育児・子どもへの苦手意識に対する母性神話の影響:母親アイデンティティの受容と間接的な承認欲求

保育・教育政策の話から育児不安の話題に戻りますが、もし子どもに何かあったら私の責任(自分の育て方の間違い)にされてしまうのではないかという母親の養育責任に対する不安は、夫が育児に関与せずに『お前に全部子どものことは任せている』というような態度を取るほど強くなります。子どもに何か問題が起きたらという不安は、子どもが乳幼児の時には『健康上(…
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大学での発達障害の学生に対する教育的支援の取り組み:知的能力とコミュニケーション能力のアンバランス

大学教育機関で発達障害の診断基準に該当する学生が増えているというニュースがあり、京都大学や富山大学、信州大学では発達障害を持つ学生に対する支援体制の整備が進められているといいます。記事のタイトルには『自閉症などの発達障害』とあり、複数の下位分類がある発達障害の中でも、知的障害・言語障害のない広汎性発達障害(PDD)を中心とした学生支援の…
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宮城谷昌光『管仲 上下巻』の書評2:“人の己を知らざるを患えず”の精神と自己の人生の肯定的受容

管仲が人民の生活を重視した善政を実際に敷くまでには、天才的な知性を現実世界とリンクさせるために『人間そのものへの関心』と『明るく闊達な人格』を取り戻す必要があった。そして、管仲の遁世的な憂鬱の陰と人格の暗さを晴らしたのは親友の鮑叔と妻の梁娃であった。最後に『母親からの愛情欠損』というトラウマティックな過去と訣別することにより、管仲は生身…
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宮城谷昌光『管仲 上下巻』の書評1:“管鮑の交わり”が象徴する永遠不滅の友愛のイデア

紀元前8~7世紀を生きた管仲(かんちゅう)は斉の桓公を中国大陸の覇者にした名宰相であるが、管仲が歴史に不朽の名を刻めたのは親友・鮑叔(ほうしゅく)の長年月にわたる支援があったお陰である。管仲と鮑叔の不滅の友情から派生した故事成語に『管鮑の交わり(かんぽうのまじわり)』という言葉があるが、本書『管仲』は古代中国の春秋時代に芽生えた管鮑の交…
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過労状態によって発症する神経衰弱と仕事(勉強)の効率性:睡眠を取れないマウスの脳下垂体の損傷

仕事や勉強の『量』を増やす為には、仕事や勉強をする『時間』を増やさなければならず、『仕事・勉強の時間』を極限まで増やそうとすれば睡眠時間や休養時間を減らす必要が出てきます。受験前の学生は睡眠時間を削って一日の大半を勉強に費やすこともありますし、人員(労働力)が恒常的に不足している企業や厳しいノルマを掲げている企業の場合には、休み返上で毎…
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“読まれやすい長文記事”のタイプと“ブログのアクセス経路”を拡大するコミュニケーション

ホームページを作る人のネタ帳の『ブログ記事を見やすくする為の代表的な3つの手法』という記事を読んで、ブログ記事の最適な長さ(分量)とブログの読まれやすさについて考えてみました。私自身はあれこれ考えながらブログを書いている内に自然と長文化することが多いのですが、やはりその場でさらっと読みやすいブログ記事の長さとしては1000文字前後が良く…
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学習指導要領の改訂による“授業時間数・学習内容の増加”と“道徳教育の推進”についての雑感

文部科学省が10年ぶりに小中学校の学習指導要領を改訂して、理数系科目を中心に授業時間数と学習内容を増加させることになりました。生徒の学力低下への批判を受けて現行指導要領の『ゆとり教育』から教育政策を大きくシフトすることになりますが、『基礎学力の強化』という意味では今回の改訂は評価できるのではないかと思います。今の子どもの学力が本当に低下…
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“閉鎖的な人間関係”における対人トラブルを生む“非社会的な自己愛”の高まり

前回の記事の続きになりますが、他者に危害を加える『反社会性』と自己愛の過剰による『利己性』とは必ずしも相関しません。他人に関心が向かないほどに自己愛(ナルシシズム)が極端に強くて、自分自身に関係する事柄にしか興味がないような人は、内的世界(内向的行動様式)に退却して社会適応性が低下することはありますが、他人を攻撃するような反社会性が高い…
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日本社会の治安の安定を示す統計データと“治安悪化・将来不安・他者不信”を感じる主観的な心

