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近代経済学と行動経済学と人間の行動選択:常に人間は合理的で、市場は効率的なのか?
近代経済学と行動経済学と人間の行動選択:常に人間は合理的で、市場は効率的なのか? 経済学では合理的なホモ・エコノミクス(経済人)を前提にして、自由市場原理が効率的な価格決定を行うとする『効率的市場仮説』が信じられている。 ...続きを見る

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2017/08/01 19:52
物事はなぜ計画通りに進まないのかの心理学2:統計の外部情報と他人の意図・能力の無視
物事はなぜ計画通りに進まないのかの心理学2:統計の外部情報と他人の意図・能力の無視 極端にリスクや浪費を恐れて未来を悲観する人、今までの成功経験や周囲の支持・賞賛がない自分に自信がない人は、最高責任者や意思決定者にまずなりにくいというのが『楽観バイアスによる計画の錯誤(予算の肥大)』の要因になっているのである。 ...続きを見る

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2017/03/23 19:16
物事はなぜ計画通りに進まないのかの心理学1:計画の錯誤を生む楽観バイアスと専門家の直感
物事はなぜ計画通りに進まないのかの心理学1:計画の錯誤を生む楽観バイアスと専門家の直感 未来を予測することや物事を計画通り(予算通り)に進めることはかなり困難である。教育と訓練を受けていて当該分野に精通しているはずの専門家でさえ、往々にして統計的傾向や確率を軽視して間違ってしまう。 ...続きを見る

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2017/03/23 19:11
E.エスポジトの語るメディア技術と社会的記憶の関係:ウェブ・技術革新がもたらす次の社会構造
E.エスポジトの語るメディア技術と社会的記憶の関係:ウェブ・技術革新がもたらす次の社会構造 『環節的社会』ではいまだ明確な社会的記憶はないが、象形・表音の文字のメディアが発明されて階層分化(身分制の確立)が進む『成層的社会』では『預言的記憶(蜜蝋モデル)』の社会的記憶が作られる。 ...続きを見る

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2015/01/05 17:32
二クラス・ルーマンの社会システム論(社会進化論)とE.エスポジトの社会的記憶(メディア論)
二クラス・ルーマンの社会システム論(社会進化論)とE.エスポジトの社会的記憶(メディア論) 社会学・経済学をはじめとする社会科学では『社会(society)』を観察と研究の対象にするが、社会は直接的あるいは客観的に観察することができないという意味では、『抽象的・統計的な認識の対象』になりやすい特徴を持っている。日本では明治期の文明開化によって西欧の文物・学問が輸入されてくるまで、『社会』という抽象的で包括的な概念は存在せず、『世間』という周辺の実際的な人付き合いに基づく概念が用いられていたともいう。 ...続きを見る

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2015/01/05 17:26
『大学教育』に何が期待されているのか?2:G型大学とL型大学の分離案と職業教育のニーズ
『大学教育』に何が期待されているのか?2:G型大学とL型大学の分離案と職業教育のニーズ 1970〜1980年代以降は大学教育(高等教育)が普及化する一方で、進学塾・中高一貫校・(都心部の進学に有利な)私立校が増加して『教育にお金のかかる時代』となっていったが、バブル崩壊までは『一億総中流社会(持続的な経済成長)』によって、子供の大学卒業までの費用を親が負担することがそれほど難しくなかった。 ...続きを見る

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2014/11/11 08:45
『大学教育』に何が期待されているのか?1:大学全入時代で揺らぐ“学問の府”
『大学教育』に何が期待されているのか?1:大学全入時代で揺らぐ“学問の府” 文部科学省が進めようとしている大学教育改革の有識者会議で、経営共創基盤の代表で経営コンサルタントの冨山和彦氏が、トップレベルの大学をグローバルに通用する人材育成を行う『G(グローバル)型大学』、それ以外の大学を実務的な職業訓練を行う『L(ローカル)型大学』をすべきだという提案をして話題になっていた。 ...続きを見る

