小飼弾の『仕組み』進化論の書評

仕事を『単発的な労働』から『循環的な仕組み』に作り変えていくためにはどうすれば良いのかのヒントが詰まった本ですが、仕組みを作る目的は大きく分けると『効率性の向上』と『生存適応度の向上』に帰結してきます。個人が自らの力量とアイデアで安定的かつ効率的に作動して、価値や報酬を生み出す“仕組み”を作り出すのは現実問題としては至難の業であり、その…
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WHOが豚インフルエンザの警戒レベルを“フェイズ4”に引き上げ:メキシコ・北米から感染地域が拡大

メキシコとアメリカで猛威を振るっている豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)の感染区域が拡大して、メキシコにおける死亡者数も150人近くまで増えている。メキシコ、アメリカ、カナダといった北米地域だけではなく、欧州のスペイン、イギリスでもメキシコ渡航経験のある感染者が確認されており、WHO(世界保健機関)は世界的な大流行への危機感を募らせ…
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気楽にモバイルできるケータイ・ネットブックが普及するとパソコン(PC)の需要は減少していくのか?

最近は、パソコンよりもケータイ(携帯電話)でウェブにアクセスする人が増えているが、屋外でもどこでも気軽にウェブを使えるケータイが普及すると、パソコンの需要はほとんど無くなってしまうのだろうか? 以下の記事では、ネットとメールをするだけが目的であれば、デスクトップ・パソコンは必要なくケータイやネットブックで十分であるとしている。昨年…
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キャリアカウンセリングと終身雇用の安定的キャリアの崩れ:働き方(生き方)の多様化の利点・欠点

キャリア・カウンセリングの面接でも『現時点の就職先や進路先の選択』というのは依然として重要な課題ではあるが、そこに『個別的な価値観・職業適応・ストレス対処・人間関係調整・能力開発・社会的役割・家族形成(異性関係)・メンタルヘルスの維持』など多面的なトピックや問題意識が同時的に重なってくるところにキャリア・カウンセリングの特徴が認められる…
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職業相談からキャリアカウンセリング(キャリアガイダンス)への移行:キャリア概念とは何か?

産業カウンセリングの分野では就職・転職・解雇・昇進降格・職場適応・人間関係(ストレス)などを巡って『キャリア(career)』というものが問題視されることがあるが、雇用情勢や人生設計が不安定になる中で、キャリアを主要な研究テーマとするキャリア・カウンセリングの必要性は高まっているように感じる。 キャリア・カウンセリングの歴史的な前…
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“真のリア充”のライフスタイルや行動基準とはどんなものか?リアルとバーチャルの欲望の相互補完性

ネットで『リア充』という言葉を見かけることがありますが、『バーチャルではなく、リアルで充実した生活をしている人』という意味のようです。『リア充』に対置されやすいのは、『非社会的な属性』を持つオタクやひきこもり、ネト充(ネットで充実)などであることから、リア充でいう“リアル”の定義は『物理的な他者と直接的にコミュニケーションする環境・実名…
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チップ・ウォルター『この6つのおかげでヒトは進化した』の書評2:コミュニケーションの発達と社会の形成

前回の記事の続きですが、人類が言葉を獲得して話せるようになるためには、『のどの構造の大規模な変化』が必要になります。ホモ・エレクトゥス以降の人類の祖先は『窒息のリスク』と引き換えにして気道(空気の通り道)と食道(食べ物の通り道)を交接させて、複雑な音声を発声するための『咽頭(のど内部の広い空間)』を確保しました。類人猿ののどの構造は咽頭…
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チップ・ウォルター『この6つのおかげでヒトは進化した』の書評1:直立二足歩行を可能にした親指

チップ・ウォルターの『この6つのおかげでヒトは進化した』はほんわかするサルのイラストが入ったポップな黄色い表紙の本ですが、人類の進化の歴史を解き明かしていく内容は、古人類学や進化生物学・遺伝学などの本格的な知見に基づいていて読み応えがあります。『進化の過程でどのようにして、人類が今のような形態と機能を手に入れたのか?』という疑問や『なぜ…
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親鸞の『悪人正機』で悪人はなぜ救済されるのか?:他力本願の“浄土門”と自力救済の“聖道門”

人間の行為の善悪を相対化する仏教思想として、最も有名なものが親鸞の『悪人正機(あくにんしょうき)』であるが、善人以上に悪人のほうが極楽往生する資格を持つという思想の本質は『徹底した他力本願の衆生救済』である。『阿弥陀信仰』は一神教の全知全能の神への信仰に近似した部分があり、阿弥陀仏(阿弥陀如来)は苦しみ悩むあらゆる衆生を救済しようと決意…
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衆生救済の鎌倉仏教の成立に至る仏教史の流れと“戒律・修行の価値”を相対化した天台本覚思想の影響

