“勝者・神話・自己肯定の物語”として再構成される歴史:靖国神社参拝とM.アルヴァックスの集合的記憶

かねてから歴史は『勝者の物語』と言われてきたし、民族や国家の生成発展の歴史は、日本の記紀にあるニニギノミコトの高千穂峰への天孫降臨のように、およそ現実にあったとは考えられない『神話的な物語』から始まったと伝承されるものであるが、科学や知識が高度に発展・増加した現代においても私たちが自国・自民族の関係する歴史問題を客観的に評価することは簡…
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日本・韓国・中国・アメリカとの間にある歴史認識のズレと原爆投下の正義に固執する米国の歴史観:2

戦勝国の代表として正義・人権保護を主張するアメリカに対しても、『原爆投下・無差別的空襲(民間人含む無差別殺傷)』こそ、日本の戦争犯罪と同等かそれ以上の人道的犯罪だったのではないか、アメリカは現代でも中東の敵対国に無差別爆撃をしたではないか(力の論理で外国を脅して屈服させて言うことを聞かせようとする外交は正しいのか)という批判の矛先が向け…
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日本・韓国・中国・アメリカとの間にある歴史認識のズレと自己正当化のバイアスを受ける歴史:1

日本と韓国の間にある日韓併合(1910年)とその後に起こったとされる従軍慰安婦や強制連行などの歴史問題は、日本と韓国双方のナショナリズムの対立構図を鮮明にして容易に解決の糸口が掴めない。日韓関係の歴史認識の対立と同じような図式は、日本と中国の間にある日中戦争(1937年)や南京虐殺を巡る認識のズレにも見られるが、東アジアにおける歴史問題…
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V.E.フランクルと登山(ロッククライミング)2:人はなぜ登山やスポーツをするのか?

V.E.フランクルのロゴセラピーはカール・ロジャーズの『クライエント中心療法』のように人に共感的理解を示したり無条件の肯定的受容を与えれば自然に問題が解決されるという風には考えない。ある意味で人間をストレス(苦難・試練)に曝してでも鍛えようとする厳しいところがあり、自己憐憫を乗り越えたストイックな自己鍛錬や義務の遂行によって生き甲斐(生…
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V.E.フランクルと登山(ロッククライミング)1:ロゴセラピーにおける厳しい人生観とストレス

V.E.フランクル(Viktor Emil Frankl, 1905-1997)というと、ナチスドイツの強制収容所での過酷な体験とその克服(意味への意志)を綴った『夜と霧』が有名だが、『現代思想 imago ヴィクトール・E・フランクル特集』に収載された『山の体験と意味の経験(V.E.フランクル,赤坂桃子訳)』で、フランクルがロッククラ…
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ポストモダンと後期近代(レイト・モダニティ)の現代思想3:再帰性の高まりと個人化の苦悩

ポストモダン思想を初めて提唱したのは、フランスの哲学者ジャン=フランソワ・リオタールの『ポストモダンの条件(1979年)』だとされるが、リオタールも工業分野の労働による物質的な豊かさだけを追求していた時代が終わるという『脱工業社会・脱産業社会(=情報化社会・知識労働の増加)』のコンセプトを打ち出していた。 ヨーロッパやアメリカでは…
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ポストモダンと後期近代(レイト・モダニティ)の現代思想2:近代社会を構成する要素・価値

近代以前の歴史の時代区分は、原始時代(先史時代)から古代、中世、近世を経て移り変わってきたのだが、近代化は『終わりのない最新化(アップデート)・成長志向の繰り返し』を意味するから、近代が近代よりも先の更に進歩した時代に変化するという可能性は殆どない(近代初期よりも前の時代に退行・貧困化したり人心が荒廃したりする恐れはあっても)と考えられ…
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ポストモダンと後期近代(レイト・モダニティ)の現代思想1:終わらない近代化

歴史学の時代区分では『現代(contemporary age)』と『近代(modern age)』は形式的に分けられている事が多いが、現代史というと『現在進行形の出来事や人物とも接続されるごく最近の歴史』といった意味合いが強く、近代史というと現代よりは少し前の時代の歴史といった感覚になってくる。 日本の歴史であれば、近代というと明…
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“配偶者控除の見直し”で女性の社会進出や日本の労働供給は高まるか?2:人口減少社会と家族の変容

