ベーシックインカムの実現可能性についての思考実験:用途と有効期間を限定した電子マネーによるBI

堀江貴文氏が『ベーシックインカム(基礎所得)』の公的給付にブログで言及して、その記事に色々な立場・見地から多くのコメントが寄せられています。 このブログでも過去にベーシックインカムの理論や日本の労働規範のトピックについては何度か書いていますので、ベーシックインカム論の詳細は末尾の関連記事に譲りますが、今回はベーシックインカムの問題…
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ストーカーと異性間暴力の心理2:対象恒常性の確立の失敗と孤独耐性の低下・自己愛の過剰

一般的な精神発達のプロセスでは、『母子分離不安』を乗り越えて孤独(心細さ)を感じる自我が萌芽した時に、自己と他者の境界線が引かれて『自分の思い通りにならない他者の存在』を認めていくようになります。幻想的な母子一体感のような『自己の延長(自分の一部)としての他者』を否定して、『自己』と『他者』の独立性を承認し相手に配慮した共感的なコミュニ…
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ストーカーと異性間暴力の心理1:精神的な退行と依存性・内的な女性像(異性像)の投影

警視庁が公開しているストーカー被害の件数は毎年約1,000件で推移していますが、実際には警察に届け出ない暗数としてのストーカーもあるので実際にはもう少し多いでしょう。統計では全く知らない相手が『ストーカーの加害者』になることは余り無く、『交際相手が577人(元交際相手を含む、54%)・知人152人(14%)・職場関係151人(14%)』…
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千葉市花見川区の『女性殺害・次女連れ去り事件』の容疑者が沖縄県那覇市で逮捕、次女は無事に保護

千葉県の千葉市花見川区で元交際相手の次女の母親を殺害して、次女を連れ回した容疑が掛けられていた仲田敬行容疑者(28)が関東から遠く離れた沖縄県那覇市で逮捕されました。この事件を起こす前にも、仲田容疑者は愛知県内で一週間にわたり次女を連れ回しており、姉と次女が警察にストーカー行為に対する相談を行っていたということですが、事件の発生を防ぐこ…
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松尾剛次『破戒と男色の仏教史』の書評2:大乗仏教の原点回帰をめざす叡尊・忍性の戒律復興運動

日本仏教では戒律が殆ど問題にされず守られないといわれるが、『非僧非俗(官僧でもなく俗人でもない境地)』を自称した浄土真宗の開祖・親鸞(1173-1263)が『無戒(持戒の信仰的意味の喪失)』を宣言する遥か以前から、東大寺・興福寺・延暦寺・仁和寺といった名だたる名刹で戒律は実質的に形骸化していたのである。自ら男色や飲酒を戒める誓願を立てた…
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松尾剛次『破戒と男色の仏教史』の書評1:日本仏教の戒律の歴史と宗性の童子(稚児)との男色

『戒(シーラ)』とは個人が自分で守ることを誓う内的な倫理規範であり、『律(ヴィナヤ)』とは違反に罰則を伴う僧侶集団(サンガ)の規則であるが、日本の古代仏教で尊重された戒律の原典は『四分律(しぶんりつ)』と『梵網経(ぼんもうきょう)』である。 『四分律』では男性の比丘(びく)に250戒、女性の比丘尼(びくに)に348戒もの信仰・修行…
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世界宗教と性愛の禁忌,少年愛(同性愛)の歴史と共同体の秩序:『破戒と男色の仏教史』のプロローグ

世界宗教の聖職者は『異性との性愛』は禁忌とされていることが多く、男性原理に根ざしたキリスト教やイスラム教では『快楽・女性の性的魅力』を罪悪視する傾向が強い。キリスト教やイスラム教は男性中心主義の宗教であり、特に女性の自由な性愛に対する規制が強く、ローマ・カトリックのローマ教皇は今でも『生殖につながらない性・避妊の実施・婚前交渉』に批判的…
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“6つの恋愛形態”のチェックシートと“各種の恋愛形態”をバランスよく楽しむためのポイント

前回の記事の続きになりますが、恋愛関係が初めから上手くいかなくて相手に失望することが多いという時には、お互いの『恋愛に求めている要素・価値・目的』が完全に食い違っていることがあります。 過去の記事で、『恋愛関係の6つの形態』として“エロス・アガペー・プラグマ・ストロゲー・ルーダス・マニア”を上げましたが、以下のチェックシートで自分…
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恋愛における相手の性格行動パターンの変化と恋愛関係に問題を引き起こしやすい“認知の歪み”

恋愛で好きな異性のタイプ(性格特徴)として上げられやすいものに、『優しい・明るい・面白い・楽しい・思いやりがある』といったものがあり、『容姿・外見』の好みは人それぞれでばらつきがあっても、好きな性格についてはかなりの共通性が見られます。特に、どんな恋愛・結婚のアンケート調査でも『優しい・思いやりがある・誠実』というのは男女共にトップにく…
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伊坂幸太郎『魔王』の書評:ファシズム(群集心理)の不安と安藤兄弟の超能力を巡る物語