仏教の信仰や思想の全体像を一息に見渡すことは不可能に近いが、仏教の開祖である釈迦牟尼世尊(ゴータマ・シッダールタ)の言葉に最も近いとされる経典として『スッタニパータ』があり、『スッタニパータ』を読むことで仏教の信仰と修行のシンプルな原理に触れることができる。仏教は伝播したアジアの地域ごとに独自の発展と変容を見せたので、仏陀である釈迦の教…
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“紙のメディア”から“ウェブのメディア”への転換を迫られる新聞:個人としての書き手に対する市場の評価

長期的には、マスメディアの果たしてきた役割の大部分がインターネット(ウェブ)に移行することはほぼ確実であり、日本の広告収入でもインターネットは『ラジオ・雑誌』を抜いて『テレビ・新聞』の広告事業の規模に近づいている。日本の新聞の戸別宅配制度は毎日、『パッケージ商品化されたニュース・時事評論(社説)』を読むには効率的なシステムだったが、各新…
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『吉本隆明の声と言葉。その講演を立ち聞きする74分』の感想:人間が投影された“話し言葉”を聴く悦び

『ほぼ日刊イトイ新聞を運営するコピーライターの糸井重里(1948-)が、現代思想の巨人と評されることのある思想家・吉本隆明(1924-)の細切れの講演を編集したCDブックスです。吉本隆明の著作や対談集を以前に何冊か読んだことはあったのですが吉本氏の肉声を聞いたことはなく、この本に付属しているCDのダイジェスト版の講演で初めて聞いたのです…
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“公訴時効の見直し”についての議論:“国家・加害者・被害者の関係性”をどう司法に反映させていくか?

司法制度改革として刑事裁判の『被害者参加制度』が導入され『裁判員制度』の実施が間近に迫っているが、法務省では犯罪者の逃げ得を抑止するための『凶悪・重大事件の公訴時効の見直し』の議論も出てきているようだ。社会的影響力が大きく遺族の処罰感情も強い『重大事件』に対する厳罰化の流れを汲んだ『公訴時効の見直し』であるが、時効の不条理性や反道義性を…
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認知療法による非合理的思考や悲観的な思い込みの改善:ネガティブな自己アイデンティティの問題

認知療法や論理情動行動療法は、『不快な気分・苦痛な感情・意欲の喪失』を生み出す非合理的思考(irrational belief)に着目して、自分で自分を苦しめて絶望させる『認知の歪み(cognitive distortion)』を修正するところに特徴があります。私たちが精神的ダメージを受けたり他者に抑えがたい怒り(不満)を感じる原因は、…
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北朝鮮から飛翔体が発射されるが、日本領土に『落下物・被害』は無し:北朝鮮の瀬戸際外交と国連安保理

北朝鮮が『人工衛星』と主張して4月4日~8日に発射を予告していた飛翔体が、本日4月5日の午前11時30分頃に1発発射され、日本列島を横断して太平洋の海上に落下したようです。人工衛星と弾道ミサイルの基本的な発射技術は共通していますが、今回発射されたのはテポドン2号と呼ばれる三段式の長距離弾道ミサイルとされています。1段目のロケットは11時…
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童門冬二『内村鑑三の「代表的日本人」』の書評:西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮

内村鑑三(1861-1930)は東京英語学校(東京大学の前身)で英語教育を受けた『英語名人世代』の代表格であり、日本に一神教の神に帰依するキリスト教信仰を導入した人物として知られる。内村鑑三は『少年よ、大志を抱け』の名言で有名な札幌農学校(現・北海道大学)の初代教頭ウィリアム・スミス・クラーク(1826-1886)の薫陶を受けて、メソジ…
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アクスラインの遊戯療法の8つの基本原則とロジェ・カイヨワの『遊びと人間』に見る“遊び”の本質

箱庭療法は『作品の共感的な鑑賞』と『作品の無意識内容を絡めた解釈(物語性)』がセットになって行われますが、作品を見た瞬間に受けるイメージや雰囲気を味わいながら、より深いレベルの無意識的意味や象徴性などの分析を進めていきます。分析家(カウンセラー)が分析した作品の無意識的意味や解釈を、直接的に伝える必要がある場合もあれば無い場合もあります…
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子どもに対する“遊戯療法”と“自由な遊び”によるカタルシス効果・内的世界の投影

霊長類である人間は『知恵ある人』や『言葉(概念)を用いる人』であると同時に、『遊ぶ人(ホモ・ルーデンス)』でもあります。チンパンジーやボノボ、ニホンザルなどのサル類も遊びますが、人間の『遊び』ほどレパートリーやルールの深さがなく、人間以外の動物は成体(大人)になると生活上の必要性が薄い『遊び』の頻度が大きく減少します。サル類以外の各種の…
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