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2014/11/11 08:43
STAP細胞論文の疑惑・撤回と自然科学の実験結果の再現性:STAP細胞は実在するのか否かの本題
STAP細胞論文の疑惑・撤回と自然科学の実験結果の再現性:STAP細胞は実在するのか否かの本題 未来のノーベル賞級の研究かと持ち上げられていたSTAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)だが、小保方晴子ユニットリーダーの論文に掲載されていた『STAP細胞の証拠写真』が、過去(早稲田大学大学院時代)の博士論文の写真を使い回ししたものであることが明らかになり、STAP細胞の実在性に疑惑が寄せられている。 ...続きを見る

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2014/03/17 14:55
iPS細胞作製の山中伸弥教授のノーベル生理医学賞受賞と森口尚史氏のiPS臨床応用の誤報・虚偽発表:2
iPS細胞作製の山中伸弥教授のノーベル生理医学賞受賞と森口尚史氏のiPS臨床応用の誤報・虚偽発表:2 ハーバード大学とその傘下病院がiPS細胞の臨床応用事例の存在を否定したため、森口尚史氏の主張する『世界初のiPS細胞を用いた再生医療の成功事例』は虚偽であるという判断が下されたが、本人は6件のうち5件は虚偽(今後予定されていた手術)だったが1件は本当に実施されたというスタンスを取っている。 ...続きを見る

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2012/10/15 12:44
iPS細胞作製の山中伸弥教授のノーベル生理医学賞受賞と森口尚史氏のiPS臨床応用の誤報・虚偽発表:1
iPS細胞作製の山中伸弥教授のノーベル生理医学賞受賞と森口尚史氏のiPS臨床応用の誤報・虚偽発表:1 京都大学教授の山中伸弥氏(50)が、再生医療や新薬製造に応用可能なiPS細胞(人工多能性幹細胞)を初めて作製した実績を評価されて、ノーベル生理医学賞の受賞が決まった。日本人としては19人目のノーベル賞受賞者だというが、2006年にマウスの線維芽細胞(皮膚細胞の一種)に遺伝子を挿入して世界で初めて作製されたiPS細胞は、『人工的に作製可能なES細胞(万能細胞)』として当時から基礎科学の分野でも臨床医学の分野でも大きな注目を集めていた。 ...続きを見る

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2012/10/15 12:41
『古事記・日本書紀』の日本神話と任那・百済同盟の謎3:日本人としてのアイデンティティの萌芽
『古事記・日本書紀』の日本神話と任那・百済同盟の謎3:日本人としてのアイデンティティの萌芽 『日本人』という統一的な国民アイデンティティが本格的に形成されたのは、幕藩体制(地方の分国的意識)が崩壊した明治維新以後ですが、(畿内を中心として)日本列島に生まれて住む人という意味での大雑把な日本人のアイデンティティが生まれたのは、6〜7世紀だったと推測されます。それでも、6〜7世紀頃の日本列島には入国審査もパスポートもあるはずがなく、かなり自由に大陸・半島からの渡来人が行き来していたわけで、日本人と朝鮮人との区別の意識もそれほど強くなかった可能性はあります。 ...続きを見る

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2011/05/26 18:47
『古事記・日本書紀』の日本神話と神功皇后の三韓征伐2:白村江の戦いの敗戦による反動形成
『古事記・日本書紀』の日本神話と神功皇后の三韓征伐2:白村江の戦いの敗戦による反動形成 帝紀(系譜)と旧辞(事績)の史実性が高まってくるのは飛鳥時代後期からで、明確に天皇という尊号が用いられ始めたのは33代の女帝である推古天皇(在位593〜628)か壬申の乱で皇位を奪った40代・天武天皇(在位673-686)からであると推測されています。欠史八代の後は、12代・景行天皇の子のヤマトタケルノミコト(倭建・日本武尊)の九州征伐や関東遠征の英雄物語が有名ですが、ヤマトタケルの子である仲哀天皇の皇后が『三韓征伐(新羅征伐)』の神話で知られる神功皇后です。 ...続きを見る

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2011/05/26 18:41
『古事記・日本書紀』の日本神話と大国主の国譲り1:高天原の神々の系譜と皇統を接続した物語
 『古事記・日本書紀』の日本神話と大国主の国譲り1:高天原の神々の系譜と皇統を接続した物語 戦前の日本の古代史は『古事記・日本書紀』の日本神話と皇国史観で接続されていましたが、記紀は日本の伝説的なルーツと一部の史実が入り混じった古典であり、皇室・皇位の政治的権威の正統性を示すために書かれた書物でした。明治維新からアジア太平洋戦争の敗戦まで、日本の学校教育では天皇を高天原の天神の子孫である『現人神(あらひとがみ)』と教えていましたが、その根拠も初代の神武天皇に至るまでの血統を示した記紀にありました。 ...続きを見る

