アニマル・ライツ(動物の権利)と人間の倫理感覚2:人間中心の世界認識を生む“人間原理”

できるだけペットが売れ残らないような『需給バランス』を考えたペット産業へと変わっていく必要性は当然あるが、『人間とペットとの相補的な関係性』そのものは今後も続いていかざるを得ないと思う。これは“新薬開発・解剖実習・科学研究”などの目的で行われる『動物実験』にもつながることで、『(動物の苦痛と犠牲を減らす)倫理的な動物実験のあり方』は模索…
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アニマル・ライツ(動物の権利)と人間の倫理感覚1:ペットによる癒しを得る飼い主の責任

『犬・猫』といった人間にペットとして飼われる動物たちの権利を、どこまで守るべきなのかは難しい問題です。ペットの動物たちは人間以上に大切な家族として可愛がって貰えることが多いし、人間の子どものように将来の自立を期待されるわけでもないので、『ペットとして飼える環境』が維持されていれば、飼い主はペットの動物に対して死ぬまで強い愛情と関心を注ぎ…
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『ポルトガル海上帝国』から『東インド会社の時代』への転換:貿易・軍事を使い分ける民間企業

前回の記事の続きになるが、ガマを支援したポルトガルのマヌエル1世やコロンブスを支援したカスティリヤ女王イザベル1世の目的は、『(アジアの特産品である)香辛料の獲得』と『東方キリスト教国の君主プレスター・ジョンの発見』にあった。 ヨーロッパの寒冷な気候や乾いた土壌では生産できず、インド・東南アジアでしか収穫できない『胡椒・香辛料・香…
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問題解決志向のカウンセリングと自他理解の重要性3:人の認知・行動は何によって変わるのか?

前回の記事の続きになるが、現実的な『自己理解』や状況認識を深めていくと同時に、『他者理解』を深めることが『新しい認知・行動パターン』の獲得を後押しすることも多い。カウンセリングにはクライアントの問題状況や性格傾向に適した情報提供を行うという『心理教育的な側面』もあるが、その心理教育的側面の中心にあるのが『自己理解と他者理解の促進』である…
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大航海時代とスペイン・ポルトガルの最盛期を支えた『非ヨーロッパ世界からの富の流入(収奪)』

15~16世紀までの世界の歴史では、陸続きではない遠く離れた文明圏は独立的に存在しており、海を介した国際的な『人・モノの動き』は大きく制限されていた。15~16世紀当時、大きな文明圏・経済圏として世界に存在していたのは、『ヨーロッパ諸国・ロシア・インド諸国・東南アジアの交易圏・中国(中華帝国)・日本(室町幕府~戦国時代・安土桃山)』であ…
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問題解決志向のカウンセリングと現実・欲求の否認のリスク2:今までと違うやり方や考え方の探索

身体疾患でも『早期発見・早期治療』が医学的対処の原則であるように、心理的問題でも『その状況を放置し続ければより状況(体調)が悪くなる』ことが予測される時には、『早期の気づき・早期のケアと行動』が大切になってくると言える。虫歯の治療が痛くて怖いからといって、歯科医の治療を受けなければ、虫歯は放置して自然治癒することはないので、数ヵ月後、数…
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問題解決志向のカウンセリングと現実認識の転換1:人はなぜ自分の現実を抑圧・否認するのか?

カウンセリングの目的には『クライアントの悩み・問題の解決(軽減)の促進』というプラグマティックな要素と『クライアントの内的世界に対する共感的理解・肯定的受容』というヒューマニスティックな要素とがある。どのくらいのスパン(期間)でクライアントの問題解決を促進するかによって、ブリーフセラピー(短期療法)や精神分析的カウンセリングなどの立場は…
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堀江貴文『人生論』の書評:自伝的要素を含む各ジャンルのエッセイやアイデア

堀江貴文氏の自伝的な述懐とエッセイを融合したような体裁の本で、『新・資本論』と合わせて読んだのだが、東京地検特捜部によるライブドア事件についての感想や批判についても多くのページが割かれている。証券取引法違反の容疑が掛けられたライブドア事件に対する解釈や論評は、賛否両論含めてウェブ上にも無数に存在するが、本人の言葉で事件摘発の概要に対する…
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Googleが中国政府による“検索結果の検閲要請”を拒否:検索エンジンの影響と言論・表現の自由

“Don't be evil(悪しき存在にならない)”という社是を掲げるGoogleだが、2006年に中国市場に進出した時には中国政府の要請を受け容れ、中国ドメインのGoogleの検索エンジンで『検索結果のフィルタリング』を行ってきた。Googleが自主規制という建前で『中国政府(中国共産党)に都合の悪い情報』を検索結果から排除したとい…
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発達心理学の歴史とフィリップ・アリエスの『子どもの誕生』3:“臨床・発達・教育”の視点

