「Yahoo!検索」に追加されたブログフィルタ機能とユーザの検索目的

Yahoo!の検索エンジン『Yahoo!検索』の検索オプションに、検索結果からブログを排除する『ブログフィルタ』が搭載されました。

Yahoo!検索には、元々、ブログ専用の検索エンジンが準備されていますから、非ブログの一般的なウェブサイトを検索する時にはブログフィルタを利用した『ウェブ検索』を用いて、ブログ記事を検索する時には『ブログ検索』を用いるという使い分けをすれば問題ないわけですが、ブログの開設数が増えるにつれて検索エンジンのブログに対する評価が厳しくなったという印象はあります。

しかし、私が運営しているウェブサイトとこのブログを比較すると、必ずしもサイトのほうが検索結果で有利な表示順位にあるわけではないようで、アクセス数でもブログとサイトでそれほど大きな違いはありません。書いているコンテンツの質では、サイトのほうがやや丁寧に書いているコンテンツが多いですが、コンテンツの量では、今は更新の多いブログのほうが若干多くなっているかもしれません。ただ、検索エンジンのインデックス更新時におけるアクセス数の変動の影響というのは、若干ブログのほうが大きい感じがあり、サイトのほうはインデックス更新による影響が小さく古い記事でもコンスタントにアクセスされる傾向があります。


ヤフー、検索結果からブログを省く「ブログフィルタ」機能追加

ヤフーは3月27日、Yahoo!検索のウェブ検索結果からブログ記事を省く「ブログフィルタ」機能を追加した。検索結果にブログが一定以上含まれている場合に、ユーザーはブログの表示・非表示を選択することができる。

ブログフィルタは検索結果ページの下部に表示される「ブログを含めずに再検索」のリンクをクリックすることで有効となるほか、検索オプションの設定や、検索コマンド(例「filter:blog 花見」)でも利用することができる。

ブログが広く普及するにつれ、ウェブ検索結果の上位をブログが占めることも多くなったが、ユーザーは必ずしもそのような検索結果に満足していないようだ。ヤフーが2006年に実施したユーザーアンケートでは、検索していてがっかりした経験として、「個人のホームページやブログや掲示板の会話などが検索結果に出た」が2割程度挙げられたという。


ブログ検索があるのだから、ウェブ検索にはデフォルトでブログ記事を排除するブログフィルタをつけても構わないではないかという意見もありますが、『ブログ記事だけに絞って検索を掛けたいという人の数』『ウェブ全体のコンテンツから検索を掛けたいという人の数』の比率を考えると、検索エンジンにブログフィルタをデフォルトでかけると結果としてブログを検索経由で読みに来る人の数は経ると予測されます。

ブログを定期的に書く原動力となり、ブログ記事をアップした後の達成感にもなるのがアクセス数(PVやUU)なので、出来れば現状のままデフォルト(初期状態)ではブログフィルタを外してもらっていたほうが有り難いのですが……ウェブ検索のS/N比(Signal to Noise Ratio)を上げて、有益な情報が掲載されたコンテンツを検索結果の上位に持ってきたい検索エンジンの側からするとブログ記事の取り扱いというのは難しいでしょうね。

ブログフィルタをしないにしても、相対的にブログ記事をどれくらい高く評価するのかを決めるアルゴリズムの変更などは着々と進んでいそうな気もしますが、『サイトの検索結果』と『ブログの検索結果』を比較した場合に特徴的なのは、ブログのほうが時事性や新規性に優れているということでしょう。タイムリーな話題に関する感想や数日以内に起こった社会問題(政治経済・事件事故)に対する意見を読みたいのであれば、情報の更新頻度が少ない傾向があるサイトよりもブログのほうが適しています。

クエリ(キーワードでの要求)を検索エンジンに打ち込むユーザが何を求めているのかによって、ブログ記事を検索結果に含めたほうが良いのか外したほうが良いのかは変わってきますが、一般的には『公式性・一般性・信頼性・解説性』を求めるユーザは個人ブログよりも公共性のあるサイトのかっちりしたコンテンツを好むのではないかという気がします。

ブログの場合、一つの話題を徹底的に掘り下げたり、専門的なキーワード(用語・概念)の定義を詳しく説明しながら話を進めることが少なく、省略や飛躍が多いという意味で、調べものをするために検索をしている人にとってはノイズになる可能性はあると思います。私自身は専門用語とか人物とかが出てくると、些細なことまで解説しながら書きたくなってしまうので、本来であればブログよりもサイトで書くほうが適している面もあるのですが、アップロードしなければならないサイトは更新に手間がかかるのが難点ですね。

後は、ブログのほうがどんな話題やテーマについてでも、気楽にバラバラと更新できるメリットがあります。サイトの場合は、カウンセリングのメニューとか精神疾患のメニューとかを一つのページにまとめていくので、どうしても一冊の本を書くように特定の分野やテーマに沿ってコツコツと仕上げていかなければならない面が出てきます。一つの創作物とか作品といった形で見ると、ウェブサイトのページの項目を一つ一つ作成していく作業も楽しいのですが、時間と気力に余裕がないとなかなか本格的に取り組めないですし、大きな計画だけ立てて中途半端に作って放置(かつての工事中)という事態にもなりかねません。