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2011/05/26 18:38
村上宣寛『心理学で何がわかるか』の書評:科学的心理学のプロセスを重視した丁寧な概説書
村上宣寛『心理学で何がわかるか』の書評:科学的心理学のプロセスを重視した丁寧な概説書 医学・医療や健康食品、エコロジーなどの領域では、一見して正統的な科学理論を装っているが、科学的根拠に瑕疵や不備のある『疑似科学』が問題にされることがある。疑似科学にも体験談(目撃談)のみに依拠する杜撰なものから、研究データを細かく例示する精巧なものまで様々なレパートリーがあるが、自然科学と疑似科学との境界線を正確に見極めることは門外漢の素人には難しいし、研究方法・デザインが科学的であってもデータのサンプリングや統計の解釈に問題があることもある。 ...続きを見る

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2010/02/18 09:27
絶対精神の個別的・歴史的な展開を予測したヘーゲルの『精神現象学』と現代における自己意識の強化
絶対精神の個別的・歴史的な展開を予測したヘーゲルの『精神現象学』と現代における自己意識の強化 『物心二元論』では物質と意識(精神)の実在性が問われるが、意識が先行して物質があるという立場を『観念論(唯心論)』、意識とは独立して客観的な物質があるという立場を『唯物論(実在論)』という。普遍論争を行った中世哲学では、普遍的実在の究極の根拠を物質ではない『神』に置いていたので、中世哲学のスキームでは実在論は唯物論ではなく観念論との親和性を持っているが、概ね近世以降の哲学で実在論という場合には人間の意識とは無関係に『物自体(物質そのもの)』が実在するという考え方のことを指す。 ...続きを見る

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2009/12/17 15:32
約440万年前に生きた最古の人類アルディピテクス・ラミダスの全身像が復元:樹上生活から地上生活へ
約440万年前に生きた最古の人類アルディピテクス・ラミダスの全身像が復元:樹上生活から地上生活へ 古人類学や進化生物学では、最古の人類としての猿人はどの化石なのかという議論がありますが、私の世代では世界史の教科書の冒頭に、猿人の代表として約300万年前のアウストラロピテクス・アファレンシスが挙げられていました。どこからが人類の仲間なのか、類人猿から人類に進化したのはどの化石からなのかの『厳密な線引き』はできないと思いますが、数百年以上前の太古の時代のジャングルの樹上やサバンナの大地に、『現世人類の祖先種』が厳しい環境条件に適応して生活していたと想像するのは刺激的ですね。 ...続きを見る

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2009/10/02 19:14
現代社会における自己アイデンティティの複層性・断片化が生む自由と孤独:G.ジンメルの社会形成の思想
現代社会における自己アイデンティティの複層性・断片化が生む自由と孤独:G.ジンメルの社会形成の思想 前回の記事の続きですが、社会行動や他者との関係性が一切無い個人を仮定するならば、“私(自我)”は『観察(認識)する精神の視点・延長としての世界をただ認識し続けるもの』に過ぎないということになります。こういった生活実態やコミュニケーション、社会活動のない抽象的個人(精神)の仮定では、どう考えても現実に存在する個人の人生や人間関係の実情を説明することは不可能であるように思います。 ...続きを見る

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2009/03/15 21:07
ルネ・デカルトの近代的自我の発見と“私(自我)”の精神の限界:自己と社会(他者)の相互作用の視点
ルネ・デカルトの近代的自我の発見と“私(自我)”の精神の限界:自己と社会(他者)の相互作用の視点 京極夏彦の『邪魅の雫』では、自分の自我意識が現実世界そのものであるという画家・西田の『独我論』が展開されますが、独我論というのは“私(自我意識)”以外の“他者・物質の実在”を否定する思想です。常識的に考えると、自分以外の他者や外界が実在しないというのは馬鹿げた観念論のように思えますが、“私の意識”と“世界・他者の実在”を切り離すことができないというのは合理的事実であり、“私の意識”が消滅すれば世界や他者も消滅するというのは物理的次元における変更不可能な現実と言えます。 ...続きを見る

