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“宗教規範・家父長制・性のダブルスタンダード”で規制されていた女性の身体の解放と性道徳の変質
“宗教規範・家父長制・性のダブルスタンダード”で規制されていた女性の身体の解放と性道徳の変質 『前回の記事』の続きになりますが、近代の前半期まで『女性の自由・権利』は大幅に制限されており、『家庭(婚姻)・性道徳・世間体・教育』によって成長すれば結婚して家庭に入り家長(夫)に従うことを半ば運命づけられていました。しかし、男性宗教であるキリスト教信仰の衰退によって、『性道徳の緩和=女性の性的身体・快楽の解放』が起こり、女性の性行動を縛る規範の緩和が男女平等思想の嚆矢となっていきます。 ...続きを見る

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2009/12/08 16:30
近代社会の成熟と“女性の時代”の到来:“個人”の増加による“社会・宗教・性の規制力”の低下
近代社会の成熟と“女性の時代”の到来:“個人”の増加による“社会・宗教・性の規制力”の低下 前回の記事では、15〜17世紀の西欧世界における“個人(individual)”の誕生について言及しましたが、自我の主体性と独自性を自覚した個人の出現によって、社会的・伝統的に規定されていたあらゆる偏見や差別、序列秩序が緩やかな解体を始めることになります。現代という時代の最先端においても、“個人”は社会(世間)や伝統から完全に自由ではないのですが、社会共同体や伝統文化による“秩序形成”という恩恵も同時に受けています。 ...続きを見る

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2009/12/05 03:10
“歴史の終焉・共同体の衰退”を予感させる近代社会の閉塞感と自由の原理を使いこなす難しさ
“歴史の終焉・共同体の衰退”を予感させる近代社会の閉塞感と自由の原理を使いこなす難しさ 現代の哲学は、分析哲学(言語哲学)や科学哲学、政治哲学、倫理学、哲学史、現代思想などの分野で研究・理論構築が続けられているが、隣接諸科学との専門的な連続性が強まっていることもあり、哲学単体での役割や意義が一般の人たちの関心を集めることは少ない。『哲学』として多くの人にイメージされやすいのは、過去の哲学者の理論や事績を振り返って、哲学者相互の系譜や連関を考察したり記憶したりする『哲学史』であるが、哲学史・哲学書の勉強(理解)自体は『哲学すること』と同義なわけではない。 ...続きを見る

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2009/08/24 08:13
『哲学』と『宗教』の違いとは何か?:マルクス主義の挫折と『近代』という思想哲学の到達点
『哲学』と『宗教』の違いとは何か?:マルクス主義の挫折と『近代』という思想哲学の到達点 『哲学とは何か?』という問いに一義的に答えることは難しいが、哲学の実践的側面における最大の成果・実績は、『近代社会の根本原理』を呈示して権力による個人の支配(人間の道具的利用)を大幅に制限したことにある。知を愛する哲学は、宗教の子であり科学の親であるが、形而上学的な『真理(現象を規定する背後世界)』を探究するという意味での哲学は既にその役割を終えた観がある。 ...続きを見る

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2009/08/06 09:35
松尾剛次『破戒と男色の仏教史』の書評2:大乗仏教の原点回帰をめざす叡尊・忍性の戒律復興運動
松尾剛次『破戒と男色の仏教史』の書評2:大乗仏教の原点回帰をめざす叡尊・忍性の戒律復興運動 日本仏教では戒律が殆ど問題にされず守られないといわれるが、『非僧非俗(官僧でもなく俗人でもない境地)』を自称した浄土真宗の開祖・親鸞(1173-1263)が『無戒(持戒の信仰的意味の喪失)』を宣言する遥か以前から、東大寺・興福寺・延暦寺・仁和寺といった名だたる名刹で戒律は実質的に形骸化していたのである。自ら男色や飲酒を戒める誓願を立てた東大寺の宗性は、それにも関わらず何度も繰り返し戒律を犯す行為をしてしまうわけで、結局、中世の僧侶世界は破戒が横溢して、妻子・真弟子(実子の弟子)を持つ僧侶も多く現... ...続きを見る

