第45回衆院総選挙の感想:民主党が308議席獲得で鳩山政権が誕生、自民・公明は大幅に議席減らす

30日に投開票が行われた衆院選の結果は、戦後最多の議席数“308”を獲得した民主党の圧倒的勝利となり、自民党・公明党は歴史的惨敗を喫することになった。選挙前の『マニフェスト合戦・政権選択』から民主党に吹くメディアと世論の追い風は非常に強かったので、自公連立政権の劣勢は明らかだったものの、ここまで極端な大差が付いたのは意外だった。新聞各紙…
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民主党の年金制度の改革案についての雑感2:社会保障(社会福祉)と社会保険の理念の分離を考える

公的年金(最低保障年金)は『余裕のある豊かな老後を実現する生活資金』から『老後の最低限度の生活資金』という位置づけに変質することを余儀なくされるように思いますが、『現在の可処分所得』よりも『老後の積立資金』を優先して選択したい人のために、『所得比例年金(割増部分)』も同時に整備すべきです。消費税・物品税を主とする間接税の増税によって最低…
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民主党の年金制度の改革案についての雑感1:最低保障年金と所得比例年金で負担率は上がるのか?

8月30日に迫った衆院総選挙における注目度の高い争点の一つが『公的年金制度の改革』ですが、自民党と民主党の年金制度改革のビジョン・方向性というのは意外に見えにくいと思います。現在、公的年金制度で問題になっているのは『年金財源の中長期的な確保・負担と給付のバランス・国民年金の納付率(未納率)・給付水準の維持』などであり、特に20~30代く…
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『精神医学は対人関係論である』としたH.S.サリヴァンとシンタクシスを目指す対人関係様式の課題

『精神医学は対人関係論である』という著作・標語で知られるアメリカの精神科医ハリー・スタック・サリヴァン(Harry Stack Sullivan,1892-1949)は、S.フロイトの性欲理論(リビドー仮説)を否定して、人間の精神発達プロセスに与える『社会文化的要因・対人関係の要因』を重視した。H.S.サリヴァンは、イントラパーソナル(…
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山崎元『エコノミック恋愛術』の書評:“恋愛・結婚”と“経済・市場”の持つ類似性に着目したコラム集

恋愛に関する心理・行動を、経済学的な観点から著者の経験談も織り交ぜながら気軽に面白く分析した新書です。経済雑誌の連載コラムを書籍としてまとめたものなので、それぞれのトピックが一話完結型になっており、短い空き時間でもさらりと読み終えることができます。自分の好きなタイプの異性や自分と相性が合う異性を求める『自由恋愛』は、財の需要と供給によっ…
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“歴史の終焉・共同体の衰退”を予感させる近代社会の閉塞感と自由の原理を使いこなす難しさ

現代の哲学は、分析哲学(言語哲学)や科学哲学、政治哲学、倫理学、哲学史、現代思想などの分野で研究・理論構築が続けられているが、隣接諸科学との専門的な連続性が強まっていることもあり、哲学単体での役割や意義が一般の人たちの関心を集めることは少ない。『哲学』として多くの人にイメージされやすいのは、過去の哲学者の理論や事績を振り返って、哲学者相…
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勝間和代『起きていることはすべて正しい 運を戦略的につかむ勝間式4つの技術』の書評

本書『起きていることはすべて正しい 運を戦略的につかむ勝間式4つの技術』は、勝間和代の過去の失敗談と現在進行形のセレンディピティ(偶然の幸運)を交えながら、自分の人生をより充実した楽しいものに変えるには、具体的にどうすれば良いのかのヒントを満載した自己啓発書です。 本書では人生の中で次々に起こってくる『偶然の出来事・出会い』の中か…
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『国家と戦争・権力と自由・集団と個人』の歴史的推移とトマス・ホッブズのリヴァイアサンによる政治秩序

軍国主義や全体主義(ファシズム)という言葉があるように、戦争は『国家(支配階層)』の国民支配や領土・利権への欲求、思想教育の統制(集団主義的な同調圧力)、歴史的な怨恨感情、排他的な民族主義の煽動によって引き起こされると考えられることがある。確かに、個人個人がバラバラで『国家・民族・宗教』に生命を預けるような帰属心(忠誠心)を持たず、国家…
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小川洋子『貴婦人Aの蘇生』の書評

私の母方の伯父は、地質学を研究して海底油田の調査をする仕事をしていたが、その仕事を辞めてからは職を転々としたり、色々と怪しげな事業に手を出しては失敗を繰り返していた。気が向くままフワフワと仕事を渡り歩き、地に足がつかない『自由人』としてのライフスタイルを謳歌していた伯父は、真面目さと堅実さを絵に描いたような常識人である私の父母とは反りが…
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核抑止力によるパワーバランスと通常兵器による内戦・紛争の多さ:貧困の克服と教育内容の改善

