境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達4:向上心と理想に支えられる健全な自己愛

自分で自分を大切にしたり自分の能力・努力の価値を信じたりする“健全な自己愛”が無ければ、現状よりも自分の能力や状況を高めていこうとする『向上心』が持てず、自分が将来的にいつか到達したいと思う『理想』のイメージを構築することも難しくなります。 “病的な自己愛”では自分自身に自信を持って理想を目指したり、能力を向上しようとするのではな…
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境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達3:コフートの自己心理学と愛情不足・過保護の影響

境界性パーソナリティ障害でも自己愛性パーソナリティ障害でも、『自律的な自己アイデンティティの形成』ができないという問題が見られ、自己アイデンティティが拡散して依存性や自己顕示性が強まることで『他者との対等な人間関係』を築くこともできなくなります。 境界性パーソナリティ障害には過去の記事で書いてきたように多種多様な症状や問題が見られ…
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境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達2:自己アイデンティティの脆弱性と依存性

精神分析のリビドー発達論では、自己愛障害(クラスターB)とは『本能変遷(自体愛→自己愛→対象愛)』を停滞させられる精神発達過程の障害によって発症するものであり、『トラウマ(愛情の欠落あるいは過剰な溺愛)を受けたと想定される早期発達段階』への固着・退行によってその症状形成のメカニズムが説明されています。 自己愛(self-love)…
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境界性・自己愛性のパーソナリティ障害と自己愛の発達1:S.フロイトの二次的ナルシシズム論

精神分析におけるクラスターB(B群)のパーソナリティ障害(人格障害)の研究は、オットー・カーンバーグの境界性パーソナリティ構造(BPO)の研究が中心になっていますが、BPO(Borderline Personality Organization)の最大の特徴は『傷つきやすさ・精神発達の未熟・対象喪失の不安・気分と対人関係の不安定性・自己…
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“長崎県西海市2女性殺害事件・台湾留学生殺害事件”とストーカー・恋愛感情にまつわるトラブル:2

張容疑者は妄想的な思い込みや愛情の飢渇感が強いように感じられるが、コンサートを介したアイドル(SKE48)とのつながりや刹那的な快楽を通して、『指名手配されている絶望的な現実・取り返しのつかないことをしたという後悔』を忘却しようとしたが、即座に警察の任意同行という“逃れられない現実”を突きつけられて、どのようにしても自分の幸福や可能性は…
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“長崎県西海市2女性殺害事件・台湾留学生殺害事件”とストーカー・恋愛感情にまつわるトラブル:1

昨年12月に、三女(23)にストーカー行為を続けて『脅迫・逮捕監禁・暴行』などを行って、警察から事情聴取・警告を複数回にわたって受けていた筒井郷太(27)容疑者が、交際に反対して警察に被害を相談した三女の家族がいる『長崎県西海市の実家』にまで押し掛け、三女の母親(56)・祖母(77)の二人を殺害するという凄惨な事件が起こった。警察が介入…
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アメリカの財政難・民意による軍事費削減とイラン制裁、2012年以降の世界秩序:2011年のニュース回

米軍撤退後のイラクに残される課題は『治安維持・テロの封じ込め・民生と社会インフラの再建・民主的な政治体制と選挙の維持』など山積しているが、国内の宗派・部族の対立をとりまとめるほどにマリキ政権の求心力が高まるとは思えない現状であり、『権力の空白・地方分権による内紛激化』が懸念されるように思う。日本は小泉政権時代に米国ブッシュ政権が推進する…
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アメリカのイラク戦争終結と経済力・領土的野心を拡大させる中国の存在感:2011年のニュース回顧8

チュニジアのジャスミン革命でベンアリ大統領が追放され、エジプトのエジプト革命でムバラク大統領が亡命に追い込まれ、リビアのリビア内戦でカダフィ大佐が殺害されたが、その一方でアラブの春の民主化ドミノの勢いは、シリアのアサド大統領の独裁政権では民主化を求める反政府デモが強力な軍事弾圧で抑止され続けている。 シリアではどんなに民衆が独裁反…
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オバマ政権によるオサマ・ビンラディン暗殺と『アラブの春』の中東民主化:2011年のニュース回顧7

