几帳面・生真面目な融通の効かない執着性格と“相手の内面・感情”に対する想像力の大切さ

うつ病(気分障害)になりやすいメランコリー親和型性格や執着性格の特徴として、『几帳面・生真面目な秩序志向性(責任感の強さ)』『本音の自分の感情や意見を出せない他者配慮性』が上げられますが、これらは真面目に頑張っているけれど職場の雰囲気や周囲の人間関係に馴染めないという問題にもつながっています。

自分のやるべき業務や役割に対して粉骨砕身の努力をし続けてはいるが、他者に興味関心を持ちにくいために『相手が自分に何を求めているのか(自分がどうすれば相手が喜んでくれるか)』が分からなかったり、逆に過剰に気配りをしたり四角四面の堅苦しい対応になって疲れきってしまったりする。

心から安らげて自分らしさを見せられる相手や環境があるかどうかというのが、憂鬱感や気分の落ち込み、疲労困憊感が回復しやすいかどうかの鍵にもなるのだが、自らの言動でそういった相手や環境から遠ざかってしまうことも少なくない。

うつ病や不安障害になりやすい神経質な人は、『心からのリラックス・本音での砕けた交流・構えなくても良い相手との他愛ないコミュニケーション』が余り得意(好き)でなかったり、逆に生産的ではない遊びや雑談を『単なる無駄(無意味な時間)』として切り捨ててしまいがちである。
いつも緊張して全力でやるべき課題と向き合い、ミスをしないように最大限の成果を上げなければならないと意気込んでいるような人は、『仕事の持続性・気力と意欲の充実』が続かないことが多く、無理に無理を重ねれば『燃え尽き症候群(burnout syndrome)』に陥って気分・感情・意欲が疲憊しきってしまう。

他人を頼ることなく自分一人だけで体力と精神力の限界まで頑張り続けるというのは、性格上の長所というより対人関係上の短所になりやすい。自分に対して極端にストイックで厳しい人は、『他者との双方向的なコミュニケーション』を上手く取り入れていかない限り、自分同様に他人の行動や責任感にも厳しくなりがちである。そのため、他人との親密な関係に発展しにくく、他人の小さなミスや怠慢、いい加減さがどうしても我慢できなくなり(自分だけが真面目に一生懸命にやっていて損をしているという被害感に囚われやすくなり)、絶えずピリピリとした緊張感を出したり不快なストレスを溜め込んだりする。

『相手が何を望んでいるか、何を話したがっているか』ということについての共感性と想像力がなければ、双方向的なコミュニケーションはスムーズに進みにくいし、『相手が何を嫌がっているか、何をコンプレックスに感じているか』ということについての配慮や思いやりを働かせられない鈍感な人は、他人の嫌がる事(聞きたくない種類の話題・自慢など)を無意識的に繰り返して煙たがられたり嫌われたりすることもある。

相手のために良かれと思って善意でしていることが裏目に出ると、『自分がこれだけ相手のために尽くしているのに全く応えてくれない』という被害感や対人不信を感じることにもなる。その結果、余計に今まで以上に他人に対して厳しい態度を取ったり、皮肉・辛辣な口調で相手の嫌がる話をしてしまったりするようになってしまうのだが、『間違った方向性ややり方での努力』を幾ら続けても人間関係や相互尊重は上手くいかないのは道理である。

相手と自分がお互いに相手をどう思っているか、相手の望んでいることや喜びそうなことは何かということにちょっとした想像力(思いやり)を巡らせて機転を利かせることで、『この人と一緒にいると楽しい(気持ちがリラックスして癒される)・もっと話をしたくなる・相手の話を聞きたくなる』といった関係になりやすくなってくる。






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自分一人の力だけでやり遂げようとする自律性の限界と他人との付き合い方の問題:1

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