といっても、サイトであってもブログであっても、途中で更新を完全放棄せずにコツコツと継続していくのは意外に大変なもので、『更新したい時にだけ更新すればいいや』という気楽な構えでスローな更新をしているといつの間にかブログから遠い場所へフェードアウトしていることもあるでしょう。ただ、自然に意欲が衰えて更新が途絶えたということは、(ブログ・サイトが仕事と直結していない限り)リアルの社会生活や人間関係が充実して忙しくなっている証左でもあり、人間の興味関心がリアルとネットを行ったり来たりすることを考えると、強迫的な依存性や更新の義務感がないという意味で健全な変化かもしれませんが。

玉石混淆のブログのコンテンツが幾何級数的な増殖を繰り返せば、ノイズやスパムは必然的に加速度的な増加を見せるでしょうが、逆に、特別な調べものをしているわけでもないブログの読者からすると、アカデミックな解説や辞書的な説明を余り必要としていない部分もありますから、Yahoo!検索のブログフィルタのような選択肢をユーザに与える試みも面白いと思います。ただ、ウェブに慣れていない人の場合には、検索オプションを細かく設定して検索することは殆どないと思いますので、知らず知らずのうちにブログが排除されないように、デフォルトではブログフィルタはオフにしておいたほうが、(タイムリーな話題や消費者の声などを含む)より適正な検索結果を返せるのではないかと思います。

以下の記事を読むと、Yahoo!検索のブログフィルタがブログと非ブログを区別する基準は曖昧で、独自ドメインを用いてMT(ムーバブルタイプ)でブログを運営している人の場合は検索結果から排除されないみたいですね。


Yahoo!Japanの検索にブログフィルター


基本的に、ウェブリブログやココログ、FC2、はてなダイアリー、Seesaaといったブログサービス会社が提供しているブログがフィルタリングされるようですので、検索結果にこだわる人の場合は(長期的に排除されない保証はありませんが)独自ドメインを取得してブログを設置したほうが良いかもしれません。


Yahoo!関連のニュースでは、Yahoo!が無料Webメールサービス「Yahoo! Mail」のストレージ容量を2007年5月から無制限にすると発表していますね。GoogleのGmailの容量も2GB以上で3GBに近づいていますが、Yahoo!が容量を無制限にして『メールの削除不要』を前面に押し出してくると、Gmailのほうも遠からず容量無制限になっていくのではないかと思います。

しかし、一般ユーザの多くが、テキストのみのメールか写真ファイルを添付したメールくらいしか受信しないので、数GBでも使い切ることは殆どないように思います。本格的なデジカメで撮影した解像度の高い写真とか容量の大きな動画(ビデオ)とかを頻繁にやり取りするユーザにとっては、容量無制限のフリーメールは待ち望んでいたものでしょうね。


米Yahoo!、無料Webメールサービスのストレージ容量を無制限に

米Yahoo!は無料Webメールサービス「Yahoo! Mail」のストレージ容量を2007年5月から無制限にする。

1997年に始まった同サービスはまもなく10周年を迎える。サービス開始時のメールストレージ容量は4MB。2004年に100MB、2005年に1GBにアップグレードされてきた。Yahoo!によると、ほとんどのユーザーが1GBの容量を使い切っていないが、写真やビデオなどを貼り付けたリッチなメールのやりとりが増えている。人気写真共有サービスFlickrを持つ同社は、そのメリットを生かすためにいち早くストレージ容量の上限を撤廃する。これでユーザーはメールを削除する必要がなくなる。なお無料サービスではメッセージサイズの制限は10MBとなっている。


Google Packに、Norton Security Scan 特別版が完全無料で提供されることになり、Googleによってセキュリティソフトが事実上無料化される流れが作られました。Nortonの動作が重いから嫌だというユーザもいるとは思いますが、とりあえず無料で既存のウイルス、スパイウェア(トロイの木馬)、その他の脅威を検出して駆除できるツールが提供されるのは、ユーザとネットのセキュリティにとっては好ましいことでしょう。

今までもGoogle Packで、セキュリティソフトのNortonが無償提供されていたのですが、今回の変更によって『更新料』までが完全に無料になったということで、セキュリティソフトを有料で販売・頒布している会社にとっては手痛いサービスとなりそうです。オンラインで動作する機能に一部制限があるそうですが、PC Tools Spyware Doctor Starter Editionというスパイウェア対策ソフトも無料で提供しているようです。


Google Packに「更新無料」のセキュリティツールが追加

米Googleは、無料で提供するWindows向けソフトウェアセット「Google Pack」にセキュリティソフトとスパイウェア対策ソフトを追加した。

Google PackはGoogle Earth、Picasa、Google Desktop、Google ToolbarなどのGoogle製品と、FirefoxやAdobe Readerなどのサードパーティー製ソフトウェアをまとめて提供するもので、共通のインストーラGoogle Updaterで一括導入し、アップデートも管理できる。

これまで提供されたセキュリティ系ソフトウェアは更新料が有料であるなど制限が多かったが、今回追加されたNorton Security Scanは更新料金なしでウイルス、ワーム、トロイの木馬を検出し除去することが可能で、定期的なスキャンも可能。


Googleは収益源を製品の販売以外の検索連動型(コンテンツ連動型)広告で得ているので、オンライン上の全てのウェブサービス(シェアウェアソフト)を無料化していく経営方針なのでしょうが、有料のソフトウェア(ウェブサービス)を販売する既存のネット企業(ITサービス事業者)にとっては、Googleの無料化戦略にどう対抗していけば良いのか非常に苦慮しているところだと思います。


■書籍紹介
SEO「検索エンジン最適化」の教科書―Yahoo!・Google対策から、SEM併用・ブログ向けSEOまで

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