ジョン・バッテル『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』の書評

Googleの中核事業である検索サービスの開発と普及の歴史を追い、検索テクノロジーがインターネットに与えた衝撃を解説しながら、未来の検索の可能性を探求する書籍がジョン・バッテルの『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』である。 この本の発行日は2005年11月なので内容的にはやや古い部分もあるが、Googleの創設者であるラリー・ペ…
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ニート(NEET)と発達障害に相関はあるのか?:ニートの定義の曖昧さと発達障害の問題の多様性

『ニートに「発達障害」の疑い、支援に心理専門職も』という新聞報道では、仕事も通学もせず、職業訓練も受けていない15~34歳の若年層であるNEET(ニート)に発達障害の疑いのある者が少なからず存在していると伝えられている。 前回の記事の最後で書くといっていたニートと発達障害の保有率の問題についての記事を書いてみようと思う。 タイト…
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業績が回復しても多くの企業がフリーターの正社員採用に消極的であるという問題:経団連調査より

一部上場企業や大手都市銀行をはじめとして史上最高益を出す企業が相次ぎ、日本経済はマクロな次元では堅調な回復軌道を示しているが、競争力の弱い中小零細企業や財務状態の悪い地方銀行にまでその恩恵は延びてきていない。 自由主義経済のもとでは、企業間格差の問題は半ば必然的なものだが、被雇用者の年齢や履歴による就職機会の格差はより深刻な局面を…
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坂東眞砂子氏の日経新聞の記事から考える“ペット化した動物”の生命の価値と尊厳

『死国』『狗神』などの著作で知られる直木賞作家の坂東眞砂子さんが、飼い猫の仔猫を殺していることを日経新聞の『プロムナード』のコーナーに寄稿したことでネット界隈で大きな批判と糾弾の声が上がっているようだ。 私は彼女の小説作品自体を読んだことはないが、その作品が映画化されたことは知っており書店で見かける本のタイトルやカバーから、ホラー…
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ガジェットが充実した「Google Desktop4」のインストール:網羅的な検索技術のパーソナル化

以前、Googleのデスクトップ検索ツール『Google Desktop3』をインストールしたのですが、8月17日に新バージョンの『Google Desktop4の日本語β版』が公開されたようなので先ほどアップデートしてみました。 ダウンロードは『Google デスクトップ』のページから簡単に行う事ができ、ダウンロードした後にデス…
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原爆記念日に思ったNPT(核拡散防止条約)体制の有名無実化とアジア外交の混迷

18日夜の台風情報では福岡の大牟田市付近を北上していた台風10号ですが、19日の朝には既に北九州市北西の日本海へと抜けており、19日午後に少し風と雨が強くなったもののそれほど大きな影響はありませんでした。 台風の被害が比較的少ない福岡県北部では、真夏の台風の後には雨風の影響で心地よい涼気が漂うという利点もありますが、台風の進路に直撃す…
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創造性と破壊性を併せ持つ内的な異性像としての“アニマ・アニムス”:元型イメージと象徴内容

ユングは、男性の内的な理想的女性像を『アニマ』と呼び、女性の内的な理想的男性像を『アニムス』と呼びました。アニマとアニムスはラテン語で生命の息吹(風)とか魂(soul)とかいう意味ですが、この無意識から立ち上がってくるアニマとアニムスの元型イメージを夢などを介して体験するときに、エナンティオドロミアが起きやすくなるといいます。 社…
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平野啓一郎『一月物語』の書評:時代を問わない伝奇物語の妙味と含意

平野啓一郎の精緻な文章で綴られた短編小説『一月物語』は、現代社会で生きる人々が無意識の彼方へ追いやってしまった『幽玄な異界』を思い出させてくれる伝奇的作品である。 一炊の夢や胡蝶の夢など中国の故事成語を彷彿とさせる夢と現(うつつ)が交錯するストーリーが、難渋な漢字と巧みな修辞によって語られていく。明治時代の深山幽谷を舞台とした妖しくも…
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RSSリーダ搭載のタブブラウザ(IE,Firefox,TOVIRA)の登場とRSSリーダの普及

IT media オルタナティブ・ブログに『RSSリーダーが普及しないわけは?』という記事がありましたが、確かに、RSSリーダーは『情報収集の効率性』や『リーダ利用の簡便性』を考えると普及率が低いと思います。 リンクしたブログの記事では、企業内のナレッジ・マネジメント(知識管理・実用的な情報共有)を効率的に促進する為にもっとRSS…
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自我(エゴ)中心の精神分析学と自己(セルフ)の相補性を重視する分析心理学:無意識の補償作用

フロイトは、無意識に自然的本能や動物的欲求としてのエスを想定し、エスは『非言語的で無構造なもの』と考えていましたが、ユングは集合的無意識を『言語で翻訳し得る物語性と人類共通の構造を持つもの』と考え、その集合的無意識のパターン化された内容である元型は、イメージとして意識に顕現してくると述べました。 正統派精神分析の『無意識の非言語性…
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ロシアの女帝エカテリーナ2世の波乱万丈の生涯とエルミタージュの膨大なコレクション

首都モスクワと並ぶロシアの大都市サンクトペテルブルグに屹立するエルミタージュ美術館での窃盗事件が先日報じられていたが、ロマノフ王朝の歴代皇帝と縁の深いエルミタージュの警備も、王朝崩壊後100年が経過しようとする現代ロシアでは、意外に杜撰なものになってしまっているのだろうか。 美術品の保管庫の管理をしていた女性職員と共謀して、絵画や…
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福島県の児童虐待事件と大阪府のマンション監禁事件から考える地域社会の衰退と日常生活の不安

連日35度前後の猛暑の真夏日が続いているが、秋田県の男児殺害事件以降夏に入っても、陰鬱なというか常軌を逸した児童虐待がエスカレートした殺害事件や猟奇的な監禁事件など暗いニュースが続いている。 福島県泉崎村で起きた児童虐待事件では3歳児を虐待の結果殺害した罪で、白髭功容疑者(40)と妻の和歌子容疑者(33)が先月二十八日に保護責任者…
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C.G.ユングの集合無意識とドイツロマン主義の思想潮流に投射された『普遍性・永続性への願望』

ユングは何故、宗教的精神性を内在させた『魂の心理学』あるいは『背後世界(イデア・神・元型)を前提とする心理学』のような領域へと思考を発展させていったのだろうか。 前回の記事の内容を踏まえて考える時、彼が影響を受けたと書いている神秘主義的な宗教学者であるマイスター・エックハルトを生んだドイツの文化的風土や18世紀ドイツ・ロマン主義の名残…
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WBAライトフライ級王座決定戦・亀田興毅対ファン・ランダエタの試合と判定に関する雑感

昨夜、最近何かと話題になっている事の多い亀田三兄弟の長男・亀田興毅選手のファン・ランダエタとのタイトル戦を見たが、試合内容の印象と異なる疑惑を感じさせる判定を巡って、メディアやネットで大きな議論が起きているようだ。 1万5千人の大観衆を横浜アリーナに集め、TBSのテレビ放送でも恐らくかなりの視聴率を取っているであろう状況で、亀田興…
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ユング心理学の元型(archetype)や魂(soul)の概念が持つ神秘的宗教性と臨床的応用性

個人的無意識と性的欲動を重視するフロイトから離別したカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung, 1875-1961)は、精神内界に自律的に生起するイメージ(表象)を重視する分析心理学(analytical psychology)を構想しました。 ユングは、フロイトが個人的な情動や記憶が抑圧される領域と考えた無意識…
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