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2009/07/24 21:06
松尾剛次『破戒と男色の仏教史』の書評1:日本仏教の戒律の歴史と宗性の童子(稚児)との男色
松尾剛次『破戒と男色の仏教史』の書評1:日本仏教の戒律の歴史と宗性の童子(稚児)との男色 『戒(シーラ)』とは個人が自分で守ることを誓う内的な倫理規範であり、『律(ヴィナヤ)』とは違反に罰則を伴う僧侶集団(サンガ)の規則であるが、日本の古代仏教で尊重された戒律の原典は『四分律(しぶんりつ)』と『梵網経(ぼんもうきょう)』である。 ...続きを見る

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2009/07/23 01:10
世界宗教と性愛の禁忌,少年愛(同性愛)の歴史と共同体の秩序:『破戒と男色の仏教史』のプロローグ
世界宗教と性愛の禁忌,少年愛(同性愛)の歴史と共同体の秩序:『破戒と男色の仏教史』のプロローグ 世界宗教の聖職者は『異性との性愛』は禁忌とされていることが多く、男性原理に根ざしたキリスト教やイスラム教では『快楽・女性の性的魅力』を罪悪視する傾向が強い。キリスト教やイスラム教は男性中心主義の宗教であり、特に女性の自由な性愛に対する規制が強く、ローマ・カトリックのローマ教皇は今でも『生殖につながらない性・避妊の実施・婚前交渉』に批判的である。 ...続きを見る

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2009/07/23 01:06
“人間の苦”を消滅させる『四諦・八正道』と『ブッダのことば スッタニパータ』の感想
“人間の苦”を消滅させる『四諦・八正道』と『ブッダのことば スッタニパータ』の感想 過去の記事の続きになるが、『四諦(したい)』とは、苦の原因と克服についての実践原理であり、『八正道(はっしょうどう)』とは道諦(どうたい)の内容に当たるもので、苦しみを滅却して解脱に至る具体的な実践徳目のことである。 ...続きを見る

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2009/06/09 15:41
塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界・上』の書評2:救出修道会と救出騎士団による奴隷解放事業
塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界・上』の書評2:救出修道会と救出騎士団による奴隷解放事業 軍事的・経済的に強大な国家・都市国家が存在しなくなった中世前期は、誰もヨーロッパ世界の防衛と安全に責任を負うことが出来なくなった時代であり、『キリスト教文明圏の弱体』と『イスラム教文明圏の攻勢』のコントラストが際立った時代でもある。ムハンマド(マホメット,570-632)が創始したイスラーム(イスラム教)の布教速度は驚異的なスピードを持っており、キリスト教がローマ帝国内部に浸透していくよりも何倍も早く、イスラームの支配権はアラビア半島の外部へと拡大していった。イスラームは、610年にメッカ郊外で... ...続きを見る

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2009/05/07 18:59
親鸞の『悪人正機』で悪人はなぜ救済されるのか?:他力本願の“浄土門”と自力救済の“聖道門”
親鸞の『悪人正機』で悪人はなぜ救済されるのか?:他力本願の“浄土門”と自力救済の“聖道門” 人間の行為の善悪を相対化する仏教思想として、最も有名なものが親鸞の『悪人正機(あくにんしょうき)』であるが、善人以上に悪人のほうが極楽往生する資格を持つという思想の本質は『徹底した他力本願の衆生救済』である。『阿弥陀信仰』は一神教の全知全能の神への信仰に近似した部分があり、阿弥陀仏(阿弥陀如来)は苦しみ悩むあらゆる衆生を救済しようと決意した『絶対的な本願』を持つと仮定されている。あらゆる衆生を浄土に導く阿弥陀仏の前では、人間的(法律的・道徳的)な善悪の分別などは意味を持たず、阿弥陀仏は自身の本願... ...続きを見る

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2009/04/15 06:16
衆生救済の鎌倉仏教の成立に至る仏教史の流れと“戒律・修行の価値”を相対化した天台本覚思想の影響
衆生救済の鎌倉仏教の成立に至る仏教史の流れと“戒律・修行の価値”を相対化した天台本覚思想の影響 仏教の信仰や思想の全体像を一息に見渡すことは不可能に近いが、仏教の開祖である釈迦牟尼世尊(ゴータマ・シッダールタ)の言葉に最も近いとされる経典として『スッタニパータ』があり、『スッタニパータ』を読むことで仏教の信仰と修行のシンプルな原理に触れることができる。仏教は伝播したアジアの地域ごとに独自の発展と変容を見せたので、仏陀である釈迦の教えや思想をそのままの形で受容した人物・地域というのはまず無いのだが、仏教の悟り(苦からの完全な救済)の基本原理は『煩悩(欲望)の消尽』に収斂する。 ...続きを見る