自分が頭の中で念じている内容を『他人の口』から喋らせることができるという超能力(腹話術)を持つ会社員の安藤が、閉塞した日本に忍び寄るファシズム(全体主義)を警戒して阻止しようとする。経済が悪化して景気低迷が続く日本では、失業率が史上最悪となり、国民の心は希望の無い諦観に緩やかに包まれていた。国内の政治・経済に活路を見出せない国民の感情的…
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麻生首相が“8月30日の総選挙”を決断。マニフェストを見比べたい自民党と民主党の政権選択選挙

自民党が12日の東京都議選で民主党に惨敗を喫する結果となり、麻生政権はいよいよ進退が窮まったという観があるが、自民党幹部が麻生首相に説得していたという『衆院選の先送り』を実施したとしても自民党の劣勢を挽回することは困難ではないだろうか。幾ら先延ばしをしても衆院の任期切れそのものが2ヵ月後に迫っており、この政情においてアドホックな対応を取…
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“現代社会における不確定性・孤独感の高まり”と“他者の代替不可能性(深く親密な人間関係)の希求”

前回の記事の続きになりますが、『リアルの人間関係・コミュニケーション』とは別に『ウェブの人間関係・コミュニケーション』を持てるようになったというのが、インターネットが現代社会にもたらした大きなインパクトでした。この事は『リアルの人間関係のあり方』や『知人・家族とのコミュニケーション手段』にも一定の変質を迫ることになります。 今の小…
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情報化社会(ネット社会)における“消費欲求の停滞・コミュニケーションの過剰・孤独感の増加”

“脱工業化社会”とも言われる現代社会の産業構造は、工場労働に象徴される『重化学工業(製造業)』から、接客業・IT・金融に象徴される『サービス産業(非製造業)』へと転換しつつあります。現代社会でも自動車・薄型テレビ・洗濯機・掃除機・衣料品などの『商品(電化製品・工業製品)』の持続的な生産は必要不可欠なのですが、先進国の人々の欲望は大枠では…
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幼少期のトラウマティックな成育環境とアダルトチルドレンの防衛機制:自己確認を求める依存症

幼少期に両親からの『愛情・関心・保護』を十分に受け取れないことで、精神発達や対人適応、認知様式に何らかの問題が起こってくることがありますが、それらの問題の根底にあるのは『自己評価の低さ・基本的信頼感の欠如』です。家庭における虐待・暴力・ネグレクト(育児放棄)などの過酷な問題も含めて、子どもが成育過程において『自分は親から愛されていない・…
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竹内裕『日本の賃金――年功序列賃金と成果主義賃金のゆくえ』の書評:賃金制度・企業業績・モチベーション

日本企業の『人事制度・賃金制度』の仕組みについて詳述した本書では、企業の業績向上とサラリーマンのモチベーションアップにとって、どのような人事・賃金制度が望ましいのかを歴史的な視点を交えて多角的に考察している。サラリーマン(会社員・公務員)は『何』に対して賃金(給与・賞与)を貰っているのだろうかという原理的な部分を紐解きながら、『年功給・…
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“ウェブの大衆化・リアル化”でハイカルチャーな理想社会・知的生産性のベクトルから逸れたウェブ

中川淳一郎さんの『ウェブはバカと暇人のもの』という著作を巡る幾つかの記事を読みましたが、小飼弾さんの『梅田望夫と中川淳一郎の共通点 - 書評 - ウェブはバカと暇人のもの』という記事を読むと、ウェブの凄さを『ウェブが誰のものでもないこと』に求めています。 この二人がわかっていなこと。それは「だれのものでもないもの」。 パ…
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『ネトゲ廃人・インターネット依存症』の心理的要因とバーチャル・コミュニケーションのはまり込みやすさ

ネットゲームの依存性の強さについてよく話題になっていますが、インターネットが普及する以前から『ゲーム依存症・ゲーム中毒』という状態はあったものの、ゲームにはまり込んでやめられなくなる依存性のレベルでは、ネットゲーム(オンラインゲーム)のほうが圧倒的に高いと言えます。 ITmediaの記事で、ネットゲームにはまり込み過ぎて現実の社会…
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PTSDの発症に関係する神経系・内分泌系の『闘争‐逃走反応』と罪悪感・自責感を生む“凍りつき”の問題

強烈なストレスやトラウマ事態に対する『生理的・身体的な防衛反応(ストレス反応)』は以下のようなメカニズムになっていますが、PTSDでは交感神経系の過剰興奮やコルチゾール(ヒドロコルチゾン)の減少によって『闘争‐逃走反応』の緊張状態を解除することが難しくなります。 視床下部‐下垂体‐副腎の内分泌系の軸(HPA軸)と身体的な防衛反…
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