老後の判断能力・意志表示能力の低下にどのように備えるか2:認知症と成年後見制度の理解

高齢化社会が進展する中で、誰もが80代以上くらいの年代になってくると、老化や認知症、寝たきりなどによって『十分な事理弁識能力(物事の理解・判断・決定とそれらに対する責任)』を維持できなくなり、自分の年金・預金・保険を自分のために有効に活用することが困難になったり、自分に必要な介護サービスを契約できなくなったりする事態も想定されます。どん…
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老後の判断能力・意志表示能力の低下にどのように備えるか1:老年期のメンタルヘルスの課題

老後の悩みの典型として『お金』と『健康』がありますが、近年は公的年金など社会保障制度の持続性が疑われる中で、貯蓄して十分なお金さえ持っていれば安心とする価値観もあります。しかし、老後の生活のQOL(生活の質)を高めるためには、必要限度の収入・貯金だけではなくて、『身体と精神の健康』がとても重要になってきます。老化・疾患によって身体が不自…
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茨城県JR取手駅で発生したバス襲撃事件について3:再チャレンジの希望と対人的な承認ネットワーク

若年ホームレスやネットカフェ難民、派遣切りなどの問題には、人生設計の甘さや労働意欲の低下といった自己責任の関与する部分もあると思いますが、何度も再就職しても自分の経済生活や人生の状況が好転する兆しが見えないという『学習性無力感』だったり、頼れる家族も友人もおらず精神的な支えになる相手もいないという『情緒的セーフティネットの欠如・孤立状況…
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茨城県JR取手駅で発生したバス襲撃事件について2:『人生を終わりにしたい願望』の他律性と選択放棄

ひきこもり・無業者といった非社会的行動の原因の多くには、挫折体験や対人コミュニケーションの苦手意識、既存社会(企業・仕事)への不適合感などの認知が定着する『学習性無力感・アパシー(意欲減退兆候)』が関係していますが、通常は社会や他者との接点を持たない非社会的行動パターンに陥っても、反社会的な暴力性・犯罪性が伴うことは稀です。 茨城…
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茨城県JR取手駅で発生したバス襲撃事件について1:不安定雇用・繰り返された転職と対人関係からの孤立

茨城県取手市のJR取手駅で17日に、無職の27歳男性がバス内で中高生ら14人を無差別に包丁で切り付ける事件が起こりましたが、加藤被告が起こした東京の秋葉原無差別殺傷事件や金川死刑囚が起こした茨城県土浦市の無差別事件とも類似の構造を持っているように感じます。 傷つける相手は誰でも良かったという『無差別性』、加藤被告は明確な形での自殺…
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スマートフォンの普及と電子書籍の可能性2:電子ブックのタイトル数増加と割安な価格設定が鍵に。

前回の記事の続きになるが、スマートフォンとフューチャーフォンの最大の違いは、フューチャーフォンは基本的に『ハード(物理的な端末)』を買い換えなければ機能を追加できないが、スマートフォンは『ソフト(OS・アプリ)』のアップデートや追加によって機能をカスタマイズすることができるという事です。スマートフォンは大型画面を備えているため、端末自体…
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スマートフォンの普及と電子書籍の可能性1:スマートフォンとフューチャーフォンはどこが違うのか?

NTTドコモやau、ソフトバンクモバイルがスマートフォンの宣伝販売に力を入れており、スマートフォンの契約台数が急速に増えているようだ。2010年のスマートフォン出荷台数は当初440万台と予測されていたが、675万台にまで拡大するというニュースもあり、携帯キャリア各社がスマートフォンの機種のラインナップを強化したことで、スマートフォンに乗…
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アパシーシンドロームによる無気力化・無関心化と自己アイデンティティ拡散:ウェブサイトの更新

大学生の『学業・進路選択=本業』に関する無気力や意欲減退が持続する状態を、ハーバード大学の心理学者P.A.ウォルターズはスチューデント・アパシー(student apathy)という概念で表現しましたが、アパシー(意欲減退)の問題は青年期の大学生に限らずさまざまな年代や状況で起こる可能性があります。 精神科医の笠原嘉は、人生の主要…
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クライアントの鏡としてのカウンセラーの中立性と“無意識・幼児期の決定論”を前提とする精神分析の変化

前回の記事の続きとなるが、クライアントの内面や苦悩を映す『鏡』としての機能を果たすために、カウンセラーの中立性が要請されてくるわけだが、カウンセラーの中立的態度をより噛み砕いていうならばクライアントが『自己との極端な差異・対立・食い違いを感じないような態度』ということである。 クライアントの気分が酷く落ち込んでいる時に、余りに陽気…
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クライアントの“心的現実性・悩みの中心”を理解するための傾聴技法と転移感情についての自覚化

カウンセラー(心理療法家)の第一の仕事は『クライアントの話を聴くこと』であり、C.ロジャーズのクライエント中心療法ではカウンセラーの基本的態度として『徹底的傾聴』を上げている。クライアントの話を聴くことが重要というと簡単なようにも思えるが、『アセスメントを意識した調査的傾聴』と『心理効果を意識した共感的(洞察的)傾聴』とは異なり、前者は…
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女性はなぜ容姿について“可愛い”よりも“綺麗”と言われたい人が多いのか?:ネオテニーの生物学

人間の顔の特徴や区別は『対人魅力・性的魅力』とも深く相関しており、一般的には美人やイケメンといった人並み以上に容姿端麗な顔が選好されやすいように思われているが、最終的な性選択のカップリングは『社会的バランス理論・進化生物学の繁殖適応度』などによって、自分と類似した容姿の相手(自分の社会的リソースと均衡した容姿の相手)になりやすい。 …
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見慣れた顔ほど高い精度で見分けやすい“人種効果”と顔の表情の読み取りによる“人間関係の調整”

人間の『顔』を記憶して識別する顔認知の機能は、『同じ人種(見慣れた系統)の顔』に対して効果的に働き、『異なる人種(見慣れない系統)の顔』に対して余り有効に働かないという特徴を持つが、この顔認知の特徴を『人種効果(同類効果)』と呼ぶ。 人種効果が生後どのくらいの時期に現れ始めるのかについては、イギリスの発達心理学者パスカリスが赤ちゃ…
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脳の顔領域の損傷による『相貌失認』と人間の『顔認知(顔と表情の識別)』の発達の特殊性

人間にとっての『顔』は社会生活や対人コミュニケーション(感情伝達)に必要不可欠な情報を提供するインターフェイスであると同時に、『顔の好き嫌い・美醜の判断』は自己評価(対人評価)や異性選択、社会的ネットワークなどとも深い相関を持っている。ヒト以外の動物にとっては、『顔』は生存適応度や繁殖適応度と密接に相関しておらず、人間ほど高度で複雑な社…
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