“読まれやすい長文記事”のタイプと“ブログのアクセス経路”を拡大するコミュニケーション

ホームページを作る人のネタ帳の『ブログ記事を見やすくする為の代表的な3つの手法』という記事を読んで、ブログ記事の最適な長さ(分量)とブログの読まれやすさについて考えてみました。私自身はあれこれ考えながらブログを書いている内に自然と長文化することが多いのですが、やはりその場でさらっと読みやすいブログ記事の長さとしては1000文字前後が良く、2000文字以上になるとよほど自分の関心のあるトピックか、今まで読んできたブログでないと丁寧に読もうとは思えない部分があります。

長文記事を読むためには限られた時間資源を多く費やさなければならないので、『ブログで長文記事は読まれない』というのは一般論としては正しいのですが、以下の5つの場合には長文記事でも読まれることがあり、長文記事のほうが価値があると思われることもあります。


1.専門性のある記事で、Wikipediaのように特定のテーマや用語の『解説・説明』を主眼とした記事。

2.ブログの作成者と閲覧者の間にある程度の信頼関係が出来ていて、『このブログの記事はとりあえず読んでおこう』と思われている。

3.ブログの作成者と閲覧者との間でコミュニケーションがあり、ブログ記事の内容以外の部分にも興味を持たれている。

4.自分の記事へのトラックバックで、リンクと言及がなされている記事。

5.他のブログよりも早く自分の興味あるジャンルの最新情報やタイムリーなニュースが得られる。


上記の『ブログ記事を見やすくする為の代表的な3つの手法』では、SNS的な人間関係のネットワークの拡大によってブログの読者を増やせるという方法が提案されていますが、確かに『友人・友人の友人・コミュニケーションを交わす人』を増やせば、ブログ記事そのものへの評価とは別にブログの作者自身への好意が生まれてきますから、ブログが読まれやすくなります。

ブログの新規参入者が『良い記事を書いているのになかなか読まれない』という時には、『人間の目を介在しないと評価されにくい記事・検索エンジンからのアクセスが期待しにくい記事』である可能性が高いと思います。『内容(価値)のある記事を書けばブログは読まれる』という言説には、『情報の正しさ・豊富さ・有用性の軸』『内容の面白さ・突っ込みやすさ・娯楽性の軸』とがあり、後者の軸で面白さやネタを重視してブログ記事を書いている場合には、SNS的な要素を生かして『人間関係の幅』を広げていかないと、幾ら『実際に読めば面白い記事』を書いてもアクセス数の増加には直結しないと思います。



そうして訪れた人に、笑いを与えたり、役に立つ情報を与えたり、自分が役に立った情報を紹介したりする事で、相手はあなたに対して『好意』を抱きます。



閲覧者に笑いや感動を与えるという意味での『価値ある記事』を読んでもらうためには、『調べたい情報のキーワード』でアクセスしてくる検索エンジン経由では殆ど期待できませんから、『自分はこういう記事を書いています』といったアピールを、(一方的な宣伝のスパムにならないように気をつけながら)他のブログ作成者とのコミュニケーションの中でそれとなく行っていく必要があります。

閲覧者に笑いを与える面白い記事や感動をもたらす文学的・日記的な記事は、一人で黙々と更新していても多数の人から読まれる可能性は低いわけですから、人間関係のネットワークをある程度広げてから『自分の書きたい長文記事』を書くというステップが必要なのではないかと思います。自分のブログの認知度が低く人間関係が殆どなく、RSSリーダにも登録されていない状態で、『実際に読んでみれば面白い記事』を書き続けても、それを広範囲の人に読んでもらうためのアクセスのルート(リンク)が出来上がっていないという問題があります。

ブログを開設したばかりの状態では、検索エンジンからの評価も高くないはずですから、検索エンジン経由のアクセスにも余り期待できません。それ以前に、ある程度専門性のあるブログで多くの検索キーワードにひっかからないと、検索エンジンから大きなトラフィックを得ることも無理だと思います。少なくとも検索エンジン経由で一日に数千以上のアクセスを得ようと思ったら、よほどブログ(及び作成者)の評価や知名度が高いか、よほど広範囲の検索キーワードをカバーしていて上位表示されているかでないと不可能ですから、それに必要な労力を考えると、SNS的に人間関係のネットワークを広げていくほうがアクセス数を増やしやすいと考えられます。

『面白い記事・ネタ的な記事』をメインに書いている人の場合には、検索エンジンよりも大手ブログからのリンクのほうが何倍も大きな効果がありますし、SNS的にブログ同士の関係を深めていくほうが、単純に『価値のある記事』を一人で書き続けるよりも楽にアクセスを増やせます。『自分が書きたい記事やアイデア』が先にある場合には、コミュニケーションに費やすコストを惜しみやすいのですが、『長文記事を多く読んでもらいたい』というような人は、コミュニケーションと同時並行的に長文記事を書いたほうが『急がば回れ』の結果につながるかもしれません。

