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zoom RSS 男性と女性の恋愛行動(性行動)パターンの違いと社会的性差のジェンダー論

<<   作成日時 : 2017/08/26 08:20   >>

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性徴・身体による生物学的性差を“セックス(sex)”、社会構造(慣習・役割規範)による社会的性差を“ジェンダー(jender)”といいますが、フェミニズムやジェンダーフリーの立場では男女差別を生み出す恐れのあるジェンダー(男らしさ・女らしさ)をできるだけフラット(平等)にしていこうとする傾向が見られます。

身体構造による生物学的性差であるセックスは基本的に変更することが不可能ですが、人々の慣習・役割の規範的意識や現時点の常識感覚が生み出しているジェンダーはある程度まで変えていくことが可能だと考えられているからです。

しかし、男性と女性は社会的・経済的・意識的に規定されるジェンダーの影響があるとはいえ、『性行動・コミュケーションの取り方・物事や美の優先度・所有か共感か』といった行動パターンの違いが大きく、教育や訓練によって男女の性差をゼロに近づけることは概ね不可能なように思えます。

男性はよほど嫌いなタイプであるか最優先して守るべき家族(彼女)がいるかでもなければ、女性からの恋愛・性的な誘いを完全にシャットアウトすることはなく、誘ってきた女性に対して強い嫌悪感・恐怖感を感じることも少ないものです。

男性は女性と比較すると不特定多数の女性への好意・性欲を持ちやすく、パートナーがいる男性で最終的には断るとしても、好きでも嫌いでもない程度の女性から好意を寄せられたり誘われたりすることは、むしろ少しハイになる嬉しい体験(男としての自分に自信がつく体験)として認識されやすいのです。

しかし、女性は男性とは対照的に『許容する男性のストライクゾーン』がかなり狭く、言い寄ってくる男性がよほど好きなタイプであるか、相手の外見・言動に好印象を持たない限りは、恋愛・性的な誘いを基本的にはシャットアウトします。

女性の性的パートナーのストライクゾーンの狭さの現れとして、友達だと思ってそれまで親しく話していた男性から、『自分が異性として求められている(自分に対する恋愛感情・性欲を持っている)と分かった途端』に急にそっけなく冷たい態度になったり、距離を置いて避けたりすることも少なからずあります。

女性は『自分に恋愛感情・性欲を持っていることが明らかになった男性』とは、なあなあの友人関係を続けることが難しくなりがちというのも男性との違いでしょう。よく知らない好みでもない男性からのアプローチに対して、女性は表面的には怒らせないように上手く断ってやり過ごしても、内心で嫌悪感・恐怖感を感じることのほうが多くなります。

男性は好きでも嫌いでもない女性に『体・顔だけが目当て』で来られても、むしろ『俺ってそんなに格好いいのか・俺は女性に対して性的魅力があるのか』と自惚れたり自信をつけたりするくらいでしょうが、女性の場合は『体・顔だけが目当て』で来られると、『自分と真剣に交際するつもりも責任を負うつもりもない好みでもない軽い男性から誘われてしまった・自分が誘えば簡単についていくような軽い女だと見られて悔しい』というような(女性各人によって個人差はあるとしても)自尊心の傷つきや自信の喪失につながることも少なくないのです。

こういった性行動の男女の傾向的な違いは、セックスによる部分とジェンダーによる部分が入り混じっていて、『女性=妊娠出産する性・男性=妊娠させる性・男性のほうが女性よりも一般に性欲が強い(性的な異性選択の基準が甘い)』という生物学的差異もある以上は、後天的な教育や環境、訓練によって簡単に変えられるものではないことは明らかです。

進化心理学的な観点では、女性が男性と同程度に快楽志向の性欲が強くて相手を選ぶ基準が甘かったならば(求められれば簡単に誰とでも性行為をする、選り好みと倫理観が皆無の社会で、男性が女性に性的に受け入れられるための努力や経済身分、利益供与が必要でなかったならば)、人類の現在の文明社会・科学技術の進歩はなかったとも言えます。

男性が好みの女性に選ばれて付き合ったり結婚したりして性的に受け容れられるためには、(特別なイケメンや話術の達人でもなければ)一般に『アプローチ・競争と努力・社会的立場・資源(経済力)・贈与(プレゼント)』が必要になります。また特別なイケメンや丸め込む話術のある男であっても、社会的立場や経済力が一切備わっていなければ、長期的にその男女関係を維持することはどこかの時点で難しくなってくるでしょう。

女性のほうが惚れ込んでダメンズなイケメン(モテる男)に一方的に尽くすような男女関係も稀にありますが、一般的には女性よりも男性のほうが『異性に受け容れられるために必要な努力の量・経済負担・振られるリスク』が大きく、男性よりも女性のほうは『性行為をするためだけのコスト』は相当に低い(よほど魅力がかけ離れた高望みの男性でもない限り、平均的な女性から恋愛・性だけの関係に誘えば断られることは少ない)のです。


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