中央集権的な近代国家の成立によって『国内の平和秩序』が形成されたとすれば、絶対的破壊力を持つ核兵器の保有・普及によって『国際的な平和秩序』が形成されると考えることもできるのだろうか。国民各人が近代国家には対抗できないと認識して自発的に服属することによって『内戦・紛争のリスク』は大きく縮減されるが、各国が核兵器の破壊力には対抗できないと認…
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核抑止力によるパワーバランスと国家間戦争の減少:近代国家の誕生による国内の平和秩序と世界大戦の反省

『核兵器』は瞬時にして膨大な数の人間の生命を奪い、都市を壊滅させる圧倒的な破壊力を持つ。1945年8月6日、8月9日に、アメリカの広島・長崎に対する実験的な原子爆弾の投下によって、核兵器の持つ震撼せざるを得ない破壊力が歴史的・科学的に証明されることになった。原子爆弾を開発するマンハッタン計画には、オッペンハイマーやアインシュタイン、ボー…
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境界性パーソナリティ障害における『対象恒常性の欠如』と『自己アイデンティティの拡散』

境界性パーソナリティ障害(BPD)では、他者のことを継続的・安定的に信頼することができず、絶えず分かりやすい形での愛情や承認、保証を求めているので、『現時点における相手の反応・態度』だけを手がかりにして相手の全体像を評価しようとするのです。BPDを持つ人は、理想化(褒めごろし)と脱価値化(こきおろし)で対人評価が両極端にコロコロと変化し…
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佐藤賢一『女信長』の書評:織田信長を“女性の御長”として描いた異色の歴史小説

織田信長と言えば『鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす』の俳句に象徴されるように、自分に逆らう者を徹底的に殲滅した癇癪持ちの短気な暴君というイメージがあります。もちろん、歴史上の織田信長は男性ですが、『女信長』はそのタイトルのまま、『天下布武』を目指した織田信長が“女性”だったという大胆な仮定で書かれたフィクションの歴史小説です。武力で…
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境界性パーソナリティ障害の『二分法思考』に基づく認知の歪み:『分裂』の防衛と見捨てられ不安

BPDの対人関係の不安定さは、相手との関係が良い時には『相手の長所・利点』だけしか認知できないようになり、相手との関係が少し悪くなると『相手の短所・欠点』だけしか認知できなくなる二分法思考にありますが、ひとりの人間の中に『良い部分(長所)』と『悪い部分(短所)』の両方が同時に存在することをなかなか受け容れることができないのです。 …
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境界性人格障害の特徴としての『衝動性・依存性・空虚感・不安定さ』と対人関係のトラブル

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)は、『衝動性・依存性・攻撃性・空虚感』を特徴とするクラスターBの人格障害で、『対人関係のトラブル・コミュニケーションの緊張』を引き起こしやすくなります。境界性パーソナリティ障害を抱える人の『人格構造』は極めて脆弱でストレスに弱く、『相手の反応・環境の変化・悲観的な推測』などによって感情や気分が急…
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『哲学』と『宗教』の違いとは何か?:マルクス主義の挫折と『近代』という思想哲学の到達点

『哲学とは何か?』という問いに一義的に答えることは難しいが、哲学の実践的側面における最大の成果・実績は、『近代社会の根本原理』を呈示して権力による個人の支配(人間の道具的利用)を大幅に制限したことにある。知を愛する哲学は、宗教の子であり科学の親であるが、形而上学的な『真理(現象を規定する背後世界)』を探究するという意味での哲学は既にその…
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民主党と自民党のマニフェスト(政権公約)を読んでの雑感2:経済成長(パイの拡大)と財の再配分の両立

『政権交代』を急ぐ民主党は、国民が受ける恩恵が見えやすい『直接給付型の政策』が目立ちますが、民主党のマニフェストに対する不満点としては『積極的な雇用政策』や『日本経済の成長戦略』について明確な言及がほとんどないということがあります。現状の財政規模の中で、より支援が必要な人たちや未来(子ども)への投資に『財の再配分』を政治主導で行っていく…
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民主党と自民党のマニフェスト(政権公約)を読んでの雑感1:育児支援・生活再建・経済政策と財源の問題

自民党と民主党をはじめとする各党のマニフェストが出揃いましたが、自民党が『経済成長・責任力(政権与党の安定感)』を強調しているのに対し、民主党は『生活防衛・霞ヶ関改革(特別会計の歳出削減)』を強調しているところに特徴があるようです。マニフェスト(政権公約)に記載した育児支援や雇用対策、社会保障改革などの政策を実現するための『財源』の確保…
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ウェブリブログのRSSフィードの障害で、最新記事がRSSリーダーに反映されていませんでした。追記あり

ウェブリブログのRSS配信に障害が起こっているようで、当ブログのRSSフィードでも『新規の記事』が配信されない状態になっているのでお知らせしておきます。 ウェブリブログ全体でRSSフィードがおかしくなっているわけではないようですが、このブログのRSSフィードはいったん配信されていたフィードも削除されてしまっていて、7月半ばの古い記…
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