恋愛関係のプロセスと異性へのアプローチの仕方1:一方向の恋愛感情と双方向のコミュニケーション

“異性との出会い・付き合いの広げ方”についての記事を書きましたが、異性との人間関係を広げるために自分から積極的に話し掛ける事が有効だとしても、実際にどういった内容で話し掛ければ良いのか、どういうプロセスで単なる知り合いよりも深い関係に移行していけるのかといった問題もあるでしょう。

具体的にどのような言葉や態度、シチュエーションでアプローチしてプライベートな関係を深めていけるのかは“ケースバイケース・相手の反応次第(相互の相性)”ではありますが、どんな男女関係においてもその入り口で必ず通過するプロセスには以下の4つがあり、とりあえずはこの4つのプロセスを通過しないことには、恋愛感情やバーチャルな関係性を持つことはあっても、実際的な恋愛関係への発展はありません。

1.相手のメールアドレスや電話番号などを聞いて、私的な連絡・会話ができるようになること。

2.二人の関係性を段階的に深めていき、単なる顔見知りや知人以上の存在として認識し始めること。

3.二人で会って、一緒に出かけたり話したり遊んだりするデートをすること。

4.一回だけで終わりではなく、繰り返し連絡したり会ったりできる関係の反復性・継続性を持つこと(呼びかけたら反応があるというレスポンシビリティが形成され、お互いに何らかの喜びや幸せ、メリットを与え合えること)。

相手のメールアドレスや電話番号を聞くというのは、何度か話したことのある知っている相手に聞くのか、初対面に近いような知らない相手に聞くのかによって、相当に難易度や心理的な抵抗感が変わってきますが、一般的には悪印象を持たれていない知っている相手に対してのほうが、自然な話の流れの中で聞きやすいというのはあります。

同じ学校に通っている同級生の異性の友人であるとか、同じ会社に勤めている同僚や後輩であるとかいう場合には、連絡先を聞けばよほど嫌われていない限りは確実に教えてもらえるでしょうし、『同じコミュニティに所属している』というだけで一定の信頼感・安心感を持ちやすく、連絡を取り合うことの理由づけ(合理化)も出来やすいからです。ただ、同じコミュニティ(会社・学校)に所属している場合には、毎日のように顔を合わせる相手だから気まずくなりたくない(業務上の必要な連絡などもあるから)という理由で連絡先を教えることも多いので、メールや電話ができるからといって必ずしも親密感を上げやすく恋愛関係に近づきやすいというわけでもない部分はあります。

反対に、初対面の相手や余り会ったことがない相手との間で、会話が盛り上がってから連絡先を交換した場合には、ビジネスライクな社交辞令(その場だけで相手に合わせる人)であることもありますが、自分に対して一定以上の興味関心を持ってくれている可能性は少なからずあります。

知り合って間もない相手と仲良くなって連絡先を聞いた場合には、あまり時間を空けずにメールや電話をしたほうが良く、『昨日は、話も盛り上がって楽しい時間を過ごすことができて良かったです。○○さんとは今後も良い付き合いが出来ればと思っているので、またメール(電話)でも○○さんが興味を持っている事や何気ない雑談など色々な話を聞かせて欲しいです』というような相手への好印象と関係(連絡)を継続したい意志を伝えたほうが良いと思います。付き合いの期間が短かったり初対面に近かったりすると、その場で盛り上がったり良い印象を与えていても、自分から連絡しなければかなりの確率で自然消滅しますが、お互いへの興味関心がある程度あれば、どちらかが話しかけて『双方向的な会話・質問(相手への関心や好感を伝えること)』を続けることで関係を持続したり深めやすくなります。

異性との出会いや付き合いの幅を広げて、コミュニケーションする頻度を増やすというのは、『多種多様な個性や趣味、価値観、判断基準を持つ異性を知る経験』ということであり、『(自分も相手への興味や思いやりを示しつつ)自分に興味関心や好意的な反応を寄せてくれる異性と知り合う機会』を増やすということでもあります。

知らない異性に気軽に話しかけたりアプローチすることができないという悩みもありますが、これは『話しかけたらバカにされるのではないか・冷たくあしらわれるのではないか・どうせ相手にされないのではないか・勘違いした変な人と思われるのではないか』という自己評価の低さや相手の心理の先読み(読心術の認知の歪み)が原因になっています。

