性格心理学と“性格はどこまで変えられるのか”という問い2:宮城音弥の気質論と自己一致

『性格は変えることはできるのか?』という問いは、ここまで書いてきた“ペルソナ・役割演技・認知(物事の受け止め方)”の概念や実際とも関係しているが、カウンセリングの大きな目標である“言語的あるいは非言語的コミュニケーションによる人格(性格)や心理行動パターンの変容”にも深く関わっている。 ジークムント・フロイトの古典的な精神分析やカ…
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性格心理学と“性格はどこまで変えられるのか”という問い1:ペルソナ・役割演技による社会適応と自己

心理学の性格理論では、性格傾向の典型的な形式(タイプ)を分類する『類型論』でも性格構造のいろいろな因子・特徴を抽出して組み合わせていく『特性因子論』でも、個人の性格傾向は大きく変わらないという前提に立っている。乳幼児期から青年期に掛けての性格形成過程(発達過程)では、家庭環境や親子関係、友人関係、教師からの影響によって、性格の特徴は可変…
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TPP参加のメリット・デメリットをどのように考えるか4:TPP・FTAの自由貿易圏拡大の圧力と選択

TPPに参加する自由貿易のメリットとデメリットを大まかにまとめると以下のようになりますが、TPP締結による実際的な影響の読みにくい分野として『規制・制度・ルールの国際標準化』や『サービス業・金融・医療・公共事業・雇用規制などの規制緩和』があります。 それらの分野については具体的な内容の交渉が進まないことには、そのメリットとデメリッ…
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TPP参加のメリット・デメリットをどのように考えるか3:TPPが農業に与える影響と農業再生の課題

TPPが日本の農業に与える影響としては、米や麦、砂糖、イモ、小豆など関税障壁で守られていた農業品が大量に輸入されて価格が下がり、国産の農作物が売れなくなることが最も憂慮されていますが、“米”に関しては品種や好みの味の違いなどから安い輸入品のほうが圧倒的に売れるかは分からない部分もあるかと思います。またTPPによる農業部門の自由化は短期間…
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TPP参加のメリット・デメリットをどのように考えるか2:日本と外国の平均関税率比較と農業品の関税障壁

TPP参加を交渉する前段階において、『日本は農業市場をはじめとして自由貿易の鎖国を行っている』という批判もあり、TPPは『平成の黒船・第三の開国(幕末の開国→戦後の自由主義化→グローバル化)』と呼ばれたりもしますが、日本の平均関税率が外国に比べて飛びぬけて高いかといわれれば必ずしもそうではありません。日本が『関税障壁』で外国の商品から保…
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TPP参加のメリット・デメリットをどのように考えるか1:モノの貿易自由化と各分野の規制緩和・基準統一

TPP(環太平洋経済連携協定, Trans-Pacific Partnership)の交渉参加は菅政権の時代に『日本経済の成長戦略』として打ち出されていましたが、野田首相が11月にハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でTPPの交渉に参加するという意向を示しました。 『TPP参加』に関しては、野党だけではなく…
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村上春樹『1Q84 BOOK1<4月―6月>』の書評3:さきがけの宗教団体化と天吾の親子関係の記憶

自然と共に生きる有機農業を精力的に行う『さきがけ』の評判は高まり、深田保を慕って農業生活を送りたいという人々や家族が次第に増加して農業コミューンは大きくなっていったが、初めに深田保の共産主義的な政治思想に感化されて参加していたメンバー(学生)は『非革命的・非政治的になったさきがけ』に不満を覚えるようになる。 そこで武闘派の過激分子…
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村上春樹『1Q84 BOOK1<4月―6月>』の書評2:男女のジェンダーと農業コミューンの変質

DVや性犯罪の被害に遭った女性たちをシェルターで匿い、タマルという屈強なボディガードも雇っている麻布の老婦人(女主人)は、自らが信じる『正義の遂行』と『女性の保護』のためには如何なる手段をも選ばない(罪の意識を持たず迷いも抱かずに暗殺をも指示する)冷徹な女性である一方、普段は温室で植物・蝶を愛でながら穏やかに紅茶のカップを傾けるような貴…
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村上春樹『1Q84 BOOK1<4月―6月>』の書評1:青豆の暗殺業と罪に対する罰、屈曲した性愛