『平成19年(2007)の殺人発生数は戦後最低』という記事によると、去年2007年は戦後で最も殺人発生数(1199件)が少ない年だったようで、日本は一億人を超える人口数から考えると世界的に見ても極めて安全な治安状況を実現していると言える。凶悪な少年犯罪や子どもに対する犯罪も昭和40年代前半をピークに実際には減り続けていて、昭和60年代頃…
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太田雄三『英語と日本人』の書評2:“教養・知識としての英語”と“実用・道具としての英語”

『英語と日本人』の中で一番読み応えがあるのが第四章『これからの英語と日本人』であり、この本は1981年に刊行されたものにも関わらず、『英語の勉強法・日本人の語学力』について現代にも通用する本質を見事突いている。『なぜ、日本人は英語が苦手なのか?』という質問をする人は、日本人は学校の英語の勉強が得意な人でも英語の語学力が低いと思っているが…
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太田雄三『英語と日本人』の書評1:日本人はなぜ、英語が苦手なのか?英語名人を育てた明治の英語教育

先日解散された教育再生会議の最終報告書には、『英語教育を抜本的に改革するため、小学校から英語教育の指導を可能とし、中学校・高校・大学の英語教育の抜本的充実を図る』という項目があり、世界経済のグローバル化に適応するための英語教育改革が謳われている。よく日本人は中学校で3年間、高校で3年間、大学の教養課程でも2年間の英語の授業を受けるのに、…
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夫婦のワーク・ライフスタイルの多様化に対応した児童福祉・幼児教育・育児支援の模索

前回の記事の続きになりますが、仕事でも育児でも、『しっかり丁寧に集中してやるべき部分=ミスが許されないところ』と『少し手を抜いてゆったりやってもよい部分=完璧でなくても良い部分』との区別をつけて毎日の行動にメリハリをつけることが大切です。周囲の人に協力してもらってほんの短い時間であっても、自分の身体と気持ちを休められる時間を作れるように…
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Google検索からの当ブログへのアクセスが減少・2月8日未明に検索可能な状態に復旧

追記:ウェブリブログ事務局の公式アナウンスによると、ウェブリブログのドメイン全体(at.webry.info)がGoogleの検索結果に表示されない状況になっているようです。本ブログだけがGoogleの検索結果に表示されなくなったのかと思っていましたが、ウェブリブログ全体の問題だということでウェブリブログから行われているGoogleへの…
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少子化時代の母親の育児ストレス(育児不安)と社会成員の子育てに対する認識・協力の多様化

育児には他の行為とは比較にならないような多くの喜びと幸福がある一方で、毎日、小さな子どもと向き合って献身的に世話をする母親(父親)には精神的にも時間的にも大きな負担がかかります。政治的な少子化対策や育児支援は段階的に進められていますが、日常生活における精神的ストレスや育児不安を和らげるような支援を公的な枠組みで行うことは難しく、『夫婦・…
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朝日・読売・日経の記事を比較して読める“新s(あらたにす)”の感想とネット時代における新聞の需要

朝日新聞・読売新聞・日本経済新聞の一面記事(ニュース)や社説を比較して読む事ができる「新s(あらたにす)」というサイトが1月31日にオープンした。ウェブ内部での新s(あらたにす)に対する評価は好意的なものから否定的なものまで色々とあるが、「一日に起こった主要ニュースをキャッチアップするという目的」に限定するならば、今存在する他のニュース…
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代理出産(代理母)の法規制と倫理性についての論点・総務省による携帯フィルタリングの過剰規制の見直し

■代理出産(代理母)の法規制についての論点 過去の記事で、母親が娘の代理母になって子どもを産んだという事例について考えましたが、日本学術会議の『生殖補助医療の在り方検討委員会(委員長=鴨下重彦・東京大名誉教授)』は代理出産(代理母)を原則的に法律で禁止すべきという報告案をまとめたようです。本人の代わりに第三者の母胎(子宮)を利用し…
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“主観的な幸福感”を重視するスピリチュアルな世界観と“客観的な根拠”を重視する科学的な世界観:2

前回の記事でスピリチュアルな対話について書いたが、無論、科学的な意味で死後の人間とコンタクトを取る霊媒・霊視や前世へのタイムスリップが事実であるわけではない。『スピリチュアルの世界観の前提』を共有する人間同士であれば、精神的な苦悩を和らげたり、充実した人生を過ごす支えとなる「物語的な意味」を手に入れることができるかもしれないが、それは第…
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