反日デモを起点として新しい健全な愛国心を求める必要性を思う
また、過去の戦争にまつわる歴史問題についての謝罪や補償を日本政府に求める事と、個々の日本国民に求める事は全く異なる事であるという節度ある認識を中国や朝鮮半島の人々に持って貰いたいとも思います。
時代と世代が異なり、本人が戦争行為を遂行したわけではない現代に生きる個々の日本国民に対して、歴史問題に対する怒りや怨恨を直接的にぶつける今回の反日デモのような暴力や破壊は、当然容認することも看過することも出来ません。
中国や朝鮮半島の戦争被害者や従軍慰安婦(その事実認識や歴史認識には実に多様性がありますが)に個人賠償をするか否かの議論を行う事は否定できませんが、現在、生存者数が少なく、被害状況の事実確認を行うことが事実上不可能であることを考慮すると、個人補償は現段階における実際的な争点とはなり難いと思います。
親や先祖の犯罪や行動に対しても、直接的な意趣返しや復讐行為が許されるのならば、たちまち社会や世界は混乱した無秩序と殺戮や破壊の連鎖に陥ってしまうでしょう。
私は、その意味で自己の存在と国家の存在を完全に同一視するに至る過剰なナショナリズムは、古代ギリシアのポリス群の市民や戦時下の帝国主義国家には必要かもしれませんが、現代の自由民主主義国家には必要ないと思います。
自己と国家を完全に同一視して、自己の劣等感コンプレックスや虚無的な喪失感を癒すようなナショナリズムは健全な愛国心ではありません。
健全な愛国心とは、愛国心によって自らを傷つけたり殺したりしないものであり、それと同時に他国の人々の生命や生活を尊重して協力的な連帯を深める契機となるものでなければならないと思います。
狂信的な排他的ナショナリズムを昇華して、対極的な政治的無関心との間に弁証法的発展を成し遂げるような新たな形態の愛国心、『他国との相互的恩恵を取り結ぶ愛国心』を私たちは模索し探究していく必要があるのではないでしょうか。
■関連URL
北京、上海、瀋陽の反日デモ 国内不満のはけ口に? 拡大を懸念、警察官黙殺
社説:中国反日騒動市場経済国扱いが遠のく
【中国】 恒常化する反日デモ、日本人社会にも影響[社会]
クローズアップ2005:日中外相会談 反日デモで応酬--「謝罪」「歴史認識」で溝
過去に日本が朝鮮(主に韓国)に対して行った公的な謝罪には以下のようなものがあるので、参考資料として掲載しておきます。
日本政府が中国や朝鮮に与えた深刻で重大な戦争被害に対して全く謝罪を行わなかったわけでは無い事が分かりますが、こういった国家規模での謝罪が十分に適当な形で行われたのか不足しているのかの判断は微妙で難しい問題でもあります。
時代と世代が異なり、本人が戦争行為を遂行したわけではない現代に生きる個々の日本国民に対して、歴史問題に対する怒りや怨恨を直接的にぶつける今回の反日デモのような暴力や破壊は、当然容認することも看過することも出来ません。
中国や朝鮮半島の戦争被害者や従軍慰安婦(その事実認識や歴史認識には実に多様性がありますが)に個人賠償をするか否かの議論を行う事は否定できませんが、現在、生存者数が少なく、被害状況の事実確認を行うことが事実上不可能であることを考慮すると、個人補償は現段階における実際的な争点とはなり難いと思います。
親や先祖の犯罪や行動に対しても、直接的な意趣返しや復讐行為が許されるのならば、たちまち社会や世界は混乱した無秩序と殺戮や破壊の連鎖に陥ってしまうでしょう。
私は、その意味で自己の存在と国家の存在を完全に同一視するに至る過剰なナショナリズムは、古代ギリシアのポリス群の市民や戦時下の帝国主義国家には必要かもしれませんが、現代の自由民主主義国家には必要ないと思います。
自己と国家を完全に同一視して、自己の劣等感コンプレックスや虚無的な喪失感を癒すようなナショナリズムは健全な愛国心ではありません。
健全な愛国心とは、愛国心によって自らを傷つけたり殺したりしないものであり、それと同時に他国の人々の生命や生活を尊重して協力的な連帯を深める契機となるものでなければならないと思います。