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2009/03/12 21:18
不合理な人間を前提にする行動経済学と“利得・損失・リスク”に対する曖昧な価値判断
不合理な人間を前提にする行動経済学と“利得・損失・リスク”に対する曖昧な価値判断 経済学の前提には、完全情報下において合理的に自己利益を最大化しようとする『ホモ・エコノミクス(経済人)』がありますが、実際の人間は経済学が想定するほどに合理的な利害判断をするわけではありません。需給均衡の市場を取り扱う新古典派経済学では人間の合理的判断の前提を疑うことがそもそもなく、『人間の感情』よりも『結果としての効用』を重視します。しかし、損得の絡む意志決定や消費者の購買行動には、合理的な経済理論で説明できない不合理な行動が多く見られ、人間の意志決定や経済行動にはさまざまな認知的・感情的バイ... ...続きを見る

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2008/08/22 14:15
“時間資源”と“表現欲求”によって実現するウェブ時代の知的生活:知的消費と知的生産の循環
前回の記事では、ウェブが知の共有と創造的思考の可能性を高めたという話をしました。ウェブ時代は果てしなく広がり続ける『デジタル情報の大海』に溺れやすい時代だとも言われますが、各ジャンルで知的生産を続ける人にとっては『書籍情報の大海』よりはやや泳ぎやすい時代になった側面もあるのではないでしょうか。書籍(本)の場合は末尾に『索引(インデックス)』のような検索の手がかりはあっても、『複数の書籍にまたがる検索機能』はありませんから、数百冊以上の本の内容の中から自分の求める情報・記述をピンポイントで探し出そ... ...続きを見る

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2008/05/12 15:09
ウェブ時代における知的生産技術の進歩とツールとしてのブログの利用価値
梅田望夫さんのブログで『グーグルに淘汰されない知的生産術』という記事が公開されていたので、『ウェブ時代の情報整理&知的生活』について少し考えてみたいと思います。インターネットを介在してあらゆる情報にアクセスできる『ウェブの普及』は、ウェブサイト(WWWに公開されたコンテンツ)にアクセス可能な『情報端末の進歩』によって私たちの知的生活の基本条件を大きく変化させました。 ...続きを見る

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2008/05/12 14:57
パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』の書評:データと価値観から社会問題を解釈するリテラシーの必要性
『つまらない学問は罪である』と本の帯に掲げてあるように、とっつきにくい学問にエンターテイメント性を加えて、『常識的ではあるがデータ(資料)と矛盾した社会認識』を興味深く反証するという内容になっている。私はウェブサイト版の『反社会学講座』を断片的に読んだ事はあったのだが、ちくま文庫の文庫版で本書が発売されたのを機に、反社会学講座のすべてのテーマに目を通してみたいと思い購入してみた。ウェブ版でも殆ど全ての内容を閲覧できるので、書籍版は買わないなら買わないでも良いと思ったのだが、3年ぶりに手を加えた本... ...続きを見る

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2007/12/17 17:48
W.ヴントの実験心理学の要素主義的な科学性:『類型論』と『特性論』から成り立つ性格心理学
心理学に科学的な研究手法を取り入れた実験心理学は、1879年にドイツのライプチヒ大学に心理学実験室を開設したウィルヘルム・ヴント(Wilhelm Max Wundt, 1832-1920)によって確立されました。イギリス経験論の連合主義の影響を受けていたヴントは、人間の精神構造が要素に還元できるという要素主義の立場にたち、自分の心の内容・変化を内省的に観察しようとする内観法を用いました。ヴントの要素主義は後に、弟子のティチナー(E.B.Titchener, 1867〜1927)に構成主義(con... ...続きを見る

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2007/05/08 18:53
“知のメカニズム”を科学的に解明する認知心理学と“心の体制化”を発見したゲシュタルト心理学
『認知(cognition)』とは、外部の物体や事象に関する情報を『後天的な知識・記憶・学習』の影響を受けて理解する過程のことで、『知覚(perception)』とは、目・耳・鼻・舌・皮膚の五感を司る感覚器官から直接的に情報を摂取する過程のことですが、人間の知的な情報処理過程全般を認知と呼ぶこともあります。 ...続きを見る