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2009/04/15 06:09
近代社会(資本主義社会)における非生産的な『高貴性』と『聖性』の消滅:無欲・貧困の怠惰への転落
近代社会(資本主義社会)における非生産的な『高貴性』と『聖性』の消滅:無欲・貧困の怠惰への転落 『前回の記事』の続きになるが、仏教思想では『煩悩(欲望)』によって人間の心が曇り汚れるという人間観が前提にあり、俗世間は人々の無数の不浄な煩悩に覆われた『穢土(えど)』と仮定される。穢土(俗世)から離れて煩悩を断ち切った禁欲生活(修行・学問・布施の物乞い)を静かに続ける出家者や隠遁者、巡礼は、世俗に生きる人たちよりも道徳的に尊い存在(聖なる存在)であると考えられていたが、近代社会では基本的にこの道徳的価値判断が労働規範によって転倒されることになる。 ...続きを見る

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2009/01/29 06:45
近代産業社会の労働道徳と『脱俗の聖域・無欲の聖性』を生み出した前近代的な宗教(仏教)の禁欲道徳
近代産業社会の労働道徳と『脱俗の聖域・無欲の聖性』を生み出した前近代的な宗教(仏教)の禁欲道徳 近代産業社会とは労働道徳と市場経済によって成立する社会であり、自然科学と功利主義によって『宗教・思想』の大部分が迷信や誤謬として退けられることになった。日本の歴史では、キリスト教やイスラム教のような一神教の強力な宗教原理が政治に根づいたことはないが、藤原氏の摂関政治が隆盛する平安時代中期くらいから『世俗(俗性)』と『宗教(聖性)』の分離が進んでいき、仏教界(宗教界)は世俗の争乱や対立、責任追及から上級貴族を中心とした人々を守る『聖域』を提供してきた。 ...続きを見る

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2009/01/29 06:35
イスラエルのガザ侵攻とパレスチナ問題2:ユダヤ人の自己アイデンティティと中東戦争の歴史
イスラエルのガザ侵攻とパレスチナ問題2:ユダヤ人の自己アイデンティティと中東戦争の歴史 ユダヤ人の寛容性・親和性を欠く『選民思想』はよく批判の引き合いに出されるが、仮にユダヤ人が『選民思想』を持っていなければ既にユダヤ人(ユダヤ民族)という自己アイデンティティを持つ集団は歴史から消滅していた可能性が高い。ユダヤ人の苦難と迫害、忍従の歴史を思えば、ユダヤ人であるアイデンティティを捨てて他のヨーロッパ民族と同化するという選択があってもおかしくなかったが、古代ギリシア・古代ローマ帝国の時代から無数のマイノリティ民族が選択した『敗戦からの同化・順応』を拒絶し続けたことにユダヤ人の特殊性があ... ...続きを見る

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2009/01/10 06:35
香山リカ・五木寛之『鬱の力』の書評:「躁の時代」と「鬱の時代」の循環に適応するための考える視点
香山リカ・五木寛之『鬱の力』の書評:「躁の時代」と「鬱の時代」の循環に適応するための考える視点 ポップで読みやすい心理学関連の本を多数出版している香山リカと『百寺巡礼』など仏教関連のエッセイなどを精力的に書いている五木寛之の対談本です。現代日本に蔓延している『鬱の気分』を、精神疾患としての臨床的な『うつ病』と人間本来の思考力に内在する『鬱の傾向』とに分類して、『鬱』を完全には排除できない人間の本性を肯定的に受け止め、『これからの現実』を生き抜いていくにはどうすれば良いかを語り合っています。 ...続きを見る

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2008/12/21 00:32
中世ヨーロッパの精神的支柱となったキリスト教とスコラ哲学:精神(観念)の実在性と内面(欲求)の自由
古代ヨーロッパ世界の政治秩序は、皇帝(アウグストゥス)を頂点とするローマ帝国によって形成されていましたが、大波のようなゲルマン民族の侵攻とローマ市民としてのアイデンティティの崩壊、農業経済の基盤崩壊によってローマ帝国は瓦解します。ユリウス・カエサルの登場以来、蛮族の侵入を阻止してきた安全保障の防衛ラインを踏み破られた永遠の都ローマは、無抵抗のままに西ゴート族やヴァンダル族に蹂躙され略奪の要求に屈して滅亡しました。西暦476年、ゲルマン族の傭兵隊長オドアケルによって幼帝ロムルス・アウグストゥルスが... ...続きを見る

