村上憲郎『村上式シンプル英語勉強法』の書評:“完全主義の罠”にはまり込まない実践的な英語学習

Google日本法人の社長である村上憲郎さんが書いたシンプルな英語勉強法の本ですが、本書は『実用的な英語を身に付けるにはどうすれば良いのか?』という具体的な方法論のみに焦点を当てた本です。実際の英会話では良く『習うより慣れろ』と言われますが、本書も『試験のための語学』ではなく『実用のための語力』を伸ばすためにはどのようなトレーニングをす…
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徳川将軍家と薩摩藩島津家の縁戚関係の歴史:篤姫の先例となった11代将軍徳川家斉と茂姫の婚姻

宮崎あおい主演のNHK大河ドラマ『篤姫』の初めでは、島津今和泉家(島津忠剛,ただたけ)の娘であるお一(おかつ)が、一橋派として将軍後継問題に干渉しようと計画する島津本家(島津斉彬,なりあきら)の養女・篤子(篤姫)となったが、学説的には徳川家と島津家の縁組は家定の将軍就任以前から既定されていたと言われる。次いで、五摂家で最も家格の高い近衛…
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将軍(後継者)を確保するための徳川幕府の御三家と御三卿のシステム:徳川将軍家と公家の形式的な婚姻

『前回の記事』の続きになるが、徳川宗家においては将軍の正室・側室・愛妾を集積させて世継ぎを確保しようとする『大奥』を整備したにも関わらず、たびたび血統断絶(後嗣断絶)の危機に晒された。しかし、徳川将軍家は宗家に継ぐ家格を持つ『御三家(ごさんけ)・御三卿(ごさんきょう)』の分家から必要に応じて養子を取ることで、徳川の血統を継ぐ将軍を立て続…
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“Gmail”で『テーマ(背景のデザイン)』を変更可能に。ウェブメールとコミュニケーション・ツール

GoogleのGmailの機能が幾つか追加されて、『テーマ(背景のデザイン)』を選択したり『ケータイメールのような絵文字』が使えるようになっている。Gmailには携帯版(http://googlemail.com)もあり、外出先で携帯電話からも簡単にアクセスしてメールを送受信することができる。携帯で数千文字の長文メールを読み書きするのは…
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社会不安障害(SAD)における『対人不安・回避行動・環境不適応』の症状:対人恐怖症の自己認知の障害

社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)は社会的な場面や対人的な行為に非常に強い『不安・緊張・恐怖』を感じて、その社会的な場面をできるだけ回避しようとする不安障害の一種です。通常の社会生活(仕事・通学)をするためには、他者の前で話したり書いたりする行為を回避し続けることはできませんから、社会不安障害の症状が…
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『公共の場では静かにすべき』というマナーが持つ現代的意義:他人に注意すること・他人から注意されること

現代社会では価値観やライフスタイルの多様化によって『他者と共有できる常識・慣習的規範』の幅が狭くなってきている。その結果、過去には明確なマナー違反あるいは礼儀(常識)からの逸脱と考えられていた行為を注意することが難しくなってきており、周囲の人に物理的危険が及ぶようなよほど重大な違反行為が行われない限りは『他者の迷惑行為・マナー違反』を強…
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豊臣政権から江戸幕府への転換と『ご恩と奉公の原理』の変質:“豊臣家の断絶”と“徳川将軍家の継続”

織田信長、豊臣秀吉という日本史の上でも傑出した専制君主の時代が終わると、豊臣政権下で最大の実力者であった徳川家康(1543-1616)が台頭して征夷大将軍に就任し江戸幕府を開府する。武力で領土を拡大する戦国武将としての実力と存在感では、徳川家康は信長や秀吉よりも個としての存在感が劣っているが、武家の棟梁としての血統(家系)を約260年に…
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平野啓一郎『あなたが、いなかった、あなた』の書評