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2006/09/28 01:21
ギリシアの選良的な貴族主義とローマの宥和的な貴族主義:宗教原理と認知的不協和理論
古代ギリシア世界の歴史は、宗教・政治・哲学・芸術・建築・演劇・言語など西欧文明社会の精神的ルーツとなり、キリスト教(ヘブライズム)誕生以前の地中海世界に、ヘレニズムという文化的な共通基盤を準備した。古代ギリシアに起源を持つ言語や哲学は、根本的な原理を探究する理性的営為として現代にも継承されており、ギリシア神話の美しき神々や壮大な物語は、『美のイデア』を表象しようとする芸術家や文学者に鮮烈な元型的インスピレーションを与え続けている。 ...続きを見る

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2006/09/19 14:48
言説のパラドックスを指摘するデリダの脱構築とロゴス(言語)が構築する世界観への懐疑
ジャック・デリダの戯れの事態は、私たちの日常生活でも多く経験することができ、多くの人は『自分の現在の気持ちを適切に表現できる上手い言葉が見つからない』『言葉にしてしまうと軽薄で安っぽいものになってしまう』『言葉で言い表せるほど、単純な問題ではない』という感覚や感情を経験したことがあると思います。 ...続きを見る

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2006/06/04 12:35
パロール(話し言葉)とエクリチュール(書き言葉)の本質的差異が生成するジャック・デリダの『戯れ』
人間は、言葉とジェスチュア、表情、雰囲気、状況判断によってコミュニケーション(意志疎通)を行うことが可能だが、やはり、他者と意志疎通し意見交換する場合に中心となるコミュニケーション手段は『言葉(language)』である。 ...続きを見る

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2006/06/04 12:26
ソリューション・フォーカスト・セラピーによる解決法の自己構築と潜在的な可能性への注目
心理学的知見に基づく問題解決志向のアプローチは、標準化された心理アセスメントの実施と効果的な心理療法(面接技法)の組み合わせによって計画的に行われてきた。現在でも、エビデンスベースドな臨床心理学を前提とするカウンセリングでは、問題(症状)の実際やクライエントの状態を的確に把握する為のアセスメント(心理査定)を行って、そのクライエントに適した理論や技法を選択するところから始める事が多い。 ...続きを見る

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2006/02/21 22:47
クレペリンの早発性痴呆、ブロイラーの精神分裂病から現代の統合失調症へ至る歴史的変遷
前回の記事で、古典的な精神分析の精神病への適応の難しさについて述べましたが、現在の精神医療では、統合失調症患者に対しては、メジャー・トランキライザー(強力な向精神薬)による薬物療法が第一選択になっています。 抗精神病薬のクロルプロマジン(商品名コントミン,ウインタミン)の誕生(1952年)が、精神医療にもたらした恩恵は非常に大きなものがあります。 ...続きを見る

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2006/02/17 10:22
ポリュビオスの『政体循環論』と貴族制から民主制へのアテナイの政治体制の変遷
■様々な政治形態を経験したギリシア世界とポリュビオスの政体循環論 ...続きを見る

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2006/02/06 00:18
西欧文明世界の精神的源泉としてのギリシアの歴史物語と風土文物の魅力
■古代から現代に至るギリシアの歴史・文化・伝承―西欧世界の文字文化や哲学的営為の源泉として― ...続きを見る

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2006/02/05 21:32
客観的分析を志向したキャッテルの特性因子論:量的な性格理解の有効性とその限界
心理学では、人格(personality)を『特性(属性)の束』として解釈する特性因子論のような立場があるが、その一方で人格を複数の有限の因子に還元し切ってしまうことの危険性を示唆するソフィスティケイトな存在の固有性を重視する立場もある。 ...続きを見る

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2006/01/04 07:04
韓国科学界の英雄・黄禹錫教授のES細胞捏造疑惑:再生医療・ES細胞研究と生命倫理の問題
韓国ソウル大学の黄禹錫教授の胚性幹細胞(ES細胞)に関する研究論文や実験データの捏造疑惑が、国際的な生命科学分野に大きな波紋を起こしているようです。 AP通信では、今年度最大の科学界の不正捏造問題になると指弾され、米国「ワシントンポスト」でも黄禹錫教授の捏造問題によって生命科学の進歩が大きく後退する恐れがあると手厳しく非難されました。 黄禹錫教授は「サイエンティフィック・アメリカン」という科学誌が選出する生命科学分野の「研究分野リーダー」からも除名され、およそ権威ある科学誌全てからその研究全... ...続きを見る