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2008/03/15 16:58
日本の将棋の起源とケガレ思想による将棋のマネーゲーム化:『逆説の日本史8』の雑感
将棋(しょうぎ)とオセロというのは日本で最もポピュラーなボードゲーム(盤上遊戯)であり、子ども時代に誰でも一度は友人と勝負したことがあるゲームだと思いますが、将棋は特に古来から日本にある伝統のゲームという一般認識が持たれています。日本の将棋、中国の象棋(シャンチー)、西欧のチェスを合わせて世界三大将棋といいますが、それらの起源を遡ると古代インドで発明されたチャトランガという立体駒を用いたボードゲームに辿り着きます。韓国の将棋(チャンギ)やタイのマークルックといったチャトランガ起源のゲームもありま... ...続きを見る

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2008/03/03 00:50
“主観的な幸福感”を重視するスピリチュアルな世界観と“客観的な根拠”を重視する科学的な世界観:2
前回の記事でスピリチュアルな対話について書いたが、無論、科学的な意味で死後の人間とコンタクトを取る霊媒・霊視や前世へのタイムスリップが事実であるわけではない。『スピリチュアルの世界観の前提』を共有する人間同士であれば、精神的な苦悩を和らげたり、充実した人生を過ごす支えとなる「物語的な意味」を手に入れることができるかもしれないが、それは第三者が客観的に認識できるという意味での科学的事実とは異なるものである。その意味で、スピリチュアルな技法や特殊能力というものは、科学技術のように万人に通用するもので... ...続きを見る

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2008/02/01 15:14
“主観的な幸福感”を重視するスピリチュアルな世界観と“客観的な根拠”を重視する科学的な世界観:1
テレビで放送されている江原啓之氏のスピリチュアル番組がBPO(放送倫理・番組向上機構)からの倫理的勧告を受けたようだが、時にカウンセリングとも結び付けて語られるスピリチュアルとは何なのかを現代社会のアノミー(中心的価値観の衰退)と結びつけて考えてみたいと思う。スピリチュアルに対する倫理的批判や科学的検証などは意図せずに書くつもりだが、スピリチュアルというのは基本的に『自分の人生にとって意味のある想像的な物語(霊的世界の前提)を受け容れるか否か』という信仰に近い問題である。ただし、教義に基づく規範... ...続きを見る

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2008/01/30 00:15
聖徳太子の『三教義疏』が説く勝鬘教の捨身思想と古代日本における怨霊信仰の影響力
過去の歴史記事の続きになりますが、武断派としての横顔も持つ聖徳太子は、新羅に525年頃に侵攻された任那(加羅,369-562)の日本府(内官家,うちつみやけ)を奪還するために、600年と602年に新羅征討の軍事活動を起こしました。562年に、残っていた任那の利権を完全に失った欽明天皇が必ず内官家を回復するように遺言して死んだように、古代日本の天皇家にとっては、任那(加羅・伽耶)はかなり重要な領地あるいは特殊なこだわりのある地域だったようです。しかし、聖徳太子の新羅征討は朝鮮半島に軍隊を送る前に中... ...続きを見る

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2007/12/05 08:52
世俗と宗教の“ダブルスタンダード(二重基準)”によって支えられた前近代の秩序と近代国家の政教分離原則
過去の記事では、孔孟思想と老荘思想の違いについて考えましたが、儒教とはアニミズム(精霊信仰)と祖先崇拝から派生した一つの宗教であり、基本的には『今よりも昔を尊ぶ』という保守的な伝統復古の教えです。近代日本では儒教道徳(忠孝・仁義の徳)が大きな力を持った時期もありましたが、孔子という個人が創始した思想体系に過ぎないので、逐語的に『論語』や『孟子』の文章を規範化して受け止めても得るべきところは少ないでしょう。自分の日常生活や人間関係を豊かにするために儒教的な世界観や徳目を振り返ってみる場合には、復古... ...続きを見る