数ヶ月前に村上春樹の短編集『東京奇譚集』を読んだまま書評を書きそびれていたが、村上の短編集を興味深いストーリーと人物で関係性のエロスをメタファー化した作品と評するならば、平野啓一郎の『あなたが、いなかった、あなた』は小説を叙述する多様なテクニックを駆使しながら平野の日常風景や人間観を巧みに切り取った作品のように感じた。現代小説には小説の…
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田母神俊雄・前航空幕僚長の歴史認識を巡る論文問題と文民統制について

田母神俊雄(たもがみ・としお)・航空幕僚長が、アジア・太平洋戦争に関する政府見解と異なる論文をアパ・グループの雑誌に発表して更迭された。田母神・前航空幕僚長は定年退職扱いとなり退職金の約6000万円は受け取る意向ということだが、国会に参考人招致された田母神氏は『自衛官の言論の自由』を根拠に、自らの論文の内容が政府見解と異なるとしても何ら…
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ジャック・ラカンの『現実界・象徴界・想像界』の視点から見た人間の欲望・言語活動と信頼関係の本質

S.フロイトに還帰しようとしたジャック・ラカン(1901-1981)は、『すべての人間は神経症者である』という命題を現実界を言語化することの不可能性の中に求めた。なぜ、人間は神経症(neurosis)と呼ばれる広義の精神疾患に苦悩するのかというと、『他者の不可知の内面』を推測する関係性の中で展開される『人間の欲望(desire)』が決し…
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1990年代にミリオンヒットを量産した音楽プロデューサー小室哲哉の事件と音楽についての雑感

1990年代に、『時代の寵児』として音楽ヒットチャートの上位を独占していた音楽プロデューサーの小室哲哉(49)が投資家に対する5億円の詐欺容疑(音楽著作権の二重譲渡)で逮捕された。日常的な金銭感覚では“5億”というのは大半の人の生涯賃金を超える相当な大金だが、年収20億円以上とも言われたかつての小室哲哉の所得や勢いを考えると、何とも小さ…
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レフ・トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』の書評

『イワン・イリイチの死』は、『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』で知られるレフ・トルストイ(1828-1910)の後期の代表作の一つである。過去に『戦争と平和』を読んだ時には、作品自体の長さと写実的な描写の回りくどさに辟易した記憶があり、一般に冗長で読みにくいといわれるドストエフスキーと比較してもトルストイの作品には若干の苦手意識を持…
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国民健康保険の滞納による“子どもの無保険状態”の問題と国民皆保険制度について雑感

世帯主である親が国民健康保険料を滞納しているために、子どもが医療費の全額負担が必要な『無保険状態』になっているという問題がメディアで報じられている。厚生労働省の調査では、中学生以下の子どもがいて健康保険証のない無保険状態にある世帯が全国に1万8200世帯あり、無保険の子どもの数は約3万3000人いるという。保険料支払を自分で行うことがで…
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麻生内閣の『生活対策』を掲げた総合経済対策の雑感:全世帯への“定額給付金”と消費税増税の問題

世界的な金融不安の拡大と企業経営の悪化によって、日米だけでなく欧州のユーロ圏も景気後退の流れが強まっているが、10月末に麻生太郎首相が『生活対策』と銘打った総合経済対策を発表した。麻生内閣が打ち出した景気浮揚のための経済政策は以下のような項目となっており、法案が通過すれば総額27兆円というかなり大規模な財政政策になる見込みである。 …
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エリザベト・ルディネスコ『ジャック・ラカン伝』の書評

『ジャック・ラカン伝(河出書房新社)』はエリザベト・ルディネスコの原書を藤野邦夫が翻訳した本だが、邦訳されたジャック・ラカンの伝記ものでは最も詳細な解説が為された作品だと思う。『ジャック・ラカン伝』は本そのものの版型が大きく内容も重厚長大で、ラカンの私生活の細々した部分や当時のフランス思想界の時代的背景の解説にまで踏み込んでいるので気軽…
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