河本準一の“親族の生活保護受給”の釈明会見から見る現代の諸相5:生活保護と労働インセンティブ

労働者の平均所得水準の低下(ワーキングプアの増加)や労働環境・雇用待遇の悪化もあるため、『健康上の問題がなくて働けるのに働いていない(不正受給疑惑を受けやすい)・生活保護が定めている最低限度の生活水準がワーキングプアよりも高い』という生活保護と勤労所得の逆転現象の矛盾などに対して、不満が高まりやすい社会経済的な条件の下地があるのである。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

河本準一の“親族の生活保護受給”の釈明会見から見る現代の諸相4:収入・資産の補足と共通番号制

河本氏の話題では、推定年収の高さや贅沢な散財のほうに関心が向かいやすくなっているが、基本的には金持ちのメンタリティではなく一時的に大金を掴んだ成金のメンタリティに近かったのではないかと思う。しかし、稼ぎ始める前に母親が受け取り始めた生活保護受給を、『(その給付があって当たり前の)既得権』や『(もしも収入が減った時のための)保険的なセーフ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

河本準一の“親族の生活保護受給”の釈明会見から見る現代の諸相3:生活保護と自助・私的扶養

法律上の扶養義務者については、民法730条で『直系血族及び同居の親族は、互いに扶け合わなければならない』とあり、877条で『1.直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある,2.家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる』とある。民法752条には『夫婦…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

河本準一の“親族の生活保護受給”の釈明会見から見る現代の諸相2:所得水準と親族扶養義務

現金(お金)の制度的な給付というのは、『職業・労働の対価』ではないお金を賤しむ日本的な価値観の影響もあるが、『給付金を貰える・貰えない,給付額が多い・少ない』に対する不公正感を刺激しやすく、モノの給付・インフラの整備と比較するとお金の給付は国民間に角が立ちやすいというセンシティブな問題がある。 一方で、生活保護受給者の中のごく一部…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

河本準一の“親族の生活保護受給”の釈明会見から見る現代の諸相1:弱者の認定に対する懐疑・差別

お笑いコンビ『次長課長』の河本準一氏が推定5000万円の年収を貰っていながら、母親が受け取っていた生活保護の受給を打ち切らなかった事が大きな問題となり、河本氏は25日に母親の受給を継続した事情を説明しながらの実質的な謝罪会見に追い込まれた。この問題が明るみになった発端は、週刊誌が年収5000万円のお笑い芸人の母親が生活保護を受給している…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

『島原の乱』の原因を作った松倉重政・勝家父子の苛烈な悪政とキリシタン弾圧:江戸期の禁教・鎖国体制

元和2年(1616年)に、2代将軍・徳川秀忠が出した『二港制限令(長崎・平戸のみを南蛮船に開港する)』は幕府の鎖国政策の始まりとなったが、この鎖国政策にはキリスト教カトリックの宣教師の潜入潜伏を阻止して、海外でキリシタンとなった日本人が帰国することを防ぐという禁教の意図も含まれていた。 厳密には、江戸幕府は海外との交流・貿易をすべ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

キリシタン大名の有馬晴信・小西行長の没落と禁教令の時代の到来:京都・元和の大殉教

1613年(慶長18年)の『バテレン追放令』によって、江戸幕府のキリスト教に対する弾圧姿勢が法的にも固められ、この禁教令によって長崎・京都にあったキリスト教会は破壊されてしまった。1614年11月(慶長19年9月)に、宣教師・修道士・著名なキリスト教徒はマカオ、マニラなどに国外追放処分となり、キリシタン大名の走りであった高山右近もマニラ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

キリスト教と豊臣秀吉・徳川家康の禁教令2:なぜ秀吉・家康はキリスト教を禁止しようとしたのか?

豊臣秀吉の1587年の『バテレン追放令(天正禁教令)』は南蛮貿易の利益を重視していたために不徹底なものであり、平戸に集結した宣教師たちの反対運動に押されたこともあって、実質的にキリスト教信仰は容認される状況であった。 秀吉は1596年にも禁教令を再度出しており、この時には京都で盛んに布教活動をしていた新参修道会のフランシスコ会(イ…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

キリスト教と豊臣秀吉・徳川家康の禁教令1:西国のキリシタン大名の信仰と南蛮貿易の利益

過去の記事でキリスト教の思想・信仰について書いたが、日本史でキリスト教が関係した最大の事件は、やはり肥前・島原半島と肥後・天草諸島で江戸初期に勃発した『島原の乱(1637年12月11日-1638年4月12日)』である。 当時16歳の少年だった天草四郎時貞(1621-1638)を宗教的カリスマとして担ぎ上げた島原の乱は、別名『島原・…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

人間関係の悩みと“他者の愛情・承認”を求める普遍的な欲求4:非指示的カウンセリングと自己開示

自分の感情的な呼びかけ(話しかけ)に対して、適切に望むような形で応答して欲しいという『応答可能性に対する欲求』は親和欲求や愛情欲求として括られることもあるが、人間にとって相当に本質的かつ不可避的な欲求であり、『対人関係(家族関係・異性関係・友人関係)のトラブル』の多くも、応答可能性が断絶したり全く望んでいない反応が返ってくることによって…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