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2007/10/31 13:30
親鸞の浄土真宗と悪人正機の思想2:幸福追求の自助努力へとつなぐ専修念仏
前回の続きになりますが、善人とは、学問・修行・禁欲・利他的な行動などの『意図的な功徳(くどく)』を積んで阿弥陀仏の救済の本願(慈悲)をさらに確実にしようとする者のことです。親鸞は阿弥陀仏の本願は『至上・最大の効果』をもっており、自力本願の功徳によって救済の可能性を上げる必要性などはないと教えました。阿弥陀仏が衆生救済をする無限の慈悲の力は絶対不変であるから、一度、念仏信仰を信心決定すれば必ず救われるし例外はまったくないというわけです。親鸞は、自分も含む『煩悩具足(煩悩を克服できない人)の衆生=悪... ...続きを見る

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2007/09/04 00:49
親鸞の浄土真宗と悪人正機の思想1:自力本願の功徳から他力本願の救済への転換
浄土真宗の祖である親鸞(1173-1263)は、『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』の作成(1243)によって真宗を立教開宗したとされますが、親鸞の時代には独立した宗教教団としての体制を十分に整えておらず、親鸞自身には旧仏教を否定する新宗派を開設する意志はなかったともいいます。しかし、数十万人以上の規模に信徒数を増やした浄土真宗は、親鸞の死後に親鸞の子孫(覚如)と高弟との間で利害対立が起きて、蓮如登場以前の真宗は分裂状態(仏光寺派・三門徒派・専修寺派など)にありました。 ...続きを見る

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2007/09/03 01:03
鑑真の戒律と授戒制度を無効化した天台宗・最澄の“円戒の思想”:古代日本の怨霊信仰と宗教観
浄土系の鎌倉仏教は、旧仏教の難行苦行の修行と難しい学問による『善行の功徳』を否定することによって、『仏教の大衆化・救済の一般開放』に成功し、農民(被統治階級)への求心力が強かった浄土真宗などは親鸞の死後に急成長を遂げました。浄土真宗の『中興の祖』となった蓮如(1415-1499)の時に、山科本願寺と石山本願寺(石山御坊)が建設され、真宗の最盛期を迎えた顕如(1543-1592)の時代には、天下統一を窺う戦国大名を威圧するほどの巨大な宗教勢力へと成長しました。 ...続きを見る

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2007/08/25 01:21
“貴族守護(国家鎮護)の古代仏教”から“衆生救済の鎌倉仏教”への転換:無条件の救いを説く浄土信仰
老荘思想(道教)と儒教の原理的な考え方について書いた過去の記事で、『老荘の無為自然』と『仏教の悟り(解脱)』の類似性を指摘しました。仏教には、出家した僧侶が厳しい修行の中で悟りを目指す『上座部仏教(小乗仏教)』と在家の仏教信者である衆生(一般大衆)を仏法によって救済しようとする『大乗仏教』とがあります。日本仏教では、末法思想と政情不安定によって旧仏教(奈良・平安の仏教)が衰退した平安末期から鎌倉初期にかけて、大乗的な衆生救済の仏教が優勢となりました。 ...続きを見る

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2007/08/18 00:15
“世俗の儒教思想”と“隠遁の老荘思想”の中庸を探った古代中国の処世術
過去の記事で、 孔孟思想の『陽(世俗)』の原理と老荘思想の『陰(脱俗)』の原理について対比的に考えてみましたが、儒教思想と老荘思想というのは個々バラバラなものというよりは、一人の人間の内部に矛盾を抱えながら存在するものです。長い歴史を持つ中国文化では、官界(政治の世界)で可能性が開けた時には『儒家の道理(処世)』に従い、俗世界の重圧に打ち負かされそうな時には『道家の道理(処世)』に従うというような『儒道互補の処世術』が上手く用いられてきました。 ...続きを見る

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2007/08/17 22:24
孔孟思想の『陽(世俗)』の原理と老荘思想の『陰(脱俗)』の原理3:中国文化の処世術としての儒道互補
中国の伝統思想には、文治主義の官僚機構を生み出した世俗的な『儒教(孔孟思想)』に対立する思想として、無為自然の『道(タオ)』を説く脱俗的な『老荘思想』があります。老子や荘子の思想は、古来からある神仙思想・原始宗教(アニミズム)と結びついて『道教』の起源となりましたが、一般大衆の文化習俗に対して道教は儒教以上の大きな影響力を持っていました。 ...続きを見る