時間と労力を掛けて長文記事を書いてもなかなか読んでもらえず、ブログを更新すればするほどモチベーションが下がっていくという悪循環にはまり込んでいる時には、『コミュニケーション(人間関係の広がり)+無理のない記事の更新=安定したアクセスによるモチベーションの維持』のサイクルに視線を向け変えたほうがブログが長続きするのではないかと思います。ブログを書く目的が、コミュニケーションにあるのか記事(エントリー)を書くことそのものにあるのかによっても変わってきますが、『面白い記事・日記的なコンテンツ』によるアクセス(PV)の獲得にこだわるのであれば『コミュニケーションによる信頼関係(人間関係)の広がり』という要素は無視できないでしょう。

mixiをはじめとするSNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)に人気が集まった理由の一つが『日記(記事)の読まれやすさ』にありますが、友人・恋人・家族の話であれば『情報の価値(内容)そのものが余り厳しく問われない・コミュニケーションそのものが目的化する』ということが大きく影響しています。mixiのマイミクが少なければ外部のブログで役立つ記事を書いたほうがアクセスが多いかもしれませんが、マイミクが数百人規模になると大多数の人はブログよりもmixiのほうがアクセスが多くなり、一つの記事に掛ける時間や労力も少なくて済みます。

コミュニケーションコストを払わずにブログを更新する場合には、『読む価値のある面白い情報・有用な情報』を更新し続けない限りはアクセスが途絶える可能性がありますが、mixiのようなSNSでは『ニュースに対する短文の感想』だけでも一定のアクセスやコメントを貰えることが多くなりますから、特別な主張や書きたいテーマ(内容)がない限りは、SNS的なコミュニケーションをしながらの更新のほうが効率的にアテンションを集められるのではないかと思います。

ブログよりもSNSのほうが面白いし更新のモチベーションが上がるという人の場合には、『書きたい内容・アイデア』よりも先に『コミュニケーションの欲求』があるわけですが、『記事の読まれやすさ・アクセスを得るための労力』を考えると、SNSの仕組みのほうが少ない労力(時間)で一定数のアクセスを得やすいとは言えると思います。ただ、堅い内容の記事や一般的な知識などを更新したい場合には、『共有(言及)しやすい話題』を意識してしまうSNSよりも『自由な記事のテーマ』を設定しやすいブログ・ウェブサイトのほうが向いている面があります。結局は、コミュニケーションとコンテンツの更新のどちらに重点を置くか、アクセス獲得の主要経路としてどこを想定しているのかによってブログの運営スタイルは変わってくると思います。

コミュニケーションや人間関係を重視しなくても『読まれる長文記事』として考えられるのは、特定分野の専門知識・最新情報を体系的にまとめたブログや大学受験・資格試験の勉強方法など実生活に役立つ知識をまとめたサイト、偶然大手サイト(大手ブログ・ニュースサイト)などからリンクされた個別記事などです。しかし、こういった情報内容重視のブログやサイトは一朝一夕に作成できるものではありませんし、競合する有力なサイトが既に確立していることも多いので、それに費やす労力や時間の大きさを考えると『書いている内容が本当に好きな人・仕事の一環として更新している人』でないと更新を継続することが難しいでしょう。

自分も含めて長文記事を書く傾向がある人は、『知っている事を全て伝えようと色々言いすぎる事を削る』という作業が一番難しいわけですが、ブログを書く目的を意識しながら初めてアクセスするユーザにも読まれやすい『適度な記事の長さ』を意識していきたいなと考えさせられました。

『特定の知識・概念・技術などを説明するような記事』では、知っている事をすべて詰め込んで書いたほうが閲覧者にとっての利益が大きいと思いますが、『説明よりも主張(感想)や面白さ(ネタ)に主眼がある記事』では、『ブログ記事を見やすくする為の代表的な3つの手法』にあるように内容の重複を避けて簡潔な短文記事を書いたほうが読まれやすくなるでしょうね。

長文記事を書くデメリットとしては、『読まれないことが多い』という以外にも『一つの記事に費やす時間が長くなる』ということがあり、複数のトピックを取り上げたいと思っていても、時間的制約から一つの記事を書き上げて疲れてしまうということがあります。一度に幾つかの話題やニュースを気軽に取り上げたいというような人の場合には、必然的に短文記事にならざるを得ないと思いますし、一つのテーマを深めるのか複数のテーマに軽く言及するのかによって、長文と短文を自由に使い分けていけるというのが良いですね。


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