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zoom RSS 自己中心的な願望によって生まれる『人間関係の不平不満』:見せかけの真面目さと内面の怒り

<<   作成日時 : 2017/07/27 18:20   >>

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自己中心的になるほど自分の利益を忠実に追求しているはずなのに、実際の成果がでなかったり不平不満が多くなったりすることは多い。自己愛性パーソナリティー障害の人も、自分自身の権力や利益、名誉、影響力などを利己的に追求していて、他人に共感せずに他人を利用しようとするが、実際には思い通りの成果を得られなかったり、仕事・人間関係の不満を溜め込んでいることは少なくない。

他人のことを気にせずに自己中心的に厚かましくなったほうが、少しでも多くの利益を得られそうな気はするが、実際には『自己中心的な願望』『客観的な現実状況』の間はズレが大きく、自己中心的になると他者からの好意や信頼、協力を得づらくなるので最終的にはむしろ一般の人よりも損をすることのほうが多いのである。

自己中心的な願望の多くは、現実には有り得ないものや状況であるため、そういった非現実的な願望を肥大させればさせるほど『思うようにならない不満・怒り・悔しさ』は鬱積していくものである。

自己中心的な人は『人間関係の悩み・不満』を溜め込みやすいが、それは『他人が自分の思い通りに動いてくれて当たり前・能力や魅力のある他人が自分を気遣ってくれて当たり前』という現実にはまず有り得ない状況を前提にしていて、その都合の良い期待が満たされることがまずないからである。

自分だけではなくて相手にも『その人の自意識に基づく欲求・都合・思惑・立場があるという当たり前の前提』が分かっていないから、『自分の欲求が満たされないこと』ばかりに注意が向いて不平不満を溜め込みやすくなる。自分が『思い通りにならない他人』にイライラしている時には、逆に相手が『思い通りにならない自分』に不満を抱いている可能性が十分にあるということに想像力が及ばないのである。

自分が目的達成のために努力して相手のために貢献してから、相手の好意や働きに期待するならまだ分かるが、自分自身は特別な努力・労力を払わずに一方的に他人を思い通りに動かしたいとする考え方が間違っているのだが、自己愛性パーソナリティーの人にはそういった自分と他者の対等な立場というものがなかなか理解できない。

反対に、『他者の好意・評価』を得るためだけの『見せかけの真面目さ』というのも上手くいかないことが多い。そういった見せかけの真面目さには、『人から好かれたり認められたりしなければ自分の存在価値』がないという他者依存的な不安・恐怖があるため、仕事にしても勉強にしても真面目に熱心にやっているように見えて、実は中身のある仕事・勉強に取り組めていないこと(気持ちは上の空で集中できていないこと)が多い。

自分自身の『主体的な人生・自発的な仕事(勉強)』に対して、本当の意味でのやる気や関心、自信が持てていないために、真面目に必死に頑張って人の気(注意)を惹かなければ、自分の存在価値が縮小して消えてしまうような不安・恐怖を感じているということである。

他人に認められたり気に入られたりしなければ、安心感や自己価値感を感じられないという状況になると、現実にはいくら真面目に頑張っても『他人の気を引けないこと・他人に気に入られないこと』はいくらでもあるので、結局、自分のやるべき仕事や勉強に対するモチベーションを長く維持することはできないのである。

それどころか、『見せかけの真面目さ』『自己愛性パーソナリティー』と同じく、自分の真面目な努力や働きを全く認めようとしない(自分に注意・承認を向けてくれない)他人を『思い通りにならない傲慢で不快な他人』として恨んだり怒ったりしてしまうリスクもでてくる。

日本では『真面目さ』は一般に社会的・学校的に高く評価されてきたのだが、真面目さ以外に他者に自分をアピールする手段がない追い詰められたような心理状態は、本当はやりたくないことを他人の好意・評価を得るためだけに黙々と真面目にやっている側面が強まってしまうので(他人にちやほやされたい自己中心的な本心を隠した真面目さになるので)、表面的には笑顔でも、内面で不平不満の怒り・憎悪を鬱積してしまう危険があるということなのである。

他人を思い通りに動かそうとする自己愛的な願望も、見せかけの真面目さで他人の承認を集めようとしている抑圧された自己愛的な欲求も、『他人に対する真の興味・貢献・愛情がない』という部分が共通している。人間関係や仕事・勉強を上手く進めていくには、自己中心的な欲求(相手から何かをしてもらいたいとする自己愛的な態度)をある程度抑えて、『他人に対する真の興味・貢献・愛情』を持つようにした上で、『相手が何を考えていて自分に何を求めているのか?』ということを自分から先に考えて動くべきなのである。


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