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2007/07/02 00:05
孔孟思想の『陽(世俗)』の原理と老荘思想の『陰(脱俗)』の原理2:ニーチェの力への意志と社会道徳
前回の記事で書いた現代社会の潮流を踏まえると、社会共通の道徳原理(善悪の評価)が大きく揺らぎ他者の言動への関心が減ったことにより、道徳的な規範を遵守して正しく振る舞うことのインセンティブ(誘因)が格段に小さくなってきています。『倫理的な振る舞い』と『実際的な対人評価』の正の相関が崩れ始めたことにより、医療・教育・政治など各種の専門領域のサービス業化が一段と進みましたが、過去の聖域がサービス業化することの利害については一概に言うことが出来ない部分もあります。 ...続きを見る

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2007/07/01 17:24
孔孟思想の『陽(世俗)』の原理と老荘思想の『陰(脱俗)』の原理1:儒学と君子・官吏のエートス
孔子(B.C.551-479頃)と孟子(B.C.372-289頃)によって布教された儒教(儒学)は孔孟思想と呼ばれ、儒教の徳治の政治思想と仁義の道徳規範は東アジア各地に非常に大きな影響を与えました。近代以前の東アジアには中華思想に基づく冊封体制があり、日本国では士農工商の身分制による封建主義体制がありましたが、天命を拝受した君主(天子)が諸侯を取りまとめて国家(天下)を統治するという政治の枠組みが共有されていました。儒教はそういった封建的な社会秩序(定常的な社会構造)を正当化する政治思想として機... ...続きを見る

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2007/07/01 17:01
孟子の“四端説”と自己の価値を貶めて他者を傷つける“自暴自棄(投げやり)”の抑制
『孟子』は、道徳規範を理解できる理性を有する人間と動物(禽獣)との違いとして徳性の原点である『四端(したん)』を挙げ、『惻隠(仁)・羞悪(義)・辞譲(礼)・是非(智)』の四端を持ちながらそれを無視する人間は、人間としての自分の価値を捨て去ろうとしているに等しいと説いた。 ...続きを見る

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2007/05/24 14:13
『孟子』の性善説に基づく徳治主義と混迷する現代社会の道徳教育:2
孔子や孟子が語る徳治主義(性善説)による王道政治などは絵空事の理想論に過ぎないというのは、確かにその通りであるが、弱肉強食の論理が当然のように罷り通っていた戦国時代に徳治主義を説いたことに孔子・孟子の面目躍如があるのではないだろうか。現代日本でもここ数年、強者が弱者を利用したり見捨てたりすることが当然であるかのような行き過ぎた自由主義の価値観が瀰漫(びまん)しつつあり、『正直者が馬鹿を見る・力のない正義は無力である』といった仁義・礼節・勇気を無効化する言説に説得力が生まれてしまっている。『寄らば... ...続きを見る

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2007/05/22 13:37
『孟子』の性善説に基づく徳治主義と混迷する現代社会の道徳教育:1
儒教の始祖である孔子に次いで著名な大儒(たいじゅ)として孟子(B.C.372-B.C.290頃)がいるが、孟子は孔子と比較すると剛毅果断(ごうきかだん)であり直情廉恥(ちょくじょうれんち)の傾向の強い人であった。剛毅果断とは、言い換えれば、不正に対して憤慨する気質、悪事を見逃さずに懲罰の為の行動を即座に決断できる気性の激しさのことを指す。曲学阿世(信念を曲げるおもねり)を嫌った孟子は、王者の師であることの自意識に根ざして活動し、『仁義・礼節の道』を君主に啓蒙する士としての自負心が非常に強い人物で... ...続きを見る

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2007/05/22 13:03
レオナルド・ダ・ヴィンチの複雑なセクシャリティと『モナ・リザ』『三人づれの聖アンナ』の分析
ルネサンスの万能人レオナルド・ダ・ヴィンチの「禿鷹空想」の記事で書いたように、同性愛を幼少期の自分自身に向けられたリビドー(性的欲動)として解釈し、同性愛は自己愛(ナルシシズム)の変形であると考えたフロイトは、二人の母親の存在を意識したダ・ヴィンチの不安定な家族関係と口愛期(乳児期)の欲求不満が彼の同性愛傾向を導いたとしました。実際、フィレンツェ時代のレオナルド・ダ・ヴィンチは、17歳のヤコポ・サルタレリ (Jacopo Saltarelli)という男娼と同性愛関係を持ったとして匿名者からの告発... ...続きを見る