共和党のジョージ・W・ブッシュ政権が“9.11のアメリカ同時多発テロ”に対する報復戦争(対テロ戦争)として始めた『アフガン戦争・イラク戦争』であるが、2011年は戦後処理と部族対立が泥沼化していたイラク戦争の終結がバラク・オバマ大統領によって宣言されることになった年でもある。 アフガン戦争の開戦理由は、アメリカ同時多発テロを計画・…
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世界経済を揺らがせた欧州債務危機と反資本主義的・反格差的なデモ活動の増大:2011年のニュース回顧6

欧州債務危機(南欧発のソブリンリスク)とユーロ信用低下は『世界経済の危機と混乱の要因』であるだけではなく、間接的に日本経済の貿易利益と成長率を阻害する要因にもなっており、ただでさえ高い水準にある円が更なる『円高』に誘導されてしまう状況も生まれている。EUの経済力とユーロの信用を回復するためには、何よりEU加盟国の人々がプライマリーバラン…
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大阪維新を掲げる橋下徹大阪市長の躍進とラディカルな公務員制度の改革路線:2011年のニュース回顧5

『政治(首長)と行政(公務員)の対立図式』を強調し過ぎるやり方を、有権者の人気取り以上のレベルで抜本的な行政改革・財政再建につなげていけるかどうかが注目されるが、大阪都構想や道州制構想については具体的な数字と目的を示しながら、『政治の効率化と機能化・行政コスト削減の両立』のメリットを検討していくべき事項ではないかと思う。 橋下市長…
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民主党のマニフェスト(給付政策のための歳出削減)放棄と増税路線への転換:2011年のニュース回顧4

現在の野田政権においても民主党の“政権担当能力・政策実行能力”には幾つかの疑問符が寄せられているが、その最大の理由は『マニフェスト選挙における公約の放棄』と『大風呂敷を広げた後の実現プロセスの軽視』だろう。鳩山・菅政権においても『マニフェスト軽視』の傾向は見られ始めていたが、野田政権では『増税しなくても歳出削減(事業仕分け)によって政策…
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脱原発・反原発の社会風潮の高まりと日本のエネルギー政策の転換点:2011年のニュース回顧3

東日本大震災の大津波が引き起こした『福島第一原発事故』は、政府と監督官庁、電力業界、御用学者が作り上げてきた『原発安全神話』を瞬時に崩壊させ、原子力発電の技術やインフラを世界に輸出して原子力発電を拡大していくという『原発ルネッサンス構想』をも頓挫させた。 原発行政の推進政策の中核になってきた『原子力村』という利権構造(予算・ポスト…
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津波の過酷事故が想定されていなかった福島第一原発事故と東電の国有化議論:2011年のニュース回顧2

政府・東電の事故対応においても『情報伝達・指揮命令系統』が乱れて、住民の避難指示を巡り混乱が発生したことが上げられ、もっとも重要だった緊急的な炉心の冷却作業でも遅れ・中断が見られたとしている。『事故調査・検証委員会』は、事故原因の徹底究明と危機管理体制・安全対策の改善点の洗い出しを目的にしているが、今でもまだ福島第一原発のインサイト(敷…
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3.11の東日本大震災・福島第一原発事故と共同体的な“絆”の意識化:2011年のニュース回顧1

あけましておめでとうございます。2012年がスタートしたばかりですが、昨年末に一年の時事や政治経済、国際情勢を大まかに回顧する記事を書こうと思って書けていなかったので、幾つかの『大きな出来事・社会問題・国際情勢』を取り上げながら、2011年が日本と世界、人々にとってどのような年だったのかを駆け足で見ていきたいと思います。 2011…
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