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2005/12/19 22:11
心理学の歴史概論2:心理学に影響を与えた医学と進化論
■医学から心理学への影響 ...続きを見る

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2005/09/05 00:32
心理学の歴史概論1:大陸合理主義とイギリス経験主義の影響
日本の心理学は、欧米の心理学を輸入する形で始まりましたが、心理学そのものの始まりは非科学的なものであれば古代ギリシアのプラトンやアリストテレスの魂(プシュケ)を巡る学問などが心理学としてありました。 ...続きを見る

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2005/09/03 23:05
人は何故、神(超越者)になれないのか?高貴なる精神の限界と実存主義
現代社会は、中心的価値観が不在の時代と言われたり、普遍的規範が相対化された時代だと言われたりします。 現代社会に生きる私たちの不安や憂鬱、その対極にある自由と幸福は、この相対的な価値観と流動的な規範性によって生み出されています。 絶対的な価値基準や倫理規範がないために自由な行動を選択できるが、自明な絶対的価値観がないためにある行動や思考の選択が正しいかどうかを確実に保証できる権威がありません。 ...続きを見る

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2005/08/22 09:00
カウンセリングの有効性に関する効果研究について
科学的な実証性や客観性を重視する心理カウンセラーや臨床心理士であれば、自らの心理療法や理論に関する知識、助言や励ましの効果の多くの部分が自分の行動や実力以外の要素にあることを知っているので、過度な救世主コンプレックスや自己否定感に基づく無力感に悩まされることはないだろう。 心理臨床家は、自信ある態度と寛容な雰囲気を持っていなければならないが、必要以上の誇大妄想的な全能感に捉われてはならないし、権威的な態度と操作的な技法の濫用によって自己満足的なカウンセリングを行うことを回避しなければならない。... ...続きを見る

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2005/05/20 09:34
精神疾患と精神障害の概念の移行と精神保健福祉行政:DSM-Wの功罪
医学には、身体の疾患と異常を対象とする“身体医学”、精神の疾患と異常を対象とする“精神医学”があり、その両者を架橋する医療分野として“心身医学”があります。 精神医学では、伝統的に“心の病”の事を総称して“精神疾患(mental disease)”と呼んできましたが、精神疾患の標準的な診断基準マニュアルとして認知されてきているDSM−Wで“精神障害(mental disorder)”の呼称が用いられたこともあって、現在では精神疾患という呼称よりも精神障害という言い方が一般的になってきています。... ...続きを見る

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2005/05/18 01:03
唯一の客観的真理を前提とする“論理実証主義”と現実の多様性の生成を前提とする“社会構成主義”
『臨床心理学の統合的な発展』という記事で、臨床心理学の基本的な3つの研究方法である実験法、調査法、臨床法を挙げて、それぞれの研究法の概説を施した。 理想的な心理カウンセラーやサイコセラピストは、クライアントの心理的な苦悩や症状を緩和し援助する実践家であると同時に、基礎理論を検証する科学者であることが望まれるわけだが、日本では科学的な理論仮説の提示と検証があまり精力的には行われてこなかったという経緯がある。 また、実証的な自然科学を模範とする基礎心理学と実践的な有効性の発揮を目的とする臨床心理... ...続きを見る

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2005/05/16 00:40
臨床心理学の統合的な発展:科学的実証性と臨床的実践性のバランス
欧米の臨床心理学の教育プログラムである『科学者―実践家モデル(scientist-practitioner model)』の流れに影響されて、日本の臨床心理学を『生物―心理―社会(bio-psycho-social)』領域を幅広く網羅する総合的な体系を持つ科学的学問として再構築したいという流れが急速に高まっている。 日本の臨床心理学の発展の歴史を振り返ると、科学的な研究による実証主義の学問というよりは、各学派学閥の理論を臨床活動に応用する心理療法の学問として発展してきたといえる。 ...続きを見る

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2005/05/15 01:16

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