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2007/05/06 13:19
孔子『論語』の書き下し文と解説:ウェブサイトの更新
儒教(儒学)の開祖である孔子(Confucius, B.C.552,551-479)の言行録であり、孔子と弟子との問答の記録である『論語』の白文・書き下し文・現代語訳(口語訳)をウェブサイトで更新したので、老荘(老子・荘子)の道家と並ぶ東洋思想の原点である儒家の基本教典に興味がある人は目を通してみてください。 ...続きを見る

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2007/04/02 08:32
C.G.ユングの太母(グレートマザー)とバッハオーフェンの『母権論』が紡ぐ女性原理の宗教性
C.G.ユングの太母(グレートマザー)とバッハオーフェンの『母権論』が紡ぐ女性原理の宗教性 分析心理学の始祖であるC.G.ユング(1875-1961)は、父権主義に偏ったフロイトのエディプスコンプレックスの仮説を否定して、母性の元型的イメージである『太母(グレートマザー)』がもたらすクリティカル(決定的)な影響を示唆しました。S.フロイトの精神分析体系は、過去のトラウマティックな記憶や反倫理的な欲求が抑圧される個人的無意識を前提として組み立てられたものですが、C.G.ユングの分析心理学では、個人の経験的な養育歴やトラウマからは説明することのできない人類全体に共有される普遍的無意識(集合... ...続きを見る

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2007/02/18 20:41
“生きるための定常型経済”と“稼ぐための資本主義経済”:利潤と蓄積を行動原理とする経済人
前回の記事では、『働かなくても食べていける社会』の理念とその可否について考えてみたが、『働かざる者、食うべからず』の伝統的な労働道徳を基点にして、経済社会の歴史的な変遷を略述してみたいと思う。 ...続きを見る

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2007/02/02 02:24
アメリカの戦後処理の難易度を分けた“イスラームの宗教性”と“日本人の宗教性”
アメリカの戦後処理の難易度を分けた“イスラームの宗教性”と“日本人の宗教性” イラク戦争後にアメリカ主導で樹立した新生イラク(イラク正式政府)はその政権基盤が脆弱であり、新生イラク政府は『権力のレジテマシー(正統性)』を幅広い国民層に承認させることに成功していない。複数のイスラム教宗派(シーア派・スンニ派)と少数民族(クルド人・アッシリア人)が混在し地方軍閥が蕃居するイラクでは、国内の大多数の民衆と軍閥が権力のレジテマシーを承認しない限り、内戦とテロリズムの悲惨な状態を沈静化することが出来ないだろう。 ...続きを見る

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2006/12/16 06:31
多神教のローマ帝国の同化政策(ローマ化)と一神教のユダヤ人のディアスポラ(離散)
多神教のローマ帝国の同化政策(ローマ化)と一神教のユダヤ人のディアスポラ(離散) 元老院主導の共和政の衰退と帝政ローマの興隆:ローマ帝国の覇権主義を支えた『属州のローマ化』の記事では、ユリウス・カエサルの遺志を継いだアウグストゥス以降のローマの外交戦略の要である『異民族の同化』にスポットを当ててみた。ローマ帝国の歴史は、本国ローマが政治的主導権を維持していた西ローマ帝国に限っても約1,200年の長きに渡って継続した。九州・畿内地方の有力な豪族を取りまとめた大和朝廷(ヤマト王権)成立以降の日本の歴史は確かに長いが、日本に住む人々が『日本人』として単一の国民アイデンティティを持ち... ...続きを見る

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2006/12/16 05:53
中世ヨーロッパの貴族階級の没落とローマ・カトリックの東西分裂
中世ヨーロッパのイギリスやフランス、ドイツに存在した国家とは、国王・貴族階級・聖職者階級・都市部の商工業者が既得権益と安全保障を巡って勢力を競い合う封建主義的な身分制国家(等族国家)でした。世界各地の文物(商品)や財貨で溢れるイスラム商業圏と遭遇した十字軍遠征(1096)以降に、ヨーロッパ世界でも貨幣経済が発達することになります。 ...続きを見る