人間関係の悩みと“他者の愛情・承認”を求める普遍的な欲求3:孤独感をどう緩和するかの視点

“孤独感・疎外感・無援感”は自分に心理的な支えがなくて、他の人は他者と上手く関係を作りながら楽しくやっているのにと感じる中で、自分だけが一人で広漠とした社会(世界)に投げ出されているという感覚をもたらし、その孤立した不安で寂しい状態からこのまま抜け出せないのではないかという認知によって苦悩・絶望が強まることになる。 誰かと話したく…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

人間関係の悩みと“他者の愛情・承認”を求める普遍的な欲求2:孤独感のつらさと対象恒常性

前回の記事の話の続きになるが、なぜ『美しい・カッコ良いとされる容姿』に魅力を感じやすく好かれやすいのかという根本的理由については、“進化生物学の性選択・繁殖適応度”や“社会心理学の援助行動(好意による援助の受けやすさ)の頻度”によって説明されることが多い。 人間の容姿・外見の一般的な美の基準は、概ね『シンメトリー(左右対称性)・ス…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

人間関係の悩みと“他者の愛情・承認”を求める普遍的な欲求1:対人魅力の要因と距離・美の基準

社会心理学では人間関係において、人が人を惹きつける対人魅力やその要因について以下のように様々に分類しているが、『人が人との交わり(他者からの承認・愛情・評価)を求める欲求』は、特別なトラウマや性格傾向の偏り、生活の困窮などがない限りは、ある程度普遍的なものである。心理的な苦悩や不調の原因になるものの多くも、孤独で他者から愛情や承認を得る…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

北海道電力・泊原発停止による原発ゼロ化と電力不足の問題3:もしもの原発事故のリスクと電力不足のリスク

東日本大震災による福島第一原発事故が発生する前には、原発が深刻な過酷事故(シビア・アクシデント)を起こす確率は数百万分の一以下で無視しても良いほどに低く、『核分裂制御の制御棒・緊急炉心冷却装置(ECCS)・非常用ディーゼル電源・多重の防御壁』によって安全性が万全に保たれているとされていたが、実際に“一回”の福島第一原発事故が発生してしま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

北海道電力・泊原発停止による原発ゼロ化と電力不足の問題2:曖昧に変化する原発再稼動のための条件

原発の運転停止を見据えて、再稼動した『火力発電所』の多くが運転開始から30~40年以上を経過しており、設備とシステムの老朽化が心配され、火力発電所が故障で急停止すると需給が逼迫している電力が不足して停電する危険も出てくる。今年の2月3日には、91年から運転を開始した火力発電の新鋭機である『九州電力・新大分火力発電所』が燃料供給系統のトラ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

北海道電力・泊原発停止による稼動原発ゼロ化と電力不足の問題1:各電力会社の夏場の電力需給予測

民主党・野田政権の中長期のエネルギー政策が、『原発再稼動の困難』によって迷走している。こどもの日の祝日だった5月5日の午後11時過ぎに、北海道電力・泊原発3号機が『定期検査』のために運転を停止した。この泊原発3号機の停止によって、商業原発の発電量は1970年以来42年ぶりにゼロとなり、『原発ゼロ・脱原発の暫時的実現』に快哉を上げる原発廃…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

関越道の高速ツアーバス事故はなぜ起こったのか?2:規制緩和の影響と運転手の就労基準・健康管理

乗客の安全性を多少軽視してでも『価格』を下げないと商売が成り立たないバス会社の現状、デフレ経済における過当競争とダンピング、安全基準を確保できていないツアーバスの規制緩和(夜間高速を走る長距離バスのワンマンでの運行を容認)、目的地まで移動できれば安ければ安いほど良いという消費者の選好、運転手の労賃の下落と体調管理の不備がこの事件を生んだ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

関越道の高速ツアーバス事故はなぜ起こったのか?1:運転手の仕事の掛け持ちと杜撰な労務管理

金沢から東京に向かう『関越自動車道(群馬県藤岡市)』で46人が死傷する夜間運行の高速ツアーバス事故が発生して、運転手だった河野化山容疑者(43)が逮捕された。睡眠不足あるいは疲労の蓄積で居眠りをした河野容疑者が、そのまま左方向に進路を逸れていき時速100キロ前後でガードレールに衝突、更にガードレールが切れたところにある頑丈な『防音壁』に…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

境界性パーソナリティ障害とカウンセリング・人間関係のポイント:自己愛に対応する緩やかな構造化面接

カウンセリングの面接技法(対話技法)は、『共感的理解に基づく傾聴』によるありのままのクライアントの受容が基本になっている。しかし、『自己愛・依存性の過剰』を原因とするクラスターBのパーソナリティ障害(人格障害)では、共感と傾聴、受容だけでは上手くいかずに、余計にクライアントの依存性や不満感、要求水準を高めてしまう問題が起こってしまう事が…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

カウンセリングと人間関係における傾聴・共感・信頼3:“人間関係のトラブル・困難”に対処するヒント

一定以上の深さと親しさを持つ人間関係では、相互におよぼす『影響力・必要性』が大きくなるだけに、心情的なトラブルや思い通りにいかずに苦しむ問題も起こりやすくなりますが、そういった『人間関係のトラブル・困難』を乗り越えるための認知的対処法として以下のようなものを考えることができます。 1.短所やミスのない完璧な人間、自分の思い通りに動…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more