発達心理学の歴史がどのように展開していったのかについて定説はありませんが、19世紀には自然科学(進化生物学)の発展に影響を受けた『比較心理学』という分野が生まれており、人間と類人猿の行動・心理を比較したり、人間の大人と子どもの行動・心理を比較したりする研究が行われていました。 欧米でも日本でも18世紀頃までは『大人と子どもの境界線…
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発達心理学の歴史とエリクソンのライフサイクル論2:自己アイデンティティの可変的な流動化

精神発達段階の最も分かりやすい発達漸成図式は、精神分析の教育を受けていたE.H.エリクソン(1902-1994)の『ライフサイクル論(社会的精神発達理論)』ですが、エリクソンはリビドー(性的欲動)概念に囚われずに個人と社会の相互作用(適応過程)に注目した8段階の発達理論を構築しました。 E.H.エリクソンのライフサイクル論がもたら…
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発達心理学の歴史と心理学の方法論的な科学性1:“生涯発達の視点”による中年期の危機

日常で用いる『発達(development)』という言葉には、『向上・発展・進歩・前進』など現時点よりも高度な能力や機能を獲得するという含意がありますが、心理学の歴史においても20世紀半ば頃までは発達を『能力・機能の向上のプロセス』として解釈していました。 『発達』を精神機能や適応行動の向上(発展)と定義していた時代には、機能的な…
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堀江貴文『新・資本論 僕はお金の正体がわかった』の書評:マネーの本質と信用の効用を説いた本

元ライブドア社長の堀江貴文氏が『お金の本質』と『日本経済の将来予測』を語りながら、現代日本で生き抜くためには“個人”がどのようにすれば良いか、“社会”がどういう方向に変われば良いかを提起した新書。対談形式なので気軽に読み進められますが、『経済格差・生活困窮に対する処方箋』や『貯金・長期ローンの否定論』については賛否が分かれる内容かもしれ…
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歌野晶午『絶望ノート』の書評:いじめを記録したノートから“複数の視点”を通して展開する物語

大刀川照音(たちかわ・しょおん)が、具体的ないじめの状況を書き記した『日記(絶望ノート)』を巡って様々な事件が起こるという物語。いじめをする是永雄一郎、庵道鷹之、倉内拓也と、いじめを受ける大刀照音とのやり取りが毎日の日記に記されていく。 名前からの連想で“タチション”という侮辱的な渾名をつけられ、絶対に負ける遊びに参加させられて罰…
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東野圭吾『使命と魂のリミット』の書評:職業倫理と過去の執着からの離脱を描く医療ミステリー

ベストセラー作家である東野圭吾の医療系ミステリー小説ですが、東野氏が小説の題材とするテーマや社会問題は非常に幅広くて、どれも一定以上の物語のクオリティを持っています。『使命と魂のリミット』は、大学病院で心臓外科医を目指す研修医の氷室夕紀が、『過去の医師・母親にまつわる個人的な不信』を乗り越えていくという筋立てですが、夕紀を取り巻く『親子…
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人間はどんな相手に“恋愛感情・安心感”を持ちやすいのか?:社会的交換理論による対人認知

『好意の返報性』はやんわりとした相手の好意・関心を引き出しますが、より恋愛感情に近い親密な好意・関心を引き出したい時には、『相手の求めている異性像の特徴(好みの異性のタイプ)』に自分を近づけるという方法もあります。 その異性と『付き合う前』と『付き合った後』で、自分が今までと全く変わらないというような恋愛も悪くはないのですが、多く…
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異性からの恋愛感情と『好意の返報性』:恋愛・結婚・別れによる自己アイデンティティの変化

前回の記事では、異性に対する恋愛感情が高まる一般的な要因について書きました。今回は、もう少し個人単位で『異性から恋愛感情を寄せられやすいポイント』を見ていきながら、恋愛の本質について考えてみます。 特定の相手に対する“恋愛感情”と相手を好ましい存在と感じる“好意感情”は異なりますが、人間が人間を好きになる感情に共通する要素として『…
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藤本ひとみ『皇帝ナポレオン 下』の書評:“成り上がりの皇帝ナポレオン”が抱えた野心・孤独・愛国

コルシカ島出身のナポレオン・ボナパルト(1769-1821)は、フランス革命の『反王政・反封建主義』の理想を掲げて幾多の戦争を戦いながら、自分自身が皇帝に戴冠してレジオン・ドヌール勲章を用いた『擬似的な貴族制度(上流支配階層)』を作り上げるという複雑に矛盾した存在であった。1808年には『帝政貴族』を任命して貴族制の再興を図っており、皇…
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