相手からの侮辱や軽視、非難、拒絶などを恐れて人前で適切な行動ができないというのは、シャイネス(恥ずかしさ)と相関した社交不安障害(対人恐怖症)にも見られますが、『異性へのアプローチに対する不安・恐れ・抵抗・シャイネス』というのはより一般的に広く見られるもので、過半の人は知らない異性に気軽に話しかけたり誘ったりすることはしづらいというのが普通です。だから異性との出会いや知り合う機会は少なくなりがちだとも言えるのですが、裏返せば、初対面の異性やあまり知らない異性にもフレンドリーに気軽に話し掛けることができれば、それだけ出会いの幅はかなり広がってくるとも言えます。

自分に一定の自信・魅力がなければ、親しくない余り知らない異性には話し掛けにくいし、バカにされたり拒絶されると自尊心や自己肯定感が傷つくというのはありますが、それは『一般的な会話のコミュニケーション』『イエスかノーかの告白・口説き』のような形で受け取りすぎているということもあり、何気ない話題を振ってみたり、相手が興味関心を持っていることを聞いてみたりするところから始めると良いかもしれません。

顔見知り程度の相手であっても、明るく丁寧な口調で相手の返事や状況を尊重しながら会話すれば(相手の嫌がるような押し付けや強い誘いかけをしない限りは)、それほど酷い対応や冷たい拒絶をする人は稀ですから(全く知らない相手だと急いでいたり関わりたくなくて無視される率は高いでしょうが)、行動療法的に不安・恐れに慣れるために『実際に話しかけてみる行為』や『道順や場所を質問してみること(義務的な課題としての話しかけ)』から始めてみると、自分が侮辱・軽視されるのではないかという想像上の不安や緊張は和らいできやすいでしょう。

恋愛関係の始まりの起点では、『自分から異性として好きになった相手だけにアプローチする方法』『幅広く異性との友人関係・人脈づくりも含めてアプローチする方法』とがありますが、好きな相手ひとりだけに積極的に話しかけたりアプローチするにしても、『相手との関係性のレベル・相手の自分に対する認識や反応』に応じた話題の選び方や気持ちの伝え方を調整することがもっとも大切になります。

恋愛関係に移行することを目的にした、好きな相手ひとりだけに対するアプローチでは、『重たくなりやすい(相手に負担を掛けやすい)・一方的な片思いになりやすい(気持ちの温度差が生まれやすい)・自分と合わない相手ばかりに振り回されやすい』という問題もあるのですが、これは一目惚れしやすい人(外見の印象だけで好きな人をまず固定して決めてしまう人)や一方的な思い入れを持ちやすい人が陥ることのあるポイントでもあります。

逆に異性との出会いや付き合いの範囲を広げたり、さまざまな話題でコミュニケーションする機会を増やすというのは、『恋愛以外の人間関係やコミュニケーションも含めてその楽しさを知ること』であると同時に、『お互いに好きになれそうな異性の反応や性格(自分に対する相手の思い・反応)を確認すること』でもあります。

つまり、いろいろな相手と話してみたり交流してみたりする中で、『自分が好きになれるポイントや性格特性(思いやり)を持っている相手』『自分に興味や好意を寄せてくれる相手』を見つけやすくなり、そこから本格的にアプローチしたり誘ったりしやすくなり、結果として相手から交際をOKされる可能性が高くなるというのが『出会いの幅を広げるメリット』でもあると言えるでしょう。

コミュニケーションして相手のことを良く知る前の段階から、特定の相手を物凄く好きになるという“一目惚れ・片思いに近い恋愛感情”が先の場合もあれば、とりあえずは色々な相手と関わったり話してみて、自分との相性や自分への対応を確認しながら好きになるという“異性と知り合うこと・コミュニケーションの内容”が先の場合もありますが、前者の場合には『自分に無関心な相手・好意的な反応が返ってこない相手』に一方的に執着して上手くいかないというリスクがあります。

その意味では、幾らアプローチしてもダメな相手(種々の理由で拒絶的な対応しか返ってこない相手)とアプローチすることで良い方向に関係が変わってくる相手(努力や好意・誠意が通じそうな相手)との見極めは重要かもしれません。しかし、人によっては相手の性格特性や反応・態度がどうであれ、『自分が好きになった相手・第一印象で強く惚れた相手』でないとダメという人もいるので、『自分を好きになってくれる相手・大切にしてくれる相手』との気持ちのバランスが取れるかどうかの個人差も大きいでしょう。






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