ライブドア事件初公判の雑感。登録者数1,000万に迫るUSENのGyaOと『ネットの中立性』の問題

偽計取引や粉飾決算など証券取引法違反(有価証券報告書虚偽記載等)の罪状をかけられたライブドア事件の初公判が行われて、ライブドアの前CEO堀江貴文被告と前FEO宮内亮治被告の主張の食い違いによる対立図式が鮮明になってきている。 現代日本の競争社会における経済的成功を象徴する六本木ヒルズのライブドア本社に、検察の強制捜査が入ったのは今…
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生涯発達の前提に立つ中年期の発達課題とアイデンティティ・ステイタスの変化に対する適応

ユングの『人生の正午』概念に内包される『中年期の危機』に記したように、30代半ば頃から現役引退までの中年期は『生活状況が安定しやすい平穏期』であると同時に『青年期に確立したアイデンティティが揺らぎやすい危機期』でもあります。 ユングが経験したフロイトとの訣別による人生の方向感覚の喪失、青年期に確立したアイデンティティの再確立が必要…
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パースの実用主義の記号論とロラン・バルトの『意味作用の体系』:ネットと現実を変化させる記号の力

フェルディナン・ド・ソシュールは、言語の普遍的な構造を考察する中で『恣意的な差異の体系』の構造として、シニフィエ(記号内容)とシニフィアン(記号表現)の構造を抽出した。 構造主義の先駆けとなったソシュール言語学では、言語体系の『二項対立的な図式化(形式化)』を通して、世界の言語に共通する『ラング(言語規則)とパロール(音声)』『シ…
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『他者との差異の快楽』を目指して循環する記号論的な消費経済:景気回復の中に埋没する格差問題

『構造主義の始点となったソシュール言語学』では、世界記述と意志疎通(コミュニケーション)、社会構築を行うホモ・サピエンスのツールとしての言語に焦点を当てました。 情報化社会の知的技術や資本主義の経済制度の根幹には、『言語(記号)の生成・伝達・共通認識』がありますが、人間が他者と協働して作り上げる社会性の発達過程にも、言語(記号)の…
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構造主義の始点となったソシュール言語学:『恣意的な差異の体系』による世界秩序の確立

ホモ・サピエンス(知恵のある人)である人間の知性を本質的に規定する言語は、他者とのコミュニケーションや世界事象の記述と記録を可能にします。 本能的な危険を察知した動物が、鳴き声や超音波によって仲間に警戒信号を送ったり、縄張りや異性を巡る対立で威嚇や示威の叫び声を上げることはありますが、人間のように事物や事象を指し示す言語や言語に基…
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ビネー式知能検査に関する補足と臨床診断的に用いられるウェクスラー式知能検査:サイトの更新

心理アセスメントとしての知能検査の歴史とアルフレッド・ビネーが開発したビネー式知能検査については、心理アセスメントで用いる心理検査とインフォームド・コンセント:ビネー式知能検査による一般知能の評価と『集団知能検査の開発を促進した第一次世界大戦:投影法の性格検査と無意識概念』の記事でその内容を概説しました。 アルフレッド・ビネーとテ…
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ユングの『人生の正午』概念に内包される『中年期の危機』:中年期におけるアイデンティティ拡散と再体制化

『エリクソンの心理社会的発達理論』に関する記事において、人間の社会的関係性の発達を前提とした8つの発達段階で区切られるライフサイクルで人間の心理発達を考えました。 『フロイトの性的精神発達理論(リビドー発達論)』では、人間の性的成熟と道徳規範である超自我(super ego)の形成を前提としたリビドー充足の対象(自体愛から対象愛へ…
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心理検査(心理テスト)の前提にある人間観2:個人に固有のパーソナリティの総合的・歴史的理解

行動科学モデルや認知理論モデルといった基礎理論に基づく心理テストの最大の特徴は、『客観的に観察可能な臨床的有効性やカウンセリング効果』を引き出す為の簡略化された質問紙法を採用するということです。 行動主義心理学とも呼ばれる行動科学については、このブログの記事で数多く取り上げてきましたが、その基本は実験的研究に基づく『学習理論』と『…
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心理検査(心理テスト)の前提にある人間観1:統計的な信頼性と妥当性を重視する心理測定論

心理検査(心理テスト)作成の根底にある基礎理論には、『精神分析(力動的心理学)・行動科学モデル・認知理論モデル・(統合的)生態システム論』など様々なものがあります。 無意識的な力動(葛藤)を前提とした特殊性を有する投影法には幾つか例外がありますが、知能検査を含む質問紙法のほぼ全てが量的研究法による『心理測定論』を前提としています。…
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集団知能検査の開発を促進した第一次世界大戦:投影法の性格検査と無意識概念

『心理アセスメントで用いる心理検査とインフォームド・コンセント』の記事で、クライエントの利益増進や問題解決につながる心理アセスメントの種類(面接技法・心理検査)と目的について書きました。 極めてプライベートな領域に属する個人情報を収集分析することになる心理検査(心理テスト)には、必然的に倫理的義務が付随することとなります。 心理…
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心理アセスメントで用いる心理検査とインフォームド・コンセント:ビネー式知能検査による一般知能の評価

臨床心理学の研究分野を構成する主要分野には、『心理療法の理論と技法・心理アセスメント・異常心理学(精神病理学)』があり、心理検査(心理テスト)を中心とする心理アセスメントでは、クライエントの問題解決や利益増進を目的とした各種テストを行ってその後のカウンセリング計画や治療方針を立てていきます。 過去の『カウンセリング理論(心理療法理…
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塩野七生『ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル ルビコン以前』の書評:三頭政治の確立と瓦解

塩野七生の『ユリウス・カエサル ルビコン以前』は、ローマ全体の歴史を復刻する彼女の壮大なライフワーク「ローマ人の物語」シリーズの第Ⅳ巻である。 第Ⅴ巻『ユリウス・カエサル ルビコン以後』と合わせて読むことで、ローマ史上最高のカリスマ性を持つガイウス・ユリウス・カエサルという人物の人生と思想の概略を抑えがたい興奮と共に知ることが出来る。…
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人類集団の歴史的変遷と地域格差の発生・知能水準と技能開発の環境依存性:サイトの更新

人類の集団社会の構成と分類 複数の人間が相互に影響を与え合いながら生活する『集団の場』が社会(society)であり、人類は悠久の歴史を通して様々な構造と機能を持つ集団社会を構成してきた。人間社会は、『政治システム・経済システム・社会システム』の差異によって特徴づけることができ、『文化水準・知識教養・技術レベル』によって集団社会を…
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パトリオティズムとナショナリズムの愛国心2:平和主義の理想と宗教倫理の愛

前回の記事の続きで、戦争放棄の平和主義と自他を分別しないキリスト教的なアガペー(博愛)について少し付け足しておきます。 日本の憲法や教育基本法の理念に宿る終戦当時のアメリカの思惑を好意的に考えると、自分達が実現不可能な『平和と愛のイデア』への普遍的憧憬を、日本国憲法の原文や教育理念に投影したと解釈できます。 諸外国の信義則と平和…
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