コミュニケーションの作用論とカウンセリングのラポール形成:相手の行動・返答を制限する効果的な質問技法

カウンセリングや心理療法の技法の多くでは『言語的コミュニケーション』が手段として用いられるが、言語的コミュニケーションの果たす相互作用の役割は大きく分けて以下の3つにまとめることができる。 1.情報レベルの意思疎通……内容のある情報や意味、要件を相手に伝達して理解を求める。 2.関係レベルの感情交流……喜怒哀楽を伴う感情や共…
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“子どもの幸福・成功”を応援できない親の心理的問題と見捨てられ不安:空の巣症候群・境界性人格障害

前回の記事の続きになりますが、娘のほうは母親から精神的に自立していて、新たに『自分自身の人生・関係』を選択して生きようとしているのですが、母親のほうが乳幼児期からずっと一緒に生活してきた娘との『母子密着』を上手く解消することが出来ていない状態です。 単純に言えば、『子離れできない親』の問題なのですが、子離れできない親の中にも『子ど…
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現代社会における“無償の子育て”と“親孝行の倫理”:親の子に対する愛情・期待の強度と過干渉

子どもは親にどのくらい献身的に尽くさなければならないのかという倫理的な問いかけは、現代社会の都市部では『老後の介護問題』などを除いては殆ど問われることが無くなってきました。当然、親孝行はしないよりもしたほうが良いのですが、子どもの人生設計(仕事・結婚・家計など)を大幅に犠牲にしてまで親孝行をして欲しいと望む親はかなり少なくなっており、『…
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増田ユリヤ『新しい「教育格差」』の書評2:学力・学歴競争への過剰適応は“孔雀の羽”なのか?

学校教育に競争原理をどれくらい持ち込むべきなのかという問いについては、『成績上位のトップ層を伸ばす教育理念』か『成績下位のボトム層を引き上げる教育理念』かによって賛否は分かれると思います。著者の増田ユリヤ氏は『児童期の学校環境の均質化(自分と類似した学力や生活態度の他者としか関わらないこと)』によって、『異質な他者』を理解・受容できない…
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増田ユリヤ『新しい「教育格差」』の書評1:“いじめ・校内暴力・疎外感”を誘発する各種の要因

増田ユリヤの『新しい「教育格差」』では、第一章と第二章で『学校と生徒(子ども)の学力格差』がテーマにされていますが、第三章では生徒を教える側の『教員・教師の格差』が取り上げられています。第四章と第五章では『校内暴力・ネットいじめに見られるモラルと共感力の格差』がテーマになっていますが、学校・学力や教師の格差についての定量的な分析と比べる…
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“教育格差”は何が問題なのか?:経済格差と教育格差の連動による階層化と活力・意欲の低下

ここ数年は『格差社会』が社会構造や経済状況を表現するキーワードになっていて、特に『雇用・所得・官民の経済格差』に注目が集まってきました。2000年代には派遣切りや非正規雇用、ワーキングプア、ニート、負け組など『階層的な経済格差』を示す言葉が頻繁にメディアで踊ることになり、学生にとっての新卒採用の重要性が再確認されて、大手企業への採用を目…
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本田直之『レバレッジ英語勉強法』の書評:“完璧な英語”ではなく“使える英語”を学ぶ勉強法

日本の学校教育における英語の授業は『リーディング(読むこと)・文法と構文』に力を入れているので、『ライティング(書くこと)・ヒアリングとスピーキング(聴いて話すこと)』が得意な日本人は少ないと言われます。受験英語やTOEICのペーパーテストが得意であっても『英会話・英作文』が苦手な人は多く、英語のスキルが『自分のレベルに合った英文が読め…
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AppleのiPadやiPodはなぜ類似の機能を持つ他の製品を寄せ付けないのか?:過剰品質のジレンマ

