現職閣僚の松岡利勝農相の自殺と『政治とカネの問題』について考えたこと

前回の記事で取り上げたZARDの坂井泉水さんの死去の話から変わりますが、昨日は、松岡利勝農林水産大臣(62)が衆院赤坂議員宿舎で自殺したというニュースが大きく取り上げられていました。熊本県を地盤に持つ松岡利勝農相は、なんとか還元水の使用(購入)による『光熱費・水道費の水増し請求問題』で世論の批判的な注目を集め、安倍政権下での『政治とカネ…
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ZARDの坂井泉水さんの突然の死去とZARDの持つ独特なイメージについて考えたこと

ZARD(ザード)のボーカルの坂井泉水(さかい・いずみ)さんが40歳の若さで亡くなられたというニュースを聴きましたが、ZARDというと今20代後半から30代の世代では馴染み深いアーティストではないかと思います。ZARDがヒット曲を連発している頃に特別な愛着を持っていた訳ではなかったのですが、10代や20代前半の頃にはZARDの音楽を街や…
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配偶者間・恋人間のDV(ドメスティック・バイオレンス)と共依存的なパートナー選択の問題

前回の記事では、地域社会のコミュニティの衰退と児童虐待の問題について書きましたが、家庭内問題としてのDV(Domestic Violence)や親密な関係にあるパートナーとの間で起こる恋人間暴力について補足しておきます。通常、DVには配偶者ではない恋人(パートナー)からの暴力も含みますが、配偶者間や恋人間の感情的なトラブル(別離・結婚・…
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ゲマインシャフト(地域共同体)の衰退と家族問題(DV・児童虐待)の非社会的な密室化

過去の記事では、多産多死の前近代的社会と少産少死の近代社会における妊娠出産にまつわる『養育責任の重圧感の違い』に焦点を合わせました。現代の日本社会では、若年夫婦が子どもを産み育てることを賞賛していますし政治的な少子化対策にも国民の関心が集まっていますが、『児童虐待・育児放棄(ネグレクト)・親の責任感や社会的スキルの欠如』が大きな問題とな…
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素直な傾聴(受容)による自己の行動変容の難しさ:儒学の奨学精神と文民優位主義の偏り

前回の記事では、自分自身の存在価値を否定する自暴自棄(自尊心の放棄)が、他者の権利の侵害や社会秩序の脅威になるということや賞罰によるオペラント条件づけによる善悪判断(倫理観)の限界について書きました。 自分自身が、自分の卑劣な行為や醜悪な言動を認められないという廉恥心や道義心を持っているということは、他人(行政・集団)から権力(法…
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孟子の“四端説”と自己の価値を貶めて他者を傷つける“自暴自棄(投げやり)”の抑制

『孟子』は、道徳規範を理解できる理性を有する人間と動物(禽獣)との違いとして徳性の原点である『四端(したん)』を挙げ、『惻隠(仁)・羞悪(義)・辞譲(礼)・是非(智)』の四端を持ちながらそれを無視する人間は、人間としての自分の価値を捨て去ろうとしているに等しいと説いた。 ここまで続けてきた道徳教育の話題から離れますが、ここ一週間ほ…
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『孟子』の性善説に基づく徳治主義と混迷する現代社会の道徳教育:2

孔子や孟子が語る徳治主義(性善説)による王道政治などは絵空事の理想論に過ぎないというのは、確かにその通りであるが、弱肉強食の論理が当然のように罷り通っていた戦国時代に徳治主義を説いたことに孔子・孟子の面目躍如があるのではないだろうか。現代日本でもここ数年、強者が弱者を利用したり見捨てたりすることが当然であるかのような行き過ぎた自由主義の…
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『孟子』の性善説に基づく徳治主義と混迷する現代社会の道徳教育:1

儒教の始祖である孔子に次いで著名な大儒(たいじゅ)として孟子(B.C.372-B.C.290頃)がいるが、孟子は孔子と比較すると剛毅果断(ごうきかだん)であり直情廉恥(ちょくじょうれんち)の傾向の強い人であった。剛毅果断とは、言い換えれば、不正に対して憤慨する気質、悪事を見逃さずに懲罰の為の行動を即座に決断できる気性の激しさのことを指す…
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『自分(親)の為の子作り』と『子どもの為の子作り』:少産少死の現代社会における親子関係と社会道徳

前回の記事では、自己愛性人格障害の投影(projection)の防衛機制について説明しましたが、自分の存在意義を強める自己愛(self-love)が発達早期の家族関係を通して傷ついた場合に、アダルト・チルドレン(Adult Children)という概念が用いられることがあります。アダルト・チルドレンには、その語感から連想される「精神発達…
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自己愛性人格障害に特有の“自己対象転移”の分類定義と転移分析を活用する心理療法

精神分析学のリビドー発達論を前提にして考えると、自己愛性人格障害の人は過去にトラウマや母性剥奪(愛情喪失)を受けた時点へと精神を退行させて自己を防衛する。 それは、自分が自己愛の傷つき(心的外傷)を受けた時点、あるいは、過保護・過干渉や児童虐待によって不適切な人間関係を学習したりした発達段階へと無意識的に退行する力動(ダイナミズム…
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三歳男児が預けられた熊本市・慈恵病院の赤ちゃんポスト:家族の変質と養育責任の所在

