物理的な脳と心理的な意識の並行関係と機械論的生命観の限界:『心とは何か?』を定義することの困難

前回の記事で、『主観的世界の再構成』という知覚・認知の機能の本質について書きましたが、自分以外の各個人の精神内界に再現される内容(表象・感覚・情動・思考)を直接的に知る方法はありません。私達が他人の心理内容を間接的に知る方法は、大きく分けて、『内観法に基づく他人の言語報告』と『観察法に基づく他人の行動観察』の二つしかないのです。 …
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“知のメカニズム”を科学的に解明する認知心理学と“心の体制化”を発見したゲシュタルト心理学

『認知(cognition)』とは、外部の物体や事象に関する情報を『後天的な知識・記憶・学習』の影響を受けて理解する過程のことで、『知覚(perception)』とは、目・耳・鼻・舌・皮膚の五感を司る感覚器官から直接的に情報を摂取する過程のことですが、人間の知的な情報処理過程全般を認知と呼ぶこともあります。 アーロン・ベックが開発…
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ギリシア神話の『パンドラの箱』と旧約聖書の『創世記』に見るジェンダーのアナロジー(類似性)

古代ギリシア社会では、日常生活において女性の発言権や地位が極端に低いわけではなく、アリストパネスの喜劇『女の平和』では、セックス・ストライキを敢行したアテナイの女性たちが戦争を停止させることに成功したりもする。 ギリシア神話の最高神であるゼウスが配偶者の妻ヘラの目を盗んで盛んに浮気を繰り返し、多くの子を作るように、ヘレニズムの文化…
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古代ギリシアの男性原理に基づく民主主義政治:富国強兵の共同体倫理と女性の参政権

古代ギリシアの民主主義は現代の民主主義の原点ではあるが、その最大の違いは、貴族・平民・奴隷という厳格な身分制度があり、市民権付与における男女差別を前提としていたことである。ギリシアのアテナイなどで実施された民主主義政治は、女性や無産者、奴隷(敗戦国の奴隷と債務奴隷)に市民権(参政権)が与えられなかったという意味では不完全な民主主義であっ…
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アテナイ(アテネ)の歴史が残した民主主義とペリクレス:神々の子孫を自認するヘレネスの系譜

古代ギリシアの有力なポリスであったアテナイでは、独裁者の専制を抑止する陶片追放(オストラシズム)などクレイステネスの改革(B.C.508)を経て、政治的な意志決定に主体的に参加する市民(citizen)階級が勃興してくる。 絶対権力者の専制を否定する民主政体は、アテナイをはじめとする一部のポリスでしか採用されなかったが、古代ギリシ…
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ギリシアの選良的な貴族主義とローマの宥和的な貴族主義:宗教原理と認知的不協和理論

古代ギリシア世界の歴史は、宗教・政治・哲学・芸術・建築・演劇・言語など西欧文明社会の精神的ルーツとなり、キリスト教(ヘブライズム)誕生以前の地中海世界に、ヘレニズムという文化的な共通基盤を準備した。古代ギリシアに起源を持つ言語や哲学は、根本的な原理を探究する理性的営為として現代にも継承されており、ギリシア神話の美しき神々や壮大な物語は、…
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恋愛ツールとして“ブログ”を活用することの難しさとウェブの情緒的な対人コミュニケーションの特性

アルファブロガーになったからってモテるわけじゃない!『モテる100ワザ ブログ入門』という『絵文録ことのは』の記事を読んで、ブログを恋愛ツールとして使う事の困難とウェブを活用した出会いの特徴について考えたので、少し備忘録的に書き残しておこうと思う。 アルファブロガーに限らず、ブログを魅力的な異性と出会うための恋愛ツールとして活用す…
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宮城谷昌光『奇貨居くべし 春風篇』の書評

『奇貨居くべし』の格言は、始皇帝の父となる荘襄王(子楚)を補佐して秦の宰相となった呂不韋(りょふい)の優れた先見の明の故事に基づくものである。春秋戦国時代も末期に差しかかろうという時代に、商賈(しょうこ)の次男として生を受けた呂不韋は商人として各地を遍歴し巨富を築く。 賈人としての才覚を発揮して大きな財産を築くことに成功した呂不韋…
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『メラビアンの法則』が示す非言語的コミュニケーションの有効性と言語情報との相補性

人間のコミュニケーションは、言葉による“言語的コミュニケーション”と表情・口調・態度・ボディランゲージ・外見による“非言語的コミュニケーション”により構成されます。 アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1970年代初頭に報告した『メラビアンの法則』では、話し手が聴き手に与える印象の大きさは『言語情報:7%, 視覚情報:55%…
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コミュニケーションで満たされる“4つの対人欲求”と対人評価を高める“5つの性格行動特性”

他者と良好な人間関係を維持して、自分の意志や感情を正確に伝達するコミュニケーション・スキルには、対人魅力を高める外観や対人評価を良くする技術が含まれます。他者と意思疎通したり他者に何らかの印象や効果を与えたりするコミュニケーションには、言葉を用いて行われる『言語的コミュニケーション』と表情や態度、ジェスチュア、外見(容姿・ファッション・…
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市民参加型メディアを目指すOhmyNews(オーマイニュース)が直面する逆境と課題

若手市民記者の書く記事によって韓国の大統領選にも影響を与えたと言われるOhmyNews(オーマイニュース)が、Yahoo!の孫正義社長の出資を受けて日本に進出してきました。日本法人の“オーマイニュース・インターナショナル株式会社”では、代表取締役兼CEOの呉連鎬(オ・ヨンホ)氏の強い要請で、日本のジャーナリストとしては知名度が高くキャス…
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対人コミュニケーションのストレスとアサーティブな人間関係:2

人間の自己主張や自己表現の方法には、『攻撃的な自己表現(自分の意見を主張し他者の意見を否定する方法)』『非主張的な自己表現(自分の意見を抑圧し他者の意見を受け容れる方法)』『アサーティブな自己表現(自分の意見を主張し他者の意見も考慮する方法)』があり、この中で最も良い結果を引き出しやすい最善の方法は『アサーティブな自己表現』であると考え…
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対人コミュニケーションのストレスとアサーティブな人間関係:1

社会環境や集団生活の中で私たちが感じる精神的ストレスの多くが、対人関係の葛藤やコミュニケーションの問題から生まれますが、対人関係の全てが不快感を伴うストレスにつながるわけではありません。他者とのコミュニケーションが及ぼす心理的作用には様々なものがあり、その相手とのコミュニケーションによって生起する心理状態(感情・気分・印象・評価)には複…
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