配偶者控除や3号被保険者をはじめとする専業主婦・パート主婦の優遇策は、『戦後日本の標準世帯(正規雇用の夫+主婦やパートの妻+二人の子の標準家庭)の再生産』のために実施されていたものであり、『共働き世帯』のほうが多数派になった現状では必要性が乏しくなっているのではないかという見方もある。 だが、共働きが増えた現在でも、『正規雇用の夫…
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“配偶者控除の見直し”で女性の社会進出や日本の労働供給は高まるか?1:年収103万(130万)の壁

安倍政権は経済成長戦略や労働力不足対策として『女性の労働力の活用』を訴えているが、これは女性の社会進出を促進することで『世帯所得の上昇+人員不足の業界への労働供給の増加+社会保険料財源の増加』を図ろうとするものである。 安倍晋三首相は一般的には保守主義の政治家として認識されているが、家族政策に関しては『男性は仕事・女性は家事育児+…
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人間関係における“自己主張・目的意識”と“共感・協調性”のバランス2:誰(何)のために生きるか

アダルトチルドレンの親子関係では、『子供のためを思う親の心配・愛情・保護欲求』の現れとしての『失敗や危険の少ない(と親が自分の経験・常識から思っている)無難な人生のコース』が示されるケースがある。 人間関係における“自己主張・目的意識”と“共感・協調性”のバランス1:依存性人格構造の問題点 子供時代からずっと親の期待・理想に…
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人間関係における“自己主張・目的意識”と“共感・協調性”のバランス1:依存性人格構造の問題点

他人に対する配慮・遠慮や思いやりが強すぎると、『他人が自分をどう思っているのか?どんな行動や返事を期待しているのか?』に大きな影響を受けやすくなってしまう。他人の思惑・意図や感情・要求を推測してそれに合った行動(返答)を取るというのは『共感性の高さ』や『他者(集団)への協調性』の現れなので、一般的には社会適応が良くなるメリットがある。 …
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プラトン『ソクラテスの弁明』『クリトン』の書評2:ソクラテスはなぜ理不尽な死刑を受け容れたか?

ソクラテスは自らをアレテーを備えた有徳者であると自負しており、告発されている『青年を腐敗させた罪・他の神霊(ダイモニア)を信仰して広めた罪』についても身に覚えのない冤罪であることを主張していた。だが、実際に裁判官から死刑判決をくだされると、その無意味に思える死刑から逃れて亡命したほうが良いという親友・知己の勧めをソクラテスは退けて、従容…
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プラトン『ソクラテスの弁明』『クリトン』の書評1:賢者の無知の暴露と青年を腐敗させた罪

岩波文庫の『ソクラテスの弁明』と『クリトン』を久しぶりにざっと読んでみた。ソクラテス(B.C.469-B.C.399)という古代ギリシアの哲学者には自著がなく、ソクラテスの刑死の謎に迫るこれらの本も弟子プラトン(B.C.427-B.C.347)の回想に基づいて書かれたものである。 『ソクラテスの弁明』の冒頭、『アテナイ人諸君!』と…
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“他人に好かれる魅力的な人の特徴”と“共感能力・相手をリラックスさせる親しみやすさ”

自分に嫌味にならない程度の自信を持っていて、幸福感・充実感やポジティブな意欲を感じているということは、何にも勝る対人魅力の要素であり、『笑顔で自信のある人・前向きで意欲的な人・幸せそうで明るい人』の周りにはやはり人が集まりやすく好かれやすい、他人を拒絶するネガティブな空気感がないので親しくもなりやすい。 “他人に好かれる魅力的な人…
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“他人に好かれる魅力的な人の特徴”と“身だしなみ・清潔さが持つ影響の大きさ”

対人スキルやコミュニケーション能力の問題がなぜ難しいように捉えられやすいのかというと、一人でもできる仕事・勉強のように『すべての人に共通の評価基準(数値化できる基準)』がないからであり、『相手や状況によって自分に求められている要素や振る舞い』がかなり変わってくることも多いからです。そして、相手の性格・価値観・感受性や状況・場合によって、…
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“他人に好かれる魅力的な人の特徴”と“好印象・安心感を与える社会的知性”

現代は仕事でも学校でもプライベートでも、『コミュニケーション能力・対人関係スキル』が求められる時代になっていますが、これらの能力や技術は簡単に言えば、『他者に好かれて信頼される能力(他者に好かれて協力してもらえる能力)・他者の気持ちが関係するコミュニケーションや社会生活を円滑に遂行できる技術』のことです。 コミュニケーション能力や…
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