熊本県にあるカトリック系の慈恵病院(蓮田晶一院長)で、5月10日から子どもの生命保護を目的とした「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」の運用が始まりました。運用初日に、赤ちゃんポストへの委託が想定されていなかった3歳の男児が預けられたということで、早くも赤ちゃんポストの存在が安易な養育放棄の助長になるのではないかという道徳的批判が起…
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リアル経済を動かす物理的欲求とウェブ経済を動かす知的好奇心:検索エンジンと貨幣(お金)のアナロジー

前回の記事の続きになりますが、パーソナライズド(個人化)されたポータルサイトの可能性でも、Googleは「iGoogle(旧:Google パーソナライズドホーム)」という新基軸を打ち出してきていて、MSNよりもパーソナライズ性(カスタマイズ性)とユーザビリティで優れていますね。特に、Gmailやカレンダー、(Googleデスクトップの…
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Googleが独走する検索エンジン市場と群衆の力(表現欲求)を梃子にするWeb2.0のビジネスモデル

前回の記事の終わりでは、日米の検索エンジンのシェアについて書きましたが、ヨーロッパ圏ではGoogleが50%から70%のシェアを得ているので、世界規模で見ると検索エンジン分野ではGoogleの独占状態が進行しているといっていい状況にあります。一方で、Microsoftの運営する検索エンジンLiveのシェアは軒並み10%台を低迷しています…
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ブラウザ化するパソコンとモバイル化(携帯化)する社会、迷走するMicrosoftのウェブ戦略

ここ数年、パソコンやPDA(Personal Digital Assistant)だけでなく、パケット定額制の携帯電話を使ってウェブに長時間アクセスするユーザが増加しています。大手のウェブサイトの閲覧だけでなく、ウェブメールやブログの閲覧・更新などもモバイルに対応してきているので、コンピュータやPCのブラウザがなくてもウェブを十分に利用…
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性格心理学の類型論(タイプ論):C.G.ユング、クレッチマー、シェルドン、シュプランガーの仮説理論

その人を特徴づける持続的で一貫性のある行動・感情・認知・人間関係のパターンで幾つかのタイプ(性格類型)に分類した仮説が『類型論(タイプ論)』ですが、類型論による性格心理学の起源は、古代ギリシアの時代に遡ります。医聖ヒポクラテス(B.C.468~377)が考案した四大体液説(血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁)と古代ローマの医学者ガレノス(A.D…
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W.ヴントの実験心理学の要素主義的な科学性:『類型論』と『特性論』から成り立つ性格心理学

心理学に科学的な研究手法を取り入れた実験心理学は、1879年にドイツのライプチヒ大学に心理学実験室を開設したウィルヘルム・ヴント(Wilhelm Max Wundt, 1832-1920)によって確立されました。イギリス経験論の連合主義の影響を受けていたヴントは、人間の精神構造が要素に還元できるという要素主義の立場にたち、自分の心の内容…
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所得の再分配をする累進課税制と労働意欲の抑制効果(負の誘因効果)の問題について

前回の記事で消費税と財源の問題について書きましたが、間接税としての消費税や直接税としての所得税の持つ特徴と課税対象について少し書いておきたいと思います。 消費税は一般に、所得の大きい人ほど所得に占める税負担の比率が低くなる「逆進税」ですから、実質的に所得税負担が免除されている年収300万円前後の人にとっては大きな税負担となります。…
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レオナルド・ダ・ヴィンチの複雑なセクシャリティと『モナ・リザ』『三人づれの聖アンナ』の分析

ルネサンスの万能人レオナルド・ダ・ヴィンチの「禿鷹空想」の記事で書いたように、同性愛を幼少期の自分自身に向けられたリビドー(性的欲動)として解釈し、同性愛は自己愛(ナルシシズム)の変形であると考えたフロイトは、二人の母親の存在を意識したダ・ヴィンチの不安定な家族関係と口愛期(乳児期)の欲求不満が彼の同性愛傾向を導いたとしました。実際、フ…
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韓国の近代化を巡る葛藤と封建的な冊封体制の束縛:大院君の壬午事変(壬午軍乱)と独立党の甲申政変

1910年の韓国併合以前にも、日本では西郷隆盛を中心とする板垣退助、江藤新平らの征韓論がありました。征韓論を唱導した西郷や板垣、江藤は、政権中枢の大久保利通や岩倉具視らとの論争に敗れて故郷に下野しますが、その後、朝鮮に強引に開国・国交を迫るための江華島事件(1874)が起こりました。征韓論を唱えて鹿児島県(旧薩摩)に下野した西郷隆盛は、…
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近代の朝鮮半島の歴史と日本・韓国・中国の民族アイデンティティの揺らぎ

過去の記事で、日本と中国・朝鮮(韓国)の間にある歴史認識の対立と戦後補償の問題について書きましたが、日本と中国の戦後関係の障壁となっている歴史は、多数の被害者を出した日中戦争(1937-1945)と関東軍の策謀(満州事変)による満州国建設(1932)をはじめとする清王朝の利権化です。20世紀初頭から中国も朝鮮も国家主権を侵害されて帝国列…
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「消費税16%」を求める経済同友会と格差社会における社会保障:福祉目的税化した消費税の負担と効果

小泉政権では景気回復の足を引っ張るとして増税論議は見送られたが、安倍政権では本年度中にも増税を基調とする税制改革論議が本格化すると見られている。日本の財政赤字(債務残高)は国と地方を合わせて1,000兆円を越える天文学的な数字になりつつあるが、この財政赤字を今すぐどうにかする必要はなくてもいずれは財政再建に有効な対処を示す必要が出てくる…
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