M.マクルーハンのメディア論と人間の意識:マスメディアの時代が生んだネーションとパブリック

メディア(media)とは、何らかの情報・知識を他者に伝達したり、モノや人がある地点を移動させたりする『媒体・媒介』のことである。現代でメディアというと、狭義のメディア定義となるマスメディア(テレビ・新聞・雑誌)やインターネット(ユーザー参加型メディア)のことを指すことが多いが、広義のメディアには手紙も電話も電信も含まれる。人やモノを移…
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岸田秀『唯幻論大全 第三部』の書評3:男の性的不能を補填した男性主義の性幻想と性差別的な要因

現代でこそ、性的な行為や会話・嗜好を自分の好きな男性と楽しめる女性のほうが多数派になってきたが、かつての夫婦関係では性を楽しむべきもの(自分の性欲を開放できるもの)と考えていた妻のほうが少数派であり、『夫の求めに応じるべき義務(子供を授かるために必要だからしなければいけない行為)』のように捉えられたり、相手を喜ばせるための愛撫や技巧もな…
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岸田秀『唯幻論大全 第三部』の書評2:男性の勤勉道徳と女性の性的貞節による近代の婚姻原理

女性を無料で性交渉してはならない商品や財物のようにみなす価値観は、本人同士の同意に基づく自由恋愛や婚前交渉を道徳的に非難するような近代日本の社会的価値観を生み出し、恋愛(性的関係)と結婚をイコールで結ぶ作用をもたらした。 現代からすれば『男女差別・女性蔑視の典型』ではあるのだが、当時においては『平等感覚のある一夫一婦制の実現』に大…
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岸田秀『唯幻論大全 第三部』の書評1:自由恋愛・婚前交渉の禁忌と家父長制における女性の財産性

明治期~昭和中期にかけては、男性が自分を選んで責任のある結婚をしてくれる、基本的な生活費や子の養育費を稼いで扶養してくれるということが、当時の女性にとっては『自分の女性としての価値・自信』を分かりやすく確認できる最も標準的な手段でもあり、『結婚しないことに対する偏見・差別・圧力』も今とは比べ物にならないほど強力でそれに抗うことは簡単では…
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STAP細胞論文の疑惑・撤回と自然科学の実験結果の再現性:STAP細胞は実在するのか否かの本題

未来のノーベル賞級の研究かと持ち上げられていたSTAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)だが、小保方晴子ユニットリーダーの論文に掲載されていた『STAP細胞の証拠写真』が、過去(早稲田大学大学院時代)の博士論文の写真を使い回ししたものであることが明らかになり、STAP細胞の実在性に疑惑が寄せられている。 理化学研究所は『論文の写真や…
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アスペルガー症候群の捉えられ方と広範な不適応との相関:現代の学校や仕事・人間関係の適応に悩む人たち

アスペルガー障害においても、うつ病(気分障害)と類似した『診断基準の拡大的適応(既存社会や人間関係に適応できない人たちを押し込めるような診断・定義のあり方)』が起こりやすい時代背景もあると思われるのだが、それだけ『社会適応(仕事適応)・対人関係適応のハードル』が過去の時代と比較して高くなっている(誰もが特別な努力なしに普通に学校に行って…
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自閉症スペクトラムの子供に対する療育・特別支援教育とアスペルガー障害の診断増加

自分の体験や物事を一般化することができないという自閉症の認知的特徴も、『人間関係・学校環境の適応』を悪くしてしまう原因の一つであるが、自閉症児は『過去にしたことのある事柄』を一般化して認識することがなかなかできない。 その結果として、何度か同じ行動をすればそれに慣れていって気にならなくなる(平気になる)という『一般的な行動療法の原…
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自閉症スペクトラムの子供に対する療育と他者との愛着形成・知覚過敏の問題

重症の自閉症児は、乳幼児期の頃は他者への興味関心を全く示さないということも多いのだが、自然な心身の発達が進んで幼稚園・小学校に上がる頃になると、『母親に対する甘え・依存・寂しさの兆候』をそれとなく見せる子も増えてくる。 そういった甘えや依存のサインを見つけることができた時には、母親(父親)の側から『もっと甘えてもいいんだよ・色々と…
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自閉症スペクトラムの子供が持つ“対人関係パターン”の3分類

自閉症スペクトラムの人たちは、特定の重要な物事だけに集中して意識を向ける選択的注意が苦手であり、瑣末な細部に囚われることで全体の特徴(抽象的な概念)をなかなか認識することができない。 例えば、『学校生活』という大まかな抽象的概念を上手く認識することが難しいので、『学校生活はどうですか?学校での生活は上手くいっていますか?』という質…
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村上春樹『1Q84 BOOK3<10月‐12月>』の書評2:現代の神話的構成と救済のラブロマンス

村上春樹の小説全般にその傾向があるのだが、青豆も天吾も『標準的な成育歴・家庭生活(親子関係)・職業活動・社会適応』からは遠いイメージのある登場人物で、実在する人物というよりは象徴的なイコンのようにも感じられる。 村上春樹『1Q84 BOOK3<10月‐12月>』の書評1:一人の孤独な少年と一人の孤独の少女の再会 『あけぼの』…
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村上春樹『1Q84 BOOK3<10月‐12月>』の書評1:一人の孤独な少年と一人の孤独な少女の再会

村上春樹の『1Q84』のハードカバー全3巻のうち、“BOOK2<7‐9月>”までは一気呵成に読み終えていたのだが、その後に間が空いてしまい、最後の“BOOK3<10月‐12月>”をようやく何年かぶりかで読み終えた。 BOOK2では、インストラクターで殺し屋稼業も営む青豆雅美が、オウム真理教をイメージさせるような新興宗教『あけぼの』…
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NLP(神経言語プログラミング)におけるリソース・アンカーの形成とアンカリング(anchoring)

五感を駆使する技法の多いNLP(神経言語プログラミング)では、“五感で知覚する特定の情報刺激”と“他の特定の感情・記憶・行動・衝動”との結びつきを利用した『アンカリング(anchoring)』が用いられることがあります。 アンカリングとはある五感の知覚刺激によって、何らかの感情や記憶、行動が自然に呼び起こされる条件反射(S-R結合…
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NLP(神経言語プログラミング)におけるモデリング(modeling)

NLP(神経言語プログラミング)では、“自分が理想としている人物(その人のように上手くできるようになりたいと思う人物)”の『思考・感情表現・行動・態度・ジェスチャーのパターン』を、五感を通して模倣したり仮想体験していくことで身につけていく技法を『モデリング(modeling)』といいます。 心理学で一般的にモデリングというと、アル…
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NLPと五感(感覚機能)のサブモダリティの調整

NLP(神経言語プログラミング)の主要な技術は、『質問法(メタモデルとミルトンモデル)』『五感(VAK)の操作』『ペーシング(調子合わせ)』『モデリング(模倣技術)』などに集約されます。 VAKとは『V(Visualityの視覚)・A(Audioの聴覚)・K(Kineticの身体感覚)』のことであり、これらを中心とする五感に含まれ…
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