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2006/12/02 11:20
ギリシア神話の『パンドラの箱』と旧約聖書の『創世記』に見るジェンダーのアナロジー(類似性)
古代ギリシア社会では、日常生活において女性の発言権や地位が極端に低いわけではなく、アリストパネスの喜劇『女の平和』では、セックス・ストライキを敢行したアテナイの女性たちが戦争を停止させることに成功したりもする。 ...続きを見る

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2006/09/26 03:36
アテナイ(アテネ)の歴史が残した民主主義とペリクレス:神々の子孫を自認するヘレネスの系譜
古代ギリシアの有力なポリスであったアテナイでは、独裁者の専制を抑止する陶片追放(オストラシズム)などクレイステネスの改革(B.C.508)を経て、政治的な意志決定に主体的に参加する市民(citizen)階級が勃興してくる。 ...続きを見る

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2006/09/20 00:04
坂東眞砂子氏の日経新聞の記事から考える“ペット化した動物”の生命の価値と尊厳
『死国』『狗神』などの著作で知られる直木賞作家の坂東眞砂子さんが、飼い猫の仔猫を殺していることを日経新聞の『プロムナード』のコーナーに寄稿したことでネット界隈で大きな批判と糾弾の声が上がっているようだ。 ...続きを見る

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2006/08/22 11:57
ユング心理学の元型(archetype)や魂(soul)の概念が持つ神秘的宗教性と臨床的応用性
個人的無意識と性的欲動を重視するフロイトから離別したカール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung, 1875-1961)は、精神内界に自律的に生起するイメージ(表象)を重視する分析心理学(analytical psychology)を構想しました。 ...続きを見る

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2006/08/03 05:28
多民族国家フランスの帝国列強の歴史:アルジェリアの民族解放闘争とアラブ・ナショナリズム
前回の記事でワールドカップの決勝戦の話をしましたが、そこから少し話を敷衍して、フランスとアルジェリアの歴史の概略と植民地政策の崩壊の流れをまとめておきたいと思います。 ...続きを見る

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2006/07/12 05:47
キリスト教初期の歴史と聖書の構成:サイトの更新
キリスト教の誕生とパレスチナの地 ...続きを見る

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2006/03/31 21:25
紀元前の宗教史の略年表:サイトの更新
有史以前の人類は、アニミズム(森羅万象への精霊崇拝)やシャーマニズム(呪術信仰)、神話伝承といった宗教的感受性を共有することで、共同体の連帯や団結を高め、自然の猛威や外敵の脅威に備えてきました。 ...続きを見る

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2006/03/11 14:43
『神の視点・自我意識(パーソン論)・共同体利益』と関係した倫理規範の根拠:生命肯定の倫理
「哲学の初歩:事実から当為は導出できない」(趣味のWebデザイン)という記事を読み、倫理命題と事実命題の相関や倫理判断の根拠について考えさせられました。 前回の記事に引き続いて「何故、人を殺してはいけないのか?」について、パーソン論概念などをかいつまみながらもう少し考えてみようと思います。 ...続きを見る

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2006/03/10 13:51
瀬戸内寂聴『釈迦』の書評
『仏教とは何であるのかを一言で語るのは難しいが、それはゴータマ・シッダールタ(釈迦)という仏教の創始者の思想や実践が難解だったことを意味しないのではないか』……私が瀬戸内寂聴氏の『釈迦』を読了して感じた第一印象はそういったものだった。 この『釈迦』は、釈迦の臨終(入滅)に付き添うアーナンダの視点を通して、釈尊の実に人間的な温かい側面を描写した小説である。 ...続きを見る

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2005/10/12 00:04
仏教の相対的世界観とイスラムの絶対的世界観:ジェマ・イスラミアのバリ島テロ事件の惨禍と信仰の歪曲
仏教は、ゴータマ・シッダールタという歴史上、他に類例を見ない強靭な精神力と特異な世界観をもつ人物によって創始され、段階的に世界各地へと波及していった。 ユダヤ教の民族神ヤーヴェを根源的なイデアとして持つ一神教圏(ヨーロッパ・ロシア・中東・アフリカ・アメリカ)にまで、仏教思想の影響力が拡大することはなかったが、その諸行無常と苦悩からの解脱といった思想的なエッセンスはオリエンタリズムの神秘として伝達されることとなった。 ...続きを見る

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2005/10/04 10:41

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