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zoom RSS 北朝鮮の『ミサイル発射(ICBM強化)・核実験』による無謀な挑発と安保情勢の緊張:1

<<   作成日時 : 2017/09/03 14:50   >>

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北朝鮮のミサイル発射実験と核開発によって、日本と朝鮮半島、太平洋島嶼部(グアム)を巡る安全保障情勢が緊張の度合いを強めている。先ほどのニュースでは、北朝鮮が金正恩総書記指導の下でICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載可能な水爆の小型弾頭化に成功したと報じられていた。

更に、3日13時台の速報で北朝鮮の北東部で大きな地震が探知されており、追加的な地下核実験が行われた可能性が指摘されている。アメリカも北朝鮮の周辺空域で、韓国と共に米韓合同軍事演習を行って、最新鋭の航空武力と潜在的な爆撃能力を見せつけて牽制している。

北朝鮮のギリギリの瀬戸際外交がエスカレートして、アメリカのトランプ大統領は米軍には北朝鮮の無謀なミサイル発射に対する反撃の準備があると何度も警告を発しているが、金正恩総書記は『米国・日本・国際社会』の度重なる警告を無視し続けている。北朝鮮が発射した中距離弾道ミサイル『火星12』が日本列島を飛び越えて太平洋沖に着弾したことで、日本の広範な地域で『Jアラート』が鳴りミサイル警報・避難指示が伝えられた。

国連安全保障理事会は、日本上空を通過した北朝鮮の弾道ミサイル発射を強く非難する議長声明を全会一致で採択し、北朝鮮にミサイル発射の停止や核放棄を求めているが、北朝鮮は馬耳東風で聴く耳を持たず更なる軍事力強化と示威行為で危険な挑発を続けている。国連安保理は関係各国に今までの北朝鮮制裁決議の厳格な履行を促しているが、特に北朝鮮の無謀な暴挙・危険な挑発を抑制できる可能性を持つ関係国は安全保障理事国の『中国・ロシア』である。

(今は中露の助言・警告も聞かないことが多いとはいえ)北朝鮮に対して一定の影響力を持つとされる中国・ロシアが、アメリカと連携して本気で北朝鮮を説得して圧力を掛けてくれなければこの問題の平和裏の解決が難しくなってしまう。しかし、中国・ロシアも北朝鮮のミサイル発射を代表が口頭では非難してはくれるのだが、アメリカ主導の圧力強化には慎重な姿勢を崩さず、北朝鮮のミサイル・核開発を決定的に抑制する交渉の代理人になってくれるわけではない。

ロシアのプーチン大統領は北朝鮮も非難してはいるが、どちらかというとアメリカの軍事行動を牽制する発言に重きを置いており、半島有事が勃発した際に必ずしも自衛の理のある日米の側に与してくれるわけではなく、『朝鮮半島におけるプレゼンス争い(反米・社会主義の北朝鮮はロシアの擬似的勢力圏)』という旧・米ソ冷戦構造のような認識のフレームワークを引きずっているように見えるのは残念なことである。

中国の習近平国家主席も、北朝鮮のミサイル発射や核開発には明確に反対の意見を表明してアメリカに同調してくれてはいるが、北朝鮮の制裁強化や軍事行動には慎重あるいは反対でアメリカを宥めるような発言が多い。

先制攻撃的・ミサイル予防的な軍事行動(基地破壊・平壌急襲)という最終オプションを、アメリカや韓国、日本の側から行使することは控えるべきだとは思うが、中国にとっては北朝鮮という国際法規を遵守しない反米独裁国家が存続してくれたほうがマシ(朝鮮半島全域の自由化・民主化は言論統制・非民主主義などの問題が残る中国にはメリットが乏しい)という思惑が透けて見える。

火星12(中距離弾道弾)の発射は、『日韓併合条約』の107年前の発効日に合わせて行ったのだと北朝鮮は自国の歴史的正当性を喧伝した。米ソ冷戦構造における朝鮮半島の分断と朝鮮戦争という米ソ代理戦争の悲劇、その前段階にあった日韓併合・日本敗戦が『現在の北朝鮮問題』の遠因になっているが、『ソ連崩壊後(冷戦終結)』はより北朝鮮を外部からコントロールできる政治圧力を無くしてしまった面がある。

北朝鮮はICBM(大陸間弾道ミサイル)の技術を向上させて、長射程化と射程距離の多様化を持たせようとしている。アメリカ本土や太平洋島嶼部(米国領のハワイ・グアムなど)を核攻撃できる潜在能力を示すことができれば、アメリカの軍事的・政治的な圧力による『金正恩体制崩壊のリスク』を減らせると読んでいるのかもしれないが、これは北朝鮮にとって非常にハイリスクな駆け引きになっている(いつトランプ大統領率いるアメリカから自衛戦争を大義名分とする先制攻撃を加えられるか分からない事態)と言わざるを得ない。


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