自然界では『人間的な知性の優位性』は自己満足以上のものではないように見えます。 人間がどんなに凄い発明をしようとどれだけ高度な理論を構築しようと、生物種を事…
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リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』と遺伝子決定論・環境決定論

現代日本では、少子化・未婚化の人口減少問題(社会保障制度の持続性)や結婚・出産(高齢出産)のライフイベントを巡るニュース・議論が多く出されていますが、『遺伝子・進化論』の観点から人間の行動選択や生殖適応(子供を持つ選択)、男女関係(相手選び)について考えてみると、今までとはまた違った人間関係・意思の絡み合いの景色が見えてくるかもしれませ…
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“個の確立・自己超越・意味の復権”を志向するトランスパーソナル心理学と宇宙論的な大きな物語との接続

行動を客観的に理論化する行動主義心理学と無意識領域を考察する精神分析に続いて、『第三の心理学』と呼ばれたヒューマニスティック心理学(人間性心理学)では、社会に上手く適応するための“帰属欲求・承認欲求の充足”や自分らしい人生を生き生きと充実させて生きるための“自己実現の達成”が目標とされました。 トランスパーソナル心理学と人生の意味…
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トランスパーソナル心理学のオルタナティブな世界観と現代で増える孤独感・虚しさ

現代の日本では『自己実現・自己選択・自己責任』などの個人単位の幸福や充実のための概念が建前として普及する一方で、周囲のみんなに合わせずには生きられない、自然な自分を表現して活かすことができないという『自己不全感・自己抑圧(自己欺瞞)のストレス』が非常に強くなりがちです。 トランスパーソナル心理学と人生の意味論1:人生から“個人(私…
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トランスパーソナル心理学と人生の意味論2:思い通りにならない人生と現代の物質主義に対する解釈の視点

深刻な病気の恐怖や人間関係のトラブル、慢性疾患の悩み、大切な相手との別離、仕事や学業の挫折といったネガティブな出来事は、一見すると『自分個人の欲求の充足を阻害(邪魔)する無意味な出来事』にしか見えないかもしれません。 トランスパーソナル心理学と人生の意味論1:人生から“個人(私)”へと問いかけられる意味・使命 常識的に考えれ…
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トランスパーソナル心理学と人生の意味論1:人生から“個人(私)”へと問いかけられる意味・使命

V.E.フランクルは個人が自分の人生の意味を問いかけるのではなく、人生の側から自分に人生の意味を問いかけてくる(使命感・義務感を与えてくる)という逆転の発想を示すことで、『実存的ニヒリズム』を克服しようとしました。 フランクルのロゴセラピー(実存療法)の心理学は、『自己中心的な幸福の克服』という側面を持っており、従来のヒューマニス…
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V.E.フランクルの収容所体験と人生からの問い(未来の意味):創造価値・体験価値・態度価値

フランクルの強制収容所体験は、誰もが耐え難いと感じる限界状況においてこそ、良くも悪くも『人間の本質』が現れることを教えてくれるものだったが、『限界状況での強さ・前向きさ・美しさ』をもたらすものは、その人にとっての苦難・苦痛の持つ意味の認識(意味の捉え方)であるように感じられた。 今、目の前にある苦難に何の意味もないと諦めた人から先…
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V.E.フランクルの『意味への意志』と自己超越的な『新しい人間性』:2

科学的世界観は合理性と実証性を客観的真理の基準に据えるが、科学は豊かな経済や便利な生活のための道具にはなっても、中立的で客観的な科学そのものが『価値の判断基準』あるいは『人間の生きる意味』に取って代わることはできない。 近代科学の実証主義が殺したとされる『神』に代わる超越的審級が見つけられないと、人は絶対的な超越的次元の価値の喪失…
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V.E.フランクルの『意味への意志』と科学的還元主義のニヒリズム:1

精神分析の創始者であるジークムント・フロイトは、人間の精神活動のエネルギーを『快楽への意志』に求め、個人心理学を考案したアルフレッド・アドラーは『権力への意志』こそが人間の精神活動の源泉であると考えた。 S.フロイトのいう快楽への意志は『性的エネルギーであるリビドー(性的欲動)の充足』を志向し、A.アドラーの権力への意志は『他者へ…
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