狂信的な排他的ナショナリズムを昇華して、対極的な政治的無関心との間に弁証法的発展を成し遂げるような新たな形態の愛国心、『他国との相互的恩恵を取り結ぶ愛国心』を私たちは模索し探究していく必要があるのではないでしょうか。
■関連URL
北京、上海、瀋陽の反日デモ 国内不満のはけ口に? 拡大を懸念、警察官黙殺
社説:中国反日騒動市場経済国扱いが遠のく
【中国】 恒常化する反日デモ、日本人社会にも影響[社会]
クローズアップ2005:日中外相会談 反日デモで応酬--「謝罪」「歴史認識」で溝
過去に日本が朝鮮(主に韓国)に対して行った公的な謝罪には以下のようなものがあるので、参考資料として掲載しておきます。
日本政府が中国や朝鮮に与えた深刻で重大な戦争被害に対して全く謝罪を行わなかったわけでは無い事が分かりますが、こういった国家規模での謝罪が十分に適当な形で行われたのか不足しているのかの判断は微妙で難しい問題でもあります。
http://www.hatena.ne.jp/1113547723
1993(平成5)年
8月11日 細川護煕首相〔首相就任後、初の内閣記者との会見〕
「先の戦争は侵略戦争」
11月7日 細川護煕首相〔訪韓(慶州のみ、滞在22時間)〕
「わが国の植民地支配によって、朝鮮半島の方々が、母国語教育の機会を奪われたり、姓名を日本式に改名させられたり、従軍慰安婦、徴用などで、耐えがたい苦しみと悲しみを体験された事に加害者として、心より反省し、陳謝したい。」
1994(平成6)年
7月24日 村山富市首相〔訪韓〕
「心からのお詫びと厳しい反省の気持ちを申し上げたい」
1995(平成7)年
8月15日 村山富市首相〔戦後50年にあたっての首相談話〕
「遠くない過去の一時期、国策を誤り、植民地支配と侵略によって、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた。この歴史事実を謙虚に受け止め、痛切な反省の意を表明し、心からお詫びの気持ちを表明する」
1996(平成8)年
6月 橋本龍太郎首相
「創始改名などが、いかに多くの韓国の方の心を傷付けたかは想像に余る」
「(従軍慰安婦問題について)これほどの女性の名誉と尊厳を傷付けた問題はない。心からお詫びと反省の言葉を申し上げたい。」
1998(平成10)年
4月3日 橋本龍太郎首相〔アジア欧州会議での日韓首脳会談(ロンドン)〕
歴史問題は語らず、「日韓パートナーシップ」を提言
10月8日 今上天皇〔金大中大統領、訪日〕
「わが国が朝鮮半島の人々に大きな苦しみを与えた時代…深い悲しみ」
小渕恵三首相〔「21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」共同宣言〕
「韓国国民に対し、痛切な反省と心からのお詫び」。
韓国国民に向けた「お詫び」を公式文書に明記。金大統領はこれを評価
2001(平成12)年
11月18日小泉純一郎首相は就任後初めて韓国を訪れ、植民地時代に独立運動家らが投獄された刑務所跡地にある西大門独立公園を訪れ、「心からの反省とおわび」を記者団に語った。
金大中大統領は首相の「おわび」を高く評価し、その実践を要望した。
「日本の植民地支配により韓国の国民に対して多大な損害と苦痛を与えたことに対し、心から反省とおわびをする。一人の政治家、人間として韓国人の苦痛と犠牲を忘れてはならないと思った。これまで外国からの侵略や祖国の分断など大変な辛酸をなめ、想像を絶する苦痛に耐え、韓国が今、発展していることに心から敬意を表す。
日韓関係は過去の歴史を踏まえながら反省しつつ、このような苦難の歴史を二度と繰り返さないよう協調せねばならない。日韓二国の友好関係の進展がアジアの発展と世界平和に寄与する。
自由と平和を脅かすテロが全人類の脅威となっているが、同盟関係にある韓国と日本、そして米国が協力することがアジアの発展と世界の平和に寄与する。幸い、来年には日韓共同開催のサッカーワールドカップ(W杯)が開催される。W杯を成功させ、これを契機に日韓両国の交流、協力が深まることに期待する。」
小渕首相
「韓国国民に対し、痛切な反省と心からのおわび」を表明。