『青豆』という不思議な姓を持つ暗殺者の女性と『天吾』という自我の宿命を感じさせる名前を持つ作家志望の塾講師の男性との物語が交互に繰り返されていくが、BOOK1の段階では青豆と天吾の直接の接触や会話はない。だが二人が出会う予兆めいた言葉として、不特定多数の中年男性とストレス発散のための放縦な性交を重ねる青豆は、『少なくとも私には好きな人が…
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交流分析における“相補的交流・交差的交流・裏面的交流”の交流パターンの特徴とその会話例

前回の記事では、交流分析のエゴグラムで使う『5つの自我状態の特徴』と『交流分析(やり取り分析)のコンセプト』について説明しましたが、ここでは『相補的交流(適応的交流)・交差的交流・裏面的交流(仮面的交流)』の3つの交流パターン分析(コミュニケーションパターン)を詳しく見ていきます。 1.相補的交流(適応的交流) 相補的交流は…
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交流分析の“5つの自我状態の特徴”と“コミュニケーションパターンの分類”:精神分析の簡易版

人間の“双方向のコミュニケーション”が自分と相手にどのような影響を与えるのかは複雑ですが、エリック・バーンが開発した『交流分析』では、3つの自我状態(P・A・C)を用いた交流パターン分析(やり取り分析)を通してコミュニケーションの内容・影響を図式的に理解することができます。 交流分析は『精神分析の口語訳(簡易版)』と言われるように…
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島田荘司『写楽 閉じた国の幻』の書評3:“平賀源内=写楽説”の頓挫と鎖国体制の盲点を突く推論

本作『写楽 閉じた国の幻』では、幾つかの有力な別人説を塾講師の佐藤貞三が片桐教授の援助を受けながら検証していくところがメインになっているが、今まで取りざたされた別人説は正に何十人にものぼるという多種多様な状況であり、『決定的な物証・証拠』が無いために、どの仮説が正しいのかを確実に言うことはできないようだ。今まで江戸美術史で取り上げられた…
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島田荘司『写楽 閉じた国の幻』の書評2:浮世絵・錦絵の歴史と東洲斎写楽の謎

開人を襲った悲惨な事故は、実際に2004年に六本木ヒルズ森タワーで起こった『回転ドア死亡事故』に題材を取っていることは明らかであるが、作中では追加でコイン投入できないパーキングメーターの不親切な設計と合わせて、センサー作動で急停止しても事故回避ができない回転ドアの構造上の問題を、『回転ドア事故被害者の会』での会話で論じていたりする。 …
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島田荘司『写楽 閉じた国の幻』の書評1:佐藤貞三の家庭生活の破綻・挫折感と回転ドア事故

世界的に著名な浮世絵師の葛飾北斎(1760-1849)の研究をしていた東大卒の佐藤貞三(さとうていぞう)は、川崎市の準ミスでお嬢様の千恵子と28歳でお見合い結婚をして、総合商社M物産の役員の義父(小坂)の支援を受けながら大学教授のポストを目指していた。叩き上げで権力と財力を掴み取ってきた義父は尊大で威圧的であり、自分の娘の結婚相手として…
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男女のセクシャリティの違いが恋愛や結婚に与える影響3:相手に利用されるかもの不安を超える愛情交流

日本の家族制度・社会制度の多くは、『会社員の夫・パートや専業主婦の妻・2人の子ども』といったモデル世帯を今でもベースにしており、共働きや離婚家庭(シングルの父母)、単身世帯(未婚者・高齢者)が増えている現状と見合わなくなっている部分が増えています。 税制には『配偶者控除・配偶者特別控除』があり国民年金には『第三号被保険者』があるこ…
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男女のセクシャリティの違いが恋愛や結婚に与える影響2:なぜ男と女の要求・話題はすれ違いやすいのか?

前回の記事の続きになりますが、平均的な男性と女性のセックスアピールでは、男性は『社会経済的能力やそれを使った贈与と貢献の力』を借りなければ、女性と完全に対等な魅力のバランスを取ることは難しいので、女性との恋愛・性愛・結婚に際して男性に『愛情+αの社会経済的能力(女性を守ってくれる頼もしさ)』が求められることは、ある意味では自然の理に適っ…
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