各商品・サービスの市場によって、優位な企業の寡占率(独占率)は異なりますが、ブランディングに成功してブランド力が高まれば高まるほど、宣伝広告や販売戦略のコストを落としても『市場のシェア』を安定的に維持しやすくなります。 コンシューマー向けPCのOS市場であれば、マイクロソフトのWindowsとAppleのMacで市場シェアのほぼ全…
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“売れる商品”と“売れない商品”は何が違うのか?:デパートの商品市場の選択とブランドイメージの変化

デフレ経済の中でも売上・利益を伸ばしている企業や業種、商品がありますが、『売れる商品』と『売れない商品』の違いはどこにあるのでしょうか。現代の多くの先進国では、『商品・サービスの供給』が『市場・消費者の需要』を大きく上回っており、『品質の良い商品』を製造してただ安く売るだけではモノもサービスもなかなか売れなくなってきています。 市…
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菅首相の掲げた『最小不幸社会の理念』と『財政再建・消費税増税・社会保障改革』について雑感

菅直人首相の所信表明演説の核は『最小不幸社会』と『強い経済・強い財政・強い社会保障』という理念であったが、最小不幸社会というのは国民の感じる不幸を最小化するという社会構想のようだ。菅首相は就任演説の中で政治の主要な役割として『自殺の対策・戦争の抑止』を挙げていたが、『国民の幸福の最大値』を引き上げることよりも、『国民の不幸の最低値』が一…
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7月の参院選を見据えた菅内閣の発足と国民新党との連立政権の乱れ:マニフェストの実現可能性と見直し

政権交代を実現して、一時期は7割近い国民から支持を受けた『鳩山政権』が僅か9ヶ月で倒れた。鳩山政権がなぜここまで短期間で崩壊したのかの理由は、メディアでは『政治とカネの問題』や『沖縄普天間飛行場移設問題の混乱+社民党の連立離脱』に求められている。それと合わせ、鳩山前首相の主張の右顧左眄や決断力の鈍さ、小沢前幹事長との二重権力などの要因も…
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男女関係における“性格・経済力・容姿の魅力のバランス”:なぜ最終的に性格的魅力が重要なのか?

どんなタイプの異性が好きかという質問に対しては、“優しさ・誠実さ・真面目さ・責任感・面白さ”などの『性格的魅力』を挙げることもあれば、“美しさ・かっこ良さ・可愛さ・高身長”などの『身体的魅力』を挙げることもある。結婚する相手の条件という質問では、より現実的に“職業・年収・地位・学歴”など家計や経済生活に直結した『社会的・経済的能力』が重…
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どうして、“恋愛・結婚”で自分が不幸せになりそうな相手(状況)を選んでしまうことがあるのか?

男性でも女性でも、好きな相手に求める属性・特徴の上位には『誠実さ・真面目さ・信頼感・温厚な優しさ』などが上がってきますが、これらは総じて『性格の良さ』という風にまとめることができます。反対に、『誠実ではない・不真面目である・信頼できない・暴力的である』などの属性を持った性格に問題のある異性を、初めから求めているという人は滅多にいないわけ…
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五木寛之『21世紀仏教への旅 中国編』の書評:頓悟禅の六祖・慧能と曹洞宗の道元が伝えた禅宗の教え

日本仏教の禅宗の歴史は平安後期に始まるとも言われるが、鎌倉時代の栄西(1141-1215)の臨済宗と道元(1200-1253)の曹洞宗が一般にはよく知られている。本書は五木寛之が中国の禅宗の事績やエピソードを辿りながら、寧波(ニンポー)の天童寺や広州の光孝寺を旅して、日本に臨済宗・曹洞宗として伝播した南宋時代の禅宗に思いを馳せる紀行文の…
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非定型うつ病の“ストレス反応性・拒絶過敏性・依存行動”を緩和するための認知転換とストレスコーピング

非定型うつ病は従来のうつ病とは違って、自分の好きなことや楽しいことをしている間だけは気分が明るくなり行動力が回復するという『気分反応性(ストレス反応性)』が見られます。その為、周囲から擬態うつ病や詐病と疑われやすいのですが、『睡眠障害(過眠)・摂食障害(過食)・パニック発作・鉛様の身体の重さ・気分の落ち込み・衝動